ひな子「う~・・・寒くて寝付けないよ~・・・温かい牛乳でも飲もうかな・・・」
すると向こうの部屋から誰かが出て来た。
???「ふぁ〜・・・あれ、ひな子ちゃん・・・?」
ひな子「あ、晴人さん・・・」
晴人「どうしたの?こんな時間に。」
ひな子「その、寝付けなくて・・・」
晴人「あ〜、ここ最近寒いからな〜。」
ひな子「晴人さんも寝付けないんですか?」
晴人「いや、俺はトイレへ行こうとしてるんだ。」
階段を降りて喫茶店へ行こうとすると。
ひな子「あれ?くんくん。」
突然何かを嗅いだ。
晴人「どうしたの?」
ひな子「キッチンから良い匂いが。」
晴人「え?・・・何か良い匂い?」
喫茶店から良い匂いがした。
ドアを開けると、不気味な声が聞こえた。声が聞こえた方を覗くと、そこには。
真雪「あきちゃんあきちゃんあきちゃんあきちゃんあきちゃんあきちゃん・・・・・・」
ひな子(ヒィ!?)
晴人(真雪ちゃん!?)
真雪があきちゃんと小さく連呼しながら鍋に入ってる何かを混ぜていた。
ひな子(ヒィ!?)
鳥太郎(ピィ!?)
晴人(何だ何だ!?)
一体真雪に何があったのか。
ひな子「ま・・・まゆちゃん・・・何作ってるの?」
晴人「こんな時間に何してんの?」
電気を点ける。
真雪「ん?ひなちゃん、晴人さん?明日の下拵えよ。」
ひな子「こんな時間に?それに何だか様子が変だよ・・・」
晴人「うんうん。千秋ちゃんの名前ぶつぶつ言ってるし。」
真雪「そ・・・そんな事言ってないわ!ひなちゃんと晴人さんはきっと寝ぼけて幻聴聞いたのよ!良い子は早く寝なさい!」
ひな子「(な・・・何か隠してる。怪しい・・・!)何作ってるか見せて・・・」
真雪「ダメ~!明日まで秘密なの~!見ちゃダメ〜!見ちゃダメなの〜!」
ぴょんぴょんジャンプして見せないようにする。
ひな子「可愛過ぎてこれ以上は追及出来ない~!」
真雪「あれ?」
晴人(真雪ちゃん・・・ん?)
真雪が作ってる物を見た。
晴人(そうか、明日はあれだもんな。)
ひな子「くーちゃんに相談に行こう!!」
ダッシュでくいなの部屋へ向かった。
晴人「ひな子ちゃん!ごめんね真雪ちゃん。じゃあね。」
ひな子を追い掛ける。
真雪「あらら〜。」
晴人は先にトイレへ行った。
そしてくいなの部屋をノックする。
ひな子「くーちゃん!まだ起きてる!?」
くいな「起きてますよ。」
晴人「読書中?」
くいな「はい。それより、こんな時間にどうしたんです?」
ひな子「あのね!まゆちゃんが大家さんの名前を魔女みたいな格好をしながら鍋を~!」
くいな「落ち着いて下さい!何があったんです!?」
晴人「実は、真雪ちゃんが千秋ちゃんの名前を小さく連呼しながら何かを作ってたんだ。」
ひな子「あれはきっと魔女が使うような怪しい薬だよ!」
くいな「怪しい薬?」
ひな子「痺れ薬とか・・・」
晴人「千秋ちゃんを苦しめる気か?」
くいな「怪しい薬・・・こっそり味見して来ます!」
ひな子「ダメ~!」
味見しに行くくいなをひな子が抱いて止める。
晴人「何故味見?何でしようと思うの!?」
くいな(あ、そう言えば明日はバレンタインでしたっけ。)
ひな子「大家さん大丈夫かな・・・事件が起こったらどうしよう・・・朝起きたら大家さんが倒れてたりして!」
くいな「推理小説の冒頭みたいですね!」
晴人「急に盛り上がったなおい・・・」
くいな「それじゃあ例えば、朝大家さんが中々起きて来ないので部屋の様子を見に行くと・・・」
ひな子「見に行くと・・・?」
くいな「そこには着替え中のあられもない大家さんの姿が!」
晴人「なんでやねん!!」
