ひな子「これでよしっと!」
くいな「ひなちゃん!夏休みだってのにお手伝いして貰ってありがとうございます!」
ひな子「ううん。夏休みだからこそだよ。(文化祭の時も人前で喋れたし今なら接客だって!)それで、何したら良いのかな?」
くいな「じゃあ、商品の陳列と、補充を一緒にお願いします。」
ひな子「うん。任せて。」
外では、晴人が花壇に水やりしている。
晴人「良い日差しだ〜。」
古本屋では、陳列と補充が一通り終わった。
くいな「ひなちゃん。ちょっと接客の練習もしてみますか?」
ひな子「うん!やりたい!」
くいな「じゃあ、お客さんが入って来たと思ってやってみて下さい。」
ひな子「はい!」
接客の練習を始める。
ひな子「い・・・いらっしゃいませ~・・・古い本、珍しい本沢山ありますよ~。ど、どうぞ、ごゆっくりご覧下さい。」
くいな「おお!素晴らしいです!」
ひな子「え?本当?ちゃんと出来てた?」
くいな「はい!」
ひな子「良かった~・・・」
すると1人の女性客が来店した。
女性客「あの~すみません。探してる本があるんですけど・・・」
くいな「いらしゃいませ。ちょっとお待ちを。ひなちゃん・・・え!?」
しかしひな子は、またかかしになってしまった。
くいな「あ、あの、ちょっとお待ちを・・・取り敢えずこれを何とかしないと・・・お!」
両手に持ってる本を何処に置くか戸惑ったが、ひな子の両手の上に半分乗せて解決した。
くいな「お、お待たせしました!」
女性客「は、はぁ・・・」
その後女性客が探してる本を発見した。
くいな「ありがとうございました!」
ひな子「緊張した~・・・全然接客出来なかったよ~・・・」
くいな「まぁまぁ、まだ1人目ですしそのうち慣れますよ。」
するとそこに、真雪が学校から帰って来た。
真雪「ただいま〜!」
するとひな子がまたかかしになってしまった。
くいな「ってひなちゃん!まゆちゃんですよ?」
ひな子「あ!本当だ。」
真雪「どうしたの?」
ひな子「いえ、何でも・・・」
今度は晴人が入って来た。
晴人「中は涼しいな〜。」
しかしひな子がまたまたかかしになった。
くいな「ってひなちゃん!晴人さんですよ?」
ひな子「あ!晴人さん。」
晴人「ひな子ちゃんどしたの?」
ひな子「い、いえ・・・」
晴人「くいなちゃん、外の掃除済ませたよ。」
くいな「ありがとうございます晴人さん。」
真雪「それよりあきちゃんは?」
くいな「大家さんですか?帰って来てまたすぐ出かけましたよ。」
真雪「え?何処に?」
くいな「さぁ〜、演劇仲間と遊びに行ったみたいですけど。何か用事でもあったんですか?」
真雪「特には無いけど、はぁ・・・最近2人で遊んでないなぁ・・・」
くいな「構って貰えなくて寂しいんですか?」
真雪「え!?ち・・・違うし!子供じゃないんだから!」
くいな「虚勢張らなくても良いんですよ?」
真雪「張ってないし!」
しかし、くいなとひな子が真雪を優しく撫でる。
くいな「どうですかねぇ~。」
ひな子「よしよし。」
真雪「も~!2人揃って~!」
晴人「真雪ちゃん・・・」
???「でも微笑ましいね〜。」
晴人「うお!?姉ちゃん何時の間に。」
尋華「ヤッホー。」
真雪「そんな事より、お腹空いてない?休憩がてら、お茶でもどうかしら?」
ひな子・くいな・尋華「いただきます!」
晴人「いただくよ。」
メイド服に着替えた真雪が、喫茶店でひな子達に紅茶を淹れる。
ひな子「何時ものまゆちゃんの格好だ〜!」
くいな「やっぱりメイド服姿は落ち着きますね〜。」
晴人「すっかり定番になったな。」
尋華「まゆちゃん可愛いね〜。」
ひな子「まゆちゃんはフリフリの服が好きなんだよね。ドレス姿も見てみたいな~。」
くいな「ロリータファッションも似合いそうですね。」
尋華「浴衣姿も良いと思うわ。」
真雪「ドレス姿・・・ロリータ・・・浴衣・・・」
ドレス姿とロリータファッション姿と浴衣姿の自分を想像する。
真雪「そう言うのは無理!流石に無理~!」
晴人「う〜ん、それだったら真雪ちゃん、またスカウトされるかもな。」
ひな子(今着てるのと何が違うんだろう・・・?)
