バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』
流と天音が出会った少年、紫ノ咲 俠兵は異質な力を持っていた。
3日ぶりに会った俠兵は、ガノンとバディを組んだ事で変わってしまっていた。
流は俠兵とガノンの強大な力に圧倒されるが、そのピンチにかつてのバディ、レッドグリムが現れる。
ーーー
ーーー
とある廃墟
流とのファイトを終えた俠兵は、とある廃墟に来ていた。
そこには俠兵以外に、6人程の人が集まっていた。
「おかえりなさいませ。」
6人は一斉に俠兵にひざまづき、俠兵は突然の歓迎の言葉に戸惑いながらもあらかじめ準備されていたであろう高価な椅子に腰掛ける。
すると、ゴスロリで左目に眼帯をしている少女「綾峰 アルナ」が5人より前に出て俠兵にひざまずき俠兵を見上げる。
アルナ「ガノン様、ついに人間としての
ガノン『うむ。皆、待たせたな。』
アルナ「いいえ。」
俠兵「ガノン、彼女達は?」
ガノン『皆、お前を"王"へと導く為に集まった家臣達だ。』
俠兵「言わば仲間って事か。よろしく、みんな。」
6人「は!
アルナ「して、これからどうします?」
俠兵「その前に………ガノン、なんで君は彼女達を集めてまで俺を"王"にしたいんだ? お前の目的は………?」
ガノンは少しの沈黙の後、口を開く。
ガノン『我の目的は………我を永い眠りに落とし、封印した神々への復讐だ。』
俠兵「復讐?」
ガノン『かつての光の神々は、我の力が今以上に強大になる事を恐れ、不意打ちまがいに我の力を封じ込め、そして我を封印したのだ。』
俠兵「………………」
ガノン『よいか俠兵、強大な力を持つ者は必ず恐れられ、虐げられ、拒絶される。我もお前と同じだ。強大な力を持つが故に、光の神々はそれを恐れ、迅速に我を排除した。奴らもまた、低俗なる存在だったのだ。』
俠兵「ガノン………」
ガノン『俠兵、我がお前をバディに選んだのは、かつての我の姿をお前に見たからだ。恐れられ、虐げられ、拒絶されるお前の中にはたしかな怒りと憎悪が渦巻いていた。かつての我のように、お前には絶対的な"王"の資質を見たのだ………。俠兵よ、今一度お前に頼む。我のバディとして、我と共にこの世を支配する"王"となるがいい。』
俠兵「………ああ、分かった。俺はなるよ、ガノンと、そしてこの場に集まったみんなと共に、全てを屈服させ、支配する"王"になる。」
アルナ「ガノン様、俠兵様、私達も力添えをいたします。 新たなる王の生誕に………」
俠兵「ああ。」
アルナ「して、これからどう動きましょう?」
ガノン『まずは戦力の増強だ。全てのワールドに赴き、そのワールドのモンスター達を魔星モンスター化させる。』
6人「はっ!」
ーーー
ーーー
十千万………
流と天音は今、高海千歌の実家である旅館「十千万」に来ていた。テーブルの周りにはAqoursのみんなも揃っている。
流「………」
天音「………」
志満「みんな〜お茶が入ったわよ。」
Aqours「ありがとうございます。」
流/天音「ありがとうございます。」
流と天音が「十千万」に呼ばれたのは、つい先日の事だった。
ーーー
ーーー回想ーーー
俠兵とのファイトが終わった後、流はかつてのバディ、レッドグリムとの再会を喜んでいた。
流「グリム」
グリム『心配をかけたな、すまなかった。』
流「謝らなくいいさ。生きていてくれてよかった。」
グリム『流………また、お前と会える時が来るとはな。』
流「そうだな。でもお前、あんな爆破に巻き込まれて、よく行きてたな。」
グリムは以前、流や天音、Aqours、静岡県の人全員を守る為に、時限爆弾と化したIAと共に宇宙へと上がり、そしてIAの大爆発に巻き込まれて散ったのだ。
グリム『確かに………我はあの大爆発に巻き込まれ、我の身体はバラバラになり宇宙をさまよっていた。………あれだけの爆発で死にきれなかった自分を心底恨みたくなるほどの耐えがたい苦痛と共に。』
流「………グリム」
グリム『だがその時だ。我の意識を、魂を丸ごと包み込むような、眩く暖かい光に………スメラギに出会ったのは。』
スメラギ『わんっ!はっはっはっ』
流「スメラギに?」
