バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
前回の「バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎」
冥府龍との戦いの後、藤木 真柴は、いつもの日常に戻り、そしてクラスメートと共にチーム「ヴァイオレット・グロウ」を結成し、グランドバディカップに参加していた。
真柴は右崎とファイトする。右崎の強力なモンスターに真柴は追い詰められるが、新たな〈不死龍〉のデッキテーマ「紫魂龍騎団」を駆使して勝利を手にした。
◆
グランドバディカップの予選が開始されて3時間ほどが過ぎた。幾つかのチームはスターを合計30個を達成して会場の本戦出場の欄を記入する。現在の本戦出場枠は全20枠中、残り15枠だ。
2人組のバディチームSaint Snowのリーダー、鹿角聖良は公園の広場にて何人かとファイトしていた。
聖良「ゾディアック、ファイターに攻撃!」
「うわぁぁぁぁぁぁああ!!」LP0
聖良はゾディアックの攻撃で吹き飛ばされて倒れた相手に手を差し伸べる。
聖良「大丈夫ですか?」
「あ、はい。」
聖良「いいファイトでした。」
「こちらこそ。聖良さんとファイトできて良かったです。あ、賭けていた星3つです。」
聖良「ありがとうございます。」
聖良は差し出された星3つを受け取り礼を言う。相手の女性ファイターは聖良に憧れているのか少し赤面して「こちらこそありがとうございました。では!」と言って急ぎ早に聖良の前を去った。
これで聖良の持つ星は16個となった。2人チームのSaint Snowは最初から1人に星10個ずつ、2人で20個持っている。1人ずつ15個以上集めれば、Saint Snowは本戦に出場枠を得ることができるのだ。つまり聖良は一応、自身のノルマ数の星を獲得した事になる。
聖良「理亞は大丈夫でしょうか………」
聖良は妹の理亞の事を気にかける。信じていないわけでも、心配しているわけでもない。ただ純粋に"気にかけている"それだけだ。
予選が始まってからあまり休んでいない聖良は、自動販売機でジュースを買い、屋根のある公園のベンチでひと息入れていた。聖良は1人15個以上のノルマを達成している為、しばらく休んだら会場に向かうつもりでいる。
聖良「少し疲れました………。」
屋根が太陽の光りを遮り、ちょうどよく風が吹いて気持ちいい。北海道民である聖良からすれば、冬なのにこの暖かさは不思議な感じがする。聖良は目をつむり、風の心地よさを堪能する。すると「あの、隣りいいですか?」と声をかけられる。聖良は目を開いて前を見る。そこには赤茶色で2つ結びのおさげにしていて、顔には薄いそばかすのついた女性がジュースを片手に笑顔で立っていた。
聖良「あ、はい。構いませんよ」
と聖良は了承し、その女性は「ありがとう。」と隣りに座った。聖良は「なぜ私の隣りに?」と聞き、彼女は少し困ったように「屋根がついてるベンチここだけだったから………あ、もしかして迷惑だったかな?」と申し訳なさそうに言う。
聖良「いいえ、そんな事は無いですよ。ちゃんと許可しましたし。」
「ありがとう。私はエマ。 エマ・ヴェルデです」
聖良「私は鹿角 聖良です。もしかして外国人の方ですか?」
エマ「うん、スイスから来たんだ〜〜」
聖良「スイスから?それはまた遠路はるばるですね。」
エマ「うん。」
エマはジュースを飲みながら、一切笑みを絶やさず聖良との会話を楽しむ。その様子から聖良も自然と笑みになる。聖良がふと胸あたりに目を向けると、星のついたワッペンが付いている。
聖良「もしかして、エマさんも大会参加者ですか?」
聖良の問いにエマは笑みのまま「うん、そうだよ〜。」とあっさり答える。
エマ「聖良ちゃんも参加者なんだね。」
聖良「はい。まあそろそろ会場に向かおうと思うのですが。」
聖良の所持している星は16個、エマは星を8つほど獲得していた。その数を見るに、エマはなかなか予選を勝ち抜いている感じがする。
エマ「ねぇ、聖良ちゃん。」
聖良「なんですか?」
エマ「私とファイトしてくれない?」