そして翌朝。
ひな子「結局大家さんが心配で寝られなかったよ~・・・」
千秋「あ、ひなちゃんおはよう。」
そこに千秋が来た。
ひな子「あ!大家さん!」
千秋「何か顔色悪いみたいだけど・・・大丈夫?」
ひな子「えっとその・・・(どうしよう・・・何から説明したら良いのか・・・)」
昨夜の事をどうやって説明しようかで混乱してる。
ひな子「く、くれぐれもお体に気を付けて下さい!」
千秋「え・・・?あ、ありがとう・・・ひなちゃんもね?」
そこに尋華が降りて来た。
尋華「おはようひな子ちゃん、千秋ちゃん。」
千秋「尋華さんおはよう。」
尋華「あれ?ひな子ちゃんどうしたの?」
ひな子「え?あの・・・その・・・」
そこに真雪が喫茶店から出て来た。
真雪「あきちゃんおはよう~。良かったらこれどうぞ。」
そして小さい赤い袋を千秋に差し出した。
千秋「毎年ありがとう。」
ひな子「はっ!!大家さん!私が先に毒味します!」
千秋「毒味?」
尋華「どうしたの?」
真雪「ひなちゃんと尋華さんの分もあるわよ。」
尋華「本当?」
ひな子「わ・・・私何か恨まれるような事した・・・?」
真雪「た、ただのバレンタインチョコよひなちゃん!何をそんなに恐れてるの!?」
その後喫茶店で事情を話す。
真雪「あきちゃんと、お店のお客さんの為にチョコを作ってたの。」
ひな子「え?でもあの格好は?」
真雪「昨夜はとても寒かったからね。作るの大変だったわ。」
あれはただの防寒着だった。
ひな子「大家さんの名前を呟いてたのは何で?」
真雪「それは・・・チョコをあげたい人の名前を唱えながら作ると美味しくなるって、おまじないの本に書いてあったから・・・」
尋華「あら〜。」
ひな子「な~んだ。てっきり大家さんに痺れ薬を盛るつもりなのかと。」
真雪「ひなちゃんって、突拍子もなく失礼な事言うわよね・・・」
そこに晴人が入って来た。
晴人「おはよう。」
尋華「あ!晴人おはよう!」
晴人「姉ちゃん、これ。」
小さな箱を尋華に差し出した。
尋華「これって・・・私の好きなピエール・マルコリーニ!」
晴人「今日がバレンタインだから、姉ちゃんが好きなピエール・マルコリーニをプレゼントしようと思って買ったんだ。姉ちゃん。」
尋華「ん?」
晴人「何時も一緒に居てくれてありがとう。」
尋華「・・・も〜〜〜!晴人ったら〜〜〜〜!!」
嬉しくなった尋華が晴人を抱き締めた。
晴人「抱き締めるのは七美姉と同じだな・・・」
千秋「尋華さん、凄く嬉しそう。」
そしてゆあは、バレンタインのチョコを持ちながら登校している。
ゆあ(千秋先輩の為に作ったチョコ・・・ちゃんと渡せるかしら・・・)
妄想が始まった。
場所は木の下。
ゆあ『先輩の事何時も見てました・・・尊敬してます!これ受け取って下さい!』
そんな妄想をしてる最中に顔がにやけ始めた。
ゆあ「よし!イメトレばっちり!」
そして思い切って千秋にチョコを渡しに向かった。しかし。
ゆあ「ゲッ!」
千秋にチョコを渡そうとしてる多くの女子生徒が引っ付いてた。千秋はどんだけ人気なのだろうか。しかし勇気を出してゆあが千秋に向かって走り出す。だが飛ばされてしまった。
ゆあ「(げ・・・現実って厳しい!)躊躇してたら渡し損ねちゃうわ!」
千秋「ありがとう。」
女子生徒A「それじゃあ!」
そしてようやく落ち着いた。
ゆあ「千秋先輩!」
千秋「ん?あ、ゆあちゃん。」
ゆあ「あの・・・」
言おうとしたが、言葉が出なかった。千秋が微笑んでゆあを見てる。
ゆあ(どうしよう!先輩を目の前にすると緊張しちゃって・・・でも渡さなきゃ!)