グリム『ああ。スメラギは我の苦痛を消し、そして生かしてくれた。その代わり、我は〈太陽神〉のモンスターとして、スメラギと共にある事を運命づけられた。』
スメラギ『わん!』
流「けど、どうしてスメラギの青銅鏡から?」
グリム『スメラギによって〈太陽神〉の力を与えられた我は、スメラギの青銅鏡の中で、バラバラになった身体の再生を待っていたのだ。その間にスメラギは流と出会い、我はスメラギの青銅鏡の中でお前の声をずっと聞いていた。そして身体の再生が完了して外に出てみれば、とんでもない相手とのファイトの途中だったわけだが………』
流「ああ………、なあグリム、また僕とバディを組もう。」
流の申し出に、グリムは少し悩む素ぶりを見せる。だが、グリムは決意したように答えを返す。
グリム『流………、悪いが、バディは今まで通りスメラギと組んでやってくれ。』
流「っ⁉︎ どうして………」
グリム『言ったはずだ流、我はスメラギに〈太陽神〉の力を与えられた、と。スメラギは言わば我々の主のような存在だ。スメラギの力が無ければ〈太陽神〉としての我々は力を発揮できない。頼む、スメラギをバディのままにしてやってくれ。』
スメラギ『くぅ〜〜ん………』
グリムの言葉に流は少しの戸惑いを感じる。だが、それがグリムの考えで答えなら、流はそれに従うことにした。
流「分かったよ。これからもよろしくな、スメラギ。」
流はスメラギの頭を優しく撫でる。
スメラギ『わん!』
天音「流君、グリム!」
流「天音、それに千歌ちゃん? みんなも!」
千歌「久しぶりだね。流君!」
流「みんなどうして? ってかいつの間に?」
流は俠兵とのファイトに必死で、Aqoursが現場に来ていた事に気づいていなかった。
梨子「やっぱり気づいてなかったんだ。」
流「ごめん、それよりみんな、どうしてここに?」
千歌「あ、うん、少し嫌な予感がして………」
曜「来てみたら流君がファイトしてたから。」
流「そうか。」
ダイヤ「どうやらグリムさんも、生きて戻って来たようですね。」
グリム『うむ。みんな、心配をかけた。』
スメラギ『わん!』
ルビィ「ぴぎぃ!わ、わんちゃん………」
流「大丈夫だよ。こう見えてスメラギは優しくておとなしいから。」
スメラギはゆっくりルビィに近づいて、鼻でルビィの指を押し上げ、手にすりすりする。ルビィは恐る恐るスメラギの頭を撫でると、スメラギは安心したように座り込む。
スメラギ『くぅ〜〜ん』
ルビィ「ほんとだ! 大人しくて優しいね。」
花丸「まるも触るずら!」
善子「まったく、あんた達は………」
花丸「善子ちゃんも触ってみるずら」
善子「仕方ないわね………」
スメラギ「くぅ〜〜〜ん」
善子「な、何よ………中々かわいいじゃない!」
善子「リリーも触ってみる?」
梨子「私は、え、遠慮しとくわ」
ダイヤ「それよりも、さっきファイトしていた相手ですが………」
曜「あ、そうだ! あの嫌な感じのフラッグを使ってた人って!」
流「ああ、あいつは紫ノ咲 俠兵だよ。 あんな歪んだ考えの奴じゃなかったんだけどな………」
千歌「実はね、私と曜ちゃんと梨子ちゃんもあのフラッグを使うモンスターと戦ったんだ。2日前に。」
流「そうなのか⁉︎」
曜「うん。」
流「みんな勝ったんだよな?」
梨子「まぁ、勝ったんだけど………」
千歌達3人は、負けたモンスター達が『魔星龍域』に吸い込まれて消失してしまうのを思い出して、後味の悪さを感じる………
天音「千歌ちゃん?」
千歌「あ、そうだ! 流君、天音ちゃん、明日って暇ある?」
流「え? まぁ、特に何も無いけど」
天音「私も、明日は休みかな。」
千歌「なら明日、千歌の家に来れる?」
天音「千歌ちゃんのお家に?」
千歌「うん! 詳しい話しは明日しようと思って。」
流「別にいいけど、僕達は千歌ちゃんの家なんて知らないぞ?」
鞠莉「大丈夫よ。明日、私が千歌っちの家まで送って行くわ。」
ーーー回想 了ーーー
ーーー
そして当日、鞠莉は流と天音をリムジンに乗せて、千歌の実家である「十千万」に送ってくれたのである。
千歌「ねえ、志満姉」
志満「ん?どうしたの?」
千歌「今、エンデュミアスさんに変われる?」
