ひなこのーと だいありー   作:naogran

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ある日の午後。ひな子がひととせ荘に帰って来た。

ひな子「ただいま〜!」

千秋「あ、ひなちゃん。」

喫茶店に千秋が居た。

ひな子「ただいまです大家さん。」

すると千秋が、1枚の封筒をひな子に渡した。

千秋「これ、ひなちゃんに手紙。お母さんから。」

ひな子「え?本当ですか?」

それは、ひな子の母からの手紙だった。

ひな子「えっと・・・」

手紙の内容を読む。




ひな子の母『ひな子。元気にやってる?こっちは相変わらずです。口下手なひな子が役者をしてるなんて、お母さん心配で・・・』




ひな子「お母さん・・・!」

ひな子の母『っと言う事で!ひな子の役者姿を見に、近々遊びに行きます!』

ひな子「近々・・・遊びに・・・遊びに?」

千秋「ひなちゃん?」

ひな子「えーーーーー!?」

何とひな子の母が近々遊びに来る予定。


9話「がっしゅくします」

母が遊びに来る事に唖然として固まってしまった。

 

ひな子(そんな・・・まさか、お母さんがここに来るなんて・・・)

 

千秋「ひなちゃん?どうしたの?」

 

ひな子「な、何でも無いです!(どうしよう・・・お母さんが演劇を見に!?絶対緊張してかかしになっちゃう・・・!それに文化祭以降ちゃんとしたお芝居出てないし・・・あ!そうだ!せめて喫茶店で働いてる姿を見せて安心して貰うしか・・・)」

 

喫茶店で働いてる所を見せる作戦を思い付いた。

 

 

 

 

ひな子の母『まぁ!なんてハイカラな格好!目線こっち!』

 

 

 

 

しかしカメラで撮られるイメージが湧いてしまった。

 

ひな子(ダメだ〜!もっと恥ずかしい〜!!)

 

千秋「ひなちゃん?」

 

 

 

 

その後ひな子が落ち着きを取り戻した。

 

ひな子「お仕事をしてたんですか?」

 

千秋「うん。ちょっとね。あ、そうだ。これなんだけど、今度商店街でスタンプラリーのイベントを開くらしくて。」

 

スタンプラリーのチラシを見せる。

 

ひな子「スタンプラリー?」

 

千秋「うん。参加した店舗をお客さんに回って貰って、各店舗でスタンプ押して貰って、最後に景品を出すみたいな。それで、うちのお店も参加する事になったんだけど、そう言う時、沢山のお客さんに立ち寄って貰うにはどうしたら良いかな?」

 

ひな子「そ、それなら、演劇やりませんか!?」

 

千秋「え?」

 

ひな子「私、劇団ひととせの初公演やりたいと思ってて!(それに、丁度お母さんに見て貰えるし!)」

 

千秋「ひなちゃん・・・そんなに劇団の事を考えてくれてたんだ・・・!」

 

勘違いした千秋が感動した。

 

ひな子「え?え、いやその・・・」

 

 

 

 

 

 

その後、くいなと真雪と尋華を呼んだ。

 

くいな「成る程〜。そう言う事なら私、お芝居の脚本書きますよ!」

 

真雪「私は、小道具とか衣装合わせを手伝うわね!」

 

尋華「演技の指導を手伝うわ!」

 

ひな子「ありがとう!くーちゃん!まゆちゃん!尋華さん!」

 

くいな「まゆちゃんも舞台出ましょうよ〜!」

 

真雪「い、嫌よ!目立つの苦手だし、台詞覚えられないし・・・」

 

尋華「私が徹底的に指導してあげるから大丈夫よ!」

 

真雪「き、気持ちは貰っておきます・・・」

 

千秋「文化祭の時は、上手くやってたような・・・」

 

尋華「あの時は流石だったよ。まゆちゃんのアドリブ。」

 

真雪「あ、あれはひなちゃんを助けようと、無我夢中で・・・」

 

くいな「天使役とか小悪魔役とか適任だと思ったんですけど。」

 

天使役の真雪を想像する。

 

尋華「確かに。真雪ちゃんは可愛い天使にぴったり!」

 

真雪「私、子供じゃないもん!」

 

ひな子「じゃあ、ぬいぐるみの役とか?」

 

尋華「うん!違和感無いかも!」

 

