ひなこのーと だいありー   作:naogran

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11話「ゆくとしくるとし」

ある日のひととせ荘。喫茶店にひな子達が居た。晴人は仕事へ行ってる。

 

ひな子「もうすぐクリスマスだね。」

 

くいな「ですね〜。」

 

尋華「そっか〜、もうそんな時期なんだね〜。」

 

真雪「何か、イベントみたいなのしたいわよね。お店の集客力アップの為に。」

 

千秋「そうね、じゃあイブに、この前みたいなお芝居してみる?」

 

4人「おおお〜!」

 

くいな「劇団ひととせ第2回公演ですね?」

 

千秋「うん。でもクリスマスまであまり時間無いし、初公演の時みたいな大きなお芝居は出来ないかな?稽古時間的に。」

 

くいな「短いお芝居でも良いですよ!やりましょう!ね?ひなちゃん座長!」

 

ひな子「うん!2回目だし、初めての時より上手く出来そう!」

 

くいな「決まりですね!演目は・・・そうですね・・・年末だと・・・忠臣蔵とか!」

 

尋華「何で忠臣蔵?」

 

千秋「クリスマスだから、クリスマスっぽいお話が良いかな?」

 

くいな「クリスマスっぽいお話ですか〜・・・じゃあこんなのはどうです?サンタクロースとトナカイの悲しい恋物語!」

 

ひな子『どうしてあなたはトナカイなの!?』

 

くいな「とか!」

 

真雪「うんうん!」

 

尋華「ロミオとジュリエットかな?」

 

くいな「または・・・狂気に取り付かれたサンタクロース王子の復讐劇!」

 

 

 

 

千秋『尼寺へ行け!』

 

ひな子『が〜〜ん・・・・』

 

 

 

 

くいな「とかはどうでしょう?」

 

千秋「えっと・・・サンタとトナカイしかクリスマス要素なくない?」

 

真雪「良いじゃない!サンタとトナカイ!早速衣装の準備しなきゃ!」

 

くいな「まゆちゃんのスイッチが入ってしまいました。」

 

ひな子「うん・・・」

 

尋華「でもまゆちゃん可愛いな〜。」

 

真雪「衣装合わせが楽しみだわぁ!あ、そうだ!ドレスも必要よね?」

 

千秋「あの、まゆちゃん。」

 

真雪「何?」

 

千秋「さっきも言ったけど、今回はあまり時間無いし衣装は演劇部から借りようかなって・・・」

 

真雪「が〜〜〜ん・・・・・」

 

突然真雪のテンションが愕然と下がってしまった。

 

くいな「まゆちゃんのスイッチがオフになりました。」

 

ひな子「うん・・・」

 

尋華「まゆちゃん元気出して?」

 

くいな「ではクリスマスキャロルをモチーフにしたものはどうですか!?」

 

千秋「それなら良いかも!」

 

くいな「イブの夜、無慈悲な守銭奴の少女に仕える精霊がサンタクロースとトナカイにあるプレゼントをお願いして・・・」

 

千秋「サンタとトナカイは不動なんだ・・・」

 

くいな「はい!」

 

真雪「あれ?でもそれだけ色々出て来たら役者の数足りなくない?」

 

尋華「あ、元気になった。」

 

くいな「ん?大家さんにひなちゃんに尋華さん、後ゆあちゃんでしょ・・・う~ん確かに。せめてトナカイだけでも本物を連れて来られればなんとか・・・」

 

ひな子「トナカイじゃなくて鹿で良ければ呼べるかも・・・」

 

くいな「そ!その手が!」

 

真雪「ひなちゃん、動物に懐かれるものね。」

 

くいな「その調子でサンタも召喚出来ませんか!?」

 

ひな子「え!?えっと・・・えっと・・・うちのお爺ちゃんでも良ければ!」

 

千秋「ひなちゃん、気を遣わなくても・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日になり、ゆあがドアを開けて喫茶店に来店した。

 

ゆあ「聞いたわよ!クリスマスイブにお芝居するんですってね!ゆあも手伝わせ・・・て・・・貰います・・・」

 

