この素晴らしい世界で本当の居場所を!   作:味噌おでん

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これを見ているミ何とかギさんファン(いるんですかね?)の皆さんごめんなさい
魔剣の人フルボッコ回です。


ソードマスターミツルギ

─前回のあらすじ─

 

めぐみんの爆裂散歩に騒音被害の苦情を叩きつけに来た魔王軍幹部ベルディア、三日月に呪いをかけ城に帰ったのだが、その後すぐにアクアによって解呪されたのだった

 

「クエストよ!この際キツいのでもいいからクエスト受けましょう!」

 

「「「・・・えー」」」

 

ベルディアの来襲から特に何もなく1週間がたとうとしていた朝、アクアが突然そんなことを言い出した。何でももうバイトは嫌だとのこと。

・・・こいつ本当に女神か?

 

結局仲間を放っておけないダクネスと恥も外聞もなく泣きじゃくるアクアに押され、クエストを受けることになった。

 

─こ、の、す、ば?─

 

「───私、売られていくモンスターみたいなんですけど・・・」

 

『汚染された湖の浄化』というクエストを受けることにした一行、アクア曰く、湖の浄化なんて水の女神である私にかかれば楽勝よ楽勝!らしいが、汚染された湖にいついている『ブルータルアリゲーター』というモンスターが浄化の邪魔をしてくるらしい、アクアの安全を確保した上で効率よく浄化を行うためにカズマが考え付いたのが、

 

「私、出汁をとられてるティーバッグの気分なんですけど・・・」

 

───『頑丈な檻にアクアを突っ込んでそのまま湖に沈める』というエリオン公(大気圏外からダインスレイヴ)もびっくりな作戦である。

・・・こいつ本当に主人公か?

 

─このしゅばぁぁぁ!─

 

「・・・なぁアクア、もう街なんだしそろそろ出てこいよ」

 

「嫌よ、この檻のなかこそが私の聖域よ」

 

虚ろな目でアクアが応える。浄化作業は途中まではうまくいっていたのだが、すぐに件のワニに囲まれてしまったのだ。

傷こそつかなかったものの、噛みつかれる距離までワニに近づかれるという某サファリパークも真っ青な経験は、アクアに新たなトラウマを刻んだらしい。

ドナドナ歌いながら闇しか感じない笑みを浮かべるアクアの尊い犠牲の下、珍しく無事にクエストが終わったなー、とフラグじみたことを思ったのがいけなかったのだろうか、

 

「め、女神様!?女神様じゃないですか!どうしてこんなところに!?」

 

いかにも「僕勇者です」と言ってるような格好をした無駄に爽やかな顔をした青年がアクアを見て驚いたように駆け寄ってきた。

 

─こ~の~す~ばぁ~♬─

 

正気に戻したアクアに訪ねると、どうやら覚えてない様子、

御剣 響夜(ミ〇〇ギ キョウヤ)という(中二病全開な)名前からして、カズマ同様日本から転生してきた人間らしい。・・・が、

 

「どういうつもりだ!?アクア様に加えて『アークウィザード』と『クルセイダー』までいながら、リーダーは『冒険者』の君で、あまつさえ寝泊まりは馬小屋だって!?」

 

こちらの事情(全員別方向に問題児)も知らずにカズマにつかみかかる御剣(マクラギ)、どうやら彼はアクアから受け取った特典のお陰で、金銭面に不自由することなく今日まで生きてきたらしい。上から目線で検討違いな説教をする皆が冷ややかな目を向けていることに気づかずに、御剣(アララギ)はめぐみんたちを含めた3人を勧誘し始めた。

 

「今までたいへんだっただろう?もう大丈夫だよ、僕と一緒に来れば馬小屋でなんて寝かせないし、装備品だっていいものを買ってあげよう。職業的にもバランスがいいんじゃないかな」

 

