バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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グランドバディカップ本戦開始!! Aqours vs クリスタルベアー

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

グランドバディカップの予選を終えて、大会側から提供された大ホテルに入ったAqours。それぞれグループに分かれてホテルで過ごしていた。レストランで食事をしていた千歌達はチーム:エスカトロジーと出会い、ひょんなことから千歌とレムはファイトすることに。

 

琴奈の実力を完全に超えているだろうレムの猛攻に千歌はギリギリまで追い詰められていくが、突如進化した〈超越太陽竜 バルソレイユ・サンライト〉と、新たに覚醒した〈真・ドラゴンフォース"超越太陽光の型"〉の力によって、千歌はなんとか勝利した。

 

 

 

 

 

   ◆

 

 

 

 

 

ダイヤ「まったく、あなたは何を考えているのですか⁉︎」

 

 

と、ダイヤの声がホテルの一室に響く。その叱咤の矛先はベッドに正座している千歌へと向けられていた。その部屋にはAqoursのメンバー全員が揃っている。

 

 

果南「ダイヤ、少し声を抑えて。」

 

 

ダイヤの声が少し大きかったのか果南がダイヤに声を抑えるように嗜めた。ダイヤは「ゴホンッ」と1つ咳払いをして先程より声を抑えて、句を繋ぐ。

 

 

ダイヤ「あなたには予選の疲れがあるはずでしょう。しっかり休まないといけないと言うのに………。何をファイトしてるのですか?」

 

千歌「うぅ〜〜、だって………」

 

ダイヤ「だって、じゃありません。明日は本戦なのですよ!あなたは私達Aqoursのリーダーなのです。そんなあなたが、この大会中に疲労で倒れてしまったらどうするのですか⁉︎」

 

千歌「うっ………、ごめんなさい。」

 

 

ダイヤの叱咤に千歌は深々と謝罪する。そんな様子を見かねたのか、果南が仲裁に入った。

 

 

果南「まぁまぁダイヤ。今回はファイトを止めなかった私達にも非がある事だし、それに、レムさんとのファイトで千歌のドラゴンフォースも進化したんだから、結果オーライって事で今回は大目に見てあげてよ。」

 

花丸「まるからもお願いするずら。」

 

曜「私からも、千歌ちゃんを許してあげてください。」

 

 

果南、花丸、曜も揃ってダイヤに頭を下げて千歌への許しを乞う。ダイヤは「はぁ………」と小さくため息をついて「わかりました。」と根負けしたように言う。

 

 

ダイヤ「千歌さん。さっきも言ったとおり、あなたは私達Aqoursのリーダーです。あなたはリーダーとして自分の身体の事も心配せねばなりません。」

 

千歌「はい」

 

ダイヤ「私も少し言い過ぎました。今回は許しますわ。」

 

千歌「はい。ありがとうございます」

 

 

ダイヤの許しに千歌は正座のまま頭を深く下げた。

 

 

ダイヤ「さて、では明日の本戦の話しをしますが、明日の第1回戦と2回戦は、千歌さんには控えていただきます。」

 

千歌「えぇーー⁉︎」

 

 

ダイヤの「控えていただきます。」の言葉に千歌は思わずベッドから立ち上がる。そして素早くダイヤの前に行って「なんで⁉︎ 私の事を許してくれたんじゃないの⁉︎」と迫る。

 

 

ダイヤ「もちろん許しましたわ。少し落ち着いてください。」

 

 

ダイヤは目の前でショックを受けている千歌を嗜めてベッドに座らせる。

 

 

ダイヤ「千歌さんの新しいドラゴンフォースですか。これは私達にとって大きな切り札になるはずです。」

 

千歌「え?」

 

 

グランドバディカップに参加しているチームはこのホテル以外にも他のホテルや宿屋に宿泊している。つまり千歌達とエスカトロジー、そして今のファイトを見ていたホテルのお客さん達以外の大会参加者はこの事を知らないのだ。

 

 

