事故って遊戯王の世界に来ちゃった転世者   作:汰蹴

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オリジナルのヒロインの登場回です。

タッグデュエルのルールをTFにしようかアニメ通りにしようか迷って結局、アニメルールの方になりました。

タッグデュエルとか言いながら、タッグデュエルをしているように見えないんだけど、ま、別にいいよね?


turn3 巻き込まれてタッグデュエル

「喰らえ、スカイクレーパーシュート!」「オ~ゥ、マンマミ~ヤ、私~の古代の機械巨人ガ~」

 

 

(ああ、終わったね。まぁ、特にアニメと変わり映えのない終わり方だったね。それにしても古代の機械巨人って攻撃する時、魔法・罠って発動出来ないんじゃないのか?貫通だけなら俺としては与しやすいから有難いけど。帰ったら、カードの変更点をよく調べとかなきゃならんな。そうと決まれば見る物見たし、とっとと帰るか。俺も鳳凰を出してちょっと目立っちまったからし、騒がれるのがメンドイからさっさと帰るろう)

 

 

 そう思った大和は、帰り支度をし、そのまま家に直帰しようと、アカデミアから静かに消え去ろうとした時、唐突に人に呼び止められた。

 

 

「ちょっと、待ってくれないか?君だろ?スピリットモンスターを使うデッキの受験生は」

 

 

 振り返ると、其処には三沢が居た。

 

 

「(逃げ切れなかった)何か御用で?」

 

 

「あの1番君以外にも、ライバルになりそうな人物に一目見ておこうとね」

 

 

「ああ、そうですか。じゃあもう見たね。俺もう帰りたいんで、行っていいっすか?」

 

 

「ちょっと待ってくれないか?1つだけ質問してもいいかな?」

 

 

「……いいですよ、何です?」

 

 

「悪いね。そうそう、同学年なんだから、敬語ではなく、もっと普通の話し方をしてくれないか?」

 

 

「……善処します。それで、それが質問ですか?」

 

 

 変わらずに、敬語で話す。

 

 

「あ、いや、こっちじゃなくて、ちょっとさっきのデュエルについて聞きたくてね」

 

 

「あのデッキは、複数あるうちの1つに過ぎません。スピリットであったのも偶々です」

 

 

「そうなのか。だったら余計に凄い。複数デッキを持ち、にも関わらず扱いの難しいスピリットを使いこなすとは……。是非とも一つ享受して欲しいものだ」

 

 

「あの程度なら誰でも使いこなせるよ……。というか、早く帰りたいんだけどいいっすか?」

 

 

「あ、ああ、すまない、いきなり呼び止めて。君なら合格は確実だろうから、続きはアカデミアでゆっくり聞くとしよう」

 

 

「はいはい。んじゃ、帰りや~っす」

 

 

 そう言って、大和は踵を返した。

 

 

(全く、いきなりの出現は止めてくれよな。全く……さ、帰ろ帰ろ)

 

 

 だがしかし、大和にとって面倒臭い受難が降りかかる事になる。

 

 

「キャ!ちょ、ちょっと、止めて下さい!放して下さい!」

 

 

 大和は、会場を出て、海馬ランドの敷地内からも出ようとした時、突然近くから、悲鳴混じりの声が響いた。

 

 

(なんだぁ?声はあっちからか?これって、行くべきか?なんか、行ったら面倒事に巻き込まれるビジョンしか見ないんだけど……)

 

 

 しばし大和は考えて、結局赴く事にした。

 

 

 声のする場所へ大和が赴き、物陰から覗き見ると其処には、金髪で鼻ピアスをした男や、坊主に入れ込みがあり、唇にピアスした男に、色黒のドレッドヘアの男達が、如何にもDQNですと言える様な出で立ちで、自分と同い年ぐらいの年の女の子が絡まれていた。

 

 

「ヒハハハ、いいじゃねーか、ちょとぐらい付き合ってもよー」

 

 

「そうだぜぇ、それにすっごく気持ちいい出来事が味わえるんだからよぉ~」(女の子の体を舐めまわす様にニヤニヤ見る)

 

 

「そうそう、損はさせんけぇのぉ」

 

 

 絡まれているだけあって、目鼻顔立ちはスッキリしてて可愛い顔をし、艶やかな長い黒髪を腰元までストレートに伸ばし、スタイルも、スラッとした高めの身長に、特に胸の大きさ一線を画し、某肉の人ぐらいありそうだ。

 

 

 見た目のイメージ的には、胸が大きい黒雪姫という感じだろうか?

