季節は梅雨。蒸し暑い夜が続いていますが、ここ二日ぐらいはひんやりしています。なんかノロウイルスも出てるみたいで。体調にはお気をつけください。
ゴーヤらしき艦影発見記念です。今更ですが
第十四話「オリョクルに行きたくない断固たる意志」
「おーい、ゴーヤ!」
返事がない。
「おーーーい!!!ゴーヤ!!」
返事がない。
「おーーーーーーーい!!!!!」
大井「呼んだ?」
「レズは呼んでねえええええ!!!」
「もーさっきからうるさいでちねー」
打牌音がこだまする執務室では呼び出しも一苦労である。このようなトムソーヤ●みたいなことになることも、関係ないレズが反応することもある。
「で、なんなんでちか?」
頭をこりこり掻きながら裸足の足の裏にくっつく新緑の葉っぱを落としつつゴーヤこと伊58がやってくる。
季節は、初夏であった。
鎮守府も少し模様替えをし、春から初夏の香りがする部屋となった。春イベントも終わり、少し宙ぶらりんになる今日このごろ。そうなれば、することは決まっている。
「オリョクルに行ってこい。」
「えー」
「行きなさい」
「だるいでちー」
まあいつものである。社畜キャラとして身を粉にして働く他の鎮守府のゴーヤと違い、このゴーヤは生意気にも逆らってくるのだ。
そしてー
「じゃあゴーヤと麻雀するでち♪てーとくが勝ったらゴーヤ、オリョクルに行ってあげてもいいよ?」
「なんで上から目線なんだよ。はよいけ」
「むっ...」
ゴーヤはむっとした顔をし、まず土下座のような姿勢になり、脳天を地面につけ、三点倒立。そこから脚をピンと伸ばしたまま手を離し、気を付けのような姿勢へッ...!
驚異のバランス能力と体幹の良さ、そして硬い、硬い意思。これらが生み出す最終奥義...!すなわちこれぞ...
オリョクルに行きたくない断固たる意志のポーズ!!!!!
「ナ、ナンダッテー(棒)」
「オリョクル」と聞く度にこれをするもんで提督も慣れてしまった。これをしたらゴーヤは動かない。
「おい、ゴーヤ?」
「...」
「ゴーヤさーん?」
「...」
「もう分かったよ...勝負すればいいんだろ?」
「物わかりがいいてーとくは大好きでち!」
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一旦場所を変えてここは提督の居室。とは言っても執務室の隣である。
ゴーヤは時たま「大好きでち!」とか平気で言って提督とともに個室へ吸い込まれて行くので「デキてんじゃないか」という噂が立った程であるが、とんでもない。ここは、提督の処刑場であった。
「ツモ。嶺上開花のみ。」
「うわまた出たよその意味分からんやつ」
「ゴーヤの嶺上牌はお利口さんでち!」
ゴーヤは無茶苦茶なツモ上がりをする。特に槓をすると必ず嶺上開花をする。
髪留めの花が開く...!