ダイヤ「せっかくの新しい切り札です。明日の本戦で早々に披露してしまってはあまりにも花がありません。ですから、明日の第1回戦と第2回戦は千歌さん、曜さん、梨子さん。Aqoursの三本柱には控えてもらって、まずは私達6人に任せていただきます。」

 

 

ドラゴンフォースは強力な力を持ったカードだ。幾つもの戦いを助け、Aqoursを勝利へと導いて来た力。つまりAqoursにとっての文字通り希望であり切り札。それゆえに他のチームはドラゴンフォースを使う千歌、曜、梨子を1番に警戒し、そして対策を考じて来るはずだ。

 

千歌と梨子は今回の予選に参加し、数多くのファイトでドラゴンフォースを使用して勝って来た。2人のドラゴンフォースの能力などは大会参加者のほとんどに知られている。だが予想外の事にレムとのファイトで千歌のドラゴンフォースは進化し、まったく新しい可能性を秘めている。この新しい力を安易と公表するのは得策ではないのだ。そんなダイヤの考えに皆が納得した。

 

 

善子「つまり、千歌の新しいドラゴンフォースは、決勝に近づくまでの間は温存する、って事ね。」

 

ダイヤ「その通りです。」

 

果南「ダイヤも粋な事考えるね。」

 

鞠莉「oh!千歌っち達は私達のファイナルウェポンでーすネ!!」

 

ルビィ「ルビィ達だけで………、大丈夫かなぁ?」

 

花丸「大丈夫ずらよ。3年生の皆んなもついてるずら。」

 

ダイヤ「では、時間も遅くなりますし今日は解散しましょう。明日に備えてゆっくり寝てください。」

 

『はーーーい!』

 

 

ダイヤ、果南、鞠莉、ルビィ、花丸の5人は千歌達の部屋を後にして隣の部屋へと戻る。それを見送った千歌はデッキケースからデッキを取り出して新しいドラゴンフォースを眺める。

 

 

千歌「新しいドラゴンフォースかぁ〜〜」

 

梨子「どうしたの?千歌ちゃん」

 

千歌「ううん。どうして今のタイミングで進化したのかわからなくて………」

 

 

ドラゴンフォースは千歌達の心や思いや感情によってその姿を変え、強力なカードへと進化して来た。それは負けられない戦いの時や、一世一代の激しいファイトに限っての事。今回のような手合わせ程度のファイトで進化する事は初めてのことだ。

 

 

曜「もしかしたら、経験値が溜まってたんじゃない?レムさんとのファイトで上限に達して進化したとか。」

 

善子「そんなゲームみたいな………」

 

 

以前ドラゴンワールドの帝、エンデュミアスも言っていた。ドラゴンフォースには経験値や練度があると。ドラゴンフォースを使って戦い続ける事で進化がより近くなると。そういう事なのかな?と千歌は思い、カードをデッキに戻した。

 

 

梨子「じゃあ、そろそろ寝ましょうか。明日も早いし」

 

善子「そうね。」

 

 

梨子はスイッチをOFFにして電気を消す。4人はベッドに横になって眠りにつく。それから何十分が経った頃か、善子のすぅすぅと寝息が聞こえる。 曜は「ねえ梨子ちゃん。まだ起きてる?」と問いかける。

 

 

梨子「………どうしたの?曜ちゃん。」

 

曜「うん。千歌ちゃんの新しいドラゴンフォースの事なんだけどね」

 

梨子「ん?」

 

曜「私、心配なんだ。また、あの時みたいに千歌ちゃんが倒れちゃわないかって………」

 

 

魔星龍との戦いの時、千歌はエンデュミアスの元でドラゴンフォースを成長させた。だがその反動で進化に足りない分のエネルギーをドラゴンフォースに吸収されて一日中眠ったままになった事がある。あの時はドラゴンフォースにエネルギーを吸われ続ける事でずっと目が覚めないか、死に至るとまで言われていた。結果的には曜と梨子の頑張りで千歌は救われた。

 

 