千秋「ありがとう。」

 

そこにひな子達が来た。

 

ひな子「あ!いらっしゃいゆあちゃん!」

 

くいな「ん?」

 

尋華「ゆあちゃんだ〜!」

 

晴人「これで全員揃ったようだな。」

 

ゆあ「っで、早速演劇部から舞台衣装借りて来たわ!バッグの中に入ってます・・・それと稽古のスケジュールも立ててまいりました・・・」

 

借りた衣装が入ったバッグと、稽古のスケジュール表を千秋に差し出す。

 

千秋「ありがとう。」

 

ゆあ「はいひな子!」

 

ひな子にスケジュール表を渡す。

 

ゆあ「くいなに!」

 

くいなにスケジュール表を渡す。

 

ゆあ「真雪先輩に!」

 

真雪にスケジュール表を渡す。

 

ゆあ「尋華さんに!」

 

尋華にスケジュール表を渡す。

 

ゆあ「晴人さんの分!」

 

晴人にスケジュール表を渡す。

 

ゆあ「あ!千秋先輩!衣装試着してみて下さい!一応サイズは合うと思うんですけど普通の衣装とちょっと違うんで!」

 

千秋「うん。着てみるね。」

 

早速借りた衣装を来てみる。

 

 

 

 

衣装は精霊だった。

 

真雪「それ精霊の衣装?」

 

くいな「過激ですね・・・」

 

ひな子「あわわわわ・・・」

 

尋華「ちょっときつ過ぎかも・・・」

 

晴人「これはアカン・・・」

 

ゆあ(・・・・・ゆあが着た時はぴったりだったのに・・・・・これが・・・・体格差社会・・・・・!)

 

 

 

 

 

 

それから数日後の藤宮高校の放課後。

 

くいな「24日にお芝居しまーす!!」

 

ゆあ「お願いしまーす!」

 

くいながトナカイの衣装を着て、ゆあがサンタガールの衣装を着てチラシ配りをしてる。

 

部員「お願いしまーす!」

 

そこに黒柳ルリ子が来た。

 

ゆあ「あ!先生!どうぞ!」

 

チラシを差し出す。

 

ルリ子「12月24日、プチ演劇。またひととせ荘でお芝居を?」

 

ゆあ「はい!是非先生も観に来て下さい!」

 

ルリ子「そうですね。どんなお芝居ですの?」

 

くいな「クリスマスキャロルをアレンジした劇です!」

 

ルリ子「王道ですわね。」

 

ゆあ・くいな「うっ!」

 

くいな「本物の鹿が出て来ます!」

 

ゆあ「千秋先輩が脱ぎます!」

 

ルリ子「え?」

 

ゆあ「嘘です。」

 

くいな「本当です!」

 

ルリ子「どっちですの?」

 

 

 

 

 

 

その頃ひととせ荘では、本物の鹿が来てた。

 

千秋「本当に鹿さん呼んだのね。」

 

晴人「ガチで来たよ・・・」

 

千秋「じゃあ3人共、鹿さんと一緒に呼び込みお願いね。」

 

尋華「はいはーい!」

 

ひな子「は、はい・・・」

 

 

 

 

サンタガール姿の尋華とひな子、更に天使姿の真雪が鹿と一緒に呼び込みする。

 

ひな子「ほ・・・本日・・・店内にて・・・お芝居をしまーす・・・」

 

真雪「お、お立ち寄り・・・く・・・下さ〜い・・・」

 

ひな子と真雪はガチガチになってる。しかし尋華は活発になって呼び込みをしてる。

 

尋華「ひととせ荘で劇をやりまーす!皆さん観に来て下さーい!」

 

真雪「ど・・・どうして私までこんな格好を・・・ひなちゃ~ん!やっぱり私恥ずかし過ぎて無理!はっ!!ひなちゃんが・・・既にかかしに!?」

 

緊張し過ぎで、ひな子がかかしになってしまった。

 

真雪「わ、私も頑張らなくちゃ!!」

 

尋華「大丈夫よ。あれ見て?」

 

真雪「え?」

 

