バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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未来へ、三壊王との対峙

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

フェルドラグの予知で1ヶ月後の沼津に起こる災厄を知った千歌、曜、梨子………、アダフは、フェルドラグとドラゴンフォースの力を合わせて未来の沼津へ行く計画を話す。アダフの考えをいまいち信じきれない千歌は、アダフとファイトして勝利した。

 

そして、千歌はアダフを信じて協力する意思を固めた。

 

ーーー

ーーー

 

アダフとのファイトが終わった後、千歌達はいつ1ヶ月後の未来へ行くかアダフから話しを聞いていた。

 

 

アダフ「私達が行動を起こすのは明日の正午にしようと思います。いいですね。」

 

千歌「明日は休日で学校がないので………分かりました。」

 

曜「一応みんなに言っとく?」

 

梨子「そうね………」

 

アダフ「Aqoursのみなさんに………ですね?すみませんが、我々と共に未来の沼津に行く事は伝えない方が良いでしょう。いろいろ混乱させるといけませんからね? それに、これは危険な戦いになるやもしれません。わざわざあなた達の仲間を巻き込む必要も無いでしょう。」

 

フェルドラグ『それに、我の未来飛ばしにも定員オーバーと言うものがある。悪いが我らに必要なのはドラゴンフォースを扱えるお前達3人だけだ。』

 

曜「わ、分かりました。」

 

梨子「じゃあ、時間も遅いから、私達は帰りましょ。」

 

千歌「うん。それじゃ………………うわぁ!」

 

 

千歌達が教会を後にしようとした時、突然地面が激しく揺れだした………その地震は5秒くらい続いた。

 

 

レヴェル「結構強い揺れでしたね。大丈夫ですか?」

 

アラト「なんとかな。」

 

レミーア「大丈夫………」

 

アダフ「フェルドラグ………この地震は?」

 

フェルドラグ『自然の揺れにしてはあまりに突発的だ………、もしかしたら、『三壊王』が現れる予兆のようなものかも知れぬ。』

 

 

本来の地震は小さい揺れから徐々に大きく揺れていく。だが今の地震は何の前触れもなく、大きく激しく揺れたのだ。

 

 

アダフ「そうか………。レヴェル、彼女達に付いて行ってあげなさい。帰りの途中で何かあったらいけませんので。」

 

レヴェル「はい。では、送りますので行きましょう。」

 

 

千歌達はレヴェルに連れられて教会を後にした。

 

ーーー

ーーー

 

千歌と梨子の家前………

 

 

梨子「私の家はここですから、送ってもらってありがとうございました。レヴェルさん」

 

千歌「ありがとうございました。」

 

レヴェル「いえいえ。」

 

曜「私も、後は1人で帰れるので、もういいですよ。」

 

レヴェル「そう言うわけにも行きません。教団長様に言われた通り、曜さんも最後まで送って行きます。」

 

曜「えっと………ありがとうございます。」

 

レヴェル「では明日はお願いします。千歌さん、梨子さん。」

 

千歌/梨子「はい!」

 

 

それから曜も無事、家に送り届けて、レヴェルは教会に帰って行った。

 

ーーー

ーーー

 

翌日………、朝からまた大きな地震があり、テレビでは、どのチャンネルも地震速報で、朝の情報番組を打ち切って繰り返し注意勧告を呼びかけていた。

 

 

志満「あらあら、また大きな地震ね?」

 

美度「全く、朝から最悪の目覚めだわ………、あれ、千歌は?まだ寝てんの?」

 

志満「千歌ちゃんなら、曜ちゃんと梨子ちゃんと出かけたわよ。」

 

美度「あんなデカい地震の後で?ったくあいつら何考えてんだか………」

 

 

 

一方で千歌、曜、梨子は、教会を訪れていた。

 

 

アダフ「みなさん。正午まではまだ時間がありますよ?」

 

千歌「あ、はい分かってます。」

 

梨子「あの、少し質問いいですか?」

 

アダフ「梨子さん、何でしょう?」

 

梨子「私達はこれから1ヶ月後の未来に行って『三壊王』を倒すんですよね?」

 

アダフ「ええ、そうですが………」

 

梨子「私、昨日考えてみたんですけど、やっぱりおかしいです。」

 

千歌「おかしいって、何が?」

 

