ひなこのーと だいありー   作:naogran

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2話「ここから始まる」

ある朝のひととせ荘。ひな子の部屋ではひな子がまだ寝ている。

 

鳥「ピィー!ピィ!ピピィ!」

 

寝ているひな子を鳥が起こすが、ひな子が起きる気配は無い。

 

 

 

 

 

 

そんなひな子は、懐かしい夢を見ている。それは自分が幼い頃の夢だった。小学校から下校中。

 

鳥「ピィ!ピィ!」

 

そこに鳥がやって来て、ひな子の頭に乗った。ひな子はそのまま帰ろうとすると。

 

おばちゃん「ひなちゃーん!」

 

幼いひな子「え?」

 

おばちゃん「おかえりひなちゃん。丁度良かった。ちょっとひなちゃんに頼みたい事があるんだけど。実はね?昨日の風でかかしが倒れて壊れちゃってね。ほら。前からひなちゃんって動物に好かれるでしょ?かかしの代わりって言ったら何だけど・・・畑の近くに居て動物達を誘き寄せてくれると助かるな〜って。」

 

しかし昔からあがり症なひな子は、話を聞いてる内にかかしのように固まってしまった。

 

おばちゃん「こっちなんだけど・・・あらやだ!」

 

固まったひな子をおんぶする。

 

おばちゃん「いきなり声掛けて、びっくりさせちゃったかね?」

 

そして目的の場所にひな子を下ろした。

 

おばちゃん「ふぅ〜。よいしょっと。ここに居てくれるだけで良いから。それじゃあ宜しくね。」

 

幼いひな子「かかしの、代わり?」

 

おじちゃん「おー!ひなちゃんがかかしの代わりかい?」

 

おばちゃん「そう。」

 

既にひな子の周りには動物達が集まって来た。

 

おばちゃん「動物が皆ひなちゃんの方に行ってくれるから助かるわ。」

 

おじちゃん「本物のかかしなんかより、ずっと頼りになるな〜。」

 

おばちゃん「本当にね〜。」

 

そしてひな子がかかしになってから時間が経ち、もう夕方になった。

 

おばちゃん「ひなちゃん。今日はかかしお疲れね。」

 

おじちゃん「ありがとな〜。」

 

おばちゃん「本当にひなちゃんは良い子だね〜。」

 

おじちゃん「うちの畑にも、ひなちゃんみたいな可愛いかかしが欲しいな〜。」

 

おばちゃん「うふふ。こんなに大人しい子珍しいね〜。」

 

おじちゃん「お人形さんみたいで、全然喋らないしな〜。」

 

しかしひな子は理解出来てなかった。

 

おばちゃん「本当にかかしみたいだね〜。」

 

おじちゃん「プロ根性だな。」

 

幼いひな子(元々こう言う性格なんだけど・・・)

 

夏の季節。ひな子はまたかかしとしてやらされてた。

 

幼いひな子「毎日畑に立つのも疲れるなぁ・・・特にする事も無いし・・・でも今更辞めますなんて言えないし・・・」

 

おじちゃん「何時もご苦労さん。いやぁ〜ひなちゃんのお陰で動物も寄り付かなくなったし、安心して畑の仕事に精が出せるよ。これよかったら家族で食べて。」

 

差し出されたのは、トマト、南瓜、きゅうり、茄子だった。どれも新鮮。

 

幼いひな子「あ・・・あり・・・」

 

おじちゃん「蟻?」

 

幼いひな子「あり・・・」

 

野菜を貰って家に帰った。

 

幼いひな子「お母さんただいま。」

 

ひな子の母「あらひな子。おかえりなさい。今日も遅かったのね。」

 

幼いひな子「これ今日の夕飯に使って?」

 

ひな子の母「あ、ありがとう。」

 

おじちゃんから貰った野菜を受け取る。しかし母はひな子に対して不安を抱いてる。そんなひな子は生のきゅうりを齧ってる。

 

ひな子の母(最近ひな子が何処からか野菜を持ってくる・・・帰りも遅くなったし・・・ま・・・まさか畑泥棒でもしてるんじゃ!?)