通り掛かった人達が、鹿に興味津々だった。

 

子供達「鹿だ〜!」

 

母親「本当ね〜。」

 

尋華「鹿ちゃん良い仕事してますな〜。」

 

くいな「ひなちゃん、まゆちゃん、尋華さん、呼び込みどうですか?」

 

尋華「あ!くいなちゃん!見て見て!」

 

くいな「ん?・・・鹿の方が仕事してますね・・・」

 

 

 

 

 

 

そして夕方になり、公演が始まった。そこにルリ子が来店した。

 

くいな「ん?あ!先生いらっしゃい!」

 

ルリ子「繁盛してますわね。」

 

くいな「お陰様で満員御礼です!」

 

ゆあ「どうか、どうか願いを!」

 

晴人『しかしサンタは、少女の願いを拒否する。』

 

ひな子「お前のような者の願いを聞き入れる事など、出来はしない!」

 

ルリ子「お芝居の反響ですね。」

 

くいな「いえ・・・お芝居の内容より・・・」

 

晴人『心優しい2人の精霊がサンタを説得する。』

 

千秋「どうかその者の願いを叶えてあげて下さい!」

 

尋華「そうです!子供の願いを叶えるのがサンタの務めではないのでしょうか!?」

 

くいな「大家さんと尋華さんのあの衣装と・・・鹿が大人気で・・・」

 

ルリ子「まぁ・・・本当に本物の鹿がご出演を・・・」

 

くいな「はい・・・次は脚本の内容で勝負出来るよう頑張ります!」

 

ルリ子「鹿・・・鹿・・・次のドラマの脚本に取り入れてみようかしら?」

 

くいな「え?」

 

 

 

 

 

 

そして公演が無事に終了した。

 

全員「ありがとうございました!」

 

 

 

 

 

 

喫茶店で打ち上げを始める。

 

ルリ子「皆さん、2回目の公演と言う事で、初回に比べて自然体の演技が出来ていらして素晴らしかったですわ。」

 

ひな子「そんな〜〜〜!」

 

ゆあ「まぁ当然かしら!」

 

くいな「先生に褒められると、果然食欲が湧いて来ます!」

 

ゆあ「そこは食欲じゃなくて意欲でしょ!?」

 

くいな「そうでした・・・」

 

晴人「本当にくいなちゃんは相変わらずだなぁ。」

 

ルリ子「では、そろそろ私は失礼致しますわ。」

 

ひな子「え!?ルリちゃんもう帰っちゃうの?ケーキとかまだ沢山あるよ?」

 

尋華「折角だからもうちょっと居ようよ。」

 

ルリ子「もう十分頂きましたわ。」

 

ひな子「そっか。早く帰って寝ないとサンタさん来てくれないものね。」

 

全員「?」

 

ひな子「私も今日は早く寝るよ。」

 

するとひな子から光が溢れ出た。

 

くいな「もしかしてひなちゃんまだサンタさんの事を・・・」

 

晴人「信じてるのか・・・?」

 

ルリ子「ひな子さんの言う通り早く帰って就寝しませんと、サンタクロースが来てくれませんからね。」

 

ひな子「うん!」

 

晴人「ルリ子ちゃん凄い対応・・・」

 

 

 

 

その後ルリ子が帰って行った。

 

ひな子「じゃあね〜ルリちゃ〜ん!靴下吊るすの忘れないでね〜!」

 

ルリ子「はーい。」

 

真雪「先生大人ね・・・」

 

くいな「ですね・・・」

 

すると千秋が、真雪の耳元で話しをした。

 

千秋「まゆちゃん。私後でプレゼント買って来る。」

 

真雪「うん。ひなちゃんの夢を壊せないものね。」

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「プチ演劇」。

 

 

 

 

 

 

あれから数日が経ち、ひな子が故郷の田舎に帰って来た。

 

ひな子の母「あ、ひな子!」

 

ひな子「お母さん!ただいま~!」

 

ひな子の母「おかえりなさい!」

 

おじちゃん「おかえり!」

 

おばちゃん「おかえりなさい。元気だった?」

 

ひな子「あ、はい!」

 

