バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

86 / 474
黒野玲時の過去

僕の次元の話をしよう…

 

僕と千歌の出会いは、入学式の時だった

 

あっ、僕の次元では女学院なんて無くて、公立の男女共学校だった

 

入学式の後、学校の少し離れた所で千歌が野郎共にナンパされているのをたまたま通りがかりに見つけて、そして僕は千歌を助けた。

 

チャラ男1[ねえ、良いだろうお茶するだけだからさ]

 

チャラ男2[入学式の後でしょ、お祝いにショートケーキ奢るからさ]

 

千歌[い、いや…あの…これから家の手伝いが…]

 

チャラ男1[そんなの1日サボっても怒られないって、遊び行こうぜ]

 

千歌[助けて、曜ちゃん、誰か…]うるうる

 

玲時[あの〜、ごめんなさい、彼女僕の連れなんで、見逃してくれますか?]

 

チャラ男2[ああん、お前の連れだからって証拠はあんのかよぉ!]

 

チャラ男1[1人で居たから声かけたんだ、今更遊び相手を逃がすかよ]

 

玲時[お願いしますよ、そこをなんとか!]

 

チャラ男1[じゃあバディファイトしようぜ、お前が勝ったら諦めるぜ]

 

玲時[分かった、ファイトだ!]

 

 

しばらくして…

 

 

チャラ男[ま、参りました!]

 

チャラ男2[覚えとけ〜!]

 

 

玲時[大丈夫か?]

 

千歌[はい、ありがとうございます。]

 

曜[おーい!千歌ちゃん!]

 

千歌[曜ちゃん!]

 

曜[大丈夫だった⁉︎男の人達に絡まれてたみたいだけど]

 

千歌[うん、大丈夫!この人に助けて貰ったから…、えーと…]

 

玲時[ん?ああ、僕は黒野玲時だよろしく]

 

千歌[私は高海千歌です。]

 

曜[渡辺 曜です。千歌ちゃんを助けてくれてありがとう!]

 

こうして、僕達は知り合いになった、それから同じクラスで、家が近い事もあって、3人での行動が当たり前になっていった。

 

そして2年生になって、梨子が転入して来て、最初に声をかけた千歌と曜と仲良くなって、僕とも自然と仲良くなった。そして…

 

梨子[玲時くん?]

 

曜[来たよ、玲時くん]

 

玲時[曜、梨子、悪いな…、とつぜん呼び出して…]

 

梨子[それはいいけど…]

 

曜[何か用?]

 

玲時[ああ、実はな…僕、好きなんだ…]

 

梨子/曜[え…!///]

 

玲時[好きなんだ!千歌の事!]

 

梨子[ああ…]

 

曜[そう言う事、驚いたよ…]

 

玲時[悪い…]

 

曜[別にいいよ]

 

梨子[でもそれを何で私達に言うの?]

 

玲時[あ、いや…、相談したくてさ…2人に]

 

梨子[ふっふふふ…ふふふ!]

 

曜[ふふふ…あははは!]

 

玲時[何で、笑うんだ?]

 

曜[あははは、ごめんね…?ふふふ]

 

梨子[ふふふ…、ごめん、でも、昨日と同じ事言ってるから…ふふふ]

 

玲時[え?]

 

曜[実は昨日ね、千歌ちゃんにも同じ相談されたから]

 

玲時[あ、え?]

 

梨子[曜ちゃん、それ以上は…]

 

曜[うん、つまりそう言う事、今度2人っきりの時に言ってみたら?]

 

梨子[私達もう帰るね?千歌ちゃんなら教室にいるから]

 

曜[全速前進ヨーソロー!だよ!じゃあね〜]

 

そう言って2人は帰って行った

 

僕は教室に向かった、入ると梨子の行ったとおり千歌がいた。

 

千歌[あ、玲時くん]

 

玲時[ああ]

 

どうやらクラスの奴らもいないようだ、完全に僕と千歌の2人だけだ

 

千歌[曜ちゃんと梨子ちゃんは?]

 

玲時[2人共、先に帰ったよ]

 

千歌[そっか…]

 

しばらく沈黙が続く…そして…

 

玲時/千歌[あの…!あ…]

 

千歌[玲時くんから、どうぞ]

 

玲時[ああ、千歌、大事な事があるんだ]

 

千歌[大事な事…?]