 

 

「い、嫌です。人を呼びますよ!?」

 

 

「呼べばいいじゃねーか」

 

 

「近くに人が居てもだーれも近寄って来ねぇ腰抜けばっかりだけどな」

 

 

「「「アッハハハハハハハハ!」」」

 

 

 

(案の定だよ。面倒事じゃねーかよ。あの女の子には悪いけど、退散させて貰おう。生憎、俺には正義の味方なんて願望はないんでな。まぁ、流石にこのままってのは可哀そうだから警備員ぐらいは呼んでやるか)

 

 

 そう思って、大和は退こうとした時、足下に転がっていた空き缶に気付かず、踏んづけてしまった。

 

 

 アルミ缶だった様で、結構いい音だった。

 

 

「「「誰だ!(じゃ)」」」

 

 

「やっちまったぁ……」

 

 

 それぞれが、大和を見る。

 

 

 その隙に、女の子は大和の方に駆け出し、大和の背に隠れた。

 

 

「「「あ、しまった!!!」」」

 

 

「お、お願いします。助けて下さい!あの男の人達に絡まれてて……」

 

 

「(おいー、俺の背に隠れんじゃねぇ!完璧に巻き込まれたじゃねーか。ちくせう。しゃーないな……)ああ……、おんなの子がいやがってるじゃねーか、すぐにたちされー」

 

 

 巻き込まれてしまった大和は、諦めて、女の子を助ける事に決めた。

 

 

 忠告したところで意味はないだろうなーと思いながら、取り合えずの忠告を、酷い棒読みで伝えた。

 

 

「なんだてめぇ?」

 

 

「ガキはすっこんでろ!ヒョロ眼鏡!」

 

 

「立ち去るのはお前じゃけーの。痛い目に会いたくなけりゃーの」

 

 

 案の定、忠告を無視して逆上した。

 

 

 そして、3DQNが大和に近付き、入れ込み坊主の男が、大和の胸倉を掴んだ。

 

 

 その行為に大和は、さっき逃げ様とした奴とは思えない言葉で、冷たく言い放つ。

 

 

「はぁ、あんた、このイカ臭い手をどけなぁ。それと、顔を近づけんな。息も生ゴミみたいにくせぇんだよ、スカポンタン」

 

 

 しかし、そんな事を言われれば男は当然逆上する。

 

 

「なんだと、てめぇ!!?ぐえっ!!!」

 

 

 大和の胸倉を掴む、入れ込み坊主の男は、押し詰め様とした瞬間、入れ込み坊主は、突然、転げ落ちた。

 

 

 大和がやった事は単純で、相手が前に押し込んで来た時、足を払って転ばしたのだ。

 

 

 柔道でいうところの、出足払いという技だ。

 

 

 実は大和は、前の世界では中学、高校と柔道部に属し、インターハイにも出た事があり、オリンピックの強化選手にも選ばれた事がある。

 

 

 大学に上がった時に、視力が著しく落ちたり、怪我やら何やらで、止めてしまったが、なんの武術の心得のない男に負ける筈が無い。

 

 

 相手が3人でも、問題はなかった。

 

 

 さっき逃げようとしたのは、面倒事に巻き込まれるのが嫌なのと、本人のやる気の無さが原因である。

 

 

 そして、転がった男を見た他のDQN2人は慌てふためく。

 

 

「な!?てめぇ何をしやがった!くそ、纏めて掛かるぞ!」

 

 

「ああ!」「勿論じゃい!」

 

 

 しかし、DQN達はゴミを捨ててるかの様な感覚で、大和に投げられまくった。

 

 

「く、くそ強ぇ」「い、痛ぇ」「なんじゃ、あやつは!バケモンかいの」

 

 

 DQN達は、地面に転がりそれぞれ述べた。

 

 

「す、凄い……、強そうな男の人達を、いとも簡単に……」

 

 

