コラプスィング・ワールド   作:初霧零音Mk-Ⅱ

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どうも初霧零音Mk-Ⅱです。
この後の話について、お知らせがあります。
別作品にて「作者は大学生で、更新ペースがいまいちわからない」とか言いました。
本当に更新ペースがコラプスも1~2日だった更新ペースが不定期になります。


#7 文化祭 下

 

 

 その後の2日間も敵は来なかったため、もう文化祭前日を迎えた。

 授業が午前中に終わり、僕ら含む出店クラスは全て準備に取り掛かっていた。

 ここ数日で変化があったとすれば、1つは「ToLOVEるダークネス」の主人公の結城梨斗の妹、結城美柑(の光球)を手に入れたこと。

 このことは、まだ祐太郎たちに内緒にしている。

 それに、ナナさんの能力のおかげで、ウチの飼い犬たちの気持ちが、モモさんの能力のおかげで名も分からない植物の気持ちまではっきり分かるようになったこと。

 また、フォームの相乗効果とトレーニングで、筋力が急激にキリトに追いつきつつある僕は、ナナさんの姿で中身が少なくとも1つ2㎏はあるだろう段ボール箱を平気で8つ持つ事ができている。……周囲には目を丸くされてたのが気になったけど。

 それも当然だろう。以前は重いものを持っても落とさないようにするのが精一杯だったのに、今ではこの通りさらに個数が増えても余裕なのだから。

 でも、だからって視線を気にすると手元や足元がおろそかになったり、周囲への注意が散漫になったりして作業能率が落ち、危ないのは確かだ。

 そう考えて一歩一歩着実に階段を昇って、自クラスとは違う出店用の教室(4階)に向かっていた矢先。

「うわ、すまん、佐々倉!」

「!!」

 不自然なくらいまで器用になったことにより、僕はつい左足で、頭はいいが運動神経が鈍いメガネ男子、高﨑がつまずいて取りこぼした、小さめの段ボール箱をうまくキャッチ。

 女子の制服なら今の体勢だと、通常の変態めな男子がわざと見そうなところが露見するところだ。

「ほら、高﨑。もうちょっと落ち着いて運ぼうか。」

「悪い、助かった。」

 このおっちょこちょい……高﨑燐翔も、さっきから軽々と2㎏の段ボール8つを持ち上げ運んでいく僕を驚きの目で見ているが、祐太郎と同様に気を利かせてか質問してこない。

 ……………いや、この状況を知ってるはずないから、不思議過ぎて致し方無い。

 話が変わるけれども、僕はこれで4回目の荷物移動をやっているが、燐翔はまだ2回目。よくもまあ大量に準備したものだよ。お陰で2クラス分も使うことになったし。

 僕が今荷物運びを担当しているのはコスプレ喫茶の方のサイドドリンク、紅茶やコーラといったところだ。

 ゲームゾーンの景品運びは終わって、整理係が片付けているため、もう片方を手伝っている。

 あと10数分したら、食材購入組が戻ってくる頃だ。もうちょい頑張るか。…………一応、宣伝“娘”だからな。

 

 

 それほど苦にもならなかった準備は昼の3時を過ぎた辺りに終わって残りは明日一気に仕上げることになり、今日は解散となった。

 最近、かなりの確率で清瀬さんに尾行されているが、それを逆手に取って上手く撒くことができているから、心配要素は今のところ敵以外ない。

 あ、強いて言うなら、隣のトランス能力のある(よっぽど気に入ったのか)メアの姿で、かつ満面の笑みで歩きながら軽食の焼きそばパンを頬張っている奴が一番心配だ。

 ナナさんの姿からSAOアスナの姿に戻っていた僕は、たまらず彼をジト目で射竦めてしまう。

 キリトもほのぼのとした雰囲気の祐太郎を呆れた目で見ていたらしく、

「…………バカだな。」

と冷ややかに言ったから、僕はそれに呼応するように、

「ああ、バカだ。」

と同意した。

 「ToLOVEるダークネス」にはまだ、メインヒロインならば古手川唯に西連寺春菜、金色の闇が残っているんだから。

 SAOなら、リーファやリズベット、シリカ、ユウキなど。「ブレイブルー」なら、ツバキにプラチナなど。

 いろいろ考えれば、のほほんとしてる暇は無いとは思う。

 ――――――――――――――――――――でも、まさか文化祭であんなことが起きるとは、この時は一切考えてもいなかった。

 