真雪「そんなに小さくないし!」

 

くいな「う〜ん・・・う〜ん・・・どんなのが良いですかね〜?」

 

千秋「子供も大人も楽しめるのが良いな〜。」

 

くいな「じゃあ、冒険劇とか?主人公はトレジャーハンターで、世界中を飛び回ってて。」

 

千秋「スケール大き過ぎない・・・?」

 

くいな「ダンジョンに迷い込んで、敵に命を狙われたり!モンスターに襲われたり!最後は敵のアジトが爆発します!」

 

真雪「お店爆発しちゃうの!?」

 

千秋「童話をアレンジしよ・・・?」

 

晴人「ただいま〜。」

 

尋華「あ!晴人お帰り!」

 

晴人「あれ?皆揃ってどうしたの?」

 

千秋「実は、ひなちゃんがひととせで演劇をやりたいって。」

 

晴人「ひととせの演劇を?」

 

ひな子「は、はい。」

 

尋華「そうだわ!晴人は何かやりたい?」

 

晴人「俺も?そうだな〜・・・そうだ!ナレーションはどうかな?俺声優だし。」

 

くいな「おお!それは良いですね!」

 

千秋「そうだ。晴人さんに手紙が来てるよ。」

 

晴人「手紙?・・・将仁さんから!?」

 

尋華「本当!?叔父さんから!?」

 

手紙の内容を読む。

 

晴人「・・・近日遊びに来るって。依子さんと七美姉も一緒に。」

 

尋華「叔母さんにお姉ちゃんも!?楽しみだわ〜!」

 

ひな子「ん?晴人さん、尋華さん。」

 

晴人・尋華「ん?」

 

ひな子「ご両親の手紙ではなく、叔父さんと叔母さんからなんですか?」

 

晴人「まぁ・・・」

 

尋華「実はお父さんとお母さん、私達が幼い頃に亡くなっちゃって・・・」

 

ひな子「え!?そうだったんですか!?」

 

尋華「だから叔父さんと叔母さんの家で育てられたの。でも叔父さんの家族結構楽しいから良かったけど。」

 

ひな子「ごめんなさい晴人さん・・・何も知らなくて・・・」

 

晴人「良いよ気にしないで。こっちこそ言ってなくてごめんね。」

 

 

 

 

 

 

その翌日。ゆあが登校してると。

 

ゆあ「ん?あれは・・・ひな子?」

 

目の前にひな子と千秋が居た。途中でひな子が転びそうになったが、千秋に助けられた。

 

千秋「大丈夫?」

 

ひな子「はい〜・・・」

 

するとゆあが、気付かれないように尾行する。

 

ひな子「練習場所はどうしますか?」

 

千秋「何時もの公園で。」

 

ゆあ(あの子、また千秋先輩に馴れ馴れしくして!どんな会話してるのかしら・・・?)

 

ちょっと嫉妬しながら後を付ける。

 

ひな子「でも休日だと、公園は人でいっぱいになっちゃいますよ?」

 

千秋「そうだね・・・じゃあ私の部屋で練習する?家具少ないから広いし。」

 

ひな子「大家さんの部屋、何時も片付いてますよね。」

 

千秋「ひなちゃんの部屋は人形が沢山。」

 

ひな子「東京来てから、動物のぬいぐるみを集めるのが趣味になっちゃって。」

 

千秋「どれも可愛いよね。」

 

ゆあ「ひな子ずるい!!私もそう言う話したい!!」

 

尾行途中に大声出した。

 

ひな子「どうしたのゆあちゃん?」

 

 

 

 

 

 

その後学校に到着した。ひな子はゆあにさっきの事を話した。

 

ゆあ「劇団ひととせの初公演?そう言う事なら、劇団員でもあるこのゆあ様に逸早く知らせてくれないと。」

 

ひな子「ごめんね。昨日決まったばかりだったから・・・」

 

ゆあ「練習場所は、学校の空き教室で良いんじゃない?演劇の課外活動で使う事にすれば許可も取れるわ。」

 

ひな子「そんな簡単に取れるかな・・・?」

 

ゆあ「ゆあに任せなさい!先生方からの信頼は厚いのよ?」

 

ひな子「凄い!流石ゆあちゃん!しっかりしてるもんね!」

 