曜「もしまた今回進化したドラゴンフォースによって、千歌ちゃんが目を覚さないかもしれないと思ったら、凄く不安なんだ………」

 

梨子「曜ちゃん………」

 

 

それは梨子も同じ思いだった。曜も梨子も千歌を大親友だと思っている。一生共に居ても良いと思えるくらい。だからこそ、曜の不安は梨子にも手にとるように理解できていた。なんとか曜の不安を和らげようと梨子が口を開こうとした時、「大丈夫だよ。」と千歌の声が優しく聞こえた。

 

 

千歌「大丈夫。たしかに今のドラゴンフォースを使うとお腹が凄く空くけど、でも体力までは奪われないよ。分かるんだ。今回のドラゴンフォースは優しいから………。私はもう、絶対に倒れたりしないよ。安心して、曜ちゃん、梨子ちゃん。」

 

梨子「千歌ちゃん………」

 

千歌「今まで、心配かけてごめんね。」

 

曜「千歌ちゃん………、ううん。私こそごめんね。もう不安になんてならないから。」

 

千歌「うん。もう寝よ。明日起きれなかったらまたダイヤさんに怒られちゃう。」

 

梨子「ふふふっ、そうね。」

 

千歌「じゃあ、おやすみなさい」

 

曜/梨子「おやすみなさい。」

 

 

改めて3人は眠りについた。

 

 

 

   ◆

 

 

 

翌日、千歌達Aqoursはホテルを出てグランドバディカップの会場に来ていた。中では昨日の予選を勝ち抜いた出場チーム達がまだかまだかと本戦の開始を待っている。 しばらくすると会場の窓という窓に黒いカーテンが降り、場内の照明が暗点し、カラフルなカラーのレーザーライトが縦横無尽に駆け巡り、そして会場の真ん中一点に集中した。そこにはいつ現れたのか、司会のサニオン田澤がいた。

 

 

サニオン田澤『レディース&ジェントルマン! 遂に、この時がやってきた!昨日の予選会を勝ち上がってきたバディチームの皆様、改めて本戦出場おめでとうございます!! 本日午前9時30分をもちまして………。グランドバディカップ本戦大会を開始いたします!!』

 

 

サニオン田澤の本戦開始宣言を受けて、会場中の客席から「ワー!ワー!」と歓声が上がる。そして会場に設置されている巨大モニターに、本戦に出場するチーム一覧が表示された。

 

 

1.チーム:クリスタルベアー

2.チーム:風の行方

3.チーム:アリーシャ

4.チーム:クルージス

5.チーム:最高Jan

6.チーム:フラッシュマン

7.チーム:鉄の夢

8.チーム:いちごミルク

9.チーム:トライアル

10.チーム:エスカトロジー

11.チーム:シレーヌ

12.チーム:グロウヴァイオレット

13.チーム:ハバネロチリソース

14.チーム:虎の牙

15.チーム:ヴィジット

16.チーム:鬼舞羅

17.チーム:レイセーン

18.チーム:Saint Snow

19.チーム:Aqours

20.チーム:QU4RTZ

 

 

サニオン田澤『昨日の予選を勝ち上がり、本戦に出場するチームはこの20組! さぁこの20組の中から、優勝を勝ち取るチームはどこになるのか!予想はできませんが今から楽しみです!! ではさっそく、グランドバディカップ本戦の第1回戦トーナメント表を発表しましょう!』

 

 

第1回戦の対戦カードがシャッフルされ、ランダムな並び順で巨大モニターに映し出される。

 

 

第1回戦

 

1戦目:Aqours vs クリスタルベアー

2戦目:グロウヴァイオレット vs ハバネロチリソース

3戦目:トライアル vs 最高Jan

4戦目:風の行方 vs エスカトロジー

5戦目:アリーシャ vs フラッシュマン

6戦目:いちごミルク vs 鬼舞羅(キマイラ)

7戦目:虎の牙 vs Saint Snow

8戦目:QU4RTZ vs シレーヌ

9戦目:ヴィジット vs 鉄の夢

10戦目:クルージス vs レイセーン

 