 

 そして、別に待ってもいなかった文化祭初日。

 全員がコスプレ要着用のため、着替えの際僕はおどろおどろしい気分になった。

 まず第一に、チョイスが奇抜すぎる。

 男子が好きそうな「ブリーチ」や「銀魂」、「ドラゴンボール」とかならまだいい。

 よりによって、シャナやアスナのコスを選んだ奴がいるのが、不安でしかない。ましてや、婦警やナースなんかも。

 何故か一時的に消えてしまった祐太郎本来の姿に涼宮ハルヒコスを重ねてみたが、身の毛がよだつ程じゃない。

 第二に、日焼けしてる奴が女装コスプレをすると、黒ギャルみたいに気持ち悪くなっている。

 顔が濃い奴もいるもんだから、出費以上に繁盛しそうにない。

 ………と、思ったが。

 いざ文化祭がスタートしてみると、まさかの予想を裏切り、そいつらは特に女子に「キモカワイイ」なんて言われたりして、結構人気。

 本格的なガーリッシュメイクを施され、校内を宣伝し回っている僕と祐太郎は、男女問わず「かわいい」と嫌なくらいに好評。

 来店者数も他より群を抜き、引き離している。

 宣伝もほどほどに、店番に戻ろうとしたその時、今最も会いたくない人を見かけてしまった。

 反射的に隠れ、乱れた心拍を落ち着かせる。

「やはり来たようだな、あの娘。」

「うん、彼女、必ず僕の奇妙過ぎる秘密を暴きたいんだ。」

 アラストールと僕は小声で話し合い、頭の中のアムス=ラムスにはおとなしくしているように言った。

 キリトは僕がSAOシノンの姿でメイド服を着るのを見届けてから、悠二と共に、校舎屋上で軽く見張りをしている。

 会いたくなくて、遠回りをしてクラスの店に戻った時には、幸い清瀬さんは他の店に行ったのか、いなかった。

 うちの高校の文化祭は他校の生徒の入場に寛容だから困る。

 

 

 午後になると、さらに客足が増えて、飲食ゾーンもゲームゾーンも繁盛している。

 僕も客の要望に応えさせられて、なるべくキュートにネコマネをしたりするから、疲れ出した。

 再び店の宣伝に移り、中学からのステップアップ組の校舎に行こうとした時だった。

「おい、あいつまだ帰ってこないのか?!」

「ああ、校舎全体探したけど、見つかんねえんだよ!」

 嫌な感じしかない言葉が聞こえ、急いでその2人をひっ捕まえる。

「その話って本当かい?!」

「な、何だよ、いきなり。」

「手伝うって言ってるのさ!」

「そ、そうか、悪い、お願いするぜ?!」

「わかった! ………その前に軽くその行方不明の奴の特徴とか教えてくれないか?」

「お、おう、そいつはな………」

 

 

「思わぬ出来事に巻き込まれたな………」

「どうせ、聞かれると思ったからね! 先手は打った。そいつは少々外見はヤンキーっぽいけど、一人称が『僕』。今日は半そでカッターにベスト、ネクタイとメガネだったって。」

「援助要請」

「そのつもりでキリトを呼ぶさ!」

 ダッシュで階段を駆け上がり、屋上へ。

 思い切りドアを開け放ったため、音に2人がビックリしてこっちを見ているが、ツッコむ場合じゃない。

「ごめん、キリト! 君の手が必要だ、来てくれ!!」

「お、おう!」

「悠二はそのまま見張り!」

「う、うん、わかった!」

 有無を言わせぬ勢いで指示し、僕は格好も考えずにキリトを連れて校外へ向かった。

 ………学校にはいないと思ったからだ。

 

 