するとそこに、ゆあが来店した
ゆあ「じゃ~ん!ひな子居る?ゆあ様が足を運んであげたわよ!感謝しな・・・」
真雪「いらっしゃい。」
しかし、ひな子がまたまたまたかかしになってしまってる。
晴人「ゆあちゃんいらっしゃい。」
尋華「ゆあちゃんだ〜!」
ゆあ「ひな子どうしたの?」
くいな「ひなちゃん、ゆあちゃんですよ?」
するとひな子がかかしを止めた。
ひな子「な~んだ。ゆあちゃんか~。」
ゆあ「あんた、喧嘩売ってんの?」
真雪がゆあに紅茶を差し出す。
ゆあ「ふ~ん。本当にカフェもやってんのね。」
真雪「さぁ、ゆあちゃんもどうぞ。」
ゆあ「アパートの人達は皆1階で働いてるのね。ひな子もやってるの?」
ひな子「うん!」
晴人「そう言えば姉ちゃん、ひととせで何か仕事やったら?」
尋華「そうね〜・・・じゃあ喫茶店でもやろうかな?」
ゆあ「あんたにウェイトレスなんて務まるとは思えないけど〜。」
ひな子「うっ・・・」
くいな「出来ますよ!」
ゆあ「でもすぐ紅茶溢しそうじゃない?」
くいな「そんな事無いです!ね?ひなちゃん!」
ひな子「え・・・?」
ゆあ「ふ~ん。そこまで言うならやってみせてよ。」
ひな子「え・・・?」
くいな「ささ!ひなちゃん良い所見せちゃって下さい!」
ひな子「え~・・・」
晴人「ちょっとちょっと、プレッシャー掛け過ぎ。」
早速ひな子が紅茶とミルクを運ぶ。かなりガチガチになりながら運んでる。
ひな子「うわああ!!」
途中で転げそうになったが、紅茶は無事だった。
ひな子「セーフ!」
ゆあ「紅茶はね・・・」
しかしミルクがゆあの頭に溢れてしまった。
ひな子「きゃあーー!!!ご!ごめんなさい!!」
真雪「た、大変!」
濡れてしまったゆあに、真雪が自分の服を貸してあげる事に。
ひな子・くいな・尋華「うわああ〜!」
晴人「おおお!」
貸して貰ってる服はゴスロリ。ゆあは恥ずかしがってる。
ひな子「ゆあちゃん可愛い〜!」
尋華「可愛いよゆあちゃん!」
真雪「ごめんね?これくらいしか無くて。ゆあちゃんの服はクリーニングに出しとくから。取り敢えず、この服着てて貰える?」
晴人「真雪ちゃんの私服、ゴスロリとメイド服しか無いのかな・・・?」
ゆあ「もう・・・こんな格好他人には見せられないよ・・・」
ひな子「そんな事無いよ!すっごく可愛いよ!」
くいな「はい!可愛いです!」
尋華「もう可愛過ぎ!」
晴人「似合ってるよ。ゆあちゃん。」
可愛いと言われて益々恥ずかしくなったゆあは、その場で1回転してみる。ゆあが元気になった。するとそこに。
千秋「ただいま。」
ゆあ「!?」
千秋が帰って来た。
晴人「おかえり千秋ちゃん。」
真雪「あ!あきちゃん、おかえりなさい。何処に行ってたの?」
千秋「うん。昔共演した小劇団の人達と会って来たんだけど、話してたら、時間が経ったのを忘れてて。」
その頃ゆあは、窓のカーテンの後ろに隠れてる。完全には隠れてないけど。そしてカーテンの裏から千秋を覗く。
真雪「別に良いんだけど、出掛けるならメールくらいしてよ?」
千秋「あ、ごめんね。」
尋華「千秋ちゃんの服もおしゃれね〜。丸で未亡人みたい。」
ゆあ(今日の千秋先輩素敵・・・何時もと違うスカート姿で・・・憧れちゃうわ~・・・)
千秋「あらゆあちゃん。来ていたの?(わ~。ゆあちゃんの私服意外と個性的。可愛い・・・)」
ゆあ(素敵・・・)
ひな子「2人共、どうしたの?」
晴人(何だ?この空間。)
その後喫茶店に戻った。
ひな子「所で、ゆあちゃんはどうしてお店に?」
ゆあ「あ、そうそう!ひな子にDVD貸しに来たのよ!ゆあおすすめの小劇団の公演と!演技レッスンのDVDよ!これ見てしっかり勉強しなさい!」
晴人「うわぁ〜、ボックスまであるのか〜。」
ひな子「え?借りても良いの?大事な物なんじゃないの?」
