バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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呪菌感染

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

ツバサ杯がついに始まった。

 

ツバサ杯の初戦は穂乃果 vs 三ノ月 発花、自らを綺羅ツバサ唯一のライバルと自称するだけあって、さまざまな戦法で穂乃果を追い詰めて行く。だが、穂乃果のファイトを楽しむ、諦めない心が一歩上回り、ギリギリとはあるが、穂乃果が勝利した。

 

 

 

 

英玲奈「ツバサ杯、第1回戦 1戦目、勝者"高坂穂乃果"!!」

 

 

『ウオォォォォォォォォオオオ!!!!』

 

 

英玲奈の高坂穂乃果の勝利宣言に会場に大きな歓声が沸いた。

 

そして、Aqoursや穂乃果を応援する皆も穂乃果の勝利に沸く。

 

 

『やったぁぁぁぁ!!!!』

 

千歌「凄い! 本当に凄いよ穂乃果さん!!」

 

曜「うん!まだ初戦だけど、かなり興奮した!」

 

ダイヤ「さすが穂乃果さんですわ〜〜!」

 

「穂乃果の実力は、まだまだこんなもんじゃないわよ。」

 

 

Aqoursの皆が穂乃果の勝利に沸いていた時、背後から声がした。 その声に皆が振り向く。 そこにいたのは、開会式でライブをしていた「にこりんぱな」の3人だった。

 

 

真姫「にこちゃん、凛、花陽!」

 

花陽「久しぶり、真姫ちゃん、みんな!」

 

凛「久しぶりだにゃ!」

 

海未「お久しぶりです。3人とも」

 

ことり「さっきのライブ、凄く可愛かったよ!」

 

にこ「当然よ!私達は日本一かわいいバディアイドルなんだから〜〜!」

 

真姫「はぁ………、そういう自信過剰なところもそのままね。」

 

にこ「ぬぅぁぁにぃよ!」

 

絵里「ふふふ………。なんだかあの頃に戻ったみたいね。」

 

希「そうやね。なんだか懐かしいわ。」

 

 

にこと真姫のお決まりのやりとりを見て、絵里と希は物思いにふける。まるで学生だった頃のμ'sに戻った感じがして少しだけ目に涙が浮かぶ。

 

そんな2人とμ'sの光景をサツキも優しい目で眺めていた。

 

 

 

 

 

 

ファイトに負けた発花は何も言わずに退場していた。歓声は少し収まったが、まだ鼓膜に残っている。

 

 

発花「チッ………!」

 

 

会場の出入り口の廊下を歩いていると、「発花さん。」と自分を呼ぶ声に立ち止まる。正面を見ると綺羅ツバサが廊下の壁に背をついて立っていた。

 

 

発花「綺羅ツバサ………。何だよ私を笑にでも来たか?」

 

 

発花の捻くれを含めた質問に、ツバサは眉ひとつ動かさずに答える。

 

 

ツバサ「私は、全力の面白いファイトを見せてくれたあなたを笑いはしないわ。」

 

発花「そうかよ。」

 

ツバサ「穂乃果さんとファイトしてみてどうだったかしら?」

 

発花「………私の負けは認めてやる。あいつの強さと実力もな。だが、あんたに敵う相手じゃない。はっきり言って、あんたの方がまだ強いぜ。」

 

ツバサ「そう。 この後はどうするの?このまま帰るつもりかしら。」

 

発花「………いや、残るぜ。この私に勝った高坂穂乃果がどこまで戦えるのか、そしてあんたの前に立てるかどうか見ててやる。」

 

ツバサ「分かったわ。なら特別な席を用意します。」

 

 

ツバサは発花と共に廊下の奥へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

それから、第一回戦の第二試合〜第六試合までのファイトが終わり、高坂穂乃果を含めた3名が第二回戦へと歩を進めた。

 

 

 

梨子「1戦目から6戦目まで凄いファイトだったね。」

 

善子「そうね。」

 

果南「でも、2回戦の数おかしくない?」

 

鞠莉「確かに、ツバサ杯の参加人数は6人、一回戦を通過できるのは3人だけになるから、二回戦は1人余るわね。」

 

にこ「まあ大丈夫でしょ。あのツバサさんのことだから何か考えがあるのかもね。」

 

 

 

 

 

 

第一回戦が終わってしばらくした後、会場の裏にいた統堂 英玲奈がマイクを持って表に出て来る。

 

 

英玲奈「では皆さん。一回戦が終わって間も無いですが、第二回戦を行います。」

 