おじちゃん「おや?何か顔付き変わったな!」

 

ひな子「え?」

 

おばちゃん「何時も緊張して固まってたのに。」

 

ひな子「私、東京で演劇やってあがり症を克服したんです。だからこうしてすらすらお話しする事も出来るようになりました!」

 

 

 

 

 

 

しかしこれはひな子の夢だった。

 

ひな子「もうかかしなんて呼ばせないんだから~・・・」

 

寝言を言ってると、くいながドアを開けた。

 

くいな「ひなちゃん!あけましておめでとうございます!」

 

そしてカーテンを開ける。

 

くいな「見て下さい!初日の出ですよ!」

 

ひな子「くーちゃん朝から元気いっぱいだね~・・・」

 

くいな「年明けは初めての事ばかりですからね!自然とテンションも上がります!」

 

ひな子「は、初・・・?」

 

くいな「はい!初お菓子!初お餅!初摘み食い!それに初読書!」

 

ひな子「食べてばっかりだね~。」

 

 

 

 

 

 

そして全員、喫茶店で新年の挨拶をする。

 

千秋「皆。あけましておめでとう。」

 

5人「おめでとうございます!」

 

千秋「あ、そう言えば初夢にまゆちゃんが出て来た。」

 

真雪「え!?どんな夢だったの!?」

 

千秋「巨大化したまゆちゃんが富士山見下ろしてる夢。」

 

真雪「そ・・・そんなに大きくなったの?」

 

ひな子「まゆちゃん嬉しそう。」

 

千秋「でもその富士山ミニチュアで・・・実は逆にまゆちゃん今より小さくなってただけだって言う・・・」

 

真雪「え・・・?」

 

晴人「悲しい・・・」

 

ひな子(あわわ・・・ショック受けてる・・・)

 

尋華「晴人の初夢は何だったの?」

 

晴人「俺?確か・・・永遠に続く直線道路をビッグスクーターで走り続ける夢だったな。おまけにガソリンが無限。」

 

くいな「良いですね〜!」

 

晴人「姉ちゃんは?」

 

尋華「私は・・・無数のルリ子ちゃんが周りに立っていたの。もう天国過ぎた〜。」

 

晴人「・・・・・」

 

千秋「皆今年の目標とかあったりする?」

 

くいな「はい!私は今年中に本を300冊以上読みます!」

 

千秋「私は演技力を磨く。」

 

ひな子「私はやっぱり緊張せずに人とすらすら話せるようになる事・・・かな?」

 

晴人「俺はもっと多くのアニメや洋画作品に出たい。」

 

尋華「私は女優として皆に笑顔を沢山届けたい!」

 

真雪「私は先輩としてひなちゃん達をサポートする事かしら!喫茶店の経営も軌道に乗せたいわね!」

 

何処からか牛乳を取り出した。そして牛乳を豪快に飲む。

 

ひな子(あんなに牛乳飲んで・・・)

 

くいな(本当は身長伸ばしたいんですね・・・)

 

 

 

 

 

 

その後、くいなと真雪が何処かへ行く準備をした。

 

ひな子「あれ?くーちゃんまゆちゃん、どっかにお出掛けですか?」

 

くいな「これから帰省しようかと。」

 

ひな子「え?そうなの?」

 

くいな「はい!」

 

真雪「2日ぐらいで戻って来るけどね。」

 

ひな子「2日!?2日じゃ電車とバス乗り継いでるだけで終わっちゃわない?」

 

くいな「えっと・・・私達の実家は都内なので片道1時間くらいですよ。」

 

ひな子「そ、そうなんだ。」

 

くいな「前から疑問に思ってたんですがひなちゃんの田舎って一体何処にあるんでしょう・・・」

 

真雪「さぁ・・・何処かしら。」

 

そして2人がひととせ荘を出た。

 

くいな「それじゃあひなちゃん!行って来ますね!」

 

ひな子「寂しくなっちゃうなぁ・・・」

 

真雪「すぐ帰って来るわよ。」

 

くいな「今生の別れじゃないんですから・・・」

 