 女の子自身も、助けて貰ってあれだったが、大和が赤子の手を捻るかの様な完勝するとは思わず、口に出した。

 

 

「ああ、もう気が済んだ?諦めて帰れば?言っておくけど、見掛けからは分からんと思うけど、俺って柔道やってて段位持ちなんだよね。これ以上やるようだったら、マジで意識落とすよ?」

 

 

 大和が脅迫紛いに言うが、DQN達は諦めようとはせず、無駄に足掻き、違う手を持って来た。

 

 

「くっ、だったら、デュエルで勝負だ!」

 

 

「まだやんのかよ。その、諦めない心を他に活かせよ。だいたいボロボロに負けてるあんたらが言う事じゃねー」

 

 

「う、うるせぇ!兎に角デュエルだ!」

 

 

「ええーやんのー?ギャラリーが増えて来たからあまりやりたくないんだが。なぁ、あんた、あの馬鹿共がそう言ってるんだが、どうする?」

 

 

 決めるのは俺じゃないなと思い、背に居る女の子に聞いてみた。

 

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

 

 突然、大和に声を掛けられた女の子は、可愛らしい声を上げた。

 

 

「え、えっと、そ、それでは……」

 

 

女の子が、DQNに恐る恐る近付き、スマートに答える。

 

 

「貴方方が、デュエルに負けたら、潔く諦めて下さい。ですが、貴方が勝てば、私を好きにして頂いて構いません」

 

 

(へぇ、随分強気だこと。結構デュエルの腕はあんのかな?)

 

 

 女の子の大胆発言に、DQN達は色めき立つ。

 

 

「ほ、本当か!?」

 

 

「はい、女に二言はありません」

 

 

「よ、よっしゃあ!」

 

 

「勝負は、こうしませんか?貴方方とタッグデュエルをしませんか?」

 

 

(え?俺もやんのか?タッグするにしても、女の子のデッキ全くしらんぞ?)

 

 

「あ、ああいいぜ!」

 

 

「では、そちらで2人選抜して相談し合ってて下さい。私も、タッグパートナーと相談したいので」

 

 

 そして、それぞれの陣営で作戦会議を始めた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――DQNサイド―IN――――――――――――――

 

 

 

 

 

「おい、誰が出る?取り敢えず、チャンスを漕ぎ着けたのは俺なんだから、俺が出るのは当然だろ?」

 

 

「いいんじゃね?俺等ん中じゃ一番強いのはお前だからなぁ」

 

 

「わしも意義はないけぇの。あとは、もう一枠じゃけん」

 

 

「取り敢えず、もう一枠は俺じゃね?次に強いのは俺なんだからよぉ」

 

 

「それは、意義ありじゃけん。タッグデュエルなんじゃから、頭と相性がええのはわしじゃけん」

 

 

「いいや、俺だぁ!」

 

 

「いいや、わしじゃ!」

 

 

「待て待て、喧嘩すんなお前等」

 

 

 不毛な争いになる前に、金髪ピアスが止めに入る。

 

 

「だったらよ、お前等二人でデュエルして勝った方にすればいいだろ?」

 

 

 

 そして、提案する。二人からは特に異議は上がらなかった。

 

 

「ま、まぁ、それならいいだろう」

 

 

「ええじゃろう。それなら、恨みっこなしじゃ」

 

 

 そして、金髪鼻ピアスを除き、二人はデュエルを始めようとした時、また金髪鼻ピアスが止めに入る。

 

 

「待て、お前等。デュエルディスクでやるな。あっちにデッキのネタがバレるだろ!」

 

 

「「あ、忘れてた」」

 

 

 金髪鼻ピアスに注意されて、二人は静かにデュエルを始めた。

 

 

 

―――――――――――――――DQNサイド―OUT―――――――――――――――

 

 

 

 

 

――――――――――――――大和、女の子サイド―IN――――――――――――――

 

 

 

「先程は、助けて頂き、本当に有難う御座います!」

 

 

 頭が膝に着きそうなぐらい、深く礼をする。

 

 

「ああ、まぁ其処はいいんだけど、俺もデュエルすんのね」

 

 

「あ、相談もせずにすいません。咄嗟に言葉で出てしまいまして……」

 