 

とんでもない勘違いをしてしまった。

 

ひな子の母(ううん!きっと違うわ!ママ信じてる!)

 

更に秋の季節でも、ひな子はかかしをしていた。

 

幼いひな子(眠いな・・・今日はお天気もぽかぽかだし眠くなって来ちゃったなぁ・・・)

 

おじちゃん「お。ひなちゃんだ。」

 

おばちゃん「あら!今日もかかししに来てくれてるのね。」

 

しかしひな子は立ったまま寝てしまってる。

 

おじちゃん「助かるなぁ〜。あそうだ!今日の分の野菜も!」

 

おばちゃん「このままじゃ風邪引いちまうね。」

 

眠ってるひな子が目を覚めると。

 

幼いひな子「わ~沢山!あれ!?何これ!?私お地蔵さん!?何時の間に!?」

 

野菜が置かれており、何故か地蔵の格好をしていた。夕方になり、野菜を持って帰る。

 

おじちゃん「おーい!ひなちゃーん!かかし今日もありがとなー!」

 

おばちゃん「助かったわー!」

 

幼いひな子「あ、あの・・・これ・・・私、私こそ・・・あり・・・ありが・・・」

 

おじちゃん「暗くならないうちにおかえり。」

 

おばちゃん「またお願いね。」

 

お礼を言おうとしても言えなかった。

 

ひな子の母「まぁ助かるわひな子。何時もありがとね。」

 

鳥「ピィ!ピィ!」

 

幼いひな子「うん。まだ一度もお野菜のお礼言えてないの。どうしたら良いかなぁ・・・」

 

鳥「ピィ!ピィピィ!」

 

幼いひな子「そうだよね。練習するしかないよね。頑張ってみる。」

 

ひな子の母はこっそりとTwitterをしている。『わが子が地蔵のコスプレをして、ひよことお話しナウ・・・。』と呟いた。

 

別の日に、かかしになりにに行く途中に、たぬきと出会った。たぬきを抱いて、何時もの場所へ向かった。

 

幼いひな子「たぬきさんはおじさんの役ね。私おじさんには何時もお世話になってるからちゃんとお礼を言えるようになりたいの。だから手伝ってね?じゃあ行くよ?やぁひなちゃん。えっと・・・やあひなちゃん。今日も頑張ってるねぇ。こんにちはおじさん。何時もお世話になってます。これ今日の分の野菜だよ。食べておくれ。ありがとうございますおじさん。おじさんの野菜何時も美味しくいただいてます。本当かい?ええ。母も楽しみにしてるんです。最近は私の持って帰って来る野菜を見て献立を考える事もあるんですよ?ほほう。おじさんの畑の野菜、とっても美味しいですから。よし!ちゃんと練習出来た!噛まずに言えた!」

 

おじちゃん「ひなちゃん。」

 

幼いひな子「ひゃ!ひゃい!」

 

おじちゃん「今日もお疲れさん。ありがとな~。これ良かったら。」

 

今度は大きなカブを貰った。

 

幼いひな子「あの・・・」

 

おじちゃん「また明日も頼むね?」

 

幼いひな子「野菜・・・」

 

おじちゃん「ん?」

 

幼いひな子「野菜・・・美味しいです・・・何時も・・・ありがとうございます!」

 

やっとお礼を言えた。

 

おじちゃん「こちらこそ。これからも頼りにしてるよ。」

 

幼いひな子「ひゃ・・・ひゃい!がんばりまふ!」

 

おじちゃん「喋りも上手くなるように頑張ろうな・・・?」

 

 

 

 

 

 

懐かしい夢からひな子が目を覚ました。

 

鳥「ピィ!ピィ!ピィ!」

 

ひな子「私・・・」

 

起き上がって窓を開ける。

 

ひな子「そっか・・・私東京に来たんだ。ここで頑張って行くかなくちゃ。頑張って人と舞台に立てるようになって人とすらすらお話し出来るように・・・そっか。確か高校の演劇部は休部になってたんだ・・・」

 

 

 

 

 

 

また新しい日常が始まった。部屋から出て1階に降りる。

 

真雪「おはよー!ひなちゃん!」

 