ゆあ(まぁ、ひな子のフォローしてる内に自然に株が上がったと言うか・・・)

 

あの頃はひな子の役目を横取りしただけだった。

 

 

 

 

 

 

その後教室で、ゆあがキャストを纏める。

 

ゆあ「役者は、ひな子とゆあとくいなと千秋先輩と尋華さんで、ナレーションは晴人さんで、小道具と衣装がまゆ先輩だよね?」

 

ひな子「うん!」

 

ゆあ「メイクはゆあが担当しようかしら?」

 

くいな「チラシは大家さんが配るみたいです!絵を描くのが好きみたいで。」

 

ゆあ「じゃあ、書き割りとかの背景美術もお願い出来るかも!」

 

くいな「私は脚本と・・・後、打ち上げ会場を決める役もやります!安くて美味しい店が良いですよね!?和食と洋食のどちらが良いですか?」

 

ゆあ「お店選びより、脚本の方に力入れてよね?」

 

ひな子「わ、私は・・・木の役とか銅像の役が良いな〜・・・(そしたらカカシになってもお母さんにバレないし・・・)」

 

ゆあ「あんた!一応座長でしょ!?」

 

 

 

 

 

 

その後職員室へ行き、花園先生に話す。

 

ゆあ「と言う事で、放課後に空き教室をお借りしたいんですが・・・」

 

花園先生「演劇の練習ねぇ・・・演劇部の活動じゃないの?」

 

ゆあ「いえ!自主活動です!」

 

花園先生「・・・良いわよ!中島さんなら安心して貸せるし!」

 

許可取得成功。

 

ひな子「本当に簡単に許可取れたね!流石はゆあちゃん!」

 

ゆあ「だから言ったでしょ?」

 

???「もしもし。」

 

ひな子・ゆあ「ん?」

 

誰かに声を掛けられた。ルリ子だった。

 

ルリ子「何か面白そうな事、企画されてるようですね。」

 

ひな子「ルリちゃん!」

 

ゆあ「先生!」

 

ひな子「ルリちゃんって、職員室に机あったんだね。」

 

ルリ子「一応私、これでも顧問ですので。所で、一体何をなさるんですの?」

 

ひな子「うん。実はひととせで演劇の公演をする事になって。」

 

ルリ子「成る程・・・その為に練習を。」

 

ゆあ「そうなんです。」

 

ルリ子「演劇の練習と聞いては、黙って居られませんわね。私もご一緒して宜しいかしら?」

 

ひな子「え!?良いの!?」

 

ルリ子「演劇部顧問として、当然の務めですわ。」

 

ひな子「うわぁ〜!ありがと〜!」

 

ルリ子「と言う事で、今週末で学校で合宿しましょう!」

 

ひな子「え・・・?合宿・・・?」

 

突然の合宿宣言。

 

ゆあ「あの・・・先生・・・いきなり合宿って・・・」

 

ルリ子「楽しみですわ〜!」

 

ひな子「ルリちゃん、こう言うイベント好きなんだ・・・」

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「レ・ミゼラブル」。

 

 

 

 

 

 

そして今週末。くいなと真雪と千秋と晴人と尋華がひな子を待っていた。

 

晴人「まさか俺と姉ちゃんまでも合宿参加とはな。しかもルリ子ちゃんまで俺達姉弟を誘って来るなんて。」

 

くいな「同じ劇団員ですしね。」

 

尋華「あ!ひなちゃん来た!」

 

そこに、ひな子が遅れて藤宮高校に来た。

 

ひな子「ごめーん!荷物積んでたら遅れちゃったー!」

 

真雪「うわぁ〜!随分な大荷物ね〜!」

 

ひな子「うん・・・えっと・・・パジャマでしょ?着替えでしょ?後・・・色々持って来ちゃった・・・くーちゃんとまゆちゃんも荷物大きいね〜!」

 

背負ってる風呂敷を置いた。

 

くいな「私のは・・・」

 

風呂敷を解いた。中には大量の本が積まれてあった。

 

くいな「全部本です!!」

 

晴人(え?)

 

ひな子「うわぁ〜!脚本を書く為にこんなに資料を!?」

 

くいな「え?あ、そうです〜・・・全部資料用で・・・」

 

ひな子(ぜ、全部食べる用じゃ・・・?)