「来た。」聖良は予想していたエマの挑戦を受けようか少し悩む。聖良は一応、ノルマ数16個を所持している。本来ならもう、誰からのファイトを受ける必要はない。だがこの予選のルールでは星が少ない相手からのファイトの申し出を断る事はできない。今回は星の数が聖良より少ないエマの挑戦は断れず聖良はそのファイト受ける他ない。だが聖良自身、バディファイターとしてエマ実力を見てみたいとも思う。
聖良「分かりました。では星はいくつ賭けますか?」
エマ「じゃあ〜〜、2つでどうかな?」
星2つ………。もしこのファイトで聖良が負ければ星は16個から14個に減り、ノルマは1つ少なくなってしまい、逆にエマが勝てば、エマの所持星は10個になり、エマのノルマが達成される。なかなか良い数を賭けて来たと聖良はその条件を了承する。
聖良「わかりました。そのファイトを受けます。」
エマ「じゃあ始めよっか。」
聖良とエマはジュースを一気に飲み干して、公園の広場に移動する。そして適当な距離に離れて向かい合う。
リアルバディファイトヴィジョンを使ったファイトが始まると感づいて、ギャラリーが2人の周りに集まり、メイン会場、特別視聴ドームのモニターに2人の姿が映し出された。
◆
ダイヤ「聖良さんのファイトが始まるみたいですわね。」
ルビィ「相手の人は………?」
果林「うちのチームのメンバーのエマ・ヴェルデよ。」
果林は少し得意げにエマを紹介する。エマは果林にとって初めての親友であり、同じ寮で暮らしている。エマと果林は強い絆で結ばれているのだ。
◆
エマ「優々の風、雄大なる自然の木漏れ日………ルミナイズ!〈ネイチャーズ・フォレスト〉」
聖良「銀河を照らす破滅の威光!ルミナイズ〈スタールイン・ガイダー〉」
オープンTHEフラッグ
エマ「エンシェントワールド」
◼️手札6/ゲージ2/LP10
聖良「スタードラゴンワールド」
◼️手札6/ゲージ2/LP10
エマ「私からだね。ドロー、チャージ&ドロー」
◼️手札6→7/ゲージ2→3
エマ「ゲージ2とライフ2払ってキャスト〈森聖なる草原〉を【設置】するよ。」
◼️手札7→6/ゲージ3→1/LP10→8
森聖なる草原
エンシェントW/レジェンドW
魔法
◼️【設置】
◼️【使用コスト】ゲージ2払い、ライフ2払う。
◼️このカードを【設置】した時、君のデッキからサイズ3の〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉のカード1枚を手札に加える。デッキを見たらシャッフルする。
◼️君の手札から〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉が捨てられた時、君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置いて、カードを1枚引く。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️「森聖なる草原」は場に1枚だけ【設置】できる。
「森聖なる草原」を設置した時、ドーム状に結界が広がる。そしてエマと聖良の足場が大草原に変わり、空には青空、そして爽やかな風が優しく吹いている。今いる場所が東京である事など忘れてしまうくらい美しく、まるでアルプスにでも居るような自然のど真ん中だ。
聖良「なんて綺麗な景色でしょう………」
エマ「うふふ………。森聖なる草原の設置時の能力で、私はデッキから〈森然竜 ヴァルドゥング・ドラゴン〉を手札に加えるよ。」
◼️手札6→7
エマ「キャスト〈竜王伝〉1チャージ、ライフ+1、1ドロー」LP8→9
◼️手札7→6→7/ゲージ1→2
エマ「ライフ2払って、キャスト〈竜枯盛衰〉4チャージ!」LP9→7
◼️手札7→6/ゲージ2→6
エマ「ゲージ3払ってセンターにバディコール!〈森然竜 ヴァルドゥング・ドラゴン〉!」LP7→8
◼️手札6→5/ゲージ6→3
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ3/攻9000/防5000/打撃3
◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを2枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。
◼️【起動】【対抗】"風化"相手の場のモンスターを1枚選んで、このバトル中、君の手札の〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉1枚捨ててよい。捨てたら、このターン中、選んだカードの攻撃力と防御力と打撃力を捨てたカードに書かれているそれらの数値分減らす。この能力で攻撃力と防御力と打撃力が0になったモンスターを破壊する。"風化"は1ターンに1回だけ使える。
◼️ 【起動】君の手札を1枚捨ててよい。捨てたら、君のライフ+2!この能力は1ターンに1回だけ使える。
【2回攻撃】【貫通】【ソウルガード】【ライフリンク4】
エマの場に、広大な翼と胴だけの首長の緑竜が現れる。翼は巨大な葉っぱのような形をしており、身体や長い尾は太い木の蔦やつる、根っこが絡まったように形成されている。そして身体の中心には黄色く発光する核のようなものがあり、身体の隙間からもその光りが薄く漏れ出している。
エマ「ヴァルドゥングドラゴンの起動能力、手札を1枚捨てて、ライフ+2!」LP8→10
◼️手札5→4
エマが手札から捨てたのは「自然竜 エアリオス」だ。
自然竜 エアリオス
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ1/攻4000/防3000/打撃1
◼️このカードが手札から捨てられた時、このカードを〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉のソウルに入れる。
【ライフリンク1】
エマ「手札から捨てた〈自然竜エアリオス〉をヴァルドゥングドラゴンのソウルに入れるよ。」
エマ「さらに森聖なる草原の能力で、手札からネイキッドドラゴンとネイチャーズが捨てられた時、1チャージ、1ドロー!」
◼️手札4→5/ゲージ3→4
ヴァルドゥングドラゴン ソウル2→3
エマ「アタックフェイズだよ! ヴァルドゥングドラゴンで聖良ちゃんを攻撃!打撃3!」
ヴァルドゥングドラゴンの翼にエネルギーが集まり、何度か翼をはためかせる事でエネルギーを纏った強い風を生み出し、聖良に攻撃する。
聖良「くぅっ………!」LP10→7
エマ「ターンエンドだよ。」
◼️手札5/ゲージ4/LP10
聖良「私のターンです。ドロー、チャージ&ドロー」
◼️手札6→7/ゲージ2→3
聖良「ライフ2払い、〈レッグブレード サモード〉を装備!」
◼️手札7→6/LP7→5
レッグブレード サモード
スタードラゴンW
アイテム:攻3000/打撃1
◼️【装備コスト】ライフ2払う。
◼️【起動】このカードのバトル後、君の場にサイズ3以上の〈ネオドラゴン〉がいないなら、このカードをドロップに置いてよい。置いたら、君のデッキからカード名に〈ゾディアック〉を含むカード1枚を【コールコスト】を払ってコールする。デッキを見たらシャッフルする。
聖良の脚に黄色い塗装に青いラインの入ったレッグアーマーが装着される。
聖良「キャスト〈ドラグアームズ・ファクトリー〉手札の〈竜装機〉を1枚捨て、2ドローです!」
◼️手札6→5→4→6
ドラグアームズファクトリーでドロップに置いたカードは「流星機 ネブローサ」だ。聖良はドローした2枚のカードを確認するが、目当てのカードはまだ来なかった。
聖良「アタックフェイズです。レッグブレードサモードでヴァルドゥングドラゴンに攻撃!」
レッグアーマーの脚先から青い光りの刃が突き出し、聖良は脚を下から上に振り上げる。すると青い光りの刃がヴァルドゥングドラゴンに向かって射出される。だがヴァルドゥングドラゴンの身体には傷ひとつつかず、光りの刃は弾き消される。
エマ「倒せないのにどうして?」
聖良「レッグブレードサモードの効果発動!このカードをドロップにおき、コールコストを払ってデッキから〈壊星神竜 ゾディアック"デストロイスター"〉をライトにコール!」LP7→6
