バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
綺竜院メアは、バディファイトが弱かった。
一度も勝てないと言う事もないが、ここぞと言う時に引きが弱く、結局負けてしまう。運が弱いとも言えるが、周りの人は「手加減されているのではないか」とも思われる、だが彼女は至って真面目にファイトしている。
ある時、そんな彼女に運命を変える出来事が起こる。
学校
「じゃあモンスターで攻撃!」
メア「また、負けちゃった……」
「あんた本当に引き弱いね?さっきのターンでモンスターかアイテム引いてたら、私に勝てたのに……」
メア「うん……」
「……な、泣かないの!ほら、○まい棒あげるから」
メア「ウゥ……ありがとう……」
ーーー
メアの家
メア「はぁ……、どうして私、バディファイトが弱いんだろう……もっと、強くなれたらなぁ……ん?何、このカード……、「アジ・ダハーカ」……?」
メアは親の事情で、家に1人暮らしだった。だから自分が持ってないカードが家にあるのは不自然な事なのだが……、今のメアはそんなことは気にしていなかった。
その時、たまたまつけていたテレビにある人物が映る。
テレビ
『今回、番組がピックアップするのは、初出場で敗者復活戦を生き残り、初優勝を果たした今話題のスクールバディチーム〈μ's〉です。』
テレビではスクールバディチーム〈μ's〉が特集されていた。そして画面には、μ'sのリーダー 高坂穂乃果のファイトを編集した映像が映されていた。メアはその映像、いや、ファイトしている穂乃果に釘付けになっていた。映像の中の穂乃果は、全て笑顔ファイトしていたからだ。
メア「凄い……、ファイトもそうだけど……、凄く楽しそうにファイトしてる。なんで、後少しで負けそうなのに、笑っていられるんだろう?」
『では、ラブライブ!バディカップ優勝チームμ'sのリーダー高坂穂乃果さんにインタビューしてみましょう。』
映像は穂乃果のインタビューに切り替わる。そして、質問と回答が繰り返される。
『穂乃果さんは、全てのファイトで笑顔ですよね?どんな思いでファイトしていましたか?』
穂乃果『どんな思い……?よく分かりませんが、とにかくファイトを楽しんでいました。勿論、私達の学校を守る目的もありましたが、でも第1にファイトを楽しむ!笑顔が私の力ですから!』
メア「笑顔が……力……?」
穂乃果『どんな苦しい状況でもデッキを信じて、笑顔で楽しむ。それが私のバディファイトです。』
穂乃果のこの言葉がメアの中の何かに響いた。このインタビューの後から、穂乃果はメアの憧れになった。
その次の日から、メアは笑顔でファイトするようになった。そう、とにかく笑顔で、楽しむ事を意識してファイトしていた。だが相変わらずファイトは弱い。
それから2週間後………
メア「教室にデッキ忘れちゃった……」
メアは教室に忘れたデッキを取りに教室に戻ろうとした時、教室の中から声が聞こえた。その話声は、いつもファイトしているクラスのファイト友達だった。メアは教室の手前で、盗み聞きするわけでは無いが、偶然、話しを聞いてしまった。
「ねえ、最近のメアちゃん、どう思う?」
「どうって?」
「最近、ファイトしてる時、よく笑ってるでしょ?」
「ああ〜、たしかに。でも楽しそうでいいんじゃない?」
「楽しそうなのは良いんだけど……、でもさ……、勝っても負けてもニコニコヘラヘラしてて、なんて言うか……気持ち悪い……よね?」
メア「…………‼︎」
「ちょっ……!」
「だって、正直……、何考えてるか分かんないでしょ?何度も何度も負けて、いつもなら顔に出るくらい悔しがるのに、最近はファイトする時だけ笑顔過ぎるって言うか、何か……、いつものメアちゃんじゃないって言うか……、やっぱり、言葉に表すと………気持ち悪いよ……」
「……分からなく……ないかも……。」
メア「………‼︎」ダッ!!
気持ち悪い……、その言葉を聞いたメアは逃げるように、走り出していた………、ただひたすらに……、泣き出す間も無く……。
メアの家
バタンッ!!
メア「はぁ……はぁ……はぁ……!」
メア「ウゥ……ウウッ……「気持ち悪い」なんて……思われてたんだ……今の私……!どうして……? 私はただ……穂乃果さんのように、笑顔のファイトをしていただけなのに……、なんで気持ち悪いなんて……!」
(力が欲しいか?)