 

晴人「腹壊すよ?」

 

真雪「ね!見て見て?私は、お気に入りのぬいぐるみを持って来たわ!」

 

リュックの中には、クマのぬいぐるみが入ってた。

 

ひな子「あ!私もです!」

 

うさぎのぬいぐるみを見せる。

 

真雪「楽しみだね〜!」

 

くいな「楽しみです〜!」

 

尋華「可愛い〜!」

 

晴人・千秋(ただのお泊まり会になりそう・・・)

 

 

 

 

 

 

そこにゆあが到着して、早速空き部屋に向かう。

 

ゆあ「全く〜、あんた達1泊2日の合宿に気合入り過ぎよ〜。最低限、洗顔フォームと化粧水と乳液とアロマオイルがあればどうとでもなるじゃない!」

 

くいな「それらは1番いらない物だと思いますが・・・」

 

ゆあ「・・・じゃあ1番大事な持ち物って何よ?」

 

真雪「そう言う質問、良くあるわよね。無人島に何を持って行く?とか。」

 

晴人(TOKIOかよ。)

 

尋華「あるある!」

 

くいな「私は植物図鑑ですかね。役に立つし、食べれるし。」

 

ゆあ「食べたら役に立たなくなるわよ!」

 

晴人「俺はナイフだな。サバイバルするのに最適。」

 

尋華「私はおしゃれな服持って行きたい!」

 

千秋「私は濾過装置。ひなちゃんは?」

 

ひな子「え?えっと・・・私の周りにやって来た動物達の食料とか?」

 

ゆあ「自分の食料を確保しなさいよ!」

 

 

 

 

 

 

空き部屋前に来た。

 

ゆあ「あったあった!今夜はこの教室でみっちり特訓よ!」

 

ドアを開けるとそこには。

 

ルリ子「皆さん、おはようございます。」

 

先に来てたルリ子が待っていた。

 

ひな子「ルリちゃん先に来てたんだ!待たせてごめんね?」

 

ルリ子「お気になさらず。晴人さんに尋華さん、来て下さってありがとうございます。」

 

晴人「ルリ子ちゃんまた会ったね。」

 

尋華「いや〜んルリちゃ〜ん!」

 

ルリ子「布団を敷きながら待っていましたので。」

 

ひな子「え?」

 

横を見ると、8つの布団が敷かれてあった。

 

ひな子「ええー!?」

 

晴人「何で布団を!?ってかこれ全部敷いたの・・・?」

 

ルリ子「合宿の醍醐味と言えば、枕投げだと両親に言われたのですが。」

 

ひな子「え?そ、そうなの・・・?」

 

尋華「相変わらず可愛いよ〜ルリちゃ〜ん!」

 

千秋「本当に、ただのお泊まり会になりそう・・・」

 

枕を布団の方に戻す。

 

ルリ子「では、練習を始めましょうか。」

 

真雪「皆が練習してる間に、お夕飯作っておくね。」

 

ひな子「お願いしまーす!」

 

夕飯作りに行った。

 

ルリ子「彼女は、劇団ひととせの役者ではありませんの?」

 

千秋「あ・・・ええ。恥ずかしがり屋で、舞台には立ちたくないみたいで。」

 

 

 

 

その頃真雪は廊下を歩いてる。

 

真雪「後でメイド服に着替えようかしら。」

 

回りながら歩く。

 

 

 

 

ルリ子「勿体無いですわ。とても可愛らしいのに。」

 

晴人「仕方無いよ。」

 

千秋「でもダンスはとても上手なんです。」

 

尋華「あ!それこっそり見たわ。プロレベルの実力だったよ。」

 

ルリ子「はっ!では、アイドルとしてデビューさせるのはいかがかしら?」

 

 

 

 

アイドルになった真雪を想像する。

 

真雪「皆〜!盛り上がってる〜?」

 

 

 

 

晴人「いや、恥ずかしがるレベルがアップすると思うよ?じゃあ俺、一旦出るから。着替えたら言ってね。」

 

部屋から出る。

 

ひな子(よぉ〜し!演技力磨いて、お母さんに良い所見せるぞ!)

 

やる気満々のひな子。

 

くいな(お!ひなちゃんが何時も以上にやる気満々です!)