◼️ゲージ3→0
壊星神竜 ゾディアック"デストロイスター"
スタードラゴンW/レジェンドW
ネオドラゴン/星
サイズ3/攻7000/防5000/打撃2
◼️【コールコスト】ゲージ3払う。その後、君のドロップのカード2枚までをソウルに入れる。
◼️【起動】ライフ1払う。君のドロップからカード1枚をこのカードのソウルに入れる。さらに君のフラッグが「レジェンドワールド」なら、君のデッキの上からカードを2枚ゲージに置く。「スタードラゴンワールド」ならこのターンの間、このカードの攻撃力+3000!この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️【対抗】【起動】"グラビティレスト"相手のモンスターが登場した時、手札を2枚捨ててよい。捨てたら、そのモンスターを選んでレストして、相手にダメージ1!"グラビティレスト"は1ターンに1回だけ使える。
【ソウルガード】
聖良の場に、黒銀の鎧を纏い、緑色の長い立髪を靡かせる美しくも禍々しい首長の竜が現れる。その竜は機械的な仮面を被り、目からはピンクの雷光のような光りが放出され、剣のように鋭い赤い角が二本突出し、背中には黄色い細剣のような羽根が6本が電流で繋がっている。
聖良「コールコストにより、ドロップから2枚をソウルイン!」
ゾディアックデストロイスター ソウル0→2
ゾディアック ソウル2
攻7000→10000/打撃2→3
◼️流星機 ネブローサ
(バトル後【2回攻撃】を得る。)
◼️大竜装機 トリプルバスター
(攻+3000/打撃+1/【貫通】)
聖良「ゾディアックデストロイスターでヴァルドゥングドラゴンに攻撃です。打撃3!」
ゾディアックは高く飛び上がり、剣のような角にエネルギーを溜めて、エネルギー弾を作る。そしてそれをヴァルドゥングドラゴンに構えた時、ヴァルドゥングドラゴンが淡い緑色のオーラを纏う。
エマ「ヴァルドゥングドラゴンの能力発動!"風化"ゾディアックを指定して、手札の〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉1枚を捨てるよ〜。私は手札の〈自然竜 エアーティ〉を捨てるね。」
◼️手札5→4
自然竜 エアーティ
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ1/攻5000/防2000/打撃1
◼️このカードが手札から捨てられた時、このカードを君の場のサイズ3の〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉のソウルに入れる。
◼️このカードがソウルにある〈ネイキッドドラゴン〉か〈ネイチャーズ〉が攻撃した時、君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置く。
【ライフリンク1】
エマ「今のこのターン中だけ、手札から捨てた〈自然竜 エアーティ〉の攻撃力、防御力、打撃力の数値分、ゾディアックの攻撃力、防御力、打撃力を減らすよ!」
聖良「なんですって⁉︎」
ヴァルドゥングドラゴンは翼を勢いよく羽ばたかせ、緑色の特殊な粒子を含む風をゾディアックに浴びせる。それを浴びたゾディアックは身体の所々が錆びれ、まるで何百、何千年もの時間が経ったかのような老朽化した感覚の見た目になる。ゾディアックは力の半分以上を失う。
ゾディアックデストロイスター
攻10000→5000/防5000→3000/打撃3→2
エマ「さらに手札から捨てた〈自然竜 エアーティ〉の能力で、ヴァルドゥングドラゴンにソウルイン!」
ヴァルドゥングドラゴン ソウル3→4
聖良「ゾディアックの攻撃は続いています!」
エマ「ソウルガード!」
ゾディアックが溜めたエネルギー弾はヴァルドゥングドラゴンの能力でパラメータが減少した分小さくなったが、ゾディアックは改めてエネルギー弾をヴァルドゥングドラゴンに向けて撃ち出す。
ゾディアックデストロイスター
攻5000
ヴァルドゥングドラゴン
防5000
ヴァルドゥングドラゴン 撃破!