真雪「あ!そうだ!ちょっと待って?」

 

バッグから人形を取り出した。

 

真雪「寂しくなったらこの人形を私だと思ってね?」

 

ひな子「ありがとうまゆちゃん!じゃあ私は代わりにこの子を・・・」

 

代わりに鳥太郎を差し出す。

 

鳥太郎「ピィ!?」

 

真雪「生き物はちょっと・・・」

 

くいな「じゃあ私はこの本を!」

 

ひな子「食べ欠けはちょっと・・・」

 

 

 

 

喫茶店では、千秋と尋華が皿洗いをしていた。そこにひな子が寂しそうに戻って来た。

 

尋華「あ、ひな子ちゃんおかえり。」

 

ひな子「大家さん!尋華さん!手伝います!」

 

千秋「ありがとう。」

 

3人で皿洗いをする。

 

ひな子「・・・2人共居ないと静かですよね。」

 

千秋「うん。」

 

尋華「分かるよその気持ち。」

 

ひな子(どうしよう・・・会話が丸で弾まない!大家さんの好きそうな話題探さないと・・・大家さんの好きなものと言えば演劇・・・でも私演劇の事詳しくないし・・・大家さんの他に好きな物って~・・・そもそも私大家さんの事何も知らないんじゃ!?)

 

千秋「ん?ひなちゃん、どうしたの?」

 

尋華「具合悪いの?」

 

ひな子「わ・・・私知りたいんです!大家さんの全てを!」

 

 

 

 

古本屋で掃除してる晴人が、ひな子の言葉を聞いた。

 

晴人(何だ何だ?)

 

 

 

 

ひな子と千秋と尋華が会話する。

 

千秋「・・・それで何を教えて欲しい?演劇の事とか?」

 

ひな子「そ・・・そうですね・・・」

 

千秋「良いよ。何でも聞いて。」

 

ひな子「な・・・何でも・・・」

 

尋華「もし良かったら私にも質問して良いんだよ?」

 

ひな子「は、はい・・・(そう言われると聞きたいことが沢山あり過ぎて・・・どうしたら体をしなやかに動かせるかとか・・・役に合わせた体作りの方法とか・・・え~と・・・え~と・・・)大家さんの体の事が知りたいです!」

 

 

 

 

晴人(ブフォア!?)

 

 

 

 

千秋「ひなちゃん、落ち着いて?」

 

尋華「大丈夫?」

 

紅茶を飲んで落ち着きを取り戻す。

 

ひな子「あの・・・大家さんは演劇以外で何が好きですか?」

 

千秋「演劇以外?そうね・・・小動物が好きかな?」

 

ひな子「小動物?」

 

千秋「うん。小さい頃ゴールデンハムスターを飼ってて。ちっちゃくて目がくりくりで金色の毛並みが柔らかくて凄く可愛かったな~。」

 

ひな子「確かに可愛いですよね。ゴールデンハムスター。」

 

尋華「私はポメラニアンかな。毛がもふもふしてて1日中スリスリしたいくらいだよ〜。」

 

千秋「ポメラニアンかぁ〜、確かに可愛いよね。」

 

ひな子(あれ?ちっちゃくて目がくりくりで金色の・・・?どっかで見た事あるような・・・あ!)

 

 

 

 

その頃真雪はくしゃみをした。

 

くいな「大丈夫ですか?まゆちゃん?」

 

真雪「うん・・・」

 

 

 

 

そして喫茶店。

 

千秋「そうだ。午後からバイトに行くんだけど、ひなちゃんも尋華さんも来る?」

 

ひな子「大家さんバイトしてたんですか?」

 

尋華「それ初耳だわ。」

 

千秋「うん。毎年正月だけ。演劇好きな人の所でね。」

 

ひな子「そうなんですか。それでどんなバイトなんです?」

 

千秋「う~ん・・・接客かな?」

 

ひな子(接客!新年早々あがり症を克服するチャンス!)