 道行く人に色々と聞き込み、場所をどんどん絞り込んでいたら、私鉄によく併設される百貨店にやってきていた。

 そこでも聞き込みをして階を特定したものの、発見した時には彼は思わぬ状態で倒れていた。

「………!」

 頭から出血し、ボロボロにされた制服からちらほらひどいあざが何ヵ所も見受けられた。

「早く病院に行った方がいいな。」

「………そうだね。救急車を呼んでから、学校に断ることにする。」

 大量出血と他人の血を見るのは大の苦手な僕だが、うじうじしてられない、刻一刻を争う場面に直面した。

 拒絶してしまいそうな状況だが、最適の行動を起こした。

 

 

 僕は発見者として病院へ同行し、そこで彼に緊急の手当てを受けさせると、幸いにも彼は意識を取り戻した。

「う………」

「ふう……よかった、目が覚めたんだね。」

「あ、すいません、助けていただいて………」

 ひとまず安心した。でも、肝心のことがまだだ。

 彼には悪いが、単刀直入に聞かせてもらわないといけない。

「自己紹介しておくよ。僕はあの学校に高校から編入した2年生、佐々倉光汰だ。君は?」

「あ、来宮翔大です。六か年ですが、佐々倉君と同じ高校2年です。」

「わかった。」

 僕はそこで一度深呼吸をする。

「……いきなりで悪いんだけど。」

「………どうしてあんなところで気を失って倒れていたか、ですよね。」

「! 話が早くて助かるよ。できる限りでいいからね。」

「はい。」

 そこから、翔大君はゆっくりと今の状況に陥った経緯を話してくれた。

 

 

「………うーん、スキンヘッドで見るからに危なそうな男の人が校舎で…自分から当たってきたのに逆ギレしたのか………」

「はい………それを指摘したらもっと怒っちゃって…黒いバックから出した木刀でこうなるまでボコボコにされました。」

「はぁ………よく注意したねぇ………」

 明らかに暴力団がらみの人っぽいけど、今までの僕なら、捕まればいいね、と言うだけで終わっていた。

 一撃でも当たると危ないが、異形の怪物に対抗できる力を、他の人を助けられる力を今は持っている。そのことが僕にこう言わせた。

「……よし、犯人は僕が必ず捕まえる。さっきまでの話から、そいつは自分より賢くて言いくるめる気のある人に狙いをつけて、大怪我をさせる奴なんだろう。」

「え………危ないですよ…僕が警察に届け出ますから……」

「それじゃ遅い! 僕らの文化祭に来てくれてる人たちも狙われかねないんだから、今のうちに手を打つしかないんだ。上手くいけば、僕を女の子と思って見くびるだろうし。」

 翔大君には見えないキリトが、隣でうんうんと頷く。

「ですが………」

「大丈夫、あっちから攻撃させれば正当防衛になることを使うつもりだから。」

「そ、それじゃあ、お、お願いします………………」

「うん、任された!」

 がっちり手を握り合い、僕はキリトたちと共に、彼の病室を後にした。

 そして、病院を出て人目がない所へ移動してから、僕はシャナに変身し、キリトの手を引いて学校に戻った。

 

 

 僕はSAOアスナ(ベース)に姿を変え、積極的に宣伝を行っていく。

 キリトはそんな僕につきっきりで周囲を見張って、翔大君を傷つけた犯人を索敵スキルを利用して探している。

 祐太郎や純にも伝えたため、捜索効率は上がるはずだ。

 学校側には翔大君が部外者のトラブルに巻き込まれて大怪我をしたとしか説明してないから、自由に犯人の男を探せる。

 ……別に探偵ごっこをしているつもりはない。既に犯人の特徴は分かっているし、凶器が何か把握している。

 それを踏まえたうえで止めにいくだけだ。

 戦友に協力を頼んで、2時間ほど経った頃、遠くから怒声が聞こえた。

 それは明らかに男のもの。

 そして、男に対抗する女の人の声も聞こえた。こっちは………だいぶ聞き慣れたもので、誰なのかすぐに分かった。

 

 

 

 清瀬愛理。今度は彼女が危ない。

 

 

 

 文化祭1日目が終盤にさしかかったこの時間帯は、どんどん帰る人が出てくる。だから、一定の確率でトラブルが発生する。

 捕まえる好機を逃さないよう、急いで現場に向かうと、男の方は翔大君の証言通り黒のバッグを肩から提げている。

「てめぇ、女のくせに生意気な野郎だな、オラァ!」

「だからねぇ、あんたがぶつかってきたんだから、あんたが先に謝るべきだって言ってんじゃないのよ! バカの禿げ頭!」

「んだとぉ?! ぶっ殺すぞ!」

「してみなさいよ、ハゲ!」

 あの人、なんで躊躇するってこと知らないかな………

 ああ、くそっ! グズグズしてられない!