 

「まぁ、乗りかかった船だし、仕様がないからやるけど、お互いデッキとか知らないのに、よくタッグデュエルする気になったな?」

 

 

「いえ、私は一応知っていました。先程の試験デュエルの時に、スピリットモンスターを使っていた方ですよね?こちらに来られた当初は、気が動転していたので分からなかったのですが、冷静になって貴方を見た時に、スピリットモンスターを使っていた方だと認識致しました」

 

 

「なんだ、見てたのか?」

 

 

「はい。私とて受験生のデュエルは気になりますから。その時に見た貴方様なら、大抵の方には負けないと思いましたので」

 

 

「ふ~ん、俺はあんた……、その前に名前を教えてくれないか?いつまでも女の子にあんたじゃ悪いからな」

 

                     

「あ、自己紹介を忘れていましたね。私の名前は、須乃宮芹菜《スノミヤ・セリナ》と申します。以後、お見知り置きを」

 

 

「ああ、宜しく。俺の名前は葦原大和だ。大和で気軽に読んでくれ」

 

 

「はい、分かりました。大和様。私の事は好きに呼んで頂いて構いません。出来れば、名前の方が嬉しいですが……」

 

 

「分かった、善処する。でも、最初はちょっと馴れ馴れしいのもあれだから、最初は名字で呼ばして貰うぞ?それとさ、堅苦しいからもう少し砕けた話し方でいいぞ?」

 

 

「そうしたいのは山々なんですが、何分、性分なもので……」

 

 

「ああそうなん?だったらまぁ、しゃーないか。取り敢えず、話しを戻すぞ?」

 

 

「あ、はい」

 

 

「須乃宮さんは俺のデッキを知っている様だけど、俺は須乃宮さんのデッキを知らないんだが?タッグする以上、パートナーのデッキをある程度把握せにゃならんし」

 

 

「そうですね。私は植物族中心のデッキを使用します。大和様は矢張りスピリットですか?」

 

 

「まぁ、使うけど、勘違いしないで貰いたいんだけど、俺はデッキを1つに絞っていない。試験でスピリットを使ったのは、まぁ偶々」

 

 

「そうなのですか?カード自体が珍しい為に使い手が余り居らず、扱いの難しいと言われるスピリットモンスターをあんなにも使いこなすのに、他にもデッキがあるのですか。凄いです」

 

 

「そうか?そんなにスピリットって難しいかなぁ?兎に角まぁ、俺はカードをあれもこれも使ってみたいからそうやっているだけで、傍から見れば、ただの八方美人なだけだ」

 

 

「そんな事はありません。複数のデッキを使うと言う事は、それ以上にカード効果を把握してなければなりません。本当に凄い事だと思います」

 

 

「あ、ああ、そうか……、褒め言葉として受け取っておく。それより、タッグデュエルに使うデッキをどうしようか……須乃宮さんが植物とするのなら、今日持って来たデッキじゃあ、どれもこれも、相性は良くないんだよな。基本的にスタンドプレイなデッキなんだよね。一応、植物族統一デッキは作ってあるんだけど、生憎持って来てないんだよ。さて、どうしよう」

 

 

 大和が熟考に入ると、芹菜が声を掛ける。

 

 

「あの、大和様は、スピリット以外に他にどんなデッキを持って来ていらっしゃるのですか?」

 

                                

「ん?ああ、スピリットの他には4つ持って来てあって、『電池メン』『D《ディフォーマー》』『レベル2通常』『パワプロ炎』を持って来てるな」

 

 

 大和は普通に持って来たデッキの種類を言うが、本人以外にはどういうのか分かるわけがなく、芹菜は聞き返す。

 

 

「え?あの、申し訳ありません。そういう固有名詞を言われましても、少し分からないです。勉強不足で申し訳ありません」

 

 

「いや、悪い、俺が先走った。1から説明すると長くなるから、簡単に説明するけど、電池メンというのは、モンスターは基本的に電池メンと頭に付き、雷族、光属性で統一されている専門デッキだ。

次の、ディフォーマーというのは、このモンスター群も基本的に頭にディフォーマーと名称があり、こっちは基本的に機械族に統一されている。が、一応雷族も居る。属性は基本的に地属性や光属性が多いが、中には風属性も一応いるな。これも専門デッキになるね。