ゆあ「い・・・良いわよこのくらい。あんたが成長してくれないと張り合いないし・・・劇団ひととせの役者同士として・・・」
ひな子「ありがとう!ゆあちゃん!」
ゆあ「か・・・勘違いしないでよね!あんたの為じゃ・・・」
ひな子「ゆあちゃんって優しいね!」
ゆあ「だから勘違いしないでってばー!」
くいな「役者同士と言うか親子みたいですね。」
真雪・千秋・晴人・尋華「うん。」
その日の夜。ひな子が風呂に入ってる。
ひな子「今日はゆあちゃんとも過ごせて楽しかったな~。夏休みなのにわざわざ会いに来てくれるなんて。」
ゆあ『劇団ひととせの役者同士として・・・』
ひな子「助け合える仲間がいるって嬉しいな・・・」
そして風呂から上がった。
ひな子「寝るにはまだ早いから、ゆあちゃんに借りたのちょっとだけ見てみよっと。」
パッケージを開けて、ディスクを取り出す。
ひな子「?」
しかしひな子は、ディスクを見るのが初めてだった。そしてビデオデッキにディスクを入れた。
ひな子「これを観て、スズランの舞台を目指して頑張るぞ!」
しかしディスクを入れても映る訳が無い。
電話でゆあに助けを求めた。
ひな子『助けてゆあちゃ~ん!』
ゆあ「DVD再生出来ないって、あんたどんだけ田舎に住んでたのよ!」
今回のアイキャッチ「ロミオとジュリエット」。
夏休みが始まって数日が経ったある日。ひな子が喫茶店の仕事をしている。しかし今日のひな子は少し様子が変だった。そこに1人の女性客が来店した。
ひな子「あ!いらっしゃいませ~。空いてるお席へどうぞ・・・(今日は何とか出来るかな?この後もお手伝い頑張らないと・・・)」
今日のひな子は、顔が真っ赤になってる。
真雪「ひなちゃん!」
ひな子「は、はい!」
真雪「お客さんから注文取って来てくれる?」
ひな子「はい!」
女性客から注文を聞く。
ひな子「ご、ご注文は、お、お決まりでしょうか・・・?」
真雪「ひなちゃん、頑張れ〜。」
ひな子「・・・以上でよろしいですか?」
女性客「はい。」
ひな子「で・・・では・・・少々お待ち・・・下・・・さい・・・」
するとひな子の目線が歪んでる。次の瞬間、オーバーヒートを起こして倒れてしまった。
真雪「ひ、ひなちゃん!!だ、大丈夫!?」
晴人「真雪ちゃんどうしたの!?」
倒れた音に気付いた晴人が駆け付けた。
真雪「晴人さん!ひなちゃんが倒れちゃった!」
晴人「ひな子ちゃん大丈夫!?取り敢えず部屋へ運ぼう。真雪ちゃん、俺の背中にひな子ちゃんを乗せて。」
真雪「う、うん!」
ひな子を部屋まで運んだ。体温を測る。
晴人「37度5分かぁ。」
千秋「ひなちゃん風邪引いちゃったみたい。」
真雪「病院に連れて行った方が良いかな!?親御さんにも連絡入れた方が・・・」
千秋「落ち着いて。まだ微熱だからしばらく様子を見て。取り敢えず、まゆちゃんと晴人さんは仕事に戻って。後は私が見ておくから。」
晴人「分かった。」
真雪「う、うん。ごめんね、取り乱しちゃって。」
するとそこに、くいなが駆け付けた。
くいな「ひなちゃんが倒れたって本当ですか!?救急車呼びますか!?それとも担いで運びますか!?」
晴人「くいなちゃん落ち着いて?そんなに重度じゃないから。」
するとひな子が目を開けた。
くいな「良かった!目が覚めたんですね!」
ひな子「くーちゃん・・・私一体・・・」
くいな「接客中に熱出して倒れちゃったんですよ!」
ひな子「え!喫茶店は!?」
千秋「今はまゆちゃんと晴人さんで回してる。私が後で助っ人に入る予定。」
その頃喫茶店は、満席だった。晴人が接客の手伝いをしている。今日尋華は仕事の為不在。
真雪「ひゃーーーー!!」
晴人「ひょえーーー!!」
ひな子「す、すみません、私のせいで・・・」
千秋「良いの。気にしないで?」
くいな「ひなちゃん。何か欲しいものはありますか?」
