皆さんこんばんはAshleyと申します。クリスマス色を出した話にしようかなと考えましたがやめときました。艦娘には日常があるのです。
今回は阿賀野型のお話になります。
第二十一話 「阿賀野の最新鋭☆リーチ(前編)」
ひょんなことから提督から麻雀が持ち込まれ、爆発的に流行ってしまったこの鎮守府。
艦娘たちは毎朝執務室に集合、全自動卓50台以上完備という馬鹿みたいに広いその執務室で1日を過ごし、夕方には自室に戻っていく。
そんな麻雀ルームと化した執務室に艦娘たちがなぜ出勤するのかというと、提督の指示が通りやすいため…というのはほんの建前で、いろんな人と打てるからである。
戦艦、駆逐艦、正規空母、軽巡洋艦…どんな人とでも打つことができるのである。
では自室に帰った後は何をするのか…当然、麻雀である。しかし、さっきまでやっていたのとは違う、別物の麻雀。誰とでもはできない、気の置けない仲間としかできない、ハウスルール。
今回はそんなハウスルールのお話。
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「最新鋭☆リーチ!」
「うわっ、阿賀野姉いきなりぃ⁉︎」
ここは阿賀野型四姉妹の部屋。幸いにも四姉妹な彼女らは鎮守府の強豪たちとしのぎを削った後、こうして姉妹でワイワイ打つのを日課としている。
四女の酒匂は幸運の打ち手。ふとドラがのったり、役満がきたり。ただし、タイミングを逃してしまい、流局間際にやっとテンパイ、テンパイ開示して皆を驚かせる、程度が多く、なかなかアガれない現実がある。
三女の矢矧は美麗な打ち手。メンタンピン、一盃口、三色。王道を往く役を華麗にアガっていく。
次女の能代は軽快な打ち手。安手をサクサクとアガっていく。
そして長女…
「ツモ〜☆最リーツモ…裏2!最2!3000、6000よ〜☆」
「うわぁ…やっぱこれはこれで怖いなぁ…」
「何?阿賀野が怖いって?大丈夫☆能代はお姉ちゃんが守ってあげるから☆」
「もう、調子いいんだから…」
とんだお調子者である。高い手、早い手、美しい手、色々と手を出す。意外となんでもできるようで、意外と何もできない。
(ただし、まじめにやるとなんでもできる分案外強かったりする。)
さて、この「最新鋭☆リーチ」であるが、これがまさにハウスルールである。考案はもちろん阿賀野である。
最新鋭☆リーチは、1飜役で、面前限定、おおよそは普通のリーチと同じである。リーチ牌を曲げ、後はアガるまでツモ切りをする。
普通のリーチと違うところは、まず供託が5000点棒で行われることである。結局アガれなかった場合の損失がかなり大きく、危険になっている。一方でメリットとしては、上がれて、更に裏ドラが乗った場合、その裏ドラと同じ飜数加点する、というものがある。
早い話が裏ドラ二倍である。
阿賀野によってこの加点は「最新鋭☆ドラ」と名付けられた。
このリーチ、阿賀野は多用し、酒匂も度々見せるが、後の二人が行うことはほとんどない。
何より、危険なのだ。
確かに上がればのみ手であっても頭が乗るだけで満貫、暗刻で乗ったり他の役が絡んだりすれば普段はなかなかお目にかかれない倍満以上にも簡単に跳ね上がるという夢に溢れたリーチだ。
しかし一方で上がれなければ5000点という決して少なくない失点があり、また、リーチのデメリットも健在するので放銃率も高く、それと合わせると一気に点棒を吐き出してしまう可能性が高い。そもそも裏ドラが乗る保証もない。
深い霧の向こうに霞む存在しないかもしれない桃源郷を目指して茨の道を進むが如く、正直割りに合わないというのが次女と三女の意見だ。
が、今日の阿賀野はあっさり桃源郷にたどり着く。リーチのみの手があっという間に跳満ツモ。能代は親っかぶりである。安手を積み重ねていく能代にとっては特に、これは痛い。
今日は能代に波がない。安手の能代はとにかく速さ、つまりツモの良さが肝心である。が、今日は一段とツモが振るわない。しかも上家は矢矧。鳴かせまいと絞ってきている。
