この素晴らしい世界で本当の居場所を!   作:味噌おでん

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現実では近所が最高気温を記録するほどの真夏日ですが、アクセルの街には二足早く冬がやって来ました。
第2章、開幕です!


機動要塞デストロイヤー血も涙もない外道ズ
最近寒くなりました


───ここは、ベルゼルグと呼ばれる王国の、アクセルという小さな街。

付近のモンスターのレベルも低く、初心者の冒険者達が多く集まることで有名な街。

そこにある冒険者ギルドでは、今日も平和な騒ぎ声が───

 

「お前が作った借金のせいで金がないんだよ!こんなんで冬なんて越せるわけないだろうがぁぁぁーーー!」

 

「だってだってしょうがないじゃないのぉーーー!」

 

───いやあ、今日も平和だなぁ!

 

─こ、の、すばっ!─

 

「朝から騒がしいな、皆見て・・・いないな。もう皆なれたのか」

 

アクアが作った借金のことで揉めていると、ダクネスとめぐみんがやって来た。

 

「二人とも早いですね。・・・そういえばミカヅキが見あたりませんが」

 

「三日月なら今日は来ないぞ、さっきクリスに連れていかれた」

 

ダンジョンの攻略に手を借りたいとか・・・何でそんな不機嫌そうなのめぐみんさん?

 

「・・・何でもありませんっ!」

 

・・・いやいや、まっさかぁ・・・

 

─こっ!のすばぁ!─

 

「・・・敵感知に反応なし、行くよ」

 

「了解」

 

クリスに教えられたスキルを使いながら、敵との接触を避けつつダンジョンの奥を目指す。やっぱり便利だよね、盗賊スキル。

 

「・・・見えてきた、最奥部だよ」

 

「じゃあここからはおれの仕事だね」

 

「頼りにしてるよ、ミカヅキ!」

 

ダンジョンの一番奧、そこにいる敵に向かって突撃する。

 

「よく来たな人間!しかし残念、貴様らの生はこの私の手によって「うるさいよ」げぶふぅっ!?き、貴様人の話を最後まで───」

 

こっちが攻撃してるのにまだ何か言おうとしてるけど、気にせず全力で得物(ソードメイス)を振り下ろす。

 

「な、なんと卑劣な!誇り高き私の話の腰を折るなど───!」

 

「───いや、アンタ敵でしょ?」

 

態々敵の話を聞く必要なんてあるの?この前のやつ(ベルディア)といい、あのおっさんみたいなやつが多くない?

 

「文句があるなら勝ってからにしろよ」

 

「舐めるな人間風情がぁ!」

 

─・・・このすば─

 

「こ、こんな卑劣なやつにやられるとは・・・!」

 

クリスの援護もあったので、終止こちらの有利で終わった。

正直おれ必要だった?

 

「いや、ミカヅキの強さってはっきり言って異常だからね?」

 

そもそも『冒険者』が魔王軍の幹部とか倒せるわけないでしょ、とクリス。おれはいつも通りに戦ってるだけなんだけど・・・。

 

「それで、目当ての物は?」

 

「あーちょっと待って、今探して・・・あった!」

 

そう言いながらクリスが見つけたのは、小さな指輪。見たところ価値があるようには見えないけど・・・。

 

「・・・なんかその指輪、前に何処かで似たような感じのを・・・」

 

雰囲気と言えばいいのか、具体的にはこの前アクアに絡んできたやつの剣みたいな。

それを言うとクリスは

 

「いやーミカヅキの気のせいじゃないかな!うん、気のせい気のせい!あーあたし用事あるからこれで帰るね、今日はありがとう!」

 

あ、行っちゃった・・・。なんか急に慌てて誤魔化してたけど・・・。

 

「・・・エリスに似てることとなんか関係あるのかな」

 

───

 

『そこの冒険者クン!盗賊スキルに興味ないかな?』

 

『・・・エリス?何でここにいんの?』

 

『   な、ななな何言ってるのかにゃーっ!?あたしの名前はクリス!確かに女神エリス様に名前は似てるしあたし自身エリス教徒だけど、さすがにそれはエリス様に失礼なんじゃないのかなっ!』

 

────

 

『紹介するね!あたしの友達の───』

 

『ダクネスだ。よろしく頼む』

 

『・・・よろしく』

 

────

 

『どう?便利でしょ、盗賊スキル』

 

『・・・うん。ありがとね』

 

『お?もっと素直になっても良いんだぞーこのこのー』

 

『・・・クリス、鬱陶しい』

 

────

 

「ただいまー・・・ってどうしたの?」

 

ギルドに帰ると、カズマたち(主にアクアが)騒いでいた。

 

「あー、あんな清楚な女神様がいるってのに家のは駄女神とか世の中不公平だよなーって」

 

「ちょっとカズマ!今の言葉訂正しなさい!どうして私がハズレみたいな言い方なのよ!」

 

「へー、エリスと会ったんだ」

 

「まじまじ、あんな性格も容姿も別嬪さんなんて前世でもそうそう見ないって・・・おいちょっと待て、お前今なんて言った」

 

「じゃ、おれ帰るね。また明日」

 

「おいちょっと待て三日月、待てってば!」




クリス回でした。
話の裏でカズマさんは雪将軍にずんばらりんされてます。

─次回予告─
今回は僭越ながら、不肖この私、作者の味噌おでんが担当させて頂きます。
ある日カズマさんに絡んできた三日月の知り合い、剣士のダスト。何でもカズマさんに文句があるそうで・・・、
事情も知らずに言いたいことを言うダストにカズマさんが持ちかけた提案とは・・・?
ん?あー・・・、リーンさん?その私めに向けてらっしゃる杖はなんでござんしょ?

じ、次回「この素晴らしい世界で本当の居場所を!」

「結局普通が1番いい」

ちょ、リーンさん、ストップストップゥ!

「・・・よくもあたしを3ヶ月も待たせたなぁぁぁ!」

ぎゃー!?
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