『ウオォォォォォォォォ!!』

 

 

英玲奈の第二回戦開始の宣言に会場は大きな歓声に包まれる。 その歓声が小さくなるまで待ってから英玲奈はアナウンスを続ける。

 

 

英玲奈「では、二回戦の対戦カードを決めます。」

 

 

英玲奈の号令と同時に、コンピューターがランダムに対戦カードを選出し、会場の巨大モニターに表示される。

 

 

 

第二回戦

 

第一戦

高坂 穂乃果 vs 市久楽いちくら 新太

 

 

シード枠

鎬山 鉄大こうやま てつひろ

 

 

 

新太「僕の相手は高坂穂乃果さん、ですか。」

 

 

市久楽 新太と呼ばれた成年は、眼鏡を掛けていて、黄色い髪を横流しのマッシュヘアーにし、白衣のようなものを来て、いかにも博士と言うのような風貌をしている。

 

新太は眼鏡をクイッと指で押し上げて対戦カードの結果に呟く。

 

 

穂乃果「………………」

 

鉄大「俺はシードか………。まあいい」

 

 

鎬山 鉄大と呼ばれた男は興味なさそうに会場を後にする。

 

 

英玲奈『では、高坂 穂乃果、市久楽 新太はファイトステージへ。』

 

 

英玲奈の指示で穂乃果と新太はファイトステージへ上がり、向かい合う。

 

 

新太「高坂穂乃果、一回戦の君のファイトを拝見させてもらっていたよ。実に素晴らしいファイトをしますね。」

 

穂乃果「え?あ、ありがとうございます」

 

新太「ああ、敬語じゃなくてもいいよ。見たところ、君と僕は同い年だろうから。いや、1つ下でも上でも敬語なんて使わなくてもいい。」

 

穂乃果「そお? じゃあそうさせてもらうね。」

 

英玲奈『両者準備はいいな?』

 

 

英玲奈の確認に穂乃果と新太はうなずく。

 

 

英玲奈『第二回戦、一戦目、始め!!』

 

 

 

穂乃果「希望を紡げ五角の絆、そして繋げよ皆んなの夢! ルミナイズ!〈五角武竜伝"絆"〉」

 

新太「全てを浸蝕して蝕め、僕達の超ウイルス!ルミナイズ!」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

穂乃果「ドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

新太「デンジャーワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

穂乃果「私の先攻、ドロー、チャージ&ドロー!」

しかも手札6→7/ゲージ2→3

 

穂乃果「ライトに〈五角騎竜 火剣のドゥーベル〉をコール!」

◼️手札7→6

 

 

五角騎竜 火剣のドゥーベル

サイズ1/攻5000/防1000/打撃2

 

 

穂乃果「レフトに〈斬牙の五角帝竜 ジード〉をコール!」

◼️手札6→5/ゲージ3→1

 

 

斬牙の五角帝竜 ジード

武装騎竜/帝王竜/竜牙

サイズ2/攻6000/防5000/打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを1枚このカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。

◼️君の場にカード名に「五角」を含むモンスターがいるなら、このカードのサイズを1減らす。

◼️君がダメージを受けた時、君のライフ+2!さらに君のターン中なら、このカードは【2回攻撃】を得る。この能力は1ターンに1回だけ使える。

【ソウルガード】/ソウル1

 

 

穂乃果のレフトに、竜の爪のような巨大な刀身をした薙刀を持った、西洋風の鎧を着た群青色の人竜が現れる。

 

 

穂乃果「キャスト〈ドラゴウィズダム 五角の知恵〉ダメージ1を受けて、1チャージ、1ドロー!………うっ!」LP 10→9

◼️手札5→4→5/ゲージ1→2

 

穂乃果「さらに、私がダメージを受けた事によりドゥーベルの能力で1チャージ、ジードの能力で私のライフ+2!」LP9→11

◼️ゲージ2→3

 

 

ジードは穂乃果が受けたダメージをオーラに変えて、自身に吸収させる。そして穂乃果が受けた痛みを取り払い、ライフを回復させた。

 

 

穂乃果「アタックフェイズ! ジードでファイターに攻撃! 打撃2!」

 

 

ジードは巨大な竜の爪のような薙刀で新太を斬り裂く。

 

 

新太「くぅぅ!」LP 10→8

 

穂乃果「先攻の攻撃は1回だけ、ターンエンド」

◼️手札5/ゲージ2/LP11

 

 

 

新太「僕のターン、ドロー、チャージ&ドロー。」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

新太「センターとライトに〈呪血感染菌 アルサビア〉をコール」

◼️手札7→6

 

 

呪血感染菌 アルサビア

デンジャーW/ダークネスドラゴンW

ウィルス

サイズ0/攻1000/防1000/打撃0

◼️「呪血感染菌 アルサビア」はデッキに何枚でも入れられる。

◼️"呪菌感染"【起動】【対抗】相手の場のモンスターを1枚選び、相手のデッキの上からカードを1枚、裏向きで選んだモンスターのソウルに入れる。そのカードはウィルスソウルとなり、相手の効果で捨てられない。この能力は1ターンに1回だけ使える。

(ソウルガードでも捨てられないぞ!)