次のレベル2通常というのは、まぁ名前の通り、レベル2の通常モンスターを使うデッキだ。当然、モンスターはレベル2の通常モンスターしかいない。

で、最後のパワプロ炎というのは、『超熱血球児』というモンスターを主軸にするデッキだね。炎属性で統一されているぞ。因みに、パワプロというのは、某野球ゲームに出てくるキャラクターに似てたから、パワプロと付けただけだ(そういえば、遊戯王とパワプロってコナミから出てたな。関係あんのかな?)。

取り敢えず、簡単に説明すると、そういう事になる」

 

 

「そうなんですか。なんとなくは分かりますが、実物を見ないと、完全には把握し切れていません。申し訳ありません。勉強不足です」

 

 

一通り説明するものの、芹菜はまだ少し分かっていない様子である。

 

 

「まぁ、流石に物を見ないと分かり辛いよな。結局の所、どのデッキでも須乃宮さんのデッキとでは、あまり相性は良いとは言えないね。取り敢えず、タッグする場合は、電池メンとディフォーマーは特にお奨めしない。専門カードが多いからシナジーするカードが少ないのでな。だから、選ぶとしたら後者の2つかスピリットって事になるな。そう踏まえた上で、どれにする?」

 

 

 一通り説明し終えた所で、再び芹菜に尋ねた。

 

 

「そう……ですね……、難しい所ですけど、私としましては、スピリットの方が良いかと思っております。何より、先程見ておりますから、なにも知らないデッキよりかは良いかと思いました」

 

 

「そうか、分かった。それにしよう」

 

 

 

 

 

―――――――――――――大和&芹菜サイド―OUT―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 それぞれの陣営の作戦会議を終え、2対2で対面する。

 

 

 因みに、DQNチームの選抜は金髪鼻ピアスと入れ込み坊主が選抜された。

 

 

「へへへ、そんじゃ、もう一度だけ確認するぜ?俺等が勝ったら、あんたを好きにしてもいいんだよな?」

 

 

「はい、二言はありません」

 

 

「よっしゃあ、漲ってきたぜぇ!」

 

 

 芹菜の言葉に、DQN達は俄然やる気を出す。

 

 

 芹菜のタッグパートナーである大和が、若干の蚊帳の外感でいる中、口を出す。

 

 

「ああ、色めき立ってる所悪いけど、ルール確認はいいか?」

 

 

 大和の突然の横槍に、あからさまな不満顔を見せるDQN達。

 

 

「特に異論はないみたいだから、最終確認な?(取り敢えず、この世界だと、フィールドやライフを共用するルールじゃなかったよな。だから……)」

 

 

 

タッグデュエルのルール

 

・フィールドは2人で共用しない。つまり、個々のフィールドとなる。

・ライフポイントは共用しない。つまり、初期ライフは個々で4000となる。

・片方が敗北した時点ではパートナーは敗北とならない。

・パートナーのモンスターを生け贄や壁にしたり、墓地のカードを利用する事が出来る。

但し、パートナーの許可が必要、またはパートナーの独断でも可能。

・フィールド全体に影響のある魔法、罠、効果は双方に適用される。

・自分→相手A→パートナー→相手B→自分とターンを行う。

・全てのプレイヤーは1ターン目に攻撃出来ない。

・相談や手札の見せ合いは出来ない。

 

 

 

「と、いう事でいいんだよな?」

 

 

「はい」「分かってるっつーの!早くやんぞ!」「どうでもいいから、早くしろぉ!」

 

 

 取り敢えずの確認は取ったものの、大和が何か言う度に突っ掛かって来るDQN達に、大和は切れた。

 

 

「さっきからうっせぇぞ、馬鹿野郎!口の聞き方に気を付けろ、三下が!あんまり舐めてっと、またブン投げるぞゴルァ!ああん!?」

 

 

 大和の凄みに、DQN達は思わず口を噤んだ。

 

 

 大和は更にDQN達に、罵詈雑言を浴びせようとした時、芹菜が止めに入った。

 

 

「大和様、落ち着いて下さい。早く始めて、早く終わらせてしまいましょう」

 

 

「ハハッ、言うねぇ。ま、確かに須乃宮さんの言う通りだ。そんじゃ、唐突だけど始めっか」

 

 

 そして、各々が構え……

 

 

「「「「デュエル!!!!」」」」

 

 

「ヒャッハー!先攻は、俺が貰ったぜ!ドロー!」

 

 

(出たよ、言ったもん勝ちルール)

 

 

「俺は、最初に手札からトロイホース召喚するぜ!」

 

 

(ふむ、地属性のダブルコストモンスターか……さて、何が来るかな?)