勇気を出して言おうとしたその時。
ひな子「大家さん、ハッピーバレンタインです。購買で買って来ました~。」
先越されてしまった。
千秋「ありがとうひなちゃん。」
ひな子「わぁ〜!いっぱいありますね〜!」
千秋「うん。」
そしてゆあが、ひな子の肩に手を置いた。
ゆあ「何であんたはこう言う時だけメンタル強いのよ・・・」
ひな子「ゆあちゃんどうしたの?」
その後ある作戦を思い付いた。
ゆあ「ひな子、ちょっと来て?相談があるの。」
ひな子「何何?」
廊下でひな子に訳を話す。
ゆあ「千秋先輩にチョコ渡したいんだけど・・・素直に気持ちを伝えようとすると恥ずかしくて・・・」
ひな子(態度でバレバレだと思うけど・・・)
するとそこに。
ひな子「あ!まゆちゃん!」
ゆあ「まゆ先輩・・・」
真雪「あれ?ひょっとしてゆあちゃん、まだあきちゃんにチョコ渡せてないの?」
一瞬で見抜かれた。
ゆあ「な・・・何で千秋先輩に渡すって分かるんですか!?もしかしてエスパー!?」
真雪「見てれば分かるわよ・・・」
その頃千秋は、他の女子生徒からチョコを渡されてた。
女子生徒B「これ・・・受け取って下さい!」
千秋「ありがとう。あ。髪飾り曲がってる。」
女子生徒B「あ、ありがとうございます・・・!」
その光景をひな子と真雪とゆあがこっそり覗いてた。
真雪「あきちゃんは美人だし、その上優しいから女の子にもモテモテなのよね。」
ひな子「成る程、確かに・・・」
真雪「私も昔先輩達に囲まれてた所を助けて貰って・・・」
ひな子「え?」
それは以前、真雪が夕方の公園でスケバン達に囲まれてしまった。
スケバンA『ワレめんこいのう~。』
スケバンB『めんこいのう~。』
めんこいとは、東北の方言で「可愛らしい」と言う意味である。
???『ちょっと待ちな!』
そこに誰かが来た。
スケバンA『ななな、何じゃいわれ!!』
千秋だった。
真雪『あきちゃん!来てくれたの?』
スケバンA『畳んじまえーーー!!!』
一斉に千秋を襲う。しかし僅か10秒以内で千秋にやられてしまった。
回想終了。
ひな子「大家さんああ見えて実は札付きのワルなんですか!?」
真雪「そ・・・そうじゃなくて・・・」
さっきのは嘘の回想だった。
真雪「あれは、入学初日・・・」
それは、2年前の入学式の時の事だった。
女子生徒C『小さくて可愛い〜!』
女子生徒D『何組?』
上級生達から可愛いと言われて恥ずかしがってる。そこに千秋が来た。
千秋『あの・・・まゆちゃん困ってるので・・・』
女子生徒C『あなたも新入生?可愛い〜美人〜!』
女子生徒D『髪サラサラ〜!』
女子生徒E『スタイル抜群!腰細い〜!』
上級生達は真雪から千秋に興味湧いてしまった。
回想終了。
真雪「って感じであきちゃんに助けて貰って。」
ひな子(美人さんは色々と大変なんだな~・・・)
更にその後。
ゆあ「先輩の顔見ると緊張しちゃうから、ゆあの代わりに渡して来て欲しいんだけど・・・」
ひな子「ダメだよ!折角思いを込めて作ったんだから自分で渡さないと!大家さんも、ゆあちゃんの気持ち分かってくれるよ。」
ゆあ「ひな子・・・そうね・・・先輩の名前を唱えながら作ったチョコだもの・・・きっと受け取ってくれるわよね。」
ひな子(まゆちゃんと同じおまじないの本読んだんだ・・・)
ゆあ「私、行くわ!」
ひな子「頑張って〜!」
ダッシュで千秋を探しに向かった。すると教室から出た千秋を発見した。
ゆあ「千秋先輩!これ受け取って下さい!」
そしてバレンタインのチョコを渡す。千秋がチョコを受け取った。
ゆあ「あの・・・何時も先輩の事見てて・・・」
千秋「うん。知ってる。何だか良く目が合うなって思ってた。」
ゆあ(は・・・恥ずかしい~!)