清々しいほどの自己中心ぶり、あのダクネスが生理的嫌悪を覚えるのだからよほどである。

もちろんそんな痛いヤツの誘いに乗るはずもなく、「間に合ってるんで結構です」と断ってその場を離れようとしたのだが、

 

「悪いがアクア様をこんな境遇の中に放ってはおけない」

 

もはやここまでくるとストーカーかなにかである。

最終的に、『この世界に持ってきたモノ』として「魔剣グラム()」と「女神(笑)アクア()」を互いにかけて戦うことで同意した───筈だった。

 

「───カズマ、おれにヤらせてくれないかな」

───三日月(悪魔)が誘いを持ちかけてくるまでは。

 

─・・・このすば─

 

「───いいのか三日月?」

 

「・・・いいってなにが?」

 

「いや、アイツ多分相当強いぞ、下手したらただじゃすまないんじゃ・・・」

 

三日月(コイツ)にしては珍しい自己主張で、(オレが)戦わずに済むのならそれでいいんだが、やはり不安に思っているらしい。

このゲームバランスの狂ったふざけた世界で始めて出会った頼れる仲間、正直コイツがいなければとうの昔に全滅していたんじゃないかと思う。そういう意味では、コイツの存在はオレの中でかなり大きなものになっていたらしい。

 

「───寝覚めが悪いから死ぬんじゃねーぞ」

 

「・・・長生きするつもりだから大丈夫」

 

一体いつぶりだろうな、誰かの応援なんて。

 

「・・・準備はいいかい?」

 

「・・・」

 

「悪いけど手を抜くつもりはないよ、アクア様のためにも、あの男には手を引いてもらうしかないからね。それにしても、自分で戦う度胸もないのか彼は、よくそれで魔王を倒すなんて───」

 

「───さっきからいちいちうるさいなぁ」

 

「───!?」

 

その目を見た瞬間、御剣は自分の心臓を鷲掴みにされたかと思った。

どこまでも冷たい、相手のことをなんとも思ってないような瞳。それはまるで自分のすべてを見透かしているような───

 

「───そもそも最初からカズマにそんなこと求めてない」

 

「戦うことしか出来ないおれと違って、カズマには自分で考えて動ける頭がある。おれたちのためにいつも頑張ってくれている」

 

「なにも知らないオマエが、カズマ(おれの仲間)をバカにするな───」

 

「ふ、ふん!そんなこと僕に勝ってからいってみろ!」

 

目の前の敵を倒すために、御剣(魔剣の人)が一歩踏み込んだその瞬間、

 

「───ふぅんっ!」

 

───三日月はメイスを投げつけた。

 

僅かな隙をついた攻撃に慌てながらも対応した御剣、咄嗟に剣で弾いたのは見事だったが───

 

「───!!!」

 

「グハァッ!?」

 

相手が悪かった、絶望的に。

 

メイスを弾くために剣を切り上げたその刹那、相手の懐に飛び込んで渾身の拳を放った三日月。

 

的確に狙った一撃で脳震盪を起こした御剣、崩れ落ちる直前、最後に彼が見たものは───

冷たい瞳を向ける、白い悪魔の幻覚だった。




三日月さん:殺るきMAXモード回でした。
前書きと違うって?ソンナコトナイデスヨー
このあとは原作と全く同じで、ゲットした魔剣をカズマさんが早々に売り払うという外道ムーヴがありました。因みに魔剣の人はトラウマを抱えたようです。
─次回予告─
迫り来る不死者、それを率いる首なし騎士、魔王の使いがその力を振るうとき、死の雲が街を覆い尽くす。
生死をかけた戦いの勝者は、新たな命を与えられた生者たちか、死ぬことのない死者たちか───
次回、「この素晴らしい世界で本当の居場所を!」

「激闘、ベルディア(前編)」

終わらない明日へ、踏み出せ、ガンダ───三日月!

追記(6/25)活動報告でアンケートを行っております。皆様のコメント、お待ちしております!
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