 

 

「そして俺は、魔法カード、二重召喚を発動させる!俺はトロイホースを生け贄にして、パーフェクト機械王を召喚するぜ!そして、カードを2枚セットしてターン終了するぜ!ヒャーッハッハー!どうだ!?いきなりの高レベルモンスターだぜ!?どうやったってこのカードを突破する事なんて出来ねぇぜ!」

 

 

無駄に自信満々で金髪鼻ピアスは言い放つが、大和は冷めた目で、芹菜は特に表情を変えずやり過ごす。

 

 

(は?トロイホースを使って態々出したのがパーフェクト機械王?態々二重召喚使って?勿体なくね?それに他に機械族がいるわけでもねぇのに単独で出すとか……ねぇわー)

 

 

(1ターン目からレベル8モンスターですか……。しかし、何故でしょう。普通なら脅威

の筈なのに、そんな感じがしません)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

1ターン目Aのフィールド状況

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻2700/守1500/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「須乃宮さん、お先どうぞ」

 

 

「え?宜しいのですか?」

 

 

「ああ、レディファーストで」

 

 

「分かりました。私のターン、ドロー!私は、天使の施しを発動します。デッキから3枚カードを引き、その後墓地に2枚捨てます」

 

 

「ヒャハハ、なんだぁ?手札事故かぁ?」

 

 

 最初のターンで手札交換カードを使い、金髪鼻ピアスはガヤを入れる。

 

 

 しかし、芹菜は金髪鼻ピアスのガヤに平静な態度で受け流している。

 

 

(いや、単純にそれはないだろ。どんだけ墓地肥やしの概念が薄いんだ?まぁ、こういう馬鹿認識でいてくれた方が俺的には楽でいいけどな。それにしても、天使の施しかぁ……、植物……、もしかするとあれか?)

 

 

「捨てたカードに、ダンディライオンが居ますので、私の場に綿毛トークンを2体守備表示で特殊召喚致します。ダンディライオンは墓地に送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」(植物族・風・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚出来ます」

 

 

(まぁ、予想通りだな。植物使うって言ってたからあるかな?と思ってたけど、案の定だったか。ダンディライオンのセオリーの使い方だな。それにしても、もうダンディライオンが手札に来てんのか。初期手札良かったのかな?でもまぁ、現実じゃ制限に引っ掛かってるけど、この世界じゃあ、無制限の様だから、複数入っててもおかしくないか……)

 

 

「なんだそれは!?」「どういう事だぁ!」

 

 

 大和は、芹菜の行動に理解している為、驚きはしなかったが、DQN達はダンディライオンを知らないらしく、文句を言う。

 

 

「ダンディライオンの効果です。ダンディライオンは墓地に送られた時に、私のフィールドにトークンモンスターを守備表示で2体召喚出来るカードです。宜しいでしょうか?」

 

 

「ちっ、だから、わざわざ最初から天使の施しを使ったのか!」

 

 

「だがぁ、トークン事態の攻撃力と守備力のない、ただの壁モンスターだぜぇ!問題ねぇ!」

 

 

(そんなわけねぇ。この世界じゃ、制限にも引っ掛かってねぇけど、現実じゃ制限になってるカードだぞ?ただの壁なわけねぇだろ)

 

 

「続けますね?私は、魔法カード、死者蘇生を発動します。墓地のダンディライオンを蘇生させます。そして、私はまだ通常召喚を行っていませんので、続けて、ダンディライオンを生け贄に、ギガプラントを召喚致します。そして、ダンディライオンが再び墓地に送られたので、フィールドに『綿毛トークン』2体を更に特殊召喚します。最後にカードを2枚セットしてターンを終了致します」