ひな子「あ!おはようございます!」

 

千秋「おはよう。」

 

ひな子「あ、大家さん!おはようございます!」

 

晴人「おはようひな子ちゃん。」

 

ひな子「おはようございます!晴人さん!」

 

くいな「おはようございまーす!」

 

真雪「あ!くーちゃんも来た!すぐ朝ご飯用意するね!」

 

 

 

 

 

 

喫茶店で朝食を準備する。

 

ひな子「わぁー!」

 

真雪「さぁ!召し上がれ!」

 

4人「いただきまーす!」

 

早速朝食をいただく。ひな子が美味しそうに食べる。

 

真雪「どう?ひなちゃん。」

 

ひな子「とっても美味しいです!」

 

真雪「うふふ!」

 

くいな「そう言えばひなちゃん本当に劇団作るんですか?」

 

晴人「くいなちゃん、食べてから喋って?」

 

ひな子「え?あ・・・あの、大家さん。」

 

千秋「何?」

 

ひな子「演劇部って顧問の先生が演劇の旅に出ちゃったせいで休部になってるんですよね?」

 

千秋「うん。そうだけど。」

 

ひな子「そもそも何で旅に出たんですか?」

 

千秋「それは・・・」

 

 

 

 

 

 

それは、まだ演劇部があった頃の事だった。

 

千秋『先生!一体どうして!?』

 

ルリ子『今の私には顧問なんて力不足・・・出直して来ます!』

 

顧問の先生の名前は「黒柳ルリ子」。

 

 

 

 

 

 

千秋「って言って突然自分の才能に限界を感じたらしくて・・・」

 

ひな子「じょ、情熱的な先生ですね・・・」

 

晴人「それって職場放棄じゃないのかな・・・?」

 

ひな子「他の部員の人達はどうしてるんですか?」

 

千秋「部員はそれぞれ自主的に活動したりテレビのオーディションを受けたりしてるけど。」

 

真雪「でもあきちゃんはずっと一人で公園で練習してるよね?」

 

千秋「私は皆と演劇がやりたいから。」

 

ひな子「大家さん・・・(本当に演劇が好きなんだなぁ・・・)」

 

千秋「ひなちゃん。ひなちゃんは何で演劇やりたいの?もしかして現役の役者さんとか?」

 

ひな子「え!?あ、あ・・・あの・・・えっと・・・」

 

千秋「もしかして、現役の役者さんとか?得意の役とかってある?」

 

くいな「コホン。見ての通りかかしです!」

 

晴人「ちょっとしたあがり症でね。」

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「オズの魔法使」。

 

 

 

 

 

 

その後落ち着いてティータイム。

 

千秋「ふーん。それで演劇を。」

 

ひな子「はい。この通り人前ですぐ緊張しちゃうのを直したくて・・・だから演劇をやりたいんです!で、でも私、こんな調子で全然ダメですよね・・・」

 

千秋「大丈夫。私も初舞台は緊張しちゃって上手く台詞喋れなかったから。」

 

ひな子「そ、そうなんですか?」

 

千秋「4歳の時の話だけど・・・」

 

ひな子「よ、4歳!?」

 

くいな「そう言えば子役やってたって。」

 

千秋「父親が昔舞台役者をしていて稽古場の手伝いをしていたら自然と。」

 

 

 

 

 

 

女性役者A『千秋ちゃん。』

 

幼い千秋『はい!』

 

女性役者A『そこの小道具取ってくれない?』

 

幼い千秋『はーい!』

 

女性役者B『大変!少女A役の子が急病で倒れたって連絡が!』

 

女性役者A『そんな!それじゃ今日の公演は中止!?』

 

女性役者B『そうだ千秋ちゃん代役お願い出来る?』

 

幼い千秋『え?』

 

無茶振りで舞台に立たされた。

 

幼い千秋『え・・・?』

 

セリフが覚えれなくてどうしようもなかった。

 

 

 

 

 

 

千秋「って言う感じで・・・」

 

ひな子「それは子供じゃなくても緊張しますよ・・・」

 

晴人「結構な黒歴史だね・・・でも分かるよその気持ち。」

 