【ソウルガード】ソウル4→3
聖良「貫通!打撃2!」
ヴァルドゥングドラゴンに直撃したエネルギー弾の余波が、エマにも襲いかかり、エマの身体に痺れが走る。
エマ「うぅぅ………!」LP10→8
聖良「まだです! ソウルのネブローサの能力で、バトル後にゾディアックデストロイスターは【2回攻撃】を得ます。ゾディアックでヴァルドゥングドラゴンに再攻撃!」
ゾディアックは細剣のような6本の羽根をヴァルドゥングドラゴンに向けて飛ばして攻撃する。細剣の羽根はバラバラに動いて行動し、ヴァルドゥングドラゴンの強靭な樹体を斬り刻む。
エマ「ソウルガード!」
ゾディアックデストロイスター
攻5000
ヴァルドゥングドラゴン
防5000
ヴァルドゥングドラゴン 撃破!
【ソウルガード】ソウル3→2
聖良「貫通です!打撃2!」
ヴァルドゥングドラゴンを破壊した細剣の何本かが標的を変えるかのようにエマに迫り、そしてエマの身体を斬り裂き、その内の1本がエマの腹部を突き刺す。
エマ「きゃぁぁ!!」LP8→6
ゾディアックの羽根のような細剣が腹部に突き刺さる。普通ならば大惨事になりファイトを続けてはいられないようなものだが、このリアルバディファイトヴィジョンシステムにより、その攻撃はホログラムヴィジョンになっており実際の怪我は無く、攻撃の威力も多少は押さえられている。だがファイターに与えられるダメージの衝撃などは主にカードのサイズや、攻撃力、打撃力の数値の大きさによって決定する。ゾディアックはサイズ3/攻撃力13000/打撃力3の為、怪我はせずともエマには強い衝撃が与えられる。
聖良「ターンエンドです。」
◼️手札6/ゲージ0/LP6
今のターンが終わった後、錆びれて老朽化したゾディアックの身体は元の姿に戻る。
ゾディアック
攻8000→10000/防3000→5000/打撃2→3
エマ「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札4→5/ゲージ4→5
エマ「ライトに〈自然竜 エアファン〉をコール」
◼️手札5→4/ゲージ5→4
自然竜 エアファン
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ0/攻3000/防2000/打撃2
◼️【コールコスト】ゲージ1払う。
◼️このカードが手札から捨てられた時、このカードを君の場の〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉のソウルに入れる。
◼️【対抗】このカードを君の場の〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉のソウルに入れて、そのカードの攻撃力+2000、防御力+2000!
【ライフリンク1】
エマ「さらにレフトに〈自然竜 エアララス〉をコール」
◼️手札4→3
自然竜 エアララス
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ0/攻3000/防2000/打撃2
◼️このカードが手札から捨てられた時、このカードを君の場の〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉のソウルに入れる。
◼️このカードが登場した時、君の場にサイズ3の〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉のモンスターがいるなら、このカードの攻撃力+2000!
【ライフリンク1】
エマが2体のモンスターをコールし準備はできたと思った瞬間、聖良は「ふっ………」とわずかに口元を吊り上げる。
聖良「相手のモンスターが登場した時、ゾディアックの能力発動!"グラビティレスト"! 手札を2枚捨て、自然竜エアララスをレスト、そしてエマさんにダメージ1です!」
◼️手札6→4
ゾディアックが咆哮すると、エアララスの頭上に魔法陣が現れ、重力が倍以上に重くなり、エアララスは地に伏せる。そしてエマも同じように重力が重くなり膝をつく。
エマ「うぅ………」LP6→5
◆
歩夢「あのエマさんが、一方的に………⁉︎」
かすみ「あの人めちゃ強いじゃないですか!」
ダイヤ「聖良さんもさらに力をつけていますわね。」
果南「うん。」
果林「けど、まだエマのターン中よ。エマなら必ず逆転してくれるはずだわ。」
侑「うん。エマさんを信じよう!」
◆
聖良「ソウルから捨てられた〈流星機 グラヴァダージ〉の能力で、自身をゾディアックにソウルイン!」
ゾディアック ソウル2→3
エマ「ヴァルドゥングドラゴンの起動能力!手札を1枚捨てて、ライフ+2だよ!さらに手札から捨てられた〈自然竜 エアギシラ〉の能力で、ヴァルドゥングドラゴンにソウルイン!」LP4→6
◼️手札3→2
自然竜 エアギシラ
エンシェントW/レジェンドW
ネイキッドドラゴン/ネイチャーズ
サイズ2/攻6000/防5000/打撃3
◼️【コールコスト】ゲージ2払う。
◼️このカードが手札から捨てられた時、このカードを君の場の〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉1枚のソウルに入れる。
◼️このカードがソウルにある〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉の攻撃力+2000して、打撃力+1!