ひな子「ちょっと寒気がするから暖かい物が欲しいかも・・・」
くいな「それなら私が今すぐ体で温めます!体温高いんで!」
そしてひな子を優しく抱く。
くいな「どうですかひなちゃん?暖かいですか?」
ひな子「うん・・・とっても・・・」
しかし千秋が、くいなをひな子から離した。
千秋「ダメでしょ。ひなちゃんの事寝かせてあげないと。」
くいな「ひなちゃん・・・また来ますからね・・・待ってて下さ・・・」
部屋から出た。
ひな子「びっくりした・・・」
その頃喫茶店では、満席で賑わっていた。真雪と晴人は大忙し。
晴人「ご注文は?」
真雪「今片付けます!」
晴人「姉ちゃん助けてーーーー!!」
真雪「ひゃーーー!!」
そして古本屋に、ゆあが来店した。
ゆあ「じゃーん!ひな子居る?ゆあ様がDVDの追加持って来てあげたわよ・・・」
くいな「あ!ゆあちゃん。」
ひな子が風邪引いてる事を話した。
ゆあ「え!ひな子が風邪で倒れた!?」
くいな「はい。だから風邪に効く物を調べてて・・・風邪を治すには・・・そうだ!薬ですよね!」
本棚から薬の辞典を取ってページを開く。セネガのページを見付けた。
くいな「これでひなちゃんを治せます!」
セネガのページを破って、何処からか薬研を取り出して、破ったページを置いて、石の円盤で挽いて潰す。
ゆあ「違うでしょ。」
その頃ひな子は、部屋で静かに寝ている。そこにノックの音が聞こえた。
くいな「ひなちゃん!風邪に効く物を持って来ましたよ!じゃーん!これで風邪とはオサラバです!」
取り出したのはネギだった。
ひな子「え・・・?ネギ・・・?」
くいな「はい!これを首に巻くと良いそうです!本に書いてありました!と言う事で早速巻くですよ〜!」
ひな子の首にネギを巻いた。
くいな「何かしっくりこないですね~・・・」
追加でネギ2本巻いた。
くいな「うん。やっぱりこのくらいやらないと。」
ゆあ「多くない・・・?」
くいな「多い方が良いに決まってます!お腹空いて食べちゃってもこれだけあれば余裕です!」
ゆあ「まぁ一理ある気がしなくもない・・・う〜ん、後は何をすれば良いのかしら・・・あ!そうだわ!風邪を引いた時は汗をかけば良いって言うじゃない!」
その後千秋が水を持って来た。入ったと同時に驚いた。くいなとゆあがひな子に厚着を着させてる
くいな・ゆあ「はっ!」
千秋「何これ・・・」
厚着を外して、ひな子がコップに入った水をストローで飲む。千秋がくいなとゆあに説教する。
千秋「もう、2人共駄目でしょ。ひなちゃん余計具合悪くしてるわよ。」
くいな・ゆあ「ごめんなさい・・・」
ひな子「はぁ〜、生き返りました〜・・・」
千秋「そう。良かった。」
すると千秋が、ひな子のパジャマのボタンを外した。パジャマを脱ぐと、体中汗で濡れてた。
千秋「汗かいてるから体拭いてあげるね。」
ひな子「は、はい・・・」
千秋がひな子の汗を拭く。
ひな子「ひぃっ!」
千秋「あ、ごめんね。冷たかった?」
ひな子「い、いえ・・・平気です・・・」
新しいパジャマを着る。
千秋「はい終わり。」
ひな子「あ、ありがとうございました・・・」
ベッドに寝転がる。千秋が布団を被せる。
千秋「じゃあ私達は下に行くから、何かあったら携帯で呼んでね?」
ひな子「はい・・・」
千秋が部屋から出る。
その頃くいなとゆあは、風邪引いてるひな子を心配している。
それから時間が経った。晴人が外で掃除をしている。
晴人「ふぃ〜、疲れたな〜・・・でもやり遂げた感があるな。」
その頃くいなは、白い物を持ってひな子の部屋の前で立って、何かに着替えた。そしてドアを開けて部屋に入った。
くいな「ひなちゃんもう大丈夫ですよ。世界のとある地域に伝わる一発で治る方法を調べて来ましたから。」
そしてフードを被った。くいなが今着てるのは白蛇のパジャマだった。