凄く恥ずかしがるゆあに千秋が。
千秋「チョコありがとう。お礼がしたいから良かったら放課後お店に来てくれる?」
ゆあ「え?良いんですか?」
千秋(表情がコロコロ変わる・・・面白い。)
その日の夕方、ゆあが喫茶店に来た。
ゆあ「先輩からのお礼って何かしら?」
そしてドアを開けて来店する。
ゆあ「お邪魔しま・・・」
真雪「チョコどうぞ。」
男性客「ありがとう。」
真雪「あ!ゆあちゃん!」
千秋「ゆあちゃん、いらっしゃい。」
尋華「ゆあちゃんだ〜!」
ひな子達がメイド服で客達にチョコをプレゼントしていた。
千秋「今日はお客さんにチョコをプレゼントしてるの。」
ひな子「まゆちゃんの手作りだよ。食べて行ってね!」
そんなゆあは、千秋のメイド服姿をジッと見ている。
ゆあ「(千秋先輩のメイド姿!)眼福です〜〜!!!」
ひな子「泣く程嬉しかったの!?」
今回のアイキャッチ「鳥太郎」。
翌日。ひな子と晴人が喫茶店の床を掃除してる。
ひな子「昨日はいっぱいお客さん来てくれたね。」
真雪「ほんとね。結局用意したチョコほとんどなくなっちゃった。」
残った数は僅か1個。
ひな子「ほんとだ~!」
晴人「残ったのはこの1個。良い成果だね。」
千秋「大家としても昨日の売り上げアップはとても嬉しい。これはまゆちゃんのチョコのお陰かな?」
真雪「そうかな?あきちゃんやひなちゃんや尋華さんのメイド服の効果も大きいんじゃない?」
晴人(千秋ちゃんのメイド服、完璧に露出多かったけど・・・)
千秋「所でまゆちゃん・・・今日の午後空いてる?」
真雪「え?今日は別に予定ないけど・・・っ!」
千秋「バレンタインのお礼って訳でもないけど、今日良かったら一緒に・・・」
真雪「もしかしてあきちゃん・・・うん!」
その後全員を呼んで、6枚のシモキタ劇場のチケットを見せた。
くいな「へ~。お芝居のチケットですか。」
晴人「何処で手に入れたの?」
千秋「丁度知り合いから多めに手に入って。それでバレンタインのチョコのお礼も兼ねて皆を誘おうかなって。」
ひな子「それは嬉しいんですけど・・・」
くいな「何か、まゆちゃんが拗ねてるように見えるんですが・・・」
ひな子「何かあったのかな・・・?」
千秋「さぁ、良く分からないけど・・・」
隅っこで真雪が拗ねてしまってる。
尋華「まゆちゃん、元気出して?」
晴人(真雪ちゃん、千秋ちゃんと2人で遊べると思ってたんだな・・・)
元気付けようとチケットを差し出す。
千秋「まゆちゃんこれ。」
真雪「私、お芝居あんまり好きじゃ・・・」
ひな子「あれ?これって確か・・・」
くいな「どうかしましたか?ひなちゃん。」
ひな子「このお芝居をやる劇場のある場所ってもしかして・・・」
くいな「えっと・・・シモキタ劇場とありますね。」
ひな子「ここって、私達が目標にしてるスズランがある所じゃないですか?」
千秋「近所にあるよ。」
ひな子「それじゃ、お芝居を見る時一緒にスズラン見学出来ますか!?」
千秋「うん。少し早めに行けば大丈夫。」
ひな子「良かった〜!嬉しい〜!」
くいな「私も楽しみです〜!あの辺美味しいお店いっぱいありそうですものね〜!」
ひな子「ええ〜そっち!?」
尋華「くーちゃんは相変わらずだね〜。」
晴人「真雪ちゃんもどう?」
真雪「はっ!・・・ふん!」
千秋「まゆちゃん、これ。」
すると真雪は、以前の事を思い出した。それは、一緒にスズランを目指そうとしたあの時だった。
真雪(スズラン・・・)
そして6人でシモキタ劇場へ行く事になった。私服に着替えて外へ出る。
真雪「ひなちゃ〜ん!早く早く〜!」
ひな子「もう少し待って〜!」
くいな「まゆちゃんが来る気になってくれて良かったです!」
真雪「だって、そもそもひなちゃんにスズランの事教えたの私だもん!」
千秋「確かにそうだった。」
晴人「そうだったな。」
くいな「あれから目標が出来たんですものね。」
ひな子「ごめんなさい!お待たせしました!」
尋華「来た来た!」
真雪「さっ!お芝居の前に、スズランを見学するんでしょ?急いで行きましょ?あきちゃん!お芝居のチケット忘れてない!?」