 男は完全に清瀬さんにキレて、例の木刀をバッグから取り出した。それを見て、僕は加速していく。

 一方の清瀬さんは、まさかのものを持ち出され、脳がフリーズして体も固まっている。

「死ねやオラァァァァァァァ!!」

「危ない、清瀬さん!」

 僕が彼女にタックルして木刀を回避させたおかげで、まさに危機一髪。僕の右頬に一文字の切り傷ができるだけで済んだ。

 新たな邪魔者の登場に、驚きを隠せていない男は、僕の全身を隈なく見て、笑った。

「へっ、そんなひょろひょろの体で、俺様に勝てると思ってんのか、ガキ!」

 余裕ぶる男だが、その顔から笑みが次第に消えていく。

 僕がすさまじい怒りでにらみつけたからだ。

「これで、正当防衛が成立する。あなたは本当にバカだ。」

 頬の傷を指でなぞり、流れる血を彼に見せつける。

 そして、不意を突いて近づき、キリトから学んだ(ここはアインクラッドではないから、その気になればどんなスキルも習得できるのだ)体術スキル零距離技《エンブレイサー》を男のみぞおちにヒットさせ、気絶させた。

 

 

 その後、清瀬さんには有無を言わせずに帰宅させ、僕は店に戻った。

 みんなが僕の頬の傷を気にして、声をかけてくれたが、僕は大丈夫とだけ言って残りの時間を過ごした。

 その帰り道。

「………お前の言ってたことが今更だけど、理解したよ。」

「……だから、平和ボケするには早すぎないか、って言ったんだ。アイツら以下でも危ない目に遭う可能性は無いって言いきれないんだから。」

 シャナの姿で傷の回復を図っていた僕は、祐太郎や純たちと一緒に話し合っていた。

 別の視点から見ると、あれは清瀬さんの自業自得(挑発してしまったから)だと判断できるが、悪いのは全てあの男の暴行だ。

 それが無ければ、そこそこいい思い出になると思っていた。

 それだけ、大胆に攻めてくる人類の敵以外に平凡な日常の裏にも脅威がある訳だ。

 …………それにしても、周囲の環境が変わり過ぎて困るよ。

 アムス=ラムスやペケがやって来て、しかも「艦これ」や「ToLOVEるダークネス」のキャラが同時期に現れた。

 それに、文化祭前から今日まで、僕は新しいフォームを6つ得て、ほんのちょっと体力の消費が増えた気がする。

 

 

 翌日の文化祭2日目は、何のトラブルもなく無事に終わった。

 学校側に売上総額を報告しなければならないため、経理委員が計算すると……………なんと支出(クラス全体で4万前後)の11.2倍の収入があった。

 僕と祐太郎は体を張って宣伝をした、ということで利益の割当が皆より少し多くもらえることになった。

 学校からの借入を返還しても、少なくとも1人あたり1万8000円は下回らないらしい。

 実際の給付は1週間ほど後になるようだ。

 

 

 

 その日の帰宅途上、僕は個人的に思わぬ事態に直面した。

 …………“光球”の核たる人物の意識が話しかけてきたのだ。しかも、2人。

 「ToLOVEるダークネス」の風紀委員長、古手川唯と「無彩限のファントム・ワールド」というラノベの中の人物で、『ファントム』なる怪物を吸い込んで退治する(いわゆるカービィ系)異能者、和泉玲奈。

 “光球”の核の人って話せないんじゃなかったの?!