志満「え? エンデュミアスに?」
千歌「うん。ちょっと話したい事があって………」
志満「う〜ん、ちょっと待ってて。」
すると志満はエンデュミアスのカードを取り出し、目を瞑る。30秒くらい経って、志満の身体が薄く光り目を開ける。すると………
志満(エンデュミアス)『私にご用とはなんでしょう。みなさん。』
流「? なんか、雰囲気変わったか?」
天音「私にもなんとなく分かるかも」
志満『おや? そちらのお2人はお初ですね。私は千歌ちゃんの姉、高海志満のバディ、「武装竜帝 エンデュミアス」と申します。』
流「あ、星野 流です………」
天音「響 天音です。」
志満『流君に天音ちゃん………覚えました。』
千歌「あの、エンデュミアスさん、聞きたい事があるんですけど。」
志満『皆まで言わずとも承知しています。』
志満(エンデュミアス)は外を眺め、禍々しい黄黒いオーラを放つ巨大な球体を見つめる。
志満『アレの事を聞きたいのでしょう?』
ダイヤ「はい。その通りですわ」
梨子「それと、私達が戦ったあのフラッグ………」
流「『魔星龍域』についても聞きたい!」
志満『………………話してみてください。』
千歌、曜、梨子と、流は自分達がファイトした相手と、謎のフラッグを目の当たりにした事を話した。
志満『謎のフラッグ………に、謎のモンスター………ですか。』
エンデュミアスは目を閉じ思考を凝らす………
志満『申し訳ありませんが、魔星龍の事は過去に2〜3度聞いた事がある程度で、あまり詳しい事は分かりません。』
梨子「そう、ですか………」
志満『………そうです。』
エンデュミアスがしばらく悩んだ後、何かを思いついたように、パンッと手を合わせる
志満『みなさん、ドラゴンワールドに行きませんか?』
Aqours「………………」
エンデュミアスの突然の提案に、一同しばらく沈黙する………
Aqours「ええ⁉︎」
流「ドラゴンワールドに行けるんですか!」
志満『はい。実はこれから、全てのワールドの代表が集まる会席があるのです。もしかしたら、彼らの中に『魔星』について何か知っている者がいるのではないかと。』
果南「なるほど〜」
ダイヤ「ですがそれは、人間の私達が行ってよろしいものなのですか?」
志満『問題はありません。会議長の私が良いと言っているのですから。』
善子「なかなか傲慢ね………」
曜「でも、魔星龍の事を知るには一番良いのかも。」
千歌「うん、行こう。ドラゴンワールドに!」
みんながドラゴンワールドに行く決意をした時、天音のスマホが鳴る。
天音「あ、ごめんね、マネージャーからだ。ちょっと出てくるね。」
天音はそう言って座敷部屋を後にした。
花丸「それで、ドラゴンワールドにはどうやって行くずら?」
志満『私がドラゴンワールドへのゲートを開きます。みなさんは私の後をついて来てください。』
鞠莉「ドラゴンワールド、どんな所か楽しみね!」
ダイヤ「鞠莉さん、遊びに行くのではないのですよ!」
果南「まあまあダイヤ、ドラゴンワールドなんて行く事なんて無いんだから、少しは楽しみでもいいんじゃない?」
ダイヤ「………まったく、ハメを外さない程度にお願いします。」
鞠莉「OK〜〜!」
すると電話を終えて天音が戻って来た。
天音「みんなごめん! 今から仕事が入っちゃって。」
千歌「あ、そうなの?」
天音「本当にごめんなさい!」
梨子「ううん、良いよ。お仕事の方が大事だと思うし。」
流「仕事、頑張れよ天音。」
天音「うん。流君とみんなも気をつけてね。」
そう言って天音は早足で十千万を後にした。
志満『では、そろそろ行きましょう。』
そしてみんな外に出て、志満の中からエンデュミアスが離れて実体化する。
エンデュミアス『では志満、私達はドラゴンワールドへ行ってきます。』
志満「ええ。千歌ちゃん、みんな、気をつけてね。」
千歌「うん志満姉、いってきます!」
Aqours/流「いってきます!」
そしてエンデュミアスはゲートを開き、皆エンデュミアスの後をついて行った。
ーーー
ーーー
エンデュミアスと共にゲートをくぐると、林道に出ていた。
ルビィ「ここがドラゴンワールド?」
善子「何よ、林道じゃない」