千秋「うん。大丈夫。」
真雪「くーちゃん!古本屋の鍵閉め忘れてない!?」
くいな「はい!大丈夫です!」
真雪「晴人さん!掃除倉庫の鍵閉め忘れてない!?」
晴人「問題無し!」
真雪「よ~し。じゃあしゅっぱ~つ!」
ひな子「まゆちゃん!喫茶店の鍵!」
真雪「ん?・・・・きゃあああああ!」
尋華「可愛い〜。」
吉祥寺駅で電車に乗る。
ひな子「座れそうにないですね。」
千秋「ちょっと奥に入ろう。」
5人が吊革を持つが、真雪だけ届かない。背伸びしても届かない。
千秋「そこの手すりに摑まれば良いのに・・・」
晴人「転ぶよ?」
真雪「大丈夫!余裕で届いてるから!」
晴人「どんだけ意地張ってんの・・・?」
おばさん「お嬢ちゃん席代わりましょうか?」
真雪「え!?お構いなく・・・」
くいな「まゆちゃんらしいと言うか・・・」
ひな子「可愛い~。」
アナウンス『到着の電車は、急行渋谷駅です。』
そして下北沢駅で降りる。地下通路を歩く。
尋華「下北沢に来たね〜。」
千秋「こっち。付いて来て。」
くいな「何か入り組んでますね。」
真雪「迷路みたい。」
晴人「新しく改装するから、工事してるんだ。」
ひな子「へぇ〜!」
するとひな子が途中で逸れてしまった。
他の皆は気付く事なく南口の改札口を出た。
千秋「この駅出口間違えやすくて・・・」
真雪「ほんと。すぐ迷子になっちゃいそう。」
途中、くいながある事に気付いた。
くいな「あの・・・ひなちゃんと晴人さんが付いて来てませんが・・・」
真雪「・・・・きゃああああ!!ひなちゃああああああん!!!」
尋華「晴人ーーーーー!」
ひな子「み、皆何処~?」
その頃ひな子は迷子になってた。
???「ひな子ちゃん!」
ひな子「は、晴人さん!」
そこに晴人がひな子を発見した。
晴人「急に何処かへ行ったから後を付けたんだ。」
するとひな子のスマホに着信音が鳴った。
ひな子「もしもし?」
真雪『あ、ひなちゃん!今何処?』
ひな子「あ、あの・・・えっと・・・何処でしょうか・・・」
晴人「ちょっと貸して?もしもし真雪ちゃん?」
真雪「あ、晴人さん!何処に居るの?」
晴人「俺今、ひな子ちゃんと一緒に下北沢駅の北口に居る。」
真雪「分かったわ!そこで待ってて!」
通話終了。
真雪「ひな子ちゃんと晴人さんは北口に居るって。」
千秋「こっちが近道だから。」
4人は北口へ向かう。
晴人「おーい!こっちー!」
ひな子「こっちです〜!」
尋華「見付けた!」
そしてようやく合流出来た。ひな子と真雪はお互いを抱いた。
ひな子「やっと会えた~・・・」
尋華「もう心配したじゃない晴人。でも無事で良かったわ。」
晴人「ごめんな姉ちゃん。」
くいな「ひなちゃん晴人さん、GJです!お陰で駅の周りのグルメ網羅出来ました!」
両手には大量のグルメがあった。
ひな子「くーちゃん凄い!」
千秋「何時の間に?」
晴人「どんだけ〜・・・」
そして行動を再開する。ひな子が周りを見る。
くいな「どうしました?ひなちゃん。」
ひな子「何か、ちょっと歩いただけでそこら中に劇場見かけるね~。」
千秋「この街は演劇の街って呼ばれてるの。」
晴人「俺は休みの日になると、ここで劇場鑑賞するんだ。」
千秋「それでその始まりとされるのが、彼処。」
ひな子「あれが・・・スズラン・・・」
スズランの劇場を見付けた。
真雪「私も実物見るの初めて。」
くいな「中々クラシックな建物ですね〜。」
晴人「こう言うクラシックが人気なんだよ。」
尋華「本当に良い劇場ね〜。」
千秋「驚いた?」
くいな「はい!機会があったら中もじっくり見てみたいですね!」
ひな子「何だか、凄く歴史を感じちゃいます。」
真雪「うん。確かに。」
ひな子(私も何時かここのステージに立ってみたいな・・・)
自分達がステージに立ってる姿を想像する。
そしてシモキタ劇場を鑑賞する。ひな子は涙を流しながら拍手をした。
千秋「楽しかった?」
真雪「良かったわ!」
くいな「脚本、とっても参考になりますね!」
晴人「本当に良い舞台だったな〜!」
尋華「うんうん!」
