凡そ3年ぶりの投稿です。
ある冬の日。ひととせ荘の喫茶店で、晴人は隅っこのテーブル席で黙々とアフレコ台本を読んでる。
晴人「・・・・」
ひな子「?」
静かな晴人に皆が疑問を抱いてる。
ひな子「最近の晴人さん、物静かですね。」
千秋「普段はお喋りな人なのに。」
くいな「一体何があったんでしょうか?」
真雪「う〜ん・・・」
今日の尋華はドラマの仕事が入っている。
晴人「・・・」
ひな子「あの、晴人さん。」
晴人「?」
ひな子「一緒にお話しませんか?」
くいな「今度発売されるお菓子のチラシとかどうでしょう?」
晴人「・・・・」
返事せずに頷いてひな子達の座ってるテーブル席に座った。
晴人「・・・」
最新スイーツのチラシを黙々と読んでる。
千秋「晴人さん。」
真雪「どうしたの?ここ最近言葉すら発してないけど。」
晴人「・・・」
真雪「何か事情でもあるの?」
晴人「?」
スマホを出してメールを見て、ひな子達に手を振ってひととせ荘から出た。
くいな「どうしたんでしょうか?」
ひととせ荘から出た晴人を尾行する。
真雪「何処へ行くんだろう?」
ひな子「晴人さん。」
くいな「公園の方へ行くみたいですよ。」
公園に着いた晴人は誰かを待っている。
千秋「誰か待っているみたい。」
真雪「あ!誰か来た!」
そこに現れたのは、ゆあだった。
ひな子「ゆあちゃん?」
くいな「何をやっているんでしょうか?」
ゆあ「晴人さん、これ。」
渡したのは、紙袋。
ひな子「何か渡した?」
くいな「紙袋ですか?」
ゆあ「これで元気が出れば良いですね。」
4人「え!?」
真雪「まさか晴人さん・・・ゆあちゃんと・・・!?」
晴人とゆあに恋が芽生えたと思っている。
ひな子「そんな!晴人さーーーん!!」
晴人「!?」
ゆあ「うわあ!?」
ひな子「晴人さーーん!!ゆあちゃんと結ぶなんて早過ぎますーーー!!」
ゆあ「ひな子!?皆!?」
晴人「?」
千秋「晴人さん。その紙袋、何が入っているの?」
紙袋の中身は、蜂蜜と喉飴だった。
真雪「蜂蜜と喉飴?」
くいな「これが何を?」
ゆあ「晴人さんから聞いてないの?」
ベンチに座って、蜂蜜と喉飴を貰った理由を聞いた。
ひな子・くいな「声が枯れた?」
ゆあ「晴人さん、昨日の声優の仕事で声の出し過ぎで声を枯らしちゃったみたいなのよ。」
晴人は貰った蜂蜜と喉飴を口に入れてる。
千秋「じゃあ、ここ最近喋れなくなったのは。」
真雪「そう言う事だったのね。」
晴人「・・・いやぁ〜、心配させてごめんね・・・」
少し声が戻った。
くいな「晴人さん、どんな役で声を枯らしちゃったんですか?」
晴人「・・・獣の役だよ・・・リアルさを求めるあまりやり過ぎた結果がこれ・・・」
ひな子「どうして私達に言わなかったんですか?」
晴人「心配させちゃダメだと思って・・・ゆあちゃんに相談したんだよ・・・」
真雪「晴人さん。めっ。」
晴人「え・・・?」
真雪「そうやって自分で悩みを抱えるなんてダメだよ。」
千秋「私達が居るんだから。」
晴人「あはは・・・ごめんね・・・」
ひな子「良かった〜。ゆあちゃんが晴人さんと結んじゃったらどうなるかと思ったよ〜。」
晴人「ひな子ちゃん・・・それ煽ってない・・・?」
くいな「そうだ!帰りに喉に効く物を買いましょう!」
晴人「ありがとう・・・」
翌朝。
晴人「ふぅ〜。ようやく声が戻ったぁ〜。」
真雪「おはよう。晴人さん。」
晴人「おはよう。真雪ちゃん。」
真雪「声が戻って良かったね。」
晴人「うん。これで明後日の仕事も捗るよ。」
真雪「また獣の役なの?」
晴人「うん。」
真雪「程々にね?」
晴人「分かってるよ。」
枯れた声を取り戻した晴人であった。
『END』
キャスト
南条晴人:内山昂輝
桜木ひな子:M・A・O
夏川くいな:富田美憂
柊真雪:小倉唯
萩野千秋:東城日沙子
中島ゆあ:高野麻里佳