◼️君のターン終了時、このカードを破壊する。

 

 

新太の場に、半透明の紫の球体から、細長い、短い3本の突起を生やしたワームのような長い首が突き出ているモンスターが現れる。 そのモンスターの見た目から、会場中から底知れない嫌悪の空気が流れる。 無理もない、見た目からして、かなり気持ち悪いモンスターなのだから。

 

新太はそんな会場の空気を気にも止めずターンを進める。

 

 

新太「2体のアルサビアの能力発動、"呪菌感染" 僕はジードを選択、穂乃果さんのデッキトップから1枚ずつを裏向きで、ジードのソウルに入れてもらうよ。」

 

 

アルサビアは突き出した首をさらに伸ばし、ジードの腕に噛みつき、すぐに離れる。

 

 

ジード『あ?特に痛みはねえが………ん?なんだ?』

 

 

噛まれた箇所に痛みは無いが、噛まれた腕の一部が紫色に変色する。

 

 

新太「裏向きのソウルはウィルスソウルとなり、相手の効果を受けない。」

 

 

ジード

ソウル1

ウィルスソウル0→1→2

合計ソウル3

 

 

新太「レフトに〈呪血感染菌 ガイダビア〉をコール。」

◼️手札6→5

 

 

呪血感染菌 ガイダビア

デンジャーW/ダークネスドラゴンW

ウィルス

サイズ1/攻1000/防1000/打撃0

◼️このカードは、君の場に「呪血感染菌 アルサビア」が1枚以上あればコールできる。

◼️相手の場のモンスター1枚のウィルスソウルが2枚以上あるなら、このカードの攻撃力+4000し、打撃力+2!

◼️君のターン終了時、このカードを破壊する。その後、君のドロップから「呪血感染菌 アルサビア」1枚までを君の手札に戻す。

 

 

新太「ガイダビアは、相手のモンスターにウィルスソウルが2枚以上あれば、攻撃力+4000、打撃+2する。」

 

 

ガイダビア

攻1000→5000/打撃0→2

 

 

新太「アルサビアを2枚ソウルに入れて、センターに〈呪血感染菌 モルサビア〉をコール。」

◼️手札5→4/ゲージ3→2

 

 

呪血感染菌 モルサビア

デンジャーW/ダークネスドラゴンW

ウィルス

サイズ2/攻4000/防4000/打撃2

◼️【コールコスト】君の場の「呪血感染菌 アルサビア」を2枚までこのカードのソウルに入れて、ゲージ1払う。

◼️"呪菌感染"【起動】相手のモンスターを1枚選び、相手のデッキの上からカードを1枚、裏向きで選んだモンスターのソウルに入れる。そのカードはウィルスソウルとなり、相手の効果で捨てられない。この能力は1ターンに1回だけ使える。(ソウルガードでも捨てられないぞ!)

◼️このカードが相手のモンスターに攻撃した時、そのモンスターのウィルスソウルが2枚以上あるなら、このターン中、このカードの攻撃力+2000して、そのモンスターの防御力-2000!!

【貫通】【ソウルガード】/ソウル2

 

 

新太「モルサビアの"呪菌感染"発動、穂乃果さんのデッキトップから裏向きでウィルスソウル1枚をジードに入れる。」

 

 

穂乃果のデッキトップから裏向きでジードのソウルに入れられる。そしてジードの皮膚の変色が広がる。

 

 

ジード

ソウル1

ウィルスソウル2→3

合計ソウル3→4

 

 

 

ジード『チッ………、痛みは無えが気持ち悪い………!』

 

穂乃果「大丈夫?ジード!」

 

ジード「ああ!」

 

 

ジードの言う通り、肌は紫に変色してはいるが、目立った痛みは無い。

 

 

新太「アタックフェイズ。 モルサビアでジードに攻撃だ! モルサビアの能力発動、バトルしているジードにウィルスソウルが2枚以上あれば、このターン中、モルサビアの攻撃力+2000!さらにジードの防御力-2000する!」

 

ジード『ぐあぁぁ!!』

 

 

ジードの皮膚の変色した部分が突然痛みだし、エネルギーのオーラがモルサビアに流れていく。そしてジードはあまりの痛みに膝をつく。

 

 

穂乃果「ジード⁉︎ ソウルガード!」

 

 

モルサビア

攻4000→6000

 

ジード

防5000→3000

 

ジード撃破!