ひな子「お父さんは今も舞台役者を?」

 

千秋「ううん。父はその後ギタリストに転向してアパート経営の傍ら弾き語りをしながら世界一周してて。今はマラカス奏者をしてるみたい。」

 

千秋の父『イエーイ!』

 

晴人「親父さん結構自由人だね・・・」

 

ひな子「自由な人だな・・・」

 

 

 

 

 

 

その後5人は洗濯カゴを持って屋上へ向かう。

 

鳥「ピィ!」

 

ひな子「ん?」

 

鳥「ピィ!ピィピィピィ!」

 

ひな子「あ・・・今日はもうすぐ雨が降るそうです。」

 

晴人「え?そうなの?」

 

くいな「こんなに晴れてますよ?」

 

真雪「そんな・・・折角洗濯物を干せると思ったのに・・・」

 

千秋「ひょっとしてひなちゃん動物と話せるの?」

 

ひな子「いえ。あの・・・勘で何となく・・・」

 

くいな「おおお!」

 

真雪「凄ーい!」

 

晴人「言葉分かるの?」

 

ひな子「昔から動物に懐かれやすくて・・・兎とか狸とか猪とか鹿とか・・・そのうち何か自然にと。」

 

千秋(演劇よりサーカスの方が向いてそう・・・)

 

心の中でそう思う千秋だった。

 

ひな子「どうかしました?」

 

千秋「ひなちゃん。やっぱり劇団やってみようか。さっきの話聞いたら本当に演劇やりたいんだなって思ったから。でも学校の演劇部の復活が何時になるかまだ分からないし。」

 

ひな子「でも・・・」

 

くいな「やりましょうよ!」

 

ひな子「くーちゃん?」

 

くいな「例えばひなちゃんの特技を生かして本物の動物の劇とかどうでしょう?3匹の子豚とか!」

 

晴人「何で!?」

 

真雪「そのお話だと人間の役者さんいらなくない?」

 

くいな「そうですね・・・じゃあ赤ずきんとか!」

 

真雪「おばあさん役の人死んじゃう!飲まれちゃうんだよ狼に~・・・」

 

くいな「て言うか赤ずきんも飲まれるんでしたっけ・・・」

 

真雪「絶対ダメだよ・・・」

 

くいな「意外に難しいですね・・・」

 

晴人「何でそんなにリアルで考えるの?赤ずきんはハッピーエンドになるから心配無いよ?」

 

ひな子「あの・・・大家さん。私本当に役者なんて出来るんでしょうか・・・?」

 

千秋「いきなり役者じゃなくて裏方からでも良いかも。」

 

ひな子「裏方?」

 

千秋「劇団には役者以外にも色んな仕事があるんだよ?メイクとか、舞台美術とか、脚本とか、小道具、衣装集め何かも。」

 

晴人「その他にも照明や音響等もあるんだよ?」

 

ひな子「へぇ〜。」

 

千秋「後打ち上げの会場抑える人とかご飯用意する人とか。」

 

くいな「それは最重要ですね!」

 

真雪「私裏方やりたい!手先器用だし服作るの得意だし!」

 

くいな「ダメです!まゆちゃんは表に出ないと!」

 

真雪「何で!?」

 

くいな「だってお人形みたいに可愛いですし!」

 

千秋「そうね。声も綺麗で良く通るし。」

 

晴人「確かに!真雪ちゃんなら主演に抜擢されるよ!」

 

ひな子「まゆちゃんお姫様役絶対似合うよ!」

 

真雪「だから無理だってば~・・・」

 

顔が赤くなって恥ずかしがってしまった。

 

真雪「大体私達まだやるって決めた訳では・・・」

 

くいな「私は良いですよ。話を聞いてたら何だか楽しそうですし。元々脚本にも興味ありましたし。何より私ひなちゃんを応援したいです!」

 

ひな子「くーちゃん・・・」

 

晴人「もし脚本を担当するなら、食べないでね?」

 

くいな「分かってますよ!後、まゆちゃんのお姫様役も見たいですし。」

 

真雪「だから役者はやらないってば~・・・」

 