ひな子「私ちょっと泣いちゃいました・・・今もまだ感動の余韻が・・・」
真雪「そんなに感動したんだ・・・」
くいな「コメディだったのに、何処で泣けたんでしょうか?」
ひな子「そんな事ないよ!ラストはすっごく感動したもん!あ!ほら彼処にも泣いてる人が!」
泣いてる女性を発見した。
くいな「ん?」
ひな子「あれ?」
その女性に見覚えあった。正体はゆあだった。
ゆあ「え!?」
ひな子「ゆあちゃん!!」
晴人「え!?ゆあちゃん!?」
ゆあ「ひな子?はっ!千秋先輩!」
ひな子「凄い偶然だったね!」
???「皆さん。」
すると聞き覚えのある声が聞こえた。2階を見ると。
晴人「ルリ子ちゃん!?」
ルリ子「本当、凄い偶然ですね。」
ひな子「ルリちゃん!」
何とルリ子も来ていた。母親と一緒だった。
尋華「ルリちゃんだ〜!」
ゆあ「先生!?」
尋華「あ!お母様も一緒だ!」
???「お?皆お揃いだな〜!」
そしてまた聞き覚えのある声が聞こえた。
晴人「将仁さん!?」
尋華「叔父さん!叔母さん!お姉ちゃん!」
何と将仁と依子と七美も来ていた。
将仁「また会ったな!」
依子「久し振りね。」
七美「元気してた?」
晴人「何でここに?」
将仁「今日は皆休みだったからシモキタ劇場へ行ったんだ。そしたらこうして晴人達に会ったのさ。」
依子「七美がお客さんからチケットを貰ってたから丁度良かったの。」
七美「今度会ったらお礼言わなきゃ。」
尋華「そうだったんだ〜!」
真雪「折角だから、皆でうちに戻って食事しませんか?」
ルリ子「私もお邪魔して宜しいかしら?」
くいな「勿論です!」
千秋「食事しながら、今日のお芝居の話も楽しそう。」
ルリ子「ええ。話が弾みそうですわ。」
将仁「今日は盛大なパーティになりそうだな。」
依子「とことん盛り上がるわよ!」
七美「レッツパーティ!」
晴人「元気だな〜・・・」
尋華「でも楽しそう。」
ひな子「ゆあちゃんも一緒に来てよ!」
ゆあ「そんな事より、何であんた達は千秋先輩と・・・」
千秋「ごめんねゆあちゃん。バレンタインのお礼に私が皆を誘ったんだけど。ゆあちゃんにも声を掛けたら良かった・・・」
ゆあ「いえ私はその・・・朝から舞台の梯子をしてましたので・・・」
その後全員で街中を歩く。
ひな子「やっぱりゆあちゃんも感動して泣いちゃったんだよね~。」
ゆあ「私はただちょっと目にゴミが入っただけよ・・・」
ひな子「でも良いお芝居だったよね?」
ゆあ「ま・・・まぁ・・・」
くいな「意外に2人の感覚は近いのかもですね。」
ひな子「かも!」
ゆ「そんな訳ないでしょ!」
晴人「微笑ましいな〜。」
ゆあ「って言うか、スズラン私も一緒に行きたかったな・・・」
ひな子「見た事あるんでしょ?」
ゆあ「あるけど一緒に見たかったの!」
ひな子「今度は一緒に見に行こう!」
ゆあ「え!?・・・い、良いわよ・・・」
数日後、ひな子達は公園で劇の練習をする。ゆあが途中でステージから落ちた。しかし無傷。
学校では、くいながゆあの弁当に入ってるウィンナーを横取りした。くいなはテヘペロした。
後日、千秋と真雪が舞台を鑑賞する。真雪は密かに泣いてる。
数日後、ルリ子がまた旅に出て、また戻って来た。
尋華は、都内でドラマの撮影。
晴人はアニメアフレコ。
ひととせ荘では、衣装パレードをやってた。千秋は侍、くいなはくノ一、ひな子は町娘、晴人は忍者、尋華は姫。
後日、喫茶店にルリ子とルリ子の母、更にひな子の母が来店した。またかかしになってしまった。
そしてひな子の部屋には、『めざせスズラン』と書かれた紙が貼られてあった。
こうしてひな子達は、スズランを目指す為頑張るのであった。
「THE END」
キャスト
桜木ひな子:M・A・O
夏川くいな:富田美憂
柊真雪:小倉唯
萩野千秋:東城日沙子
中島ゆあ:高野麻里佳
黒柳ルリ子:吉田有里
南条晴人:内山昂輝
南条尋華:楠田亜衣奈
鳥太郎:高橋伸也
南条将仁:松風雅也
南条依子:藤井ゆきよ
南条七美:辻あゆみ
スケバン:戸田めぐみ
先輩:高市幸帆
下級生:内山つかさ
おばさん:神田みか