 

サニオン田澤『グランドバディカップ本戦、記念すべき第1回戦、1戦目はぁーー!チーム:Aqours vs チーム:クリスタルベアー だぁーーー!!』

 

 

テンションの高いサニオン田澤の発表に会場がさらに熱く盛り上がる。だがそれだけではない。本戦の最初のファイトが、今をときめく最強のスクールバディファイトチームのAqoursから始まるという事で、会場は最初から大盛り上がりだ。

 

 

 

グランドバディカップ チームトーナメント

ルール

3 vs 3のポイント先取制、先に2勝したチームが次の試合に行ける。もし両チームが2ポイントずつになった場合はサドンデスとなり、チームの代表同士がファイトする事になる。

 

 

 

Aqours側

 

千歌「最初から私達からかぁ。」

 

果南「初戦のクリスタルベアーってどんなチームなんだろ?」

 

鞠莉「クリスタルな熊さんだから皆んなキラキラしてたり?」

 

善子「そのまんまだし、意味がわからないわよ」

 

ダイヤ「夕べも言いました通り、千歌さん達2年生は私達の最終兵器としてしばらくは温存します。いいですね?」

 

千歌/曜/梨子『はい。』

 

果南「じゃあ、最初は誰が行く?」

 

ルビィ「る、ルビィが行く!」

 

 

最初のファイトに申し出たのは意外にもルビィだった。特に理由は無い。ただルビィもこの大会に意気揚々としている。それだけだ。

 

 

ダイヤ「ルビィ。行けますの?」

 

ルビィ「うん。」

 

ダイヤ「わかりました。先鋒戦はルビィに任せましたわ。」

 

 

積極的にファイトを申し出るルビィに成長を感じたダイヤは優しくルビィをファイトステージに送り出した。

 

 

 

クリスタルベアー側

 

 

チーム:クリスタルベアー。メンバーは、熊谷 由美季くまがや ゆみきをリーダーに、伊宅 真千子いたく まちこ、川田 九真子かわだ くまこの3人からなるチーム。チーム名の由来は3人とも名前に「くま」を含んでいるからである。クリスタルはオシャレを意識してつけた。

 

 

九真子「最初からAqoursさんか〜〜」

 

真千子「なんかもったいないよね。せめて2回戦とか3回戦とか、もう少し上の方で戦いたかったな〜〜」

 

由美季「仕方ないわよ。真千子、私達はただ自分達の全力を見せるだけ。せっかく憧れのAqoursさんとファイトできるんだもの、楽しんでいきましょ!」

 

『はい!』

 

 

両チームの先鋒選手がステージに上がる。そしてお互いに向き合って、デッキケースを腕に当てがう。するとデッキケースに内蔵されているバンドが巻かれる。そして、会場全体に設置された巨大バディファイトシステムが起動した。

 

 

第1回戦:Aqours vs クリスタルベアー

 

先鋒戦:ルビィ vs 真千子

 

 

ルビィ「勇者と魔王、相反する2つの血と魂が今交わる!ルミナイズ!〈勇魔魂血の絆〉」

 

真千子「ルビィちゃんが相手なんて、マジで感謝〜〜!ルミナイズ!」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

ルビィ「ダンジョンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

真千子「ダンジョンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

先攻はルビィからだ。

 

 

ルビィ「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

ルビィ「ライフ2払い、ゲージ2払って装備!〈超勇魔王剣 ジーオ・フリーゼア〉を装備!」

◼️手札7→6/ゲージ3→1/LP10→8

 

 

超勇魔王剣 ジーオ・フリーゼア

ダンジョンW

勇者/魔王

アイテム:攻7000/打撃2

◼️【コールコスト】ライフ2払い、ゲージ2払う。

◼️"魔王血気"君の場に〈魔王〉か〈Dエネミー〉か〈冒険者〉か〈騎士〉がいるなら、このカードは【貫通】を得てる。

◼️"勇者血気"このカードが他の〈魔王〉か〈Dエネミー〉か〈冒険者〉か〈騎士〉と連携攻撃した時、君のライフ+2して、このカードは【2回攻撃】を得る。"勇者血気"は1ターンに1回だけ使える。