くいな「似合うと思うんですけどね〜。」

 

真雪「もぉ〜!」

 

すると誰かの空腹の音が鳴った。

 

くいな「お腹が空いて来ました!」

 

晴人「腹減り早!」

 

ひな子「さっき朝ごはん食べたばっかりじゃ・・・」

 

真雪「少し早いけどお昼にしましょうか。」

 

くいな「えへ、えへへ。」

 

 

 

 

 

 

早めの昼食を食べる。

 

ひな子「でも劇団を立ち上げるにしても演劇をやれるような場所あるんでしょうか・・・」

 

千秋「そこ。この喫茶店の奥にステージを作って劇場代わりにしようかと。」

 

ひな子「そこまで考えてたんですか?」

 

くいな「大家さんノリノリですね。」

 

千秋「ゆくゆくはここで定期的に演劇を打てるようになれれば良いなって。そうなればお店の集客率も上がるし。」

 

晴人「あ、それが目的?」

 

ひな子「意外とやり手ですね・・・」

 

真雪「アパートのルールにも則ってるし良いんじゃない?」

 

ひな子「そう言えば・・・」

 

真雪「そう!住民はお店で働く事!劇団が嫌なら・・・この喫茶店で働く?」

 

メイドになってる自分を想像する。

 

ひな子『い・・・いらっしゃいま・・・』

 

あがり症の為無理だと断念した。

 

くいな「それとも古本屋で働きますか?」

 

古本屋で働いてる自分を想像する。

 

ひな子『お・・・お探しの本は・・・こ・・・これで・・・す・・・あ、ああ!』

 

しかしバランスを崩して落ちてしまった。

 

晴人「清掃仕事はどう?汚れが落ちるとスッキリするよ?」

 

今度は床掃除をしてる自分を想像する。しかしその途中で転んでしまってバケツを溢してしまった。

 

ひな子「劇団でお願いします・・・」

 

くいな「決まりですね!」

 

真雪「頑張ろうね!」

 

晴人「仕事決まったね!」

 

千秋「宜しく座長。」

 

ひな子「あ、あの、それなんですけど、やっぱり座長は大家さんの方が適任かと・・・」

 

千秋「私はひなちゃんに便乗しただけ。」

 

真雪「そ、それにあきちゃんは大家さんのお仕事もあるしね・・・」

 

くいな「大家さんの仕事ってそんなに忙しいもんなんですか?」

 

真雪「良いの!」

 

ひな子「私が座長だなんて・・・そんな・・・」

 

千秋「大丈夫。演劇をやりたいと思う気持ちはひなちゃんが一番強いと思うから。頑張って。」

 

ひな子「は・・・は・・・は・・・はい!頑張ります!若輩者ですが宜しくお願い致します!」

 

千秋「こちらこそ宜しくね。」

 

真雪「頑張ろうね!ひなちゃん!」

 

くいな「宜しくです!座長さん!」

 

晴人「宜しくな!ひな子ちゃん!」

 

鳥「ピィー!」

 

千秋「劇団立ち上げるとなったらまずは劇団の名前ね。何かアイディアはある?」

 

真雪「折角だからひなちゃんの名前を入れようよ!」

 

千秋「そうね・・・「劇団ひなこ」とか。」

 

くいな「インパクト重視で「ひなこデラックス」とか!」

 

晴人「「ひなこぱらだいす」とかどうかな?」

 

真雪「「ひなこと愉快な仲間達」とか。ひなちゃんはどう思う?」

 

ひな子「あ・・・あ・・・アパート名の「ひととせ」で・・・」

 

くいな「「劇団ひととせ」ですか?」

 

真雪「「劇団ひととせ」・・・良いじゃない!」

 

晴人「「劇団ひととせ」かぁ。良い響きだね!」

 

千秋「「劇団ひととせ」・・・うん!決まりね!」

 

ひな子「劇団ひととせ・・・」

 

真雪「さて!劇団の名前も決まったしそろそろお店開けないと・・・」

 

ひな子「あの!みんなの連絡先教えて欲しくて・・・」

 

千秋「あ。そっか。」

 