梨子「考えてみて?私達はこれから1ヶ月後の沼津に行って『三壊王』を倒す。でも、三壊王が現れるのは今から1ヶ月後でしょ?」

 

曜「あ、そっか!」

 

千歌「え、何〜?」

 

梨子「よく考えてみて千歌ちゃん。三壊王が現れるのは、今から1ヶ月後でしょ?」

 

千歌「………うん。」

 

梨子「そして私達は今から1ヶ月後の未来に行って三壊王を倒す。………何かおかしくない?」

 

千歌「? 何かおかしいかな?」

 

曜「もし仮に未来で三壊王を倒すでしょ?でもそれは、1ヶ月後の沼津で起こる事だよね?じゃあ、私達が今いるこの沼津は?」

 

梨子「三壊王が現れるのは今から1ヶ月後の沼津、今未来の沼津に行って三壊王を倒しても、根本的な解決にはならないわ。だって今いるこの沼津に1ヶ月後には、また三壊王が現れるって事だから。」

 

千歌「え〜っと、私達は1ヶ月後の沼津に行って………、でも私達が今いる沼津は未来の沼津から見て1ヶ月前の沼津だから………え〜と………」

 

アダフ「つまり梨子さんが言いたいのは、これから1ヶ月後に起こる出来事を未来の世界で解決しても、今いるこの沼津にとってはあまり意味が無い。と言いたいのですね?」

 

梨子「はい。未来に起こる事を、未来で解決しても意味が無いと思うんです。」

 

 

1ヶ月後の沼津に行って『三壊王』を倒したとしても、それは未来に起こる出来事であり、今いる1ヶ月前の沼津への『三壊王』の出現を防いぐことにはならないのだ。

 

 

アダフ「勿論、その事は私も理解しています。そして策もある。」

 

梨子「策?」

 

フェルドラグ『我は〈霊竜〉の王だ。全ての世界の竜の御霊の力を使い、いくつかの能力を使う事が出来る。1つ目は近未来予知、2つ目は近未来へのジャンプ、3つ目は近未来変換だ。』

 

千歌「近未来変換………?」

 

フェルドラグ『うむ。未来にて三壊王を倒した(のち)、三壊王が現れる前の今を、三壊王を倒した後の世界に変換するのだ。』

 

アダフ「つまり、擬似的に三壊王が現れる事実を抹消する。と言う事です。」

 

千歌「ん〜?」

 

曜「う〜ん………」

 

梨子「………」

 

アダフ「理解が追いつきませんか………仕方ありませんね。正午まではまだ少し時間がありますね。時間まで自由にしていてください。」

 

 

千歌「三壊王………いったいどんなモンスターなんだろう………」

 

梨子「フェルドラグの予知で見た時は影だけだったよね。」

 

曜「それに、私達の街をたった三体だけでメチャクチャにするほどの力を持ってる、勝てるのかな?」

 

レヴェル「心配には及びません。あなた達には、教団長様や私達がついていますから。」

 

アラト「ま、俺もこの街に住まわせてもらってるからな、それに、教団長に受けた恩を返す目的もある。」

 

レミーア「うん!教団長様は街を守る、私達は教団長様を守るのが役目なんだよ!」

 

レヴェル「教団長様は、身寄り無き私達に手を差し伸べてくれました。あの方の恩は返しきれません。」

 

千歌「そうなんですね………。」

 

 

しばらく経って正午を迎えた。

 

 

フェルドラグ『そろそろ時間だ、アダフ』

 

アダフ「ああ。みなさん、準備はよろしいですか?」

 

千歌/曜/梨子「はい!」

 

アダフ「………では行きましょうか。」

 

 

千歌達は円陣を組むように配置につく、そしてフェルドラグが詠唱を始める。

 

 

フェルドラグ『"天に召されし竜の御霊達よ、左翼の白竜に青き瞳をやどし、右翼の黒竜に赤き瞳をやどせ。天地神明、森羅万象に従い、一月の時を超えよ!"』

 

 

フェルドラグが詠唱を終えると、円を描いているみんなの足下に巨大な魔法陣が現れる。

 

 

アダフ「今です!ドラゴンフォースを!」

 

千歌/曜/梨子「………ドラゴンフォース 解放‼︎」

 

 