牌効率は何より意識しているのにあがれない。テンパイできない。リャンメンターツ2つのイーシャンテンから手が進まない。
挙げ句の果てには姉がオリジナルの謎役をあがっていく始末。だんだんとイライラが募ってくる。
「またまた☆最新鋭☆リーチ!」
「ぴゃあ!」
次も阿賀野が最新鋭☆リーチを仕掛ける。今度は親リーだ。酒匂がさらに最新鋭☆追っかけ☆リーチをかけた。酒匂は経験上裏ドラがよく乗る。非常に危ない。
二家リーチを受けて、矢矧は早々に降りる。タンピン系の矢矧にとって重要そうな中張牌の安全牌を惜しげも無く切る。矢矧の強さはこういうところにある。
一方で能代、配牌は良く4巡目に早々に一向聴になるが、そこから二家リーチまで6巡ほど自摸切り。受けがリャンメンターツx2の4枚であるにも関わらず、だ。
そこからの二家リーチ。頑張って追いつけば高得点も狙える。受けも悪くない。...が、またまた不要牌。内心舌打ちをしながら自摸切りする。
「きらりーん☆!ロン!最リー1発!...裏3!最3!倍満よ!」
「ぴゃあ...」
不運なことに放銃、しかも阿賀野の暗刻がもろ乗りしてしまう。親倍振込み。リー棒を合わせると阿賀野は29000と子の役満並の点数を得る。
先程の親っかぶりと合わせて30000点を吐き出した能代はあっさり飛んでしまった。
「よしっ☆阿賀野が1位ね!さあ能代?お姉ちゃんを敬いなさい?☆」
「...」
「どうしたの能代ちゃん?早くお姉ちゃんに...」
「もう!うるさいな!ちょっと運が良くて勝った位で調子に乗らないでよ!」
「えっ...」
「だいたい阿賀野姉の、なんなの!?その最新鋭って!自分で言ってて恥ずかしくないの!?めちゃくちゃなルール作るし!こっちは頑張って手作りしてるのに!」
「うぅ...」
「もういい!私抜けるから!」
「ちょっ、のしr...」
ばたん!能代は阿賀野型の部屋をあとにしてしまった。
残された半べその阿賀野、呆れ顔の矢矧、牌をどれだけ高く積めるかゲームをする酒匂はただ押し黙るしかなかった。
牌が崩れる音が、哀しく静かな部屋に響いた。
お粗末さまでした。
久々の更新になって申し訳ないです。忙しかった...なんとか年末休み中に阿賀野型回、それから雪風戦を終わらせたいですね(白目)
今更ですが秋イベについて。
調査の結果私は今年3月頃に着任したことがわかったのですが、(余談)三回目のイベントにして初めて丙難度ですがクリアすることが出来ました!おめでとう!ありがとう!
E3の3ゲージ目ラスダンでは伊勢さんが砲撃戦1巡目、最初の攻撃でいきなり空母お姉さんを落としてしまって口ポカーンなりました。まあ倒したからいいんですけどね。
山城さんもE4で頑張ってくれました。いいですね、あのボイス。ラスダンをクリアしたドロップ艦が時雨だったのもポイント高いです。
新規艦は1隻も惚れませんでした。瑞鶴がドロップしたくらいかな。これでやっと私も瑞鶴を持った瑞鶴提督になれました。でも名取への愛着が最近やばい。名取改二を熱望します。
このサイトに限らずSSは度々見ているのですが、阿賀野型、特に阿賀野能代はよくケンカしてるような印象があります。公式でも矢矧怒らせてますし。ですからその例に違わずケンカさせました。愛のあるケンカっていいですね。
ちなみにこれは完全に能代が悪いです。だらし姉の影響でなんか能代がまともキャラに見えますが、案外そうでもないってのが肝です。よく考えるとなにいってんのこいつってくらいが阿賀野の妹って感じがしていいです。ベクトル量としては別だけど、スカラー量としては同じ的な。
私的阿賀野型論を語っていたらあとがきがしゅんごい長くなりました。まああとがきでくっちゃべるのはいつものことだから仕方ないね。
本日もご来訪ありがとうございました。年末に向けて大掃除もいいですが、ホコリを吸い込んで風邪をひくなどといったことがないようご注意ください。
それでは次回。あでゅー