 ……僕のその考えを読み取ったかのように、唯がため息をついてから言った。

「…話せなかったら、人じゃないわよ。」

「ごめん………」

 とりあえず謝った。それから、1つ確認…を挟んでおく。

「え――――っと、もしかして唯さんは………僕がハレンチじゃないことを自分の目で確かめに来たのかな?」

 すると、唯は感心したように、こっそり僕が仕掛けた地雷を踏んだ。

「あら、勉強しておいてくれたのね。」

「ま、それなりに。ハレンチなことに厳しいくせに、自分の方が妄想してしまう悪い癖があるってこととかもね。」

「!!」

 恥ずかしい所を突かれ、顔を赤くしてそっぽを向く唯。

 それを見て、玲奈ちゃんは笑って言った。

「他の2人も観察してみましたが、2人は1人になるや、ちょっと自分の体をいじってましたしね。それで私と唯さんの意見が一致したんです。」

「あんの馬鹿野郎ども…………不必要に触ってたのか…………」

 僕は2人の情けなさに肩を落とすが、ウォッチをつけた左腕を唯たちに向けて構える。

 そして、最終確認を行った。

「いいね? この中にいると僕の体の一部になって自由は利かないよ?」

 すると、2人はあっさりと同意を示した。

「いいわ。あなたの周りをうろついて侵略者に捕まるよりは断然マシよ。」

「私もお願いしますね。」

 突如、僕の中にいくつか疑問が湧いた。なぜ“侵略者”の存在を知っている?

 フィオナさんと話したのか? それ以前にどうして仲良くなった??

 その疑問をうっかり口に出すと、玲奈ちゃんが答えてくれた。

「きっかけは見ての通り、この状態になったことです。侵略者のことはあなたの口から『敵』とか『平和ボケしちゃダメ』がよく発せられましたし、何より唯さんのお知り合いの姿にもなっていましたことからわかりましたね。」

「!」

 玲奈ちゃんのその口ぶり………まさかだと思っていたが、完全に確信してしまった。

「………よく気配を消して2週間近くも潜伏してたね…………」

 もう説明を聞く気にもなれず、君たちはどこぞの忍者だ! とツッコミを入れてから『回収』をした。

 ………ったく、何で僕の心の休まる時がこんなに少なくなるんだ―――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!

 

 

『た、助けてくれてありがと…………』

『帰ってくれ。』

『え?』

『今日はもう帰ってくれ! そして、僕のことを2度と詮索するな!!』

『な、何よ急に………』

『これからどんな目に遭っても責任が取れないから、ストーキングとかをするなって言ってるんだ! わかったら黙って帰るんだ!』

『わ、わかったわよ……………変な奴。』

 

 

 ……………昨日、清瀬さんにあんなことを言ってしまったから、違う面で心が休まらない。

 はぁ………これからの僕らの生活と戦いは、どんな風になっていくんだろう。

 激化するのは当たり前だが、何だかもやもやっとした違和感が頭から離れない。

 祐太郎は最新の戦力となるトランス能力を持つヤミさんの“妹”、ネメシスの人造戦士2号・メアを使いこなせるのだろうか。

 純は、ララの発明品を持ってきて、はしゃいだりするのだろうか。

 自分のことに不安があるのに、仲間のことまで不安に感じてしまう。

 

 

 夜、キリトやアムス=ラムスがぐっすりと眠ってしまっても、僕はなぜかちっとも眠くならず、窓から外を眺めていた。

 有名な某動画サイトで「ToLOVEるダークネス2nd」を見ていたら、デビルークの証としてナナとモモの姿の時、意識すれば羽を出して飛べるようになることが判明したが、人目につきやすいから習得しても今は控えようと思う。

 しかし、フォーム全体的に使っていかないと、気分が悪くなる。なじまない感じがするのだ。

 風呂に入る前まで唯の姿でいたが、今は玲奈ちゃんの姿でいるのがその証拠だ(ちなみにもう美柑には数日前の入手後に一度変身済み)。

 ふと僕は、文化祭準備期の景品購入の時に感じた、凶悪な殺気を思い出した。

 あれは一体何だったんだろう…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これで、文化祭編は終了です。
導入を少し挟んでから、次章をスタートさせたいと思います。
こんなカオスな小説を読んでくださった方、ありがとうございます。
「これからも読んであげてもいいよ」って方は次回以降の投稿をお待ちください。
出来る限りのことをして早めに投稿できるよう努力します。
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