 

 

ルビィの右手に、両面が白と黒に分かれた青い波紋のついた大剣が握られる。その大剣は禍々しくも煌びやかな輝きを放っていた。

 

 

ルビィ「キャスト〈リセットボタン〉私のゲージを全てデッキに戻してシャッフル。そして4チャージ!」

◼️手札6→5/ゲージ1→0→4

 

ルビィ「デッキトップから2枚をソウルに入れて、ゲージ3払い、レフトにバディコール!〈勇魔帝王 イグザルド〉」LP10→11

◼️手札5→4/ゲージ3→1

 

 

勇魔帝王 イグザルド

ダンジョンW

冒険者/魔王/騎士/Dエネミー

サイズ2/攻7000/防6000/打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを2枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️【起動】"勇魔招来陣"ライフ1払ってよい。払ったら、君の手札かドロップから〈冒険者〉か〈魔王〉か〈騎士〉か〈Dエネミー〉のモンスター1枚までを【コールコスト】を払わずにコールする。そのカードは場を離れるまでサイズ1になる。"勇魔招来陣"は1ターンに1回だけ使える。

◼️【対抗】【起動】君のターン中、君の場の〈ダンジョンワールド〉のモンスター1枚を能力を無効にしてこのカードのソウルに入れる。入れたら、君のライフ+3!さらに、このターン中、このカードをスタンドし、攻撃力+5000して、打撃力+1!この能力は1ターンに1回だけ使える。

【ソウルガード】/ソウル2

 

 

ルビィのレフトに現れたのは、黒と白がバランスよく配色された鎧を纏い、紫の長髪、赤い二本角の装飾がある鼻の上半分を隠すような仮面を被り、手には黒と白が半々で配色された大剣を持っているモンスターだった。その姿はまさに勇者とも魔王とも取れる若い男性の姿をしている。

 

 

ルビィ「イグザルドの能力、"勇魔招来陣"ライフ1払って、手札から〈竜魔王 アークドーラ〉をライトにノーコストコール! さらにそのモンスターはサイズ1になる。」LP11→10

◼️手札4→3

 

 

竜魔王 アークドーラ

魔王

サイズ3→1/攻8000/防6000/打撃3

【貫通】【ライフリンク2】

 

 

ルビィ「アタックフェイズ!竜魔王のアークドーラで攻撃!打撃3! 」

 

 

アークドーラの背後にいる竜が真千子に向けて炎弾を放つ。

 

 

真千子「うぅっ!!」LP10→7

 

ルビィ「最初のターンは1回しか攻撃できない。ターンエンドです」

◼️手札3/ゲージ1/LP10

 

 

真千子「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

真千子「ゲージ3払って、ライトにバディコール!〈戦獣魔王 爪拳のベアード〉」LP7→8

◼️手札7→6/ゲージ3→0

 

 

戦獣魔王 爪拳のベアード

ダンジョンW

魔王/Dエネミー

サイズ3/攻8000/防8000/打撃3

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを3枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️【起動】"戦獣総集"君のデッキからカード名に「戦獣魔兵」を含むモンスター1枚までを【コールコスト】を払ってコールする。この効果で登場したモンスターは、場を離れるまでサイズは0になる。"戦獣総集"は1ターンに2回まで使える。

◼️君のアタックフェイズ開始時、君の場のカード名に「戦獣魔兵」を含むモンスター全ての攻撃力+3000、防御力+3000!!