エンデュミアス『いいえ、ここはただの林ではありません。これは、カモフラージュです。』
そう言うと、エンデュミアスは聞き取れないくらいの早口で呪文を詠唱する。すると景色がガラリと変わり、10人の目の前に巨大な都市が現れた。
その異世界モノのアニメで見るような景色、光景に一同驚く。
果南「な、何これ⁉︎」
鞠莉「Oh berry ビューティフォー!」
ダイヤ「このような大きな都市は初めて見ました………」
花丸「未来ずら〜〜〜〜!!」
曜「あ、見てみんな、街の中のモンスター!」
曜が指摘したモンスターをみんな見る。するとドラゴンワールドには絶対に居ないはずのモンスターが何体か歩いていた。
鞠莉「あれは、ガウェイン⁉︎ レジェンドワールドのモンスターよ。」
善子「デンジャーワールドのアーマナイトミノタウロスも歩いてるじゃない!」
千歌「他のワールドのモンスターが、なんで?」
エンデュミアス『この都市は「帝都」です。この街では全てのワールド間での垣根を取り払い、まざまざなモンスター達が共存できる都市になっているのです。もちろんドラゴンワールドのみならず、全てのワールドにこの「帝都」は存在しています。』
梨子「へ〜〜、なんか良いなぁ、そういうの。」
千歌「うん!」
エンデュミアス『では、そろそろ移動しましょう。全帝会議に遅れます。』
エンデュミアスの力千歌達の身体が宙に浮き、そのまま帝都の巨大教会塔まで移動する。
ーーー
ーーー
エンデュミアスとAqoursと流が教会塔の中に入り、大きな会議室に通される。そこには、全てのワールドから代表が会議室に集まっていた。
エンデュミアス『お待たせいたしました。』
ドラゴンワールド
『まったくだぜ、議長さんよぉ。』
デンジャーワールド
『気にしなくても構いませんよ、会議の開始まではまだ時間は余ってますから。』
マジックワールド
『ああ、そこの武器倉庫バカは、横暴で待つ事もできない輩ですからね。』
ダンジョンワールド
ターミネイトラー『ああ? 誰が武器倉庫バカだって⁉︎ おおう!』
『止めないか君達。帝たる威厳が台無しになるぞ。』
ヒーローワールド
『まったくもって見苦しい………これだからオス共は。』
レジェンドワールド
『………………』
エンシェントワールド
『相変わらず賑やかな事よ、愉快愉快!』
カタナワールド
『少しは黙れお前達。』
スタードラゴンワールド
『お前らの戯言などどうでもよい。それよりもエンデュミアスよ。なぜこの
ダークネスドラゴンワールド
エンデュミアス『彼女達は私が招き入れました。どうやら今、人間達の世界ではとんでもない事態が起きてるようです。』
ターミネイトラー『とんでもねー事態? なんだそら?』
ディスター『人間の事より、全員揃ったなら会議を始めるぞ。』
エンデュミアス『いいえ、今回の会議は、彼女達の話の後に致しましょう。千歌ちゃん。』
千歌「はい、あの、私達は皆さんに聞きたい事があって来ました。」
リディナ『聞きたい事? 言ってみなさい。』
千歌「はい。私達、魔星龍について聞きたいんです!」
ガンズァス『魔星龍………だと?』
エンデュミアス『みなさんも、名前だけは聞いた事があるのでは?』
ターミネイトラー『たしかに、聞き覚えがあるような、無いような………』
流「それと、「ガノン」ってモンスターの事も知りたい!」
「ガノン」その名を聞いた時、1体のモンスターが大きく反応した。
ディスター『っ⁉︎ ガノンだと⁉︎ 今ガノンと言ったのか⁉︎』
流「え? は、はい………。」
エンデュミアス『何か知っておられますね。』
ディスター『まあな………』
ダイヤ「お願いします、私達にお聞かせください。」
ディスター『………………』
メテオディスターは何か躊躇するように黙るが、静かに重い口を開いた………
今回も感想を是非‼︎
今回はサブタイと話しの内容合ってないかもしれない………てか合ってないよね。
ーーー次回予告ーーー
メテオ・ディスターが語るのは、過去に起きた『魔星龍』との戦いの歴史………、だがその事実は遠く、もはやおとぎ話と呼ばれるほど古い古い過去の話しだった。
次回『魔星龍の歴史』
ーーー
先に言っておくと、次回のお話しは短くなるかもしれません。