【ソウルガード】ソウル4→3

 

 

 

 

会場の特別席から観戦していたAqours、元μ's、サツキは、新太の戦法に驚愕するが、また1つの疑問も持っていた。

 

 

サツキ 「"呪菌感染"によって自身のモンスターにバフと、穂乃果ちゃんのモンスターにデバフを与えるのか。とんでもない能力だな」

 

真姫「でも同時に、ジードのソウルが増えて生存率は上がってるわよね。」

 

にこ「敵から盛られたとは言え、ジードのソウルはまだ3枚もあるわ。それに、その気になれば、次の穂乃果のターンでジードを押し出して他のモンスターをコールすることだってできるもの。」

 

絵里「ええ、そうね。 でも油断は出来ないわ。あの人もツバサさんから呼ばれてこの大会に出てきたんだもの、何か恐ろしい事があるはずよ………」

 

 

にこと真姫の見解を肯定しつつも、絵里の心中には不安があった。このファイトの要となっているのは言わずもなしにあの「ウィルスソウル」という存在だ。 あのウィルスソウルがこのファイトにどれだけの影響を及ぼすのか、要注目だ。

 

 

 

新太「ガイダビアでジードに攻撃する!」

 

穂乃果「ジードのソウル………」

 

新太「残念だけど、ソウルガードは発動しない。」

 

穂乃果「え?」

 

新太「ウィルスソウルは相手の効果でソウルを離れない。つまり、ソウルガードの能力でドロップ送りにする事もできないのさ。」

 

 

ガイダビア

攻5000

 

ジード

防3000

 

斬牙の五角帝竜 ジード 撃破!

 

 

穂乃果「ジード………!」

 

新太「ターンエンド。 ガイダビアは自壊し、ドロップからアルサビアを手札に戻す。」

◼️手札4→5/ゲージ2/LP8

 

 

 

穂乃果「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札5→6/ゲージ2→3

 

穂乃果「レフトに〈五角装竜 黒雷のコクヨウ〉をコール!」

◼️手札6→5

 

 

五角装竜 黒雷のコクヨウ

ドラゴンW

サイズ2/攻3000/防2000/打撃2

 

 

穂乃果「コクヨウの起動能力、"黒雷光"2チャージ! そして私にダメージ2。………ぐっ!」LP11→9

◼️ゲージ3→5

 

 

コクヨウは雷を放出しながら光り、穂乃果のデッキトップから2枚がゲージに置かれる。そして、その雷が穂乃果にダメージを与える。

 

 

穂乃果「私がダメージを受けた事で、ドゥーベルの能力、1チャージ!」

◼️ゲージ5→6

 

穂乃果「レフトに〈五角竜王 ドラム〉をバディコール!」LP9→10

◼️手札5→4/ゲージ6→5

 

 

五角竜王 ドラム

サイズ2/攻6000/防5000/打撃3/【ソウルガード】/ソウル1

 

 

穂乃果「さらにゲージ2払い、ドラムを進化!〈五角超竜王 カイザー・ドラム〉!」

◼️手札4→3/ゲージ5→3

 

 

五角超竜王 カイザー・ドラム

サイズ2/攻10000/防5000/打撃3/【ソウルガード】ソウル2

 

 

穂乃果「さらに、手札を1枚ソウルに入れて、ゲージ1払い、ダメージ1受けて〈五角竜剣 ドラゴブレイブ〉を装備!」LP 10→9

◼️手札3→2→1/ゲージ3→2

 

 

五角竜剣 ドラゴブレイブ

アイテム:攻5000/打撃3/【ソウルガード】ソウル1

 

 

穂乃果「アタックフェイズ!このフェイズ開始時にカイザードラムの能力発動! センターの呪血感染菌モルサビアを破壊!」

 

新太「ソウルガードだ。」

 

 

カイザードラムは自身の太刀にエネルギーを集約させて、ビーム状の斬撃を、センターのモルサビアに放つ

 

 

モルサビア 破壊!