【ライフリンク2】
ヴァルドゥングドラゴン ソウル2→3
攻9000→11000/打撃3→4
エマ「森聖なる草原の能力で、手札からカードを捨てた時、1チャージ、1ドロー!」
◼️手札2→3/ゲージ4→5
エマ「アタックフェイズ! ヴァルドゥングドラゴンの能力発動!"風化"! 手札から〈レインボウドラゴン アルカンシェル〉を捨てて、そのカードのパラメーター分、ゾディアックのパラメーターを下げるよ!」
◼️手札3→2
ヴァルドゥングドラゴンは再び緑色の粒子を含む風をゾディアックに浴びせる。そしてゾディアックはさっきよりも錆が広がって、さっきよりも動きが鈍くなる。
レインボウドラゴン アルカンシェル
ネイキッドドラゴン
サイズ3/攻7000/防6000/打撃2
ゾディアック"デストロイスター"
攻13000→6000/防5000→0/打撃2→0
聖良「ゾディアック………!!」
エマ「自然竜エアファンでゾディアックに攻撃!」
聖良「ソウルガード!」
自然竜エアファン
攻3000
ゾディアックデストロイスター
防0
ゾディアックデストロイスター 撃破!
【ソウルガード】ソウル3→2(流星機 グラヴィダージ)
攻6000→3000
聖良「バカな………⁉︎攻撃力3000でしかもサイズ0のモンスターにゾディアックが破壊された………⁉︎」
エマ「ヴァルドゥングドラゴンでゾディアックに攻撃!」
聖良「ソウルガード!」
ヴァルドゥングドラゴンは竜口にエネルギーを溜め、そしてゾディアックに向けて一気に吐き出すように放出する。
ヴァルドゥングドラゴン
攻11000
ゾディアックデストロイスター
防0
ゾディアックデストロイスター 撃破!
【ソウルガード】ソウル2→1(流星機ネブローサ)
エマ「さらにキャスト!〈森聖術 ストームウィップ〉」
◼️手札2→1/ゲージ5→3
森聖術 ストームウィップ
エンシェントW/レジェンドW
魔法
◼️君の場にサイズ3の属性に〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉両方を持つモンスターがいれば使える。
◼️【使用コスト】ゲージ2払う。
◼️【対抗】相手の場の防御力が最初の数値より低いモンスター1枚を破壊する。「森聖術 ストームウィップ」は1ターンに1枚だけ使える。
エマ「このカードの能力で、最初の数値より低い防御力のモンスターを破壊するよ。」
聖良「まさか………⁉︎」
エマ「ゾディアックデストロイスターを破壊!」
ヴァルドゥングドラゴンの羽根に緑色の風のエネルギーが集まる。そして鞭のように幾つもの風の鞭がゾディアックを破壊する。
聖良「ソウルガードです!」
ゾディアックデストロイスター 破壊!
