この素晴らしい世界で本当の居場所を!   作:味噌おでん

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よって三日月の新装備はソードメイスに決まりました!
・・・しかし太刀0票って・・・


激闘、ベルディア(中編)

結局止まらなかっためぐみんの爆裂散歩と一向に城に来ないカズマたちに痺れを切らして再びアクセルに訪れたベルディア。

そこにいたのはピンピンしている三日月だった。

まさか自分がかけた呪いが解かれていたとは思わなかったベルディアの心境や如何に・・・!?

 

「な・・・、何故貴様が生きている!?」

 

兜に隠れた表情を伺うことはできないが、声色から非常に驚いていることはわかる。ベルディアは明らかに動揺していた。

 

以前彼が言ったように、駆け出しの冒険者が集まるこの街で自分の呪いを解除できる人間がいるはずがないのだ。そう。人間は。

 

「何々?私がミカヅキの呪いを解いたと知らずに1週間ずーっと待ってたの!?プークスクス!超受けるんですけどー!」

 

流石の魔王軍の幹部もまさか女神がこんなところにいるとは思いもしなかっただろう。ぶっちゃけぱっと見で女神に見えないしコイツ。

 

「・・・おい、その気になればこの街にいる全員を呪い殺すことも出来るんだぞ?いつまでも見逃がしてくれると思うなよ」

 

アクアのレベルの低い煽りに切れたらしい。すっごい不穏な空気を感じる。

 

「見逃す気がないのはこっちの方よ!消えてなくなりなさい、『ターンアンデッド』ッ!」

 

アクアの浄化魔法を意に介さないかのようにその場に佇むベルディア。流石は魔王軍の幹部、たいした自信だ。

 

「魔王の幹部がプリーストの対策もしないで戦場にたつとでも思っていたのか?俺含めここにいるアンデッドナイトは全員魔王様のご加護による神聖魔法に対して強い抵抗をギャアアアァァァァーーー!!」

 

自信満々だったのが嘘のように黒い煙を上げながらのたうち回るベルディア。

 

「ね、ねえカズマ!変よ!効いてないわ!」

 

「「いや効いてるだろ、ギャーって叫んでたし」」

 

よろめきながらも立ち上がるベルディア。

 

「は、話は最後まで聞くものだ・・・。この魔王軍幹部のベルディア、魔王様のご加護と俺自身の力が合わされば、そこいらのプリーストの浄化魔法など恐れるに足らん!・・・の、だが、お前本当に駆け出しか?」

 

抱えている首を傾ける(傾げる)ベルディア。

 

「・・・占い師がこの街に光が落ちてきたと騒ぐから調べにきたのだが・・・、いっそのことこの街ごと消すか・・・?

ふん!わざわざ俺が手を出すまでもない、お前ら!この街の奴等に地獄を見せてやれ!」

 

「アイツアクアの魔法にビビりやがったな!自分だけ安全なとこにいて部下使って襲わせるつもりだ!」

 

「ちちち違うわぁっ!最初からそのつもりだったわ!魔王軍幹部がそんなヘタレな筈も腰が軽い筈もなかろう!こういうのは雑魚を蹴散らしてから大物に挑むのが定石───」

 

「『ターンアンデッド』ー!」

 

「ひゃわぁぁぁーーー!!」

 

再びアクアが浄化魔法を放つ。先ほどと同様、その場で転がり回るものの、浄化には至らなかった。

 

 

「く・・・、話は最後まで聞けと言っただろう!お前ら!この街の連中を皆殺しにしろ!」

 

─このすばっ!─

 

そこは、まさに死屍累々と言うのが相応しかった。半分くらいアンデッドだし。

 

「誰かプリースト読んでこい!早く!?」 「誰でもいいから教会から聖水もらってこい!ありったけだ!」 「相手がなんだろうと関係ない。敵だっていうんなら叩き潰すだけだ・・・!」

 

歩を休めることなくこちらに向かってくるアンデッドナイトに、その場の冒険者達が慌て始める。

 

「フハハハハ!この街をカオスに陥れてや、る・・・?」

 

それを嘲笑うベルディアの笑い声が響く中───

 

「いやーーっ!なんでこっち来るのよぉぉぉ!私女神なのに!日頃の行い良い筈なのにーーーっ!」

 

「ず、ずるい!どうしてアクアのところばかりにアンデッドが・・・!私だって日頃の行いは良い筈なのに・・・っ!」

 

「・・・むしろ普段の行いの差でしょ、これ」

 

アンデッドは真っ直ぐアクアに向かってきた。どうやら無意識のうちに女神()であるアクアに救いを求めて寄ってきているらしい。

 

「ま、まあ一ヶ所に集まってるなら好都合だ!めぐみん!アイツら全員爆裂魔法で吹き飛ばせるか!?」

 

「え、ええ。可能ですが、ああも街の近くにいられると・・・」

 

「その辺はオレが何とかする!お前は街の外でいつでも撃てるるように待機してろ!」

 

「わ、わかりました!」

 

「カズマさぁーん!たじゅけてぇぇーー!」

 

こちらに駆け寄ってくるアクアを街の外へ連れていく。それにつられてアンデッド達も外へ向かう。

 

「今だめぐみん!やれぇーー!」

 

「・・・こ、この絶好のシチュエーション!感謝しますカズマ!我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法使いにして、爆裂魔法を操る者!我が力が見るがいい!」

 

「───『エクスプロージョン』ッ!!!」

 

閃光が爆ぜる。めぐみんの渾身の一撃は、地面ごとアンデッドを焼き払った。

 

「おんぶ、いるか?」

 

「あい。お願いします」

 

「やるじゃねーかあの頭のおかしい娘!」 「名前と頭がおかしいだけでやるときはやるじゃねーか!」 「やっぱすごいよねアレ・・・」

 

「・・・すいません、ミカヅキ以外のそこの人たち爆裂したいんで連れてってください」

 

「もう魔力残ってないだろ、今日はゆっくり休んどけ」

 

ごくろうさん、とめぐみんを労るカズマ。その光景を眺めながら方を震わすベルディア。

 

「・・・クハ、クハハハハ!面白い!まさか駆け出しどもにここまで良いようにやられるとは!良いだろう!約束通り相手をしてやる───」

 

「───お前の相手は───」

 

「私たちだっ!」

 

殺る気満々のベルディアと向かい合う三日月とダクネス。

 

アクセルの命運を左右する戦いは、最終局面に突入しようとしていた・・・。




─次回予告─

ついに牙を剥くベルディア。三日月は、カズマは、アクア達アクセルの冒険者達は、魔王の幹部に勝つことができるのか───
次回、「この素晴らしい世界で本当の居場所を!」

「激闘、ベルディア(後編):決着」

彼等は、生き残ることができるか───?
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