メア「⁉︎ だ、誰……?」
(我は、アジ・ダハーカ……)
メア「アジ・ダハーカ……」
メアは保管してある1枚のカードを手に取る……、そのカードはいつの間にか家にあった「アジ・ダハーカ」のカードだった。
アジダハーカ(お前は今、力を望んでいる。我には分かるぞ。)
メア「力を望んでいる……?」
アジダハーカ(ああ、お前の中には妬みがある。憧れのファイトを、自分のファイトを否定した者達への怒り、悲しみ、悲壮、その全てが「妬み」となってお前の中に渦巻いている。だからこそ、お前は力を欲している。)
メア「私が力を……欲している……?」
アジダハーカ(お前が本当に憧れているものは何だ?)
メア「私が憧れているもの………」
アジダハーカ(お前は言い訳をしているのだ。笑顔のファイトをする事で、お前は本当に憧れているモノを隠している……)
メア「そ、そんな事ない!私は本当に穂乃果さんの……!穂乃果さんの……笑顔のファイトを……」
アジダハーカ(それで、微塵でも強くなれたか?)
メア「………それは……」
アジダハーカ(お前はどう思うのだ?お前が憧れたファイトを、お前のファイトを「気持ち悪い」などと否定されて、何を思う……?否定した者達に何を思う?お前が本当に憧れたモノは何だ?)
メア「私が本当に憧れたモノ……私が憧れたのは、穂乃果さんのファイト……どんな状況でも笑顔で切り抜けられる、強さ……」
アジダハーカ(そうだ……強さとは、力だ。)
メア「強さは、力………、私が憧れたのは、穂乃果さんの"力"だったんだ。」
アジダハーカ(そうだ。お前が本当に憧れていたのは……力だ。改めて聞く。お前が憧れたファイトを、お前のファイトを「気持ち悪い」などと否定されて、何を思う……?)
メア「……許さない、穂乃果さんのファイトを………、私のファイトを否定する人達を、私は許さない………、私は力が………、穂乃果さんのような"力"が欲しい!」
アジダハーカ(良かろう。お前が欲する力を我が与えよう。お前の名を聞いてなかったな。)
メア「私は、綺竜院メア」
アジダハーカ(ならばメア……、お前に新たな真名も与えよう。これは、我とお前の契約の証。だが、我が許すまで、この真名を唱えてはならない。)
メア「分かったよ。」
アジダハーカ(告げよう、我が与えるお前の真名は……………)
ーーー 回想 了 ーーー
メア「黒き太陽の魔竜よ私の鎧となり、永久の世界に忘却と蹂躙を……!〈黒天の終焉魔竜女帝 メア〉」
黒天の終焉魔竜女帝 メア
黒竜/神
サイズX/攻15000/防12000/打撃2
◼️【変身】しているこのカードは、破壊されず、手札に戻せず、能力は無効化されない。
◼️君がこのカードに【変身】している時、君はモンスターをコールできず、アイテムを装備できない。
◼️君のアタックフェイズ開始時、相手の場のカードを全て相手の手札に戻す。この能力で手札に戻らなかったカード1枚につき、このカードの打撃力+1!
◼️このカードの攻撃が無効化された時、相手にダメージ2!
◼️相手のカードが攻撃した時、君のデッキから3枚ドロップゾーンに置いて、君のライフ+2!
【魔竜変身】(「黒天魔竜神アジ・ダハーカ"ズィオン"の能力でのみ【変身】」できる。)
FT「魔竜の力よ、永久に………」
メアは、アジ・ダハーカ"ダ・エーワ"と同じ赤と黒の鎧を纏い、魔竜の翼が生える。髪の色がピンクから、赤紫色に変わる。
メア「これが私の求めた真の力………、凄く、心地がいいよ!」
千歌「メア……ちゃん……?」
メア「ふふふ……、どうする?千歌ちゃんのドラゴンフォースの攻撃力は6000、そして私の防御力は12000だよ……?」
千歌「……ターンエンド!」
◼️手札4/ゲージ0/LP5
ーーー 回想 ーーー
アジダハーカとバディを組んでから、メアは人が変わったように、今までにない圧倒的な力で連勝していた。
メア「また、私の勝ちだね?」
「………また、メアちゃんに負けた……」
「最近、本当に強くなったね。」
メア「まだまだ、こんなものじゃないよ……、もっと強くならなきゃ……」
「………」
「………」
それからメアは近くのショップ大会や、そこそこ名の知れた大会で何度も優勝を果たしていた。そしていつしかメアは、名が上がる事もなく、ラブライブ!の公式から殿堂入りファイターに認定されていた。
ーーー 回想 了 ーーー
メア「本番はこれからだよ。千歌ちゃん……。」
今回も感想を是非‼︎