くいな「しゃ~・・・あ。」
噛み付こうとしたが、千秋に見付かってしまった。
千秋「何やってるの?」
くいな「白蛇様に噛まれるとどんな病気も治る・・・」
千秋「本物ならね。」
部屋から退室する。今度はゆあが部屋に入って来た。そして大幣を取り出して念を唱える。
ゆあ「か~しこみかしこみ・・・はっ。」
しかし千秋に見付かってしまった。
ゆあ「これはつまりその・・・」
千秋「五月蝿くしないの。」
ゆあ「はい・・・」
部屋から退室する。今度はドラゴンが部屋に入って来た。勿論くいなである。
くいな「びや~・・・はっ。」
しかしまた千秋に見付かってしまった。
くいな「ドラゴンに噛まれるとどんな病気も治る・・・」
千秋「だから本物じゃないと。」
また部屋から退室する。今度はまたゆあが部屋に入って来た。今度はフードを被ってる。そして水晶を取り出して呪文を唱える。
ゆあ「工口イムエッサイム工口イムエッサイム我は求め訴え・・・あ。」
しかしまた千秋に見付かってしまった。
ゆあ「これは・・・その・・・」
千秋「悪魔呼んでどうするの。」
ゆあ「間違えました・・・」
また部屋から退室する。
千秋「もう2人はひなちゃんの所に行っちゃダメ。」
最終的に出入り禁止されちゃった。
くいな「で、でも・・・」
ゆあ「ひな子が心配で・・・」
千秋「分かるけど、今は静かに寝かせてあげるのが1番よ。」
くいな「そうですよね・・・」
すると真雪が皆を見付けた。
真雪「ねぇ皆!ちょっと手伝ってくれない?」
その頃ひな子は、部屋で静かに寝ている。
ひな子「静かだな〜・・・」
すると誰かが入って来た。
晴人「ひな子ちゃん、具合はどう?」
ひな子「晴人さん・・・」
晴人「千秋ちゃんに言われて来たんだ。タオル替えてあげから。」
タオルと水を持って来た。タオルを絞って、ひな子の額のタオルを取り替える。
ひな子「ありがとうございます・・・はぁ・・・体調崩すなんて東京来てから初めてかも・・・」
晴人「そう言えば、ここに来てから1度も風邪引いてなかったね。」
ひな子「はい・・・そもそも風邪引いたの何年振りだろう・・・かかしのお仕事を始めてからも休まず畑に出ていたし・・・小1の時以来かな・・・お母さんが一日中看病してくれて・・・お粥作ってくれて・・・」
晴人「へぇ〜、ひな子ちゃんって良い健康持ってるね。ん?」
するとひな子が泣いてしまった。
晴人「え?ひな子ちゃんどうしたの!?俺何か悪い事しちゃった!?」
ひな子「・・・お母さん今家かなぁ・・・電話出るかなぁ・・・お母さん・・・会いたいよ・・・お母さんのお粥・・・食べたいよ・・・」
晴人「ひな子ちゃん、大丈夫?(ホームシックになっちゃった・・・)」
するとひな子が起き上がった。
ひな子「ダメだよひな子!弱気なとこ見せたら帰って来なさいって言われちゃうもん!東京で演劇やってかかしを治すまで帰らないって決めたんだから~!」
そう決意して立ち上がった。
晴人「あぁひな子ちゃん!今立ったら・・・」
立ち上がった瞬間、フラフラして崩れた。
ひな子「でも・・・今日は・・・今日だけは・・・」
晴人「もう安静にしてて?今日はゆっくり休んで?」
ひな子「はい・・・すみません・・・晴人さん・・・」
するとノックが聞こえた。
真雪「ひなちゃん。」
くいな「具合はどうですか?」
ひな子「え?」
晴人「皆。」
ゆあ「寝てないじゃない!大丈夫なの?」
ひな子「これはちょっとその・・・」
晴人「ゆあちゃん、あんまり責めないで?」
尋華「ただいま晴人。」
晴人「あ、姉ちゃんおかえり。」
くいな「ひなちゃん、食欲ありますか?」
ひな子「え?」
千秋「皆でおかゆ作ったんだけど、食べられる?」
ひな子「・・・はい!いただきます!」
何と千秋達がお粥を持って来てくれたのだった。