 

 

 

 

尋華「晴人〜!皆着替え終えたよ〜!」

 

晴人「おいっす〜!」

 

着替え終えた事を確認した尋華が晴人を呼ぶ。晴人が部屋に入った。

 

くいな「大家さん、商店街のイベントって、もしかして規模が大きいんですか?」

 

千秋「ううん。そこまでじゃ・・・あ!でも、1番集客率が高かった店には、米俵が送られるみたい。」

 

くいな「はっ!成る程!ひなちゃんも食いしん坊なんですね?」

 

ひな子「え?」

 

くいな「いえいえ。気持ちは良〜く分かりますから〜。」

 

しかしひな子は、何の事か理解してない。

 

そして練習を開始した。ルリ子と尋華が指導し、ひな子とくいなと千秋とゆあと晴人が練習する。

 

 

 

 

 

 

時間があっと言う間に過ぎ、外では雨が降り始めた。

 

尋華「あら?雨だわ。」

 

ルリ子「それでは、そろそろ練習終わりましょうか。」

 

ひな子「はひ〜・・・疲れた〜・・・」

 

くいな「あ、あぁ・・・」

 

ひな子とくいなが俯せになってる。

 

ルリ子「合宿と言う事で、私もつい本気を出してしまいました。」

 

晴人「いや、寧ろ良いよ。お陰で良い発声練習が出来たし。」

 

ゆあ「だらしないわね2人共。こんな程度で。」

 

千秋「ゆあちゃんは元気だね。」

 

尋華「流石ゆあちゃんだよ〜。」

 

ゆあ「え、あ、はい・・・あの、まだまだこれからって言うか・・・その、あの・・・あ、そうだ!私ちょっと顔洗って来ます!」

 

尋華「ゆあちゃん?」

 

顔洗いに行った。途中で止まって落ち着いた。そして嬉しい表情をしながら顔洗いに行く。

 

 

 

 

 

 

スキップしてる途中、外を見る。

 

ゆあ「雨・・・あ!」

 

目の前を見て立ち止まった。廊下の電気が点いてなかった。ゆあに恐怖心が舞い上がった。

 

ゆあ「っ!」

 

しかし勇気を出して暗い廊下を歩く。

 

ゆあ「な、何か気味悪いわね・・・電灯も切れ掛かってるし・・・お、お化けでも出そうな雰囲気・・・早く顔洗って戻ろう・・・」

 

洗面所に到着して、蛇口を捻って顔を洗る。するとそこに、謎の影がゆあに迫って来た。そして謎の影がゆあに声を掛けた。

 

影「お夕飯よ〜?」

 

ゆあ「はっ!きゃーーーーーー!!!!」

 

鏡に謎の影が見えた。ゆあが絶叫した。そして謎の影の正体が姿を現した。

 

真雪「ゆ、ゆあちゃん!?」

 

影の正体は、何時ものメイド服を真雪だった。しかしゆあはパニック状態。

 

ゆあ「で、出たーー!!フランス人形のお化けーーー!!!」

 

真雪「え!?フランス人形のお化け!?ど!何処何処!?」

 

その後ゆあが落ち着いた。

 

 

 

 

 

 

そして真雪が部屋に夕飯を持って来た。今日の夕飯はカレーとサラダのフルコース。

 

全員「いただきまーす!」

 

カレーを食べる。

 

ひな子「あ〜ん。・・・ん〜!まゆちゃんの野菜カレー美味しい〜!」

 

ゆあ「本当!凄く美味しい!」

 

ルリ子「まぁ!美味ですわ!」

 

尋華「美味しい〜!」

 

晴人「カレーめっちゃ美味過ぎる!」

 

そしてくいなはガツガツ食べてる。

 

真雪「ひなちゃんの好きな食べ物って何?」

 

ひな子「野菜は何でも好き〜!実家で採れる野菜が1番だけど。」

 

真雪「採れ立ては尚更美味しいわよね!」

 

ひな子「まゆちゃんは何が好き?」

 

真雪「私は、ショートケーキとハンバーグが好き!」

 

千秋「私は南部煎餅とかさんまの塩焼きとか。後梅昆布茶。」

 

真雪「私が好きな物は、大抵あきちゃんが苦手だよね。」

 

千秋「うん。」

 

ひな子「お2人共、両極端ですね・・・晴人さんは何が好きですか?」

 