早速連絡先を教えて貰う事に。

 

くいな「メールよりSNSの方が良いですかね?」

 

真雪「SNSは何使ってるの?」

 

ひな子「そ、その・・・すみません・・・SNSって何でしょうか・・・?」

 

真雪「そこから!?」

 

SNSを教える。

 

真雪「ここをタッチして・・・そう!っで、ここを押して。」

 

シャカシャカして、ひな子にやり方を教える。

 

ひな子「あ!何か来ました!」

 

LINEの連絡先に、くいな、千秋、真雪、晴人が新規追加された。

 

千秋「これで全員分。何時でも連絡出来るから。」

 

ひな子「ありがとうございます!」

 

真雪「さぁてっと。それじゃそろそろお店開けるね。」

 

するとまた誰かの空腹が鳴った。

 

くいな「あの・・・パスタおかわり・・・」

 

真雪「まだ食べるの!?」

 

晴人「どんだけ〜・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜。ひな子は部屋で連絡先を見て喜んでた。それぞれにアイコンがあり、くいなは犬。千秋はハムスター。真雪はI LOVE YOU。晴人はウルトラマンティガ。

 

ひな子「うふふふ〜!たった1日で連絡先がこんなに増えちゃった~!」

 

するとくいなからLINEが来た。「今起きてますか」のメッセージとスタンプが来た。

 

ひな子「あ・・・はい!起きてます!もしもし・・・?」

 

するとドアをノックする音が聞こえた。パジャマ姿のくいなが部屋に入って来た。

 

ひな子「あ!くーちゃん来た!」

 

くいな「皆さんも来てますよ?」

 

そこに真雪と千秋と晴人も来た。

 

ひな子「まゆちゃん!大家さん!晴人さん!」

 

真雪「お邪魔しまーす!」

 

晴人「失礼しまーす!」

 

ひな子「皆さんどうしたんですか?」

 

くいな「劇団の事何するかとか決まったかなーと。」

 

ひな子「いえ・・・そもそも何から始めたら良いのか分からなくて・・・」

 

千秋「ひなちゃん、舞台未経験だしね。」

 

晴人「深く考えずに少しずつ考えた方が良いよ?」

 

真雪「そう思ってさっきネットで小劇団について調べてみたの。そしたら下北沢に「スズラン」って言う有名な場所があるみたいで。」

 

すうとくいなが、パジャマの中から雑誌を取り出した。晴人は外方向いてる。

 

くいな「こちらです!」

 

晴人(どっから出してんねん・・・)

 

スズランの記事が載ってるページを開く。

 

くいな「長い歴史があって皆の憧れの劇場なんだって。」

 

ひな子「そうなんですか?」

 

千秋「うん。」

 

晴人「俺何回も舞台鑑賞した事あるよ。」

 

真雪「そこを目指して頑張ってみない?」

 

ひな子「そんな凄い所を!?」

 

千秋「私は賛成。夢は大きい方が良いもの。」

 

晴人「俺も賛同するよ。」

 

くいな「私も大賛成です。一緒に頑張りましょう!」

 

ひな子「・・・うん!それじゃスズランを目指して皆で良いお芝居作りましょう!」

 

千秋「うん。」

 

真雪「はい!」

 

晴人「おう!」

 

くいな「おー!」

 

こうしてひな子達は「劇団ひととせ」を立ち上げて、目標を目指す為に頑張るのであった。

 

「END」




         キャスト

     桜木ひな子:M・A・O
     夏川くいな:富田美憂
       柊真雪:小倉唯
      萩野千秋:東城日沙子
     黒柳ルリ子:吉田有里

      南条晴人:内山昂輝

   ひな子(幼少):栗本有規
    千秋(幼少):遠藤璃菜 
     鳥太郎`S:高橋伸也
      千秋の父:佐々健太
      おばさん:天野真実
       劇団員:羅弘美
           戸田めぐみ

くいな「夢は大きい方が良いですよね!たい焼きもどら焼きも大きい方がワクワクします!学校も始まりますし、どんな未来が待っているのか、考えただけでワクワクワク!」

次回「ともだちかんちがい」
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