【ソウルガード】ソウル2→1

 

 

穂乃果「ドゥーベルでモルサビアに攻撃!」

 

新太「ソウルガード。」

 

 

ドゥーベル

攻5000

 

モルサビア

防4000

 

モルサビア 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

 

穂乃果「ドラゴブレィブでモルサビアを攻撃!」

 

 

ドラゴブレィブ

攻5000

 

モルサビア

防4000

 

モルサビア 撃破!

 

 

穂乃果「カイザードラムで新太君に攻撃!打撃3!」

 

 

カイザードラムは新太に斬りかかる。

 

 

新太「ぐぅぅ………! やるな、だけど僕も黙っちゃいないよ。キャスト〈痛撃感染〉」LP8→5

◼️手札5→4

 

 

痛撃感染

デンジャーW

感染

◼️相手のターン中、君がダメージを受けた時に使える。

◼️【対抗】相手のモンスター1枚を選び、君が受けたダメージの数値と同じ枚数、相手のデッキの上からカードを裏向きで、選んだモンスターのソウルに入れる。裏向きのカードはウィルスソウルとなり、相手の効果で捨てられない。「痛撃感染」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

新太「カイザードラムを指定し、僕が受けたダメージ分、相手のデッキトップから裏向きでカイザードラムのソウルに入れる。僕が受けたダメージは3、つまり3枚を裏向きでカイザードラムのソウルへ!」

 

 

穂乃果のデッキトップから3枚のカードが自動的にカイザードラムのソウルに入り、カイザードラムは足下から徐々に紫に変色していく。

 

 

カイザードラム ソウル2

ウィルスソウル0→3

ソウル合計5

 

 

ドラム『チィ………! 気色悪いぜ。』

 

穂乃果「ターンエンド。」

◼️手札1/ゲージ2/LP9

 

 

 

新太「僕のターン、ドロー、チャージ&ドロー。」

◼️手札4→5/ゲージ2→3

 

新太「ガイダビアをドロップに置き、レフト、ライト、センターに〈呪血感染菌 アルサビア〉をコール。」

◼️手札5→4→3→2

 

 

半透明の紫の球体から角の生えたワームが顔を突き出してウネウネしている。

 

 

呪血感染菌 アルサビア

サイズ0/攻1000/防1000/打撃0

 

 

新太「アルサビア3体の能力"呪菌感染"カイザードラムにウィルスソウルを3枚追加。」

 

 

アルサビア3体ほ一斉にカイザードラムの腕や胸や腹部に噛みつき、呪菌を植え付け、すぐさま後退する。 そしてカイザードラムの噛みつかれた部分が紫色に変色する。

 

 

ドラム『くぅ………!』

 

 

カイザードラム

ウィルスソウル3→6

合計ソウル8

 

 

新太「さあ、僕もバディをお披露目しよう。 場のアルサビア3体をソウルに入れ、バディコール!〈呪血感染竜 ウィルスァビア・ドラゴン〉」LP5→6

◼️手札2→1/ゲージ3→0

 

 

呪血感染竜 ウィルスァビア・ドラゴン

デンジャーW/ダークネスドラゴンW

感染/黒竜

サイズ3/攻8000/防7000/打撃2

◼️【コールコスト】君の場の「呪血感染菌 アルサビア」1枚以上を好きなだけこのカードのソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️【対抗】【起動】"呪菌拡大感染"相手のモンスターを2枚まで選ぶ。相手のデッキの上から、このカードのソウルにある「呪血感染菌 アルサビア」の枚数分、選んだモンスターのソウルに裏向きで入れる。そのソウルは「ウィルスソウル」となり、相手の効果で捨てられない。"呪菌拡大感染"は1ターンに1回だけ使える。

◼️【起動】君のデッキから「呪血感染菌 アルサビア」1枚までを、このカードのソウルに入れる。この能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️ウィルスソウルを持つ相手のモンスター全ての攻撃力と防御力は、そのカードのウィルスソウルの枚数分、ー1000される。

◼️このカードがウィルスソウルを持つ相手のモンスターに攻撃した時、そのモンスターのウィルスソウルが3枚以上ならこのカードの攻撃力+5000!6枚以上あるなら、破壊したモンスターのウィルスソウルの枚数分、相手にダメージ!!