千歌、曜、梨子がドラゴンフォースを解放した事で、魔法陣がさらに強く輝く、そして皆、強い光に包まれた。

 

ーーー

ーーー

 

千歌達が目を開けると、街の中にいた。生暖かい風が吹き、空は薄暗い黒い雲に覆われ、その雲は雷を纏い雷鳴が響いており、波が強く海岸を打ち付ける音がしている。

 

 

千歌「ここは………沼津の街?」

 

アダフ「はい。どうやら無事に1ヶ月後の沼津に来れたようですね。」

 

梨子「なんか、私達がいた沼津より、暗いような………」

 

曜「うん。なんか嫌な感じだね。」

 

 

千歌達が街の様子に呆然としていると、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。

 

 

「君達、何してるんです!」

 

千歌「え?あ、サツキさん!」

 

 

千歌達に声をかけて来たのは、バディポリスのAAA(トリプルエース)盛谷サツキだった。

 

 

サツキ「千歌ちゃん、梨子ちゃんと曜ちゃんも………あれ?どうしてここに………?」

 

梨子「ちょっと説明は難しいんですけど………」

 

曜「アダフさん、サツキさんに話しては?」

 

アダフ「信じてはもらえないと思うでしょうが、一応説明はしましょうか。」

 

サツキ「?」

 

 

アダフと千歌達は、自分達が1ヶ月前の過去の沼津から来た事と、これから起こる厄災の事を話した。

 

 

サツキ「なるほど………、そこにいる黒いドラゴンの予知を見て、君達は、これから起こる厄災からこの街を守る為に過去から来た………と?」

 

千歌「はい。」

 

梨子「信じられないと思いますが………ほんとのことです。」

 

サツキ「う〜ん……なんだかなぁ、普通なら信じられないけど、千歌ちゃん達が絡むと何故か信憑性が増すんだよね。」

 

曜「それじゃあ!」

 

サツキ「うん、信じるよ。それに、さっき君達を避難場所に誘導して来たばかりだったからね。それなのに君達がここに居るって事は、そうなんだろうね。」

 

千歌「ありがとうございます!」

 

アダフ「感謝します。盛谷サツキさん。」

 

サツキ「はい。」

 

 

すると、バディポリス用のサツキのスマホが鳴る。

 

 

サツキ「失礼………はい。」

 

スマホ『サツキさん、近くに救難信号を確認しました。至急向かってください。』

 

サツキ「了解。………じゃあみんな、頼んだよ。無茶だけはしないでね。」

 

千歌/曜/梨子「はい!」

 

サツキ「アダフさんも、千歌ちゃん達をお願いしますね。」

 

アダフ「承知しています。」

 

 

サツキはパトカーで救難信号が出ている場所へ向かった。

 

 

アダフ「信頼されているんですね、みなさんは。」

 

千歌「私達も信頼してますから。」

 

レヴェル「お互いを信じて………ですか。」

 

 

その時、フェルドラグは何かの気配に気づく………

 

 

フェルドラグ『アダフ、皆、何か来るぞ。』

 

アダフ「っ!」

 

千歌「!!」

 

 

フェルドラグの直感どおり、強い地震が起きる。すると、地面を破って青い影が空に飛び出した。さらに海が荒れて渦を巻き、その中心から紫の影が空に飛び出した。そして、雷鳴が轟き、暗い雲の中から赤い影が上空に現れた。

 

千歌達はフェルドラグの予知よりも鮮明にその影の姿を確認できた。上空に立っていたのは、三体の人型の竜のモンスターだった。

 

 

千歌「あれが………『三壊王』?」

 

アダフ「なんと強い覇気を放っているのだ………」

 

 

紫の竜人『よお、目覚めはどうよ?』

 

青の竜人『問題無い、貴様こそ最悪の目覚めではないか?』

 

紫の竜人『いいや、最高の目覚めだ!ああ〜さっさと俺の波で派手にぶっ壊したいぜ〜!』

 

青の竜人『ふん、この破壊脳が………』

 

紫の竜人『ああ?』

 

赤の竜人『静まれ。我らのやる事を忘れたか?』

 

青の竜人『いや、覚えている。』

 

紫の竜人『へへへ………、さっさと仕事を始めようぜ?』

 

青の竜人『ああ、先ずはこの地を片付けるぞ。』

 