【貫通】【移動】【ソウルガード】【ライフリンク3】/ソウル3

 

 

真千子のライトに、黒いバトルスーツに青い鎧を装着し、両手には長い爪付きのガントレットを装備した、クマのモンスターが現れた。

 

 

真千子「ベアードの能力発動!"戦獣総集"デッキからレフトに〈戦獣魔兵 槍持ちタイガー〉をコール、さらにこの能力はもう一度使える、センターに〈戦獣魔兵 剣持ちウルフ〉をコール!」

 

 

戦獣魔兵 槍持ちタイガー

ダンジョンW

Dエネミー

サイズ1→0/攻3000/防2000/打撃1

◼️君のアタックフェイズ開始時、君の場のカード名に「戦獣魔兵」を含むモンスター全ての打撃力+1!

◼️このカードが破壊された時、このカードを君のゲージに置く。

 

 

戦獣魔兵 剣持ちウルフ

ダンジョンW

Dエネミー

サイズ1→0/攻3000/防2000/打撃2

◼️君のアタックフェイズ開始時、君の場のカード名に「戦獣魔兵」を含むモンスター全ての攻撃力+4000!

◼️このカードが破壊された時、このカードを君のゲージに置く。

 

 

真千子「この効果で登場したモンスターのサイズは0になるよ。さらにキャスト〈戦獣魔兵の心構え〉」

◼️手札6→5

 

 

戦獣魔兵の心構え

ダンジョンW

回復

◼️君の場にカード名に「戦獣魔兵」を含むモンスターか、カード名に「戦獣魔王」を含むモンスターが2枚以上あるなら、このカードの【使用コスト】を払わずに使ってよい。

◼️【使用コスト】ゲージ2払う。

◼️君の場のカード名に「戦獣魔兵」を含むカードと、カード名に「戦獣魔王」を含むモンスターが攻撃した時、君のライフ+1!「戦獣魔兵の心構え」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

真千子「このカード効果で私のモンスターが攻撃するたびにライフを回復できる!」

 

ルビィ「えぇ⁉︎」

 

真千子「アタックフェイズ! 戦獣魔兵 槍持ちタイガーの能力で、戦獣魔兵のモンスター全ての打撃力+1! 同じく剣持ちウルフの能力で、戦獣魔兵の全ての攻撃力+4000よ!」

 

 

槍持ちタイガー

攻3000→7000/打撃1→2

 

剣持ちウルフ

攻3000→7000/打撃2→3

 

 

真千子「さらに爪拳のベアードの効果で戦獣魔兵のモンスターはさらに攻撃力+3000、防御力+3000!」

 

 

槍持ちタイガー

攻7000→10000/防2000→5000

 

剣持ちウルフ

攻7000→10000/防2000→5000

 

 

真千子「槍持ちタイガーでルビィちゃんに攻撃!打撃2! さらに戦獣魔兵の心構えの能力でライフ+1!」LP8→9

 

 

タイガーは慣れた手つきで槍を回し、ルビィの胸を突く。

 

 

ルビィ「うぅぅっ!」LP10→8

 

真千子「剣持ちウルフで攻撃! 打撃3! 戦獣魔兵の心構えでライフ+1!」LP9→10

 

 

ウルフは剣を構えて高くジャンプし、縦一閃にルビィを斬る。

 

 

ルビィ「うぐぅぅ!!」LP8→5

 

真千子「爪拳のベアードでルビィちゃんに攻撃!打撃3!戦獣魔兵の心構えの能力でライフ+1だよ!」LP10→11

 

ルビィ「キャスト!〈カシアードの静寂〉爪拳のベアードからのダメージを3減らす!」

◼️手札3→2

 

 

爪のついたガントレットを振り上げて向かってくるベアードに青いオーラが纏わりつき、ガントレットの爪が短くなり、ルビィの目の前で空を裂く。

 

 

真千子「ターンエンド」

◼️手札5/ゲージ0/LP11

 

 

ルビィ「ルビィのターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札2→3/ゲージ1→2

 

 

ルビィ「行くよイグザルド。勇魔フォーメーション!」

 

イグザルド「承知した。マスター」

 

 

力のこもったルビィの指示にイグザルドは静かに答える。

 

 

ルビィ「アタックフェイズ!イグザルドの能力発動"勇魔招来陣"ライフ1払って、デッキから〈剛雷大魔王 バッツ〉をセンターにノーコストでコール!サイズは1になる!」LP8→7