【3回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3

 

 

場に3体いたアルサビアがセンターに集まり1つの巨大な菌球体となる。そしてその菌球体を突き破り、二翼、四つ腕の紫のドラゴンが現れる。身体中の空気穴からは紫色の禍々しいガスのようなものが少しずつ吹き出ている。

 

 

新太「ウィルスァビアドラゴンの起動能力、デッキから呪血感染菌アルサビアを1枚、ウィルスァビアドラゴンにソウルイン。」

 

 

ウィルスァビアドラゴン ソウル3→4

 

 

新太「ウィルスァビアドラゴンのもう一つの起動能力、"呪菌拡大感染" カイザードラムと火剣のドゥーベルを選ぶ。穂乃果さんのデッキトップから、ソウルにあるアルサビアの枚数分をカイザードラムとドゥーベルのソウルに入れる。」

 

 

ウィルスァビアドラゴンの身体中から吹き出す紫のガスが、穂乃果の場を覆い尽くし、すぐに晴れる。すると、カイザードラムとドゥーベルの全身が紫色に変色していた。

 

 

 

カイザードラム

ソウル2

ウィルスソウル6→10

合計ソウル12

 

 

火剣のドゥーベル

ウィルスソウル0→4

 

 

穂乃果「ドラム⁉︎ ドゥーベル⁉︎」

 

ドラム『俺たちは心配ねぇ!』

 

新太「ふふん、どうかな?」

 

ドラム『あん?』

 

新太「ウィルスァビアドラゴンが居る限り、君達のソウルにあるウィルスソウルの枚数分、君達の攻撃力と防御力をー1000して、蝕み続ける。」

 

穂乃果「えっ⁉︎」

 

 

カイザードラム

攻6000→0/防5000→0

 

ドゥーベル

攻5000→0/防1000→0

 

 

 

 

 

 

 

千歌「ああ! ドラムとドゥーベルの攻撃力が0になっちゃった⁉︎」

 

曜「防御力もだよ!」

 

ダイヤ「なんと恐ろしい………」

 

 

 

 

 

 

 

新太「アタックフェイズだ。まずは火剣のドゥーベルに攻撃! ウィルスァビアドラゴンの能力、バトルしてるモンスターのウィルスソウルが3枚以上なら、攻撃力+5000!」

 

 

ウィルスァビアドラゴン

攻8000→13000

 

火剣のドゥーベル

防0

 

火剣のドゥーベル 撃破!

 

 

新太「次はカイザードラムに攻撃だ!」

 

穂乃果「キャスト!〈ドラゴンシールド 緑竜の盾〉攻撃を無効化してライフ+1!」LP9→10

◼️手札1→0

 

 

ウィルスァビアドラゴンは身体中から吹き出すガスを凝縮させ、ガスの塊にしてカイザードラムに撃ち出す。だがドラムの前に緑竜の顔を模した盾が現れ、攻撃を防ぐ。 

 

 

新太「読めていたよ。けどこれで終わりだ。ウィルスァビアドラゴンで3回目の攻撃だ!」

 

穂乃果「ソウルガード!」

 

 

ウィルスァビアドラゴンは、再び身体中から吹き出すガスを凝縮させ、ガスの塊にしてカイザードラムに撃ち出す。撃ち出されたガスの塊はドラムの身体をさらに黒く変色させ、まるで石化させたように固めて砕く。

 

 

ウィルスァビアドラゴン

攻8000→13000

 

カイザードラム

防0

 

カイザードラム 撃破!

【ソウルガード】ソウル12→11

 

 

だがソウルガードで場に残ったドラムは紫に変色したままではあるが、黒石化から解放される。

 

 

新太「ウィルスァビアの恐ろしいところはここからだ。」

 

 

破壊されたカイザードラムの身体中から紫色のガスが吹き上がり、ウィルスァビアの頭上に集まっていく。

 

 

新太「この攻撃で破壊したモンスターのウィルスソウルの枚数分、穂乃果さんにダメージを与える!」

 

穂乃果「………っ⁉︎」

 

新太「カイザードラムのソウルにあるウィルスソウルは10枚、よって穂乃果さんには10のダメージが与えられるのさ!!」

 

 

 

 

 

 

花陽「10のダメージなんてそんな⁉︎」

 

にこ「穂乃果にはもう手札が無いってのに!!」

 

真姫「あんな一撃を受けたら穂乃果は………」

 

千歌「いえ、まだです!穂乃果さんにはまだ………!」

 

 

 

 

 

 

新太「これで終わりだ。ウィルスァビアの能力により、穂乃果さんにダメージ10!!」

 

 

新太の宣言と同時に、ウィルスァビアドラゴンは、頭上にできた巨大なガスの塊を穂乃果に向かって撃ち出す。 そして巨大なガスの塊は着弾と同時に大爆発を起こし、会場全体にガスが霧散する。 