 

千秋「どうする?」

 

ひな子「行きます!」

 

尋華「じゃあ晴人も誘って来るね。」

 

ドアを開けて古本屋に入った。

 

 

 

 

尋華「晴人ー!一緒に行くー?」

 

晴人「何処へ?」

 

尋華「千秋ちゃんのバイト。」

 

晴人「そうか。今日正月だからね。じゃあ俺も行く。」

 

 

 

 

バイト先は近くの神社。ひな子と千秋と尋華が巫女服に着替え終えて出て来た。晴人は見物してる。

 

ひな子(想像してた接客と違う・・・)

 

尋華「巫女服可愛い〜!」

 

晴人「七美姉も家で巫女服着てたな。」

 

そして千秋は神社を竹箒で掃除している。

 

ひな子(それにしても大家さんは何着ても似合うなぁ・・・男の人皆釘付けになってる。)

 

晴人「ん?」

 

すると晴人が何かを発見した。木の後ろから千秋を覗いてるサングラスを掛けた怪しい人物だった。

 

晴人(誰だあれ?ストーカー?でも見覚えのある人物だな。)

 

後ろからこっそり近付いて声を掛ける。

 

晴人「ゆあちゃん?」

 

ゆあ「っ!?は、晴人さん!?」

 

晴人「やっぱりゆあちゃんだ。ひな子ちゃ〜ん姉ちゃ〜ん!ゆあちゃん居たよ〜!」

 

ひな子「え!?本当だ!ゆあちゃんだ!」

 

尋華「ヤッホーゆあちゃん!あけましておめでとう!」

 

ゆあ「な・・・なんでひな子と尋華さんがここに!?」

 

ひな子「え?大家さんと一緒にバイトしてるんだけど・・・」

 

尋華「私も同じだよ。」

 

ゆあ「な・・・なんですって!?千秋先輩の巫女姿を近くで見れるなんて・・・羨まし過ぎる・・・」

 

ひな子「もしかして大家さんに会いに来たの?」

 

ゆあ「そうよ!悪い!?」

 

ひな子「じゃあこそこそしないで話し掛けたら・・・」

 

ゆあ「ファンは陰から見守るものなの!」

 

尋華「私のファンの中にストーカーが居たのを思い出したわ。」

 

晴人「でもあの時俺が姉ちゃんを助けたんだよな。」

 

千秋「あれ?ゆあちゃん?」

 

ゆあ「はっ!!」

 

千秋「こんな所でどうしたの?」

 

ゆあ「ち、ち、千秋先輩!!」

 

ひな子「大家さんの巫女姿見てたんですって。」

 

ゆあ「ひな子!!!」

 

千秋「ゆあちゃんも一緒に巫女さんのバイトしてみる?」

 

ゆあ「え?えーー!?」

 

千秋「どうかな?」

 

ゆあ「よ・・・喜んで!(やった~!千秋先輩の巫女姿を間近で見られる~!)」

 

ひな子「良いんですか?神主さんに聞かなくても。」

 

千秋「大丈夫だと思う。可愛い巫女さん3人が居たら参拝客増えるから。」

 

ひな子「え!?無駄にプレッシャー掛けないで下さい!」

 

ゆあも巫女服に着替える。

 

 

 

 

その後子供達が来て、千秋と遊ぶ。

 

ひな子「大家さん意外と喋るんだね。」

 

ゆあ「あら知らなかったの?小さい子には積極的なのよ。」

 

ひな子「(そう言えば、まゆちゃんとくーちゃんとはお話してるっけ・・・)ゆあちゃん。」

 

ゆあ「ん?」

 

ひな子「私ちっちゃくなりたいな。」

 

ゆあ「あんた喧嘩売ってんの?」

 

身長の事を話すが、ゆあは胸の事だと勘違いしてる。

 

尋華(勘違いしてるのかな?)