 

玲時[千歌、僕は、千歌の事が好きなんだ!付き合ってくれ!]

 

千歌[へ?///…あ、その…千歌で、いいの?]

 

玲時[千歌じゃなきゃダメだ…、僕は千歌が好きだ]

 

千歌[私も…、好き、玲時くんの事…私も好き!]

 

玲時[それじゃ、付き合って…]

 

千歌[うん///付き合います。]

 

その言葉を聞いた瞬間、僕は感極まって千歌を抱きしめた。

 

その日、僕達は一緒に帰った、帰る時、付き合っているにもかかわらず、お互いに告白できた事が恥ずかしくて、会話も無かった

 

そして、千歌と付き合って1週間たって、千歌との初めてのデートの日、その日が千歌の運命の日だった…

 

日曜日、僕と千歌はデートの待ち合わせをしていた。千歌曰く待ち合わせって恋人っぽいらしい…

 

玲時[少し、早く来すぎたか?]

 

千歌の事だから、早起きしてもいつの間にか2度寝して結局寝坊したとかそんなとこだろう、と思った矢先、千歌が走って来た。自分に何が起こるか分からずに…

 

ゴオォォォォ!

 

千歌[玲時く〜ん!]

 

玲時[千歌〜!]

 

歩道の信号が青に変わって千歌が歩きだす、その時!

 

玲時[千歌⁉︎危ない!]

 

赤信号にもかかわらず、トラックが猛スピードで千歌に突っ込む

 

千歌[え?]

 

次の瞬間!

 

ドゥ!ガシャーーーン

 

玲時[千歌…?千歌…、千歌!!!]

 

トラックはそのままバランスを崩して倒れる

 

その後、千歌は沼津の大病院に搬送された…

 

医者[かなり強くぶつかったんだろうな、腕の骨と、(あばら)の骨がほとんど折れてる、出血も酷い…、ここでは治療は無理そうだな]

 

看護師[どうします?先生!]

 

医者[東京の西木野病院へ搬送しよう、Dr.ヘリを要請してくれ!]

 

千歌が事故にあった事を家族や曜、梨子、Aqoursのメンバー全員に連絡した。遠い東京の病院にもかかわらず、皆、千歌の見舞いに来る。見舞いに来る度に曜と梨子は泣き崩れ、僕も涙を堪えきれなかった…

 

それから2週間…

 

集中治療室から赤い髪の女性の先生が出て来た。千歌の担当医の西木野 真姫先生だ…

 

玲時[真姫先生、千歌は?]

 

真姫[相変わらず、だけど目、覚ましたわよ]

 

玲時[本当ですか!]

 

真姫[ええ、けど危険な状態は変わらないわ]

 

玲時[え?]

 

真姫[ちゃんと、お話して来なさい、危篤状態で目を覚ますなんて、あり得ない事だけど…]

 

西木野病院 集中治療室

 

病室に入った時、千歌は5本以上の管と酸素マスクをつけていた。僕は優しく話しかける。

 

玲時[千歌?]

 

千歌[あ、玲時くん…]コホー

 

玲時[痛いとこ、無いか?]

 

千歌[うん、よく分かんない…]コホー

 

千歌[ごめんね、玲時くん、付き合って、まだ1週間だけなのに、こんな事になっちゃって…]コホー

 

そうか、あの時から千歌の意識は無かったから、千歌にとっては僕と付き合って、まだ1週間なんだ…

 

玲時[そうだな、怪我が治って退院したら、今度こそ、デートしような?]

 

千歌[うん…、ねぇ、玲時くん]コホー

 

玲時[うん?]

 

千歌[私…、玲時くんと出会えて良かった…、私、あの時…、玲時くんと初めて会ったあの時から…、玲時くんの事、気になってた…、一目惚れって言うんだよね?これ]コホー

 

玲時[ああ…]

 

千歌[私、玲時くんと一緒に…卒業して…同じ大学に入って…玲時くんと結婚して…、そんな夢を見てたんだ…]コホー

 

玲時[そっか…、ならその夢、現実にしよう…、こんな怪我治して…、退院して、一緒に未来を…生きよう…]

 

千歌[うん…、じゃあ、もう少し、寝るね…?怪我を治すために…]

 

玲時[ああ…!]

 

ピーーーーッ

 

玲時[千歌?千歌⁉︎千歌!]