 

 

穂乃果「くぅ………!! まだだよ、カイザードラムの能力発動!"固い絆" カイザードラムのソウルを1枚捨てて、私のライフを1にする!!」LP10→1

 

 

カイザードラム ソウル11→10

 

 

新太「な………に………⁉︎」

 

 

新太は大きく目を見開いて、眼前に立つ穂乃果を見る。霧散したガスが晴れていくなかで、ライフ1でありながら楽しそうに笑う穂乃果に、新太はただ驚愕の色を隠せない。

 

 

穂乃果「五角竜剣 ドラゴブレィブの能力、私がダメージを受けた時、1チャージ、ライフ+1!」LP1→2

◼️ゲージ2→3

 

新太「バカな………、ターンエンド。」

◼️手札1/ゲージ0/LP6

 

 

 

 

 

穂乃果の無事に安堵すると共に、千歌を除くAqoursのみんなも驚きの表情で穂乃果を見ている。

 

 

梨子「す、凄い、あんな大ダメージを受けても、ライフが尽きないなんて………」

 

善子「これが、高坂穂乃果さんの実力………」

 

果南「千歌は分かってたの?穂乃果さんが生き残るって」

 

 

果南の質問に千歌は頷いて答える。

 

 

千歌「うん。私も穂乃果さんを倒せるとこまで追い詰めた事はあったけど、でも倒せなかった。 カイザードラムの能力で、倒せるはずの攻撃でも穂乃果さんのライフは1残るんだよ。」

 

 

穂乃果は煉獄バディカップの決勝で穂乃果とファイトした事を思い出す。参加していたみんなは石板に封じられていて2人のファイトを見てはいなかったが、千歌は実際に穂乃果とカイザードラムの"固い絆"の前に敗れていた。

 

今、Aqoursの中で穂乃果の強さに唯一触れているのは千歌だけだ。

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札0→1/ゲージ3→4

 

穂乃果「キャスト〈ドラゴニック・グリモ〉手札を全て捨てて3ドロー!」

◼️手札0→3

 

 

今、穂乃果に捨てる手札は無い。だがカードを3枚ドローする能力だけは発動する。

 

穂乃果は引いた3枚を見て口角を少し吊り上げる。

 

 

穂乃果「来たよ、このターンでケリをつけられるカードが!」

 

新太「ふふん、意外だね。 穂乃果さんでもハッタリを言うんだね。」

 

 

新太は指で眼鏡を上げて穂乃果の言葉をハッタリだと嘲笑う。 だが穂乃果は表情を変えず手札に入れた3枚を見て強気に笑う。

 

 

ドラム『はんっ! ハッタリかどうかてめぇの目で確かめてみろよ!」

 

新太「何?」

 

 

ドラムには分かっている。穂乃果のデッキにはこの鬱陶しいウィルスソウルを逆手に取れるカードが、ただ唯一、1枚だけ入れてある事を。そして穂乃果の反応で理解した。穂乃果はたった今、その唯一を引き当てたのだと。

 

 

ドラム『穂乃果、今の俺の攻撃力は0だ。今回の俺は役に立てそうもねぇ。』

 

穂乃果「うん。このターンで必ず勝つ! カイザードラムをドロップに置き、レフトにコール!〈五角超騎竜 爆滅槌のファード〉!」

◼️手札3→2/ゲージ4→2

 

 

五角超騎竜 爆滅槌のファード

サイズ3/攻9000/防4000/打撃3/【ソウルガード】

 

 

穂乃果の場に、武者鎧を着た図体がでかく身の丈より倍大きなハンマーを持った赤い竜人が現れる。

 

 

新太「分からない人だね。今さらどんなモンスターをコールしても無駄なんだよ! ウィルスァビアドラゴンの対抗起動能力、"呪菌拡大感染" 穂乃果さんのデッキトップからウィルスソウル4枚をファードのソウルに入れる。 そしてウィルスソウルの枚数分、ファードの攻撃力と防御力をー1000する。」

 

 

ウィルスァビアドラゴンは身体中の空気穴から紫色のガスを吹き出して、ファードを包む。そしてファードの身体は紫色に変色する。

 

 

爆滅槌のファード

ウィルスソウル0→4

攻9000→5000/防4000→0

 

 

新太「残念だったね。せっかく新しくコールしても、呪菌に感染してしまえば、君に勝利は無いよ。」

 

 

新太の勝利への確信は未だ消えてはいない。だがそれは穂乃果も同じだった。穂乃果もまだ目に秘めた勝利を諦めてはいない。必ずこのターンで勝つ。いや勝てると確信を持って笑みを浮かべる。