ゆあ「この梅干し食べやすく刻んだのゆあなんだからね!」
くいな「こっちの昆布を切ったのは私です!」
ひな子「2人共ありがと〜・・・」
尋華「ひな子ちゃんが風邪引いたって連絡が来て驚いちゃったわ。」
ひな子「すみません尋華さん・・・」
尋華「気にしないで。」
真雪「ふーふー。はい。あ~ん。」
お粥を掬って冷ます。ひな子に食べさせる。
ひな子「美味しい〜!」
真雪「良かった。」
ひな子「これ不思議・・・お母さんと同じ味がする・・・どうして?」
ゆあ「それは・・・何でだろう?」
くいな「何ででしょうね?」
尋華「何でだろう?」
真雪「もしかして、ひなちゃんのママと同じ気持ちで作ったからかしら?」
ひな子「同じ気持ち・・・?」
真雪「皆でひなちゃんの風邪が早く治りますようにって気持ちを込めたから。」
お粥作ってる時、皆がひな子の為に作ってあげてる。途中で仕事から帰って来た尋華も加わった。
ひな子「皆・・・ありがとう・・・!」
真雪「まだ食べられる?」
ひな子「うん・・・!食べる・・・全部食べる!」
千秋「お腹壊さない程度にね?」
くいな「あ。次私がやります。はいあ~ん。」
今度はくいなが、スプーンを持ってひな子に食べさせる。
ゆあ「あ!次はゆあの番!」
今度はゆあがスプーンを持つ。
ゆあ「ふーふー。あ・・・あ~ん。」
ひな子「あ〜ん。」
ゆあ「お・・・美味しい?」
ひな子「うん!とっても美味しいよ!」
くいな「じゃ次は私が!」
ゆあ「も・・・もう1回!」
くいな「連続はずるいです!」
ゆあ「良いじゃない!」
真雪と千秋は微笑み合う。
晴人「微笑ましいな〜。」
尋華「私もあんな風にされたいな〜。」
晴人「え?」
その日の夜。
ひな子(お母さん。今日は風邪のせいで少しだけホームシックになっちゃたけど、皆のお陰で寂しくなかったよ。こんな良い友達に会えて私上京して良かった・・・)
この日はとっても嬉しくなったひな子だった。
そして翌朝。ひな子が起きた。
ひな子「よし!」
風邪が完治されたのだった。私服に着替えて1階に降りる。
ひな子「皆さ~ん。おはようございます。お陰ですっかり良くなり・・・」
1階に降りると、くいなと千秋と真雪と晴人が倒れ込んでしまってる。
ひな子「きゃあーーー!!」
尋華「あ!ひな子ちゃんおはよう!」
ひな子「ひ、尋華さん!皆さんどうしちゃったんですか!?」
尋華「ひな子ちゃんの風邪が移っちゃったみたい。私はあの時仕事へ行ってたから大丈夫だったけど。」
なんとひな子の風邪が尋華を除いた全員に移ってしまった。
ひな子「大変どうしよう・・・ううん!今度は私達が頑張らなくちゃ!尋華さん!手伝って下さい!」
尋華「任せて!今日仕事オフだから!」
真雪と千秋とくいなと晴人を、それぞれの部屋に運んだ。
ひな子「タオルタオルタオル!・・・着替え着替え着替え!・・・後お水!お水!」
尋華「晴人大丈夫?」
晴人「あ、あぁ・・・俺明後日イベントに出演する予定なんだ・・・」
尋華「大丈夫!私が看病してあげるからね!晴人をイベントに出させる為に!」
晴人「あ、ありがとう・・・ひな子ちゃんは・・・?」
尋華「完治されたわ。今くいなちゃん達を看病してあげてるわ。後で手伝いに行くから。」
そして風邪を移されたのは3人だけじゃなかった。
ゆあ「ひな子・・・治ったかな・・・はぁ・・・」
何とゆあも風邪を移されたのだった。
「END」
キャスト
桜木ひな子:M・A・O
夏川くいな:富田美憂
柊真雪:小倉唯
萩野千秋:東城日沙子
中島ゆあ:高野麻里佳
南条晴人:内山昂輝
南条尋華:楠田亜衣奈
女性客:前川涼子
奥谷楓
尋華「ひな子ちゃんのお母さんがこっちに遊びに来る予定!劇団ひととせの初講演はもう迫ってる。舞台を成功させる為に、私も一生懸命練習するよ!女優魂を見せてあげる!」
次回「がっしゅくします」