「はぁ...今日も俺の負けか...」
「当たり前でち。ゴーヤに勝てるのは雪風ぐらいでち。」
えっへんと胸を張りながらゴーヤは言う。
そのまま胸を張りながら部屋を出ていった。さながら鎮守府の春日といったところか。
「あ、ゴーヤ、今日も勝ったのねー!」
伊19が出迎える。
主に3-2でのデコイという活躍であるが、鎮守府に欠かせない存在、潜水艦隊。
それを率いるのが「清澄(海の透明度的に)のピンクの悪魔」、伊58である。
「とーぜんでち。あんなのに負けてるようじゃ、ゴーヤもおしまいでち。」
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「あ、ツモ。タンピンツモ一盃口ドラ1。満貫だな。」
「で...でち...!?」
「ふふふ...残念だったな...!」
時は過ぎて何日かあとの事。今日も提督とオリョクル麻雀をしていた。今日もいつも通りゴーヤが嶺上開花して終わると思っていた。
まあなんてことは無い。所詮運ゲーの麻雀。1回くらい提督が勝っても良いのであるが、それは潜水艦隊としていただけないというのがゴーヤである。
「さあさあゴーヤさぁん?オリョクルに行きましょうねー」
「ぐぬぬ...仕方ないでち...!」
今日は当然だが胸を張らない。逆春日状態で部屋から出ていく。
ちなみにゴーヤは例のポーズをしない。負けた時は潔く負けを認める。特殊な条件下で戦う潜水艦は特に引き際が重要なのだ。
「あ、帰ってきたのねー。」
イクが出迎える。
「みんな今日もでっちが提督と部屋に消えていくから噂してたんですって!」
ろーちゃんも一緒に出迎えて、さあ一旦中断した局をやり直そうかといった雰囲気だ。
そこに小さな声でゴーヤがつぶやく。
「負けたでち...」
「「「え?」」」
「負けちゃったんでち...みんな、オリョクルに行くでち...」
「「「ええええーーー!?」」」
声を揃えて驚く潜水艦隊。
あのゴーヤが負けたというのも驚きであるが、なんといっても東部オリョール海域。ほかの鎮守府から流れてくる噂によると、ほかの鎮守府のゴーヤがオリョクルに行き過ぎてヤンデレ化してたり、鬱病にかかってしまっていたりしていて、ここのゴーヤ達にとっては恐怖でしかない。
実に、これが初めてのオリョクルであった。
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「潜水艦隊、作戦終了でち...」
「おう、よく頑張ったな、お疲れ。」
オリョクルがやっと終わった。
全員単艦オリョクルで1人5回ずつということだった。
1回1回は全く大したことない。そんなに身体的に辛いのかと思っていたが、魚雷を適当に投げとけば勝手に沈んでB勝利、ほとんど被弾もしないしで特にそこに負担はない。
精神的にはというと、これも言うほどといったところで、やはり旗艦MVPを取れるのでそんなに疲労困憊する訳では無い。
では何が問題か。それは「飽き」だろう。
3回目くらいでうんざりしてくる。
これを全国のゴーヤはやってるのか...ゴーヤはしみじみと思った。
当然帰ってきたゴーヤはぷりぷり文句を言う。
「もーいやでち!絶対やらないでち!」
「今日の感じでいけば明日も行ってもらおうかなぁw」
「なに草生やしてるでち!ゴーヤは本気でち!」
「はいはいwww」
「もーーー!!!」
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本日の任務も終わり、解散となった。潜水艦たちも自室に戻る。
「もーーーーぜっっったいオリョクルはいやでち!」
「ゴーヤ、機嫌直して欲しいのね...」
イクがなだめるが、まだゴーヤはご機嫌ナナメだ。
「でっちなら次は勝てるから大丈夫ですって!」
「はっちゃんもそう思います!」
ろーちゃんとはっちゃんも慰める。
「当たり前でち!もうあんなクソ提督なんかに負けないでち!」
きいきい言いながらゴーヤは自室のドアを開ける。
するとそこには間宮券が...!
人数分ある。
「で...ち...!?」
「ゴーヤ、どうしたの?」
イムヤが問うがゴーヤは返事をしない。
「もう...しょうがないでちねぇ」
「ん?ゴーヤ何か言った?」
イムヤが問うがゴーヤは返事をしない。
ぼそっとつぶやくゴーヤ。その顔は誰にも見えなかったが、その影は少し笑っているように見えた。
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そこからゴーヤが一ヶ月に一回くらい定期的に何故か提督に惨敗するようになったのは何か理由があるんだろうか。
ちなみにこの後ゴーヤはきちんと間宮券をみんなに配りました。独り占めしてませんよ。
オリョクルに行きたくない断固たる意志のポーズ広めたい...広めて下さい!
この駄作をどれだけの方が見てくださってるかは知りませんが、ぜひ!拡散してください!
これからは投稿ペースよりも質を意識していきたいと思います。2週間に1本あればいいほうですかね…(冷や汗)
それでは、今回もご来訪いただきありがとうございました。またお会いしましょう!