【ソウルガード】ソウル1→0(大竜装機 トリプルバスター)
攻3000→0/打撃2→3
エマ「ヴァルドゥングドラゴンでゾディアックに攻撃!」
ヴァルドゥングドラゴンは羽根に緑色の風のエネルギーを溜めて、そして風のレーザーのようにゾディアックに撃ち出す。
聖良「キャスト!〈ディヴァイン・ガイダンス〉攻撃を無効化します!そして1チャージ、ライフ+1!」LP6→7
◼️手札4→3/ゲージ0→1
ゾディアックの眼前に白い魔法陣が現れて、ヴァルドゥングドラゴンの風のレーザーを受け止めた。
エマ「防がれた………。ターンエンド」
◼️手札1/ゲージ3/LP6
聖良「私のターンです。ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札3→4/ゲージ1→2
聖良「ゾディアックデストロイスター起動能力発動!ライフ1払い、ドロップから〈滅流星機 Z・ガイラスター〉をソウルイン!」
◼️LP7→6
滅流星機 Z・ガイラスター
スタードラゴンW/レジェンドW
竜装機/星
サイズ3/攻3000/防3000/打撃1
『
◼️【コールコスト】ゲージ2払う。
◼️【起動】手札のこのカードを君の場のカード名に「ゾディアック」を含むカード1枚のソウルに入れる。
◼️このカードがカード名に「ゾディアック」を含むカードのソウルにあるなら、そのカードの攻撃力+4000して、【2回攻撃】を得る。
【星合体】
ゾディアックデストロイスター ソウル0→1
聖良「ゾディアックのさらなる能力で、私のフラッグがスタードラゴンワールドなら、ゾディアックの攻撃力+3000!」
ゾディアックデストロイスター
攻7000→10000
聖良「さらにライフ2払い装備!〈ネオレッグブレード ゾディーガ〉」
◼️手札4→3/LP6→4
ネオレッグブレード ゾディーガ
スタードラゴンW
星/武器
アイテム:攻7000/打撃2
◼️このカードは君の場にカード名に「ゾディアック」を含むモンスターがいなければ装備できない。
◼️【装備コスト】ライフ2払う。
◼️【起動】君の手札かドロップから、〈竜装機〉1枚をサイズ3の〈ネオドラゴン〉1枚のソウルに入れる。この能力でカード名に「ゾディアック」を含むモンスターにソウルが入った時、このカードは【2回攻撃】を得る。この能力は1ターンに1回だけ使える。
【貫通】
聖良の両脚に、機械的で黒灰色の黄色いラインが走っており、ドラゴンの爪のような形状をしたライトイエローの光りの刃が生えたレッグアーマーが装備される。
聖良「ネオレッグブレードゾディーガの起動能力、ドロップから〈大竜装機 トリプルバスター〉をゾディアックに星合体!」
ゾディアックデストロイスター ソウル1→2
聖良「この能力でゾディアックのソウルが増えた時、ゾディーガは2回攻撃を得ます。」
ネオレッグブレード ゾディーガ
【2回攻撃】
聖良「アタックフェイズです。」
ゾディアックデストロイスター ソウル2
攻10000→14000→17000/打撃2→3
◼️滅流星機 Z・ガイラスター
(攻撃力+4000/【2回攻撃】)
◼️大竜装機 トリプルバスター
(攻撃力+3000/打撃力+1/【貫通】)
聖良「ゾディアックデストロイスターでヴァルドゥングドラゴンに攻撃!」
エマ「………………」
エマは手札を見る。できる事ならヴァルドゥングドラゴンの"風化"の能力でゾディアックのパラメーターを下げたいところだが、今のエマの手札はたったの1枚。しかも魔法カードだ。これでは"風化"の能力は使えない。
エマ「諦めないよ。キャスト!〈森聖術 ネイチュラルバインド〉」
◼️手札1→0/ゲージ3→1
森聖術 ネイチュラルバインド
エンシェントW/レジェンドW
魔法
◼️相手のターン中、君の場に属性に〈ネイキッドドラゴン〉と〈ネイチャーズ〉両方を持つモンスターがいれば使える。
◼️【使用コスト】ゲージ2払う。
◼️【対抗】相手の場のモンスター1枚を選ぶ。選んだモンスターはこのターン中、スタンドできない。「森聖術 ネイチュラルバインド」は1ターンに1回だけ使える。
エマ「ゾディアックを指定、このターン中、ゾディアックはスタンドできないよ!」
エマ「ソウルガード!」
ゾディアックは細剣の羽根をヴァルドゥングドラゴンに向けて射出する。だがヴァルドゥングドラゴンは翼をはためかせ、それによって発生した強風に細剣は吹き飛ばされるが、吹き飛んだ細剣はバラバラの位置から一斉に細い光りのレーザーを放ち、ヴァルドゥングドラゴンを撃ち抜いた。
ゾディアックデストロイスター
攻17000
ヴァルドゥングドラゴン
防5000
ヴァルドゥングドラゴン 撃破!