晴人「俺は、ラーメンと寿司とニンニク料理だな。」

 

尋華「私は全部のスイーツが大好き!」

 

くいな「・・・何か夜の学校って不気味ですよね・・・」

 

真雪「そう言えば知ってる?うちの学校の7不思議。」

 

尋華「あ!知ってる知ってる!私が通ってた頃もそんなのあったわ。」

 

ひな子「へ?そんなのがあるんですか?」

 

千秋「ひなちゃんの学校には無かったの?」

 

ルリ子「私も興味ありますわ。」

 

晴人「俺も興味ある。」

 

ひな子「えっと・・・何かあったかな・・・?あそうだ!確か、歩く二宮金次郎と、重くなる二宮金次郎と・・・」

 

ゆあ(このゆあ様が、お化けなんかにビビってるなんて思われたくない!今夜はもう絶対、教室の外に出ないんだから!)

 

ひな子「・・・二宮金次郎と・・・」

 

晴人「全部二宮金次郎かよ・・・」

 

 

 

 

食べ終わった皿を真雪と尋華が片付ける。

 

真雪「さてと!ひなちゃん、家庭科室から布巾取って来てくれる?」

 

ひな子「あ。」

 

ゆあ「ゆあが行くわ!あ。」

 

つい名乗り出てしまった。

 

ゆあ(しまった!!何時もの癖でつい!!)

 

尋華「じゃあ2人で取って来て?」

 

ひな子「はぁ〜い!」

 

 

 

 

 

 

暗い廊下をひな子とゆあが歩く。

 

ゆあ(うぅ・・・怖くない・・・怖くないわ!)

 

ひな子「えっと、家庭科室はこっちだよね。」

 

すると突然、雷が鳴り始めた。

 

ゆあ(!?!?!?!?!?!?)

 

ひな子「あそっか。それでまゆちゃんがこれ貸してくれたんだよね。」

 

ポケットから懐中電灯を取り出した。暗い廊下を歩く。

 

ゆあ「ちょ!ま、待ちなさいよ!(やっぱり教室から出るんじゃなかったわ・・・怖過ぎて気絶しそう!)」

 

ひな子「ゆあちゃん、もしかして暗い所苦手?」

 

ゆあ「ちょ!?そんな事はなくは・・・なくはないけど・・・ひな子は怖くないの?」

 

ひな子「まぁ、ちょっと怖いけど、何時もゆあちゃんに助けて貰ってるから、今は私がしっかりする番かなって。」

 

そう言ってゆあの手を握った。ゆあの顔が赤くなった。

 

ゆあ「ひ、ひな子の癖に・・・もう!仕方無いから手繋いであげるわ!感謝しなさい?」

 

ひな子(まぁ、田舎の夜に比べたらこれくらい全然明るいし。)

 

 

 

 

その後も暗い廊下を進む。すると目の前を通り過ぎる謎の影が現れた。

 

ひな子「あ。」

 

何かに気付いたひな子が立ち止まった。

 

ゆあ「うわあ!?ちょっと!何よいきなり!」

 

ひな子「何か居る」

 

ゆあ「え?」

 

懐中電灯を前に照らすが、何も居なかった。

 

ゆあ「ど、何処よ・・・?」

 

ひな子「ほら彼処。」

 

ゆあ「な、何も居ないじゃないの!」

 

すると突然、ひな子が猛ダッシュで暗い廊下を突き進んだ。

 

ゆあ「ちょ!ちょっとひな子!待ちなさいよ!!」

 

それと同時に雷が鳴った。

 

ゆあ「ねぇ!ひな子ーー!!ひな子ってばーーー!!!」

 

しかしひな子からの返事が来ない。取り残されたゆあは泣いてしまった。

 

ゆあ「ひ・・・ひな子・・・ん?ヒィィ!?」

 

すると目の前に、赤い光が現れた。

 

 

 

 

その光の正体は、なんと猫だった。そしてその猫を抱えてるひな子が戻って来た。

 

ひな子「ゆあちゃん見て見て?猫ちゃんだったよ?迷い込んで来ちゃったのかな?」

 

猫「にゃー。」

 

するとその時、ゆあが倒れた。パニックし過ぎて気絶してしまった。

 

ひな子「って!ゆあちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

その後無事に部屋に戻った。全員がパジャマに着替えた。

 