赤の竜人『その前に………そこに居る人間の駆除が先かもしれないな。』

 

 

三体の竜人が千歌達に気づいて睨みつける。

 

 

紫の竜人『おいおい何だよ?』

 

アダフ「お前達はいったい何者だ、なぜこの地に現れた⁉︎」

 

赤の竜人『我らが何者か………か、それは我ら自身にも分からぬ。どこで生まれ、どこから来たのか………』

 

千歌「え?」

 

赤の竜人『だが、我らが成す事は分かっている。』

 

梨子「成す事?」

 

赤の竜人『そう。我らが成すはこの世界の破壊。この世界の生命を全て破滅させ、我ら竜人類が支配する新天地と成す事!』

 

曜「この世界の破壊⁉︎」

 

アラト「破滅させるだと?」

 

レミーア「何言っちゃってんの!」

 

青の竜人『デグロドーザ、彼らに何を言おうと理解できるはずもない。さっさと駆除すべきだ。』

 

紫の竜人『そうだぜ!全部ぶっ壊す前にあいつらで運動と行こうぜ!』

 

赤の竜人『そうだな、では散れ。』

 

 

赤の竜人の言葉を受けて、青の竜人は少し距離を取って地に降り立ち、紫の竜人は海沿いの海岸に降り立つ。赤の竜人は空に浮いたまま少し高度を下げた。

 

 

曜「千歌ちゃん、私は紫の竜人の方に行くね!」

 

梨子「なら私は青い竜人の方に行くわ!」

 

千歌「うん!気をつけてね!」

 

アダフ「アラトは曜さんに、レミーアは梨子さんに付いて行きなさい。」

 

アラト「おう!」

 

レミーア「うん!」

 

 

アラトとレミーアは曜と梨子に付いて行った。

 

 

赤の竜人『お前達、我らの邪魔をするのなら、今ここで駆除してやる。』

 

アダフ「駆除されるのはお前達の方です。」

 

千歌「この街も、世界も破壊させない!絶対に倒す!」

 

ーーー

ーーー

 

紫の竜人が降り立った海岸沿いの浜辺に曜とアラトは追いついて来た。

 

 

紫の竜人『よお、俺とファイトするのはお前らか?』

 

アラト「ああ、そうだ!」

 

曜「私達があなたを倒すよ!」

 

紫の竜人『俺を倒す?海を支配する破壊竜 アリュスリーガ様をか?良いぜ!やってみなぁ!』

 

アラト「悪いな渡辺曜、先に俺がやる。」

 

曜「アラトさん………分かりました。」

 

アリュスリーガ『おいおい、寝ぼけた事言うなよぉ………、1人ずつは面倒くせ〜〜!お前ら2人でかかって来るんだよ!』

 

アラト「お前こそ寝ぼけるな、お前は俺1人で充分だ!」

 

アリュスリーガ『分かってねーなぁお前………たった1人のちっぽけな人間が俺に勝てるわけねーだろぉ?』

 

アラト「な………何⁉︎」

 

アリュスリーガ『言われて悔しかったら2人で来な。』

 

曜「アラトさん、多分ただの挑発だろうけど、あいつの言う通り2人で戦った方がいいかも………」

 

アラト「……分かったよ………、望みどおり、2人でお前の相手をしてやる!」

 

アリュスリーガ『決まりだ。さぁ、派手にやろうぜぇ!バディファイトだ!』

 

 

 

曜「紫紺の煌めきよ、悔しさと哀しみを漆黒の輝きへと導け!輝きのルミナイズ!〈シャイニングレイ・ダークネス〉」

 

アラト「竜の魂よ、世界の苦しみを消し去れ!ルミナイズ〈無苦なる霊竜〉」

 

アリュスリーガ『海よ渦巻け、全てを破壊して押し流せ!ルミナイズ!〈海を統べる破壊王〉』

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

曜「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

アラト「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

アリュスリーガ『ダークネスドラゴンワールド』

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 




今回も感想を是非‼︎


ーーー次回予告ーーー

ついに『三壊王』との対決が始まった。
曜とアラトが相手にするのは海を統べる竜人………アリュスリーガ、波を起こし渦を起こすその力は、まさに"海を統べる破壊の王"

次回『海を統べる破壊王 アリュスリーガ』
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