 

真姫[ちょっと、どいて!]

 

真姫[中村さん!電気ショックの用意!本村さんは心マ手伝って!]

 

[はい!]

 

真姫[玲時くんは病室の外に居なさい!]

 

僕は真姫先生の言うとおり、病室から出た…、病室から必死な大声で真姫先生の指示が聞こえる…

 

真姫[戻って来なさい!玲時くんと一緒に居るんでしょ!戻って来なさいよ!]

 

しばらくして、真姫先生が病室から出て来る…とても暗い顔で…結果は目に見えていたけど、聞いてみる

 

玲時[真姫先生、千歌は…]

 

真姫[病室…入って]

 

病室に入ると…悲しげな顔のナース達が千歌の枕元にいた

 

玲時[千歌…?]

 

真姫[22時45分…ご臨終です…。]

 

玲時[千歌…、千歌…、うぅ…うっ…くっ…うわぁぁぁぁぁ!!]

 

僕は冷たくなった千歌の手を握って泣き崩れた…

 

真姫[2人にしましょう…]

 

ナース[はい…]

 

それから、何時間か経ってから、志満さんと美渡さんが来て、Aqoursの皆も駆けつけた…

 

曜[千歌ちゃん!千歌ちゃん…うぁぁぁぁん]

 

梨子[千歌ちゃん…、うぅ…千歌ぢゃぁぁぁん]

 

皆、冷たくなった千歌の手を握って泣き崩れる…

 

 

そして千歌の葬儀が終わって…

 

玲時[千歌…、僕はどうすればいい…、君が居ない世界で…僕は…!]

 

???[千歌の運命を変えたいか?]

 

玲時[…誰だ…?]

 

僕が千歌の墓の前で落ち込んでいると、どこからか声が聞こえた

 

???[もう一度問う…君は、千歌の運命を変えたいか?]

 

玲時[千歌の…運命?変えたいよ、できる事なら、もう一度、声を聞きたい…もう一度、千歌の笑顔が見たいよ…]

 

???[ならば、覚悟を決めよ…、この次元の千歌は生き返りはしないが、別の次元の千歌を救う事はできる]

 

玲時[別次元の千歌…?]

 

???[そう、彼女の死は運命で決まっている…、君は彼女を死の運命から救う覚悟はあるか?]

 

玲時[お前らが何者で誰かは分からないけど、出来るのか?千歌を救う事が…]

 

???[それは君次第だ、別次元の千歌の運命を変える力が欲しいか?]

 

玲時[ああ、欲しいよ、その力…、別の次元だろうと何だろうと、千歌を救えるなら、この悲劇から守れるなら、僕はその力が欲しい!]

 

玲時[千歌の死の運命を変える力を!]

 

???[良いだろう、君を次元空間へ…]

 

???[私の名はクロノグラフ!時を渡る力を]

 

???[我の名はアストログラフ!次元を超える力を]

 

クロノグラフ/アストログラフ[黒野玲時、君に力を与える!叫べ、その力の名は…!]

 

玲時[ディメンション ヴァグラント!]

 

そして、僕は旅立った…、僕の次元の千歌は戻っては来ないけど、別の次元の千歌を守るために、死の運命を変えるために、僕は時空を巡る…

 

 

玲時[これが、僕の過去だよ…、あれ?]

 

ダイヤ[うぅ…うぅ…何と、何と言う…うぅ…!]ポロポロ

 

果南[こんなの…悲し…うぅ…過ぎるよ…うぅ…!]ポロポロ

 

鞠莉[何て、ソローフルな…お話…うぅ…!]ポロポロ

 

ルビィ[千歌さん…うぅ…死んじゃやだよう…うわぁぁぁん]ポロポロ

 

花丸[悲し過ぎるずら〜!うわぁぁぁん]ポロポロ

 

善子[くっ…うぅ…うぅ…千歌さん…グスッ…]ポロポロ

 

曜[そんな…グスッ…うぅ…]ポロポロ

 

梨子[うぅ…千歌ぢゃぁぁぁん!]ポロポロ

 

千歌[うぅ……]ポロポロ

 

ダイヤ[すみませんでした、玲時さん…!私は信じますわ、あなたの事、全て…!]ポロポロ

 

玲時[皆…、ありがとう…!]ポロポロ




悲劇はもう繰り返さない…、誓いの真実…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。