 

 

穂乃果「ファイトは最後まで分からないよ。 ライトに〈五角騎竜 メラク"SD"〉をコール!」

◼️手札2→1

 

 

五角騎竜 メラク"SD"

サイズ2→0/攻5000/防1000/打撃2

 

 

穂乃果「メラクSDは場にサイズ2以上の〈武装騎竜〉がいれば、サイズ0になる。 そしてメラクの起動能力発動! 爆滅槌のファードを攻撃力+1000/防御力+1000して、【貫通】を付与する。そして私にダメージ1!」LP2→1

 

 

爆滅槌のファード

攻5000→6000/防0→1000/【貫通】

 

 

穂乃果「そして私がダメージを受けた時、ドラゴブレィブの能力で1チャージ、ライフ+1、私のターン中なら1ドロー!」LP1→2

◼️手札1→2/ゲージ2→3

 

穂乃果「さらに爆滅槌のファードの能力、私がダメージを受けたら、デッキトップから1枚をソウルイン!」

 

 

爆滅槌のファード

ソウル0→1

ウィルスソウル4

合計ソウル5

 

 

新太「今さらソウルを増やしたところで何の意味がある!」

 

穂乃果「意味ならあるよ。見せてあげる、この状況を一瞬で覆す私達の力を! 爆滅槌のファードは、自身のソウルの枚数分、打撃力が増える!」

 

新太「なに⁉︎」

 

 

爆滅槌のファードのソウルはま5枚ある。よって元々の打撃力3+ソウル5枚で、爆滅槌のファードの今の打撃力は………

 

 

爆滅槌のファード

打撃力3→9

 

 

新太「だ、だ、打撃力………、9だと………⁉︎」

 

 

新太は今さら気づいた。ファードのソウルが5枚もあるのは、明らかにウィルスァビアドラゴンの"呪菌拡大感染"の能力によって与えた4枚のウィルスソウルである事。そして、自身にとって戦術の鍵になっていたウィルスソウルを逆手に取られた事を。

 

 

新太「そんなバカな………あり得ない!」

 

穂乃果「アタックフェイズ! 爆滅槌のファードとメラクSDで連携攻撃!!」

 

新太「そ、ソウルガードだ!」

 

 

ファードは自身の倍以上ある巨大なハンマーを構えたまま力を溜め、メラクはそのチャージ時間の間、ウィルスァビアの足下に魔法陣を張り、そこから光の鎖を出して、ウィルスァビアドラゴンを縛り付けて動きを止める。 そしてハンマーに力を溜め終わったファードはウィルスァビアドラゴンに突撃してハンマーで思いっきり叩く。

 

 

爆滅槌のファード+メラクSD

連携攻撃力11000

 

ウィルスァビアドラゴン

防7000

 

ウィルスァビアドラゴン 撃破!

【ソウルガード】ソウル4→3

 

 

穂乃果「爆滅槌のファードは、メラクSDの能力で貫通を得ている。よって打撃力9の貫通だよ!!」

 

 

ファードはウィルスァビアドラゴンをハンマーで押し込み、新太めがけて突撃する。そして押し込んだウィルスァビアドラゴンごと新太に叩きつける。さらにハンマーから放出されているエネルギーが大爆発を起こした。

 

 

新太「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」LP6→0

 

 

リアルバディシステムが停止してファイトが終わると、新太は大の字に倒れ、その場に立っていたのは穂乃果だった。

 

 

英玲奈「ツバサ杯、第二回戦 一戦目、勝者は"高坂穂乃果"!!!」

 

「ウオォォォォォォォォ!!」

 

 

 

英玲奈による穂乃果の勝利宣言に、会場中から大きな歓声が湧く。

 

 

新太は倒れながら穂乃果に向けた歓声を聞きながら自身が負けた事を再確認する。 そして静かに立ち上がり、穂乃果に手を差し伸べる。

 

 

新太「参ったよ。高坂穂乃果さん………、まさかたった1枚のカードで戦況を逆転させるなんてね。 楽しいファイトだった」

 

穂乃果「うん。私も楽しかったよ。」

 

 

穂乃果は笑って差し出した新太の手を握って握手する。

 

 

新太「また今度ファイトする時があったら、次は僕が勝つ。」

 

穂乃果「ううん、次も私が勝つ。」

 

新太「次の試合も頑張る事だね。」

 

 

そう言って新太は握手をほどき、ファイトステージを去っていった。

 

 




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