【ソウルガード】ソウル3→2
聖良「貫通、打撃3!」
ヴァルドゥングドラゴンを貫いた細いレーザーの1本がエマを貫く。
エマ「くうぅぅ………!!」LP6→3
エマ「けど、ネイチュラルバインドでゾディアックはスタンドしないよ。」
攻撃を終えたゾディアックが2回攻撃の為に立ちあがろうとするが、足下の魔法陣から木の蔦やつるがゾディアックに絡まり、ゾディアックは地に伏せる。
聖良「やりますね………。 ネオレッグブレードゾディーガでヴァルドゥングドラゴンに攻撃します!」
エマ「ソウルガード!」
聖良は高くジャンプし足を振り上げる。そして、落下しながらドラゴンの爪のような光りの刃を振り下ろしてヴァルドゥングドラゴンを斬る。
ネオレッグブレードゾディーガ
攻7000
ヴァルドゥングドラゴン
防5000
ヴァルドゥングドラゴン 撃破!
【ソウルガード】ソウル2→1
聖良「貫通!打撃2!」
エマ「うぁぁぁ!!」LP3→1
聖良「ゾディーガで2回攻撃!」
エマ「ソウルガード!」
聖良はゾディーガのスラスターからエネルギーを放出し、加速してヴァルドゥングドラゴンに高速接近し、脚を横薙ぎに払って光りの刃でヴァルドゥングドラゴンを斬る。
ヴァルドゥングドラゴン 撃破!
【ソウルガード】ソウル1→0
聖良「これでとどめです。貫通!」
ヴァルドゥングドラゴンを斬った3爪の斬撃は勢いを落とさずエマにも直撃し、エマをも斬る。
エマ「きゃぁぁぁぁぁぁああ!!」LP1→0
エマ「あーあ、負けちゃった〜〜! でも楽しかったよ〜〜」
負けたにもかかわらず、エマはいつもの調子を崩さず、笑顔で負けを受け入れる。その潔さに聖良は少し拍子抜けするが、エマの笑顔を見ると聖良の中にも暖かい気持ちが込み上げてくる。
聖良「私も楽しかったです。エマさんとのファイト」
エマ「ふふっ、良かった〜〜!あ、これ、約束の星2個だよ」
エマは自分のワッペンから星2個を外して聖良に渡す。
聖良「いいんですか?エマさんも後2つで10個でしょう。私はもう目標数はあるので受け取らなくてもいいのですが。」
エマ「うん。でもルールだから」
エマは強い。勝ちはしたが実際にファイトした聖良は思う。エマの実力なら2個くらいは余裕で取り返せるだろうとは思うが、目標数を達成している聖良は少し遠慮がちになってしまう。だがエマの目は"ただ負けたから"と言う思いで星を差し出してはいな事を思わせる。エマからしては「楽しいファイトができたお礼」との思いもある。その意をくんで聖良は星2個を受けとった。
聖良「では、いただきます。」
エマ「うん。じゃあ私はもう行くね!楽しいファイトをありがとう!」
そう告げてエマは公園の外へ去っていった。
聖良「これで私の星は18個ですか。先に会場の前で理亞を待ちますか。」
聖良は会場に向かって歩き出した。
聖良:星16→18
エマ:星8→6
今回も感想を是非!!
そろそろ予選終わらせようかな〜〜
次は誰と誰をファイトさせようか………