 

晴人(丸でアンジャッシュだな。)

 

 

 

 

そして夕方になり、4人が帰る。

 

千秋「3人共、今日は手伝ってくれてありがとう。」

 

ゆあ「いえ。」

 

尋華「何時でも頼っても良いんだよ。」

 

晴人「今度は俺に出来る事があった手伝うよ。」

 

ひな子「あの、大家さん・・・私大家さんともっとお話ししたいんですけど!迷惑でしょうか・・・』」

 

すると千秋が微笑んで、ひな子を撫でる。

 

千秋「全然迷惑じゃない。ひなちゃんにそう思って貰えて嬉しい。」

 

ひな子「本当ですか!?」

 

千秋「うん!」

 

ひな子「・・・・・ありがとうございます!」

 

嬉しそうに千秋に抱き付いた。

 

ゆあ「ひなこズル〜い!!」

 

そしてゆあも千秋に抱き付いた。

 

晴人「仲良しだな〜。」

 

尋華「本当だね〜。見てるだけで和む〜。」

 

 

 

 

 

 

その日の夜、ひな子が真雪から貰った人形を持ってる。

 

ひな子(今日は大家さんの事少しだけど知れてよかったな~。明日は今日より沢山お喋り出来そうな気がする・・・)

 

 

 

 

 

 

そして時間が過ぎて翌朝。

 

ひな子「あ〜〜〜〜!!!!」

 

突然ひな子が叫んだ。

 

晴人「どうしたのひな子ちゃん!?」

 

ひな子「は、晴人さん!これ!」

 

見せたのは、真雪から貰った人形がベタベタになってた。

 

晴人「に、人形?ってかベタベタになってない?」

 

ひな子「まゆちゃんの人形が私のよだれでべとべとに・・・」

 

晴人「おいおいマジかよ・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃真雪は、飼い犬にペロペロされてた。

 

真雪「ヒャーーーー!!!」

 

真雪の母「あらあらゴローってば本当にまゆの事が好きなのね。」

 

 

 

 

 

 

晴人「ひな子ちゃん、その人形洗濯機の傍にあるネットに入れといて。後で洗うから。」

 

ひな子「す、すみません・・・」

 

真雪から貰った人形をネットに入れて、晴人が洗濯機で洗う。ひな子は古本屋でボーッとしてる。

 

ひな子「お正月ももうすぐ終わりか~。あっと言う間だな~。」

 

そして、今までの思い出を振り返った。

 

ひな子(あと3か月で1年経つんだね。ここに来て・・・最初は不安だったけど皆出会えてに劇団作ってゆあちゃんと友達になれて。文化祭でのお芝居もやったし劇団ひととせでの公演もやったんだよね。色々な事があったな~。でもお陰で成長出来た気が・・・)

 

そして殆どかかしになった事が多かった。

 

ひな子(出来てないかも・・・でも・・・今年も色々頑張ろう!)

 

すると誰かが来店した。

 

くいな「ただいまです〜!」

 

真雪「ただいま〜!」

 

くいなと真雪が帰って来た。

 

ひな子「くーちゃん!まゆちゃん!」

 

千秋「2人共おかえり。」

 

晴人「くいなちゃん真雪ちゃんおかえり。」

 

尋華「おかえり〜!」

 

くいな「お土産いっぱい買って来ました。東京名物あひるです!」

 

真雪「え!?私もあひる・・・」

 

晴人「被っちゃったな。」

 

ひな子「いっぱいだね。」

 

くいな「早速皆で食べましょう!」

 

真雪「うぇ!?とりあえず一旦荷物おいて来ない?」

 

くいな「初土産を食べるのが先です!」

 

ひな子「本当くーちゃんは食べてばっかりだね。」

 

くいな「はい!」

 

こうして新しい年が幕を開けたのだった。

 

「END」




         キャスト

     桜木ひな子:M・A・O
     夏川くいな:富田美憂
       柊真雪:小倉唯
      萩野千秋:東城日沙子
      中島ゆあ:高野麻里佳
     黒柳ルリ子:吉田有里

      南条晴人:内山昂輝
      南条尋華:楠田亜衣奈

     ひな子の母:佐藤奏美
       鳥太郎:高橋伸也
      真雪の母:岸本百恵
      女子生徒:勝亦里佳
      おばさん:天野真実

ひな子「自分を変えたくてひととせ荘にやって来た私。そこで出会ったのは、掛け替えの無いお友達でした!私は、大好きな皆と目指します!」

次回「あこがれのばしょ」
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