 

 

剛雷大魔王 バッツ

魔王/雷帝軍

サイズ3→1/攻7000/防7000/打撃2

【2回攻撃】【ライフリンク2】

 

 

バッツをコールした時点で場に出せるサイズが超過した為、先に場にいたカード1枚をドロップに置かねばならない。ルビィがドロップに置いたのは〈竜魔王アーク・ドーラ〉だ。

 

場を離れたアークドーラのライフリンク2の能力でルビィはダメージ2を受ける。

 

 

ルビィ「うぐっ………」LP7→5

 

 

真千子「アイテムがあるのにセンターにコール?」

 

ルビィ「バッツの起動能力発動!バッツがセンターにいるなら、手札を1枚捨てて、デッキから〈螺旋魔王 ドラム〉をゲージ1払い、デッキの上から1枚ソウルに入れてライトにコール!ドラムのサイズは0になる。」

◼️手札3→2/ゲージ2→1

 

 

螺旋魔王 ドラム

魔王/武装騎竜

サイズ3→0/攻6000/防5000/打撃3

【貫通】【ソウルガード】【ライフリンク2】

 

 

 

 

   ◆

 

 

 

 

果南「凄い、ルビィちゃんの場に超大型モンスターが3体揃った!」

 

花丸「ルビィちゃん。昨日寝る前にまると何度も練習した形ずら。あの3体とアイテムが揃うと凄いずらよ。」

 

鞠莉「ふふふっ。ダイヤに早く寝なさい!って何度言われても練習続けてたわよね。」

 

 

花丸と鞠莉が言うとおり、ルビィは夜遅くまで花丸と勇魔フォーメーションのシミュレーションをしていた。納得いくまで起きていた時間は長かった。案の定、今朝のルビィと花丸はなかなか起きる事はできなかった。

 

 

ダイヤ「まったく。勉強熱心は良い事ですが、起きられなかったら本末転倒ですわ。」

 

 

ダイヤは呆れたように言っているが、ルビィの努力は誰よりもわかってている。

 

 

 

 

   ◆

 

 

 

 

 

ルビィの場に揃った3体の魔王に会場からは驚きと感銘が入り混じった歓声が上がる。このような盤面は史上まれにも見ない光景だ。

 

ルビィが編み出した勇魔フォーメーションは勇魔帝王イグザルドが居て初めて実現できるフォーメーションである。ただしモンスターを出す順番を間違えたらこれは完成できない。バディファイトのルール上、場に出せるモンスターのサイズの上限は3だ。イグザルドのサイズは2、そしてイグザルドの能力でコールされた剛雷大魔王バッツはサイズが1になる。さらにバッツはセンターに居る事で自身の起動能力でデッキから〈魔王〉を1枚サイズ0にしてコールできる。

 

つまり、サイズ2のイグザルド、サイズ1のバッツ、サイズ0のドラムを場に揃える事が可能となる。さらにルビィが装備しているアイテム、ジーオンフリーゼアも勇魔フォーメーションのに欠かせないパーツでもある。

 

 

ルビィ「アタックフェイズ!まずは螺旋魔王ドラムの能力発動!このカードがライトにいるなら、相手のレフトとライトのモンスターを破壊する!」

 

真千子「爪拳のベアードのソウルガード!」

 

 

ドラムは勢いよくエンジンを蒸して2本のドリルを回す。そしてドリルに風が纏わりついき、2つの竜巻きを発生させて横薙ぎに振り切る。真千子のレフトにいるモンスター2体は吹き飛ばされるように破壊された。

 

 

槍持ちタイガー 破壊!

 

爪拳のベアード 破壊!

【ソウルガード】ソウル3→2

 

 

ルビィ「螺旋魔王ドラムで剣持ちウルフに攻撃!」

 

 

ドラムは再びエンジンを蒸してドリルに風を纏わせる。そして剣持ちウルフに向かって突貫する。

 

 

螺旋魔王ドラム

攻6000

 

剣持ちウルフ

防2000

 

剣持ちウルフ 撃破!

