この素晴らしい世界で本当の居場所を!   作:味噌おでん

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この作品のOP、EDを考えてみました
OP「survivor」
ED「ちいさな冒険者(歌:三日月・オーガス)」
どうでしょう?


これはアンデッドですか?いいえ、リッチーです

―前回までのあらすじ―

 

「―――ねぇ、君がダクネスとミカヅキが組んだっていう人?」

 

新たにダクネスをパーティに加えたカズマは、銀髪の『盗賊』、クリスと出会う

 

「―――飛ぶんだ、ここのキャベツ」

 

クリスからスキルを教わり、緊急クエストであるキャベツ狩りをクリアする

今回はどんな騒動が待っているのやら・・・

 

――――――――――

 

カズマのレベルが6になった。

キャベツを捕まえただけでレベルが上がるのかとか、キャベツにそんな経験値があるのかとか、いろいろと突っ込みたいことはあるのだが、そんなこと今に始まったことではないので、スルーすることにする。新たに片手剣スキルと初級魔法を習得し、装備も新しくしたカズマは、次のクエストの相談をするのだが・・・、

 

「―――クエストを受けるのなら、アクアのレベルを上げられるようなものにしないか?」

 

「『プリースト』は主に後衛職ゆえに一般的にレベル上げは難しい。アンデッドなら『プリースト』が容易に討伐できるし、いいと思うのだが・・・」

 

ダクネスのアクアのレベル上げをしようという提案に乗った一行は、ちょうど郊外の共同墓地に現れるというゾンビメーカーの討伐クエストを受注した。

 

―このすばー―

 

アンデッドメーカーが現れるのは夜なので、(カズマ)たちは墓地の近くで夜まで待つことにした。覚えたての初級魔法の一つ、「クリエイト・ウォーター」と「ティンダー」でコーヒーを作る。

 

「カズマ、私にもお水ください。て言うか、なんでそんな初級魔法を使いこなしているんですか。本来使い道なんてないようなスキルのはずなのに、カズマを見てるとすごく便利そうなんですが」

 

「こういう使い方なんじゃないのかこれ?そういやこの『クリエイト・アース』って何に使うんだ?」

 

唱えても出てくるのは岩とか石ではなく土、攻撃にほとんど使えないからって土をどうやって使えと?

 

「・・・えっと、その土は、畑などに使うと良い作物がとれるようです。・・・それだけのようです」

 

「・・・めぐみん、それホント?」

 

「何々、カズマさん農家にでもなるの!?水も土も出せるとか転職じゃないですか!プークスクス!」

 

なにやら煽ってくるアクアにむかついたので、土を乗せたままの左手を向けて

 

「『ウインドブレス』!」

 

「ギャー!目が、目がぁー!」

 

風の初級魔法で飛ばした土がもろに目に入ったアクアが地面をのたうち回る。

 

「・・・なるほど、こういう魔法か」

 

「いや違いますから!なんでそんな本職よりも器用に使いこなしてるんですかっ!」

 

「カズマ、おれいつか畑作るから、その時にその土貸してくれない?」

 

―このすばぁー!―

 

「・・・ねぇカズマ、今回の依頼ってゾンビメーカーの討伐よね?なんかそんなのよりも大物が出そうな予感がするんですけど・・・」

 

「おいフラグ建てんな、親玉のゾンビメーカーを討伐、取り巻きのゾンビもきっちり成仏させる、想定外のことが起こったら迷わず引き返す、いいな?」

 

『さくせん:いのちをだいじに』を選択した一行は、敵感知のスキルをクリスから習ったカズマと三日月を先頭に墓地に向かった。

 

「・・・ん?」

 

「敵感知に反応・・・、これは・・・」

 

ほぼ同時に異変を察知した二人、ゾンビメーカーを捕捉したのかと思ったが

 

「ゾンビの反応が、1匹、2匹、3匹・・・?」

 

「どんどん増えてる・・・、ゾンビメーカーじゃない?」

 

墓場の近くまで来ると、中心で魔方陣とその隣にたたずむ人影が見えた

動揺するめぐみん、『アークプリースト』がいるなら問題はないだろうと言うダクネス、どうしたものかと考えるカズマと三日月、その均衡を破ったのはやはりというか

 

「―――ああああぁぁぁーーー!」

 

アクア(トラブルメーカー筆頭)だった。

 

「リッチーがこんなところに出るなんてっ、成敗してやる!」

 

リッチー、ノーライフキング、アンデッドの王とも呼ばれる大物モンスター、少なくともアクアの言う通りこんなところに現れるはずのない大ボス級のモンスターなのだが・・・

 

「やめ、やめてください!誰なんですか!?突然現れて、どうして私の魔方陣を壊そうとするんですか!?」

 

「うるさいアンデッド!どうせこの魔方陣で何かよからぬことでもやろうとしてたんでしょ!」

 

「やーめーてー!」

 

・・・なんか、威厳なくない?

 

「『ターンアンデッド』ー!」

 

「きゃあぁぁー!?やめて、消えちゃう、成仏しちゃう!らめぇー!」

 

―アンデッド死すべし、慈悲はない!―

 

「―――えーっと、ウィズって言ったか?話をまとめると、あんたはこの墓地でさまよっている魂を天に還している・・・と?」

 

「は、はい・・・」

 

暴走するアクアをなだめた後、件のリッチー―――ウィズに話を聞くと、死者の声が聞こえる彼女は、ろくに葬式も上げてもらえなかったこの墓地に眠る魂を定期的に成仏させてあげている、ということらしい。

 

「その話がホントだとして、どうしてあんたが?『プリースト』なんて探せば街にいくらでもいるのに・・・」

 

「その・・・、この街の『プリースト』の方々は拝金主義といいますか、お金のない人たちの成仏は後回しといいますか、その・・・」

 

一同の視線がアクア(お金好きのプリースト)に集まる、目をそらされた。

 

「それはしょうがないとして・・・、ゾンビを起こすのはどうにかならないか?俺たち、ゾンビメーカーを討伐してくれってクエストを受けてきたんだが・・・」

 

「えーっと・・・、私が起こしているんじゃなくて、ここに眠っている体の残っている魂たちが、私に反応して勝手に目覚めちゃうみたいなんです・・・。えと、その・・・、どうしましょう・・・?」

 

結局、墓地の魂の成仏はアクアが引き受けるということで話はまとまりウィズはその場から去っていった。その時に街で魔道具店を営んでいるというので、住所が書かれた紙と名刺をもらった。

 

「リッチーしか覚えてないスキルなどもあるので、よろしければ遊びに来てください!」

 

ちなみに、帰り道の途中までクエストを達成していないことに気づかなかったことは、言うまでもないだろう。




く、三日月の出番が・・・!だ、大丈夫!1章の本番はここからだから・・・!

―次回予告―

そういや最近ミカヅキみかけないな・・・。リーンは不機嫌になるし、それを見たダストが余計荒れだすし・・・、今度会ったらちゃんと機嫌とってもらわねぇと・・・
え、俺が誰かって?キースだよ、『アーチャー』のキース!出番がないからって忘れんな・・・って、え、尺がない?わけわからん事言ってんじゃ・・・ああもう!
次回、「この素晴らしい世界で本当の居場所を!」
「1面のボスってたいてい初期装備で無策でもなんとかなるよね」
ちょ、話はまだ終わってねぇ・・・誰だおまえ!?
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