くいな「トォー!」

 

ジャンプしたくいなが布団に飛び込んだ。

 

真雪「こら!くーちゃん!」

 

くいな「合宿って楽しいですね〜!」

 

真雪「毎週学校に泊まりたいわね〜!」

 

晴人「合宿から完全にお泊まり会になったな。」

 

ゆあ「ゆあはもう懲り懲りよ・・・」

 

くいな「私は半日皆と過ごして、脚本のアイデアも浮かびましたし、ホラーなんですけど。」

 

ゆあ「っ!?」

 

するとまたゆあが気絶した。

 

ひな子「ゆあちゃん!?」

 

尋華「しっかりして!」

 

ひな子とくいなと真雪とゆあと尋華がドタバタする。千秋と晴人が見てる。

 

千秋(賑やかで皆楽しそう。たまにはこう言う合宿も良いかも。)

 

晴人(楽しそうで何よりだな。)

 

ルリ子「所で・・・」

 

千秋「ん?」

 

晴人「どうしたルリ子ちゃん?」

 

ルリ子「枕投げは、何時行われますの?」

 

千秋「拘りますね・・・先生・・・」

 

晴人「相変わらずだね・・・ルリ子ちゃん・・・」

 

 

 

 

その後就寝時間になった。

 

全員「おやすみなさ〜い!」

 

電気を消して、全員が就寝する。しかしゆあはまだ起きてる。

 

ゆあ「ひな子・・・まだ起きてる・・・?」

 

ひな子はもう寝ている。

 

ゆあ「起きてなくても良いんだけど・・・」

 

するとひな子にこっそり近付いた。

 

ゆあ「その・・・さっきはありがとう・・・あんたが居てくれて・・・心強かった・・・」

 

するとひな子の顔がゆあに向かった。

 

ゆあ「ヒィ!?」

 

突然ゆあがびっくりした。ひな子がクマのアイマスクをしてたからだった。

 

ゆあ「きゃーーーーーーー!!!!」

 

そしてまた気絶してしまった。

 

ひな子「ゆあちゃん!?ゆあちゃん!!!」

 

 

 

 

 

 

それから時間が過ぎて、朝日が昇った。

 

晴人「あぁ〜良く寝た〜。」

 

尋華「スッキリした〜!」

 

ひな子「ふぅ〜、合宿楽しかったね〜。」

 

ゆあ「昨夜は散々だったけどね。」

 

ひな子「ごめんね・・・私、あれをしてないと眠れなくて・・・」

 

ゆあ「べ、別に怖かった訳じゃないわ?ただびっくりしただけよ。」

 

くいな「びっくりしただけなんだからっと。」

 

密かに何かを書いてるくいな。

 

ひな子「くーちゃん、脚本書いてるの?」

 

くいな「ええ!今週中に仕上がると思います!」

 

ゆあ「ま、まさか!あんた!?」

 

くいな「安心して下さい!ホラーじゃありませんから。」

 

ゆあ「そんな事怖がってないんだから!!」

 

ひな子(脚本も練習も順調だし、この調子なら、余裕を持って舞台に立てそう!お母さんに絶対良い所見て貰うんだ!)

 

くいな「イベント当日が楽しみですね!」

 

ひな子「うん!」

 

するとくいなとゆあの手を握った。

 

ひな子「劇団ひととせ初公演!絶対成功させようね!」

 

ゆあ「ひな子・・・?」

 

くいな「ひなちゃん、そんなに米俵が魅力的なんですね?」

 

ひな子・ゆあ「ん?米俵?」

 

こうして合宿を終えたひな子達だった。母が来る日が近付いてる。

 

「END」




         キャスト

     桜木ひな子:M・A・O
     夏川くいな:富田美憂
       柊真雪:小倉唯
      萩野千秋:東城日沙子
      中島ゆあ:高野麻里佳
     黒柳ルリ子:吉田有里

      南条晴人:内山昂輝
      南条尋華:楠田亜衣奈

     ひな子の母:佐藤奏美
      花園先生:佐倉綾音

真雪「くーちゃんが遂に、劇団ひととせ初公演の脚本を仕上げてくれました!と言う事は・・・私の出番!皆、早速この衣装着てみて?」

次回「ぱぱぱれーど」
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