 

 

ルビィ「貫通!打撃3!」

 

 

剣持ちウルフを貫いた竜巻きが真千子をも巻き込む。

 

 

真千子「くうぅぅ!!」LP11→8

 

ルビィ「剛雷大魔王バッツでファイターに攻撃!打撃2!」

 

 

バッツは雷を纏う剣を振り上げて真千子を勢いよく斬る。

 

 

真千子「うわぁぁあ!!」LP8→6

 

ルビィ「バッツで2回攻撃!打撃2!」

 

 

バッツは振り下ろした剣を床に突き刺し、真千子の周りに雷を発生させて攻撃する。雷が真千子の身体を駆け抜けていく。

 

 

真千子「きゃぁぁあ!!」LP6→4

 

ルビィ「イグザルドの能力発動!」

 

ルビィ「イグザルドもファイターに攻撃!打撃2!」

 

 

イグザルドは剣に黒と白の炎を纏わせて真千子めがけて炎斬撃を飛ばす。

 

 

真千子「キャスト〈カシアードの静寂〉ダメージを3減らす! よって私へのダメージは0よ!」

◼️手札5→4

 

 

真千子はさきほどルビィが使ったのと同じカードでイグザルドの炎の斬撃を打ち消した。

 

ルビィのモンスターは全ての攻撃を終えた。だがルビィにはまだアイテムがある。しかし、センターには剛雷大魔王バッツが陣取っておりアイテムでの攻撃はできない。凄まじい攻打撃のフォーメーションではあるが、センターが空いてない以上、ここでルビィの攻撃は終わる事になる。だがそんな事はルビィも理解している。それを解消しての勇魔フォーメーションなのだ。

 

 

ルビィ「イグザルドの起動能力発動!センターの剛雷大魔王バッツを能力を無効化してソウルに入れる!そしてライフ+3!さらにイグザルドをスタンドして、攻撃力+5000/打撃力+1!」LP5→8

 

 

イグザルドの魔術によってバッツは光りとなりイグザルドに吸収される。

 

 

勇魔帝王イグザルド ソウル2→3

攻7000→12000/打撃2→3

 

 

真千子「えぇ⁉︎」

 

 

まだ終わりじゃない。イグザルドの能力でセンターにいたバッツが消えた事でルビィはアイテムでの攻撃が可能となっている。

 

 

ルビィ「超勇魔王剣ジーオフリーゼアの能力、"魔王血気"私の場に魔王がいる事で、ジーオフリーゼアは【貫通】を得てる。」

 

 

ジーオフリーゼア

【貫通】

 

 

ルビィ「今スタンドしたイグザルドとジーオフリーゼアで連携攻撃!合計打撃5! ジーオフリーゼアの更なる能力"勇者血気"私のライフ+2!さらにジーオフリーゼアは2回攻撃を得る!」LP8→10

 

 

イグザルドは黒白の炎を纏わせた剣を振るい、真千子へと直接剣を振り下ろした。

 

 

真千子「もう1枚、〈カシアードの静寂〉をキャスト!ダメージを3減らす!」

 

 

イグザルドの剣に纏わりつく炎が剣の刃ごと消えて攻撃が空振りに終わる。だがルビィはその隙をついてジーオフリーゼアで横薙ぎに真千子を斬る。

 

 

ルビィ「それでも減らしきれなかったダメージ2は受けてもらいます!」

 

真千子「きゃぁぁあ!!」LP4→2

 

ルビィ「ジーオフリーゼアで2回攻撃!打撃2!」

 

 

ルビィは再び光り放つ禍々しくも煌めく剣を真千子へと振り下ろす!

 

 

真千子「きゃぁぁああ!!」LP2→0

 

 

 

   ◆

 

 

 

グランドバディカップ本戦

第1回戦:Aqours vs クリスタルベアー

 

先鋒戦 勝者:黒澤ルビィ

 

Aqours 1勝先取

 




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