 

 

(ヒュー、いきなり飛ばすねぇ。1ターンでフィールドが埋まったよ。それにしても、初っ端から、ダンディライオンを使い回すとか……ギガプラントもあるし、ダンディライオンが国士無双ならぬ、酷使無双されるビジョンしか見えねぇな)

 

 

淡々と手を進め、あっと言う間に芹菜のフィールドを埋め尽くすそれに、DQN達はざわめき立つ。

 

 

「な、なんだと!?いきなりモンスターフィールドに5体だと!?せけぇぞ!」

 

 

「そうだそうだぁ!絶対何かイカサマしただろぉ!?」

 

 

「心外です。私はただルールに則って、手を進めただけです。謂れのない非難は止めて下さい」

 

 

 DQN達の非難も、芹菜は正論を言っている為、DQN達は次の言葉が浮かばない。

 

 

「クソッ!」「ぐぬぬぬぅ」

 

 

(ぐぬぬぬなんて言う奴実際に居るんだなぁ……)

 

 

 大和はその光景を尻目に、どーでもいい感想を抱く。

 

 

「へ、へ!だが、攻撃力ならパーフェクト機械王の攻撃力の方が勝っている!も、問題ねぇ!あ、あんなのいつだって倒せる!」

 

 

 ようやく口を開いたかと思えば、出て来た言葉は精一杯の強がりだった。

 

 

「小林ぃ!次はおめぇのターンだ!」

 

 

「分かってらぁ!」

 

 

(入れ込み坊主のDQNの名前は、小林なんだな。OK記憶した)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

1ターン目Bのフィールド状況

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

ギガプラント(通常):星6/地属性/植物族/攻2400/守1200/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻0/守0/守備表示×4

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻2700/守1500/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「俺のターンドロー!俺は手始めにクリッターを召喚するぜ!そして二重召喚を発動させる、俺はクリッターを生け贄にしてデス・ヴォルストガルフを召喚するぜぇ!

そしてぇ、クリッターは墓地に送られたから、デッキから仮面竜を手札に加えるぅ!!

最後にカードを2枚セットして俺のターンは終わりだぁ!

 

 

(ほぉ、めっずらしいカードを出して来たなぁ、おい。しっかし、クリッター&二重召喚を使ってまで召喚するカードか?勿体ないその2だよ。それにしても、あのカードって確か初代主人公が使ってなかったか?だとしたら、この世界じゃかなりのレアリティ掛かってるんじゃねーの?よく手に入ったね)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

1ターン目Cのフィールド状況

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

デス・ヴォルストガルフ:星6/地属性/ドラゴン族/攻2200/守1700/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

ギガプラント(通常):星6/地属性/植物族/攻2400/守1200/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻0/守0/守備表示×4

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻2700/守1500/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「俺のターンっと……、ドローして、俺はそうだな。やる事とくにねぇし、モンスターは召喚しねぇで、魔法・罠ゾーンにカードを4枚セットしてターン「チョイッと待ちなー!」終了……って何ぞ?」

 

 

 大和がターンの終了を宣言する前に、金髪鼻ピアスは割って入った。

 

 

「俺は、この時に罠カードを発動させるぜ!」

 

 

「ほー、このターンに……で、何すんの?」

 

 

「俺は、機械王―B.C.3000を発動するぜ!俺のフィールドに罠モンスターを特殊召喚だぜ!俺のフィールド上に機械族を召喚した事で、パーフェクト機械王の攻撃力は500ポイントアップして、3200になるぜ!」

 

 

「ああ、それね。(機械王デッキかあれ?)まぁ、改めて、ターン終了」

 

 

「ヒャーハッハッハッー!なんだぁ?とんだ助っ人だったなぁ!?モンスターを出せねぇとか、とんだ雑魚じゃねーかwwwwwwww」

 

 

「こりゃあ俺達の勝ちだなぁ!wwwwwwwwwwwww」

 

 

「これなら、あの女を簡単に手に入れられるぜ!wwwwwwwwww」

 

 

「ヒャー、ハハハー!雑魚を選んじまった己を恨むんだなぁ!wwwwwwwww」

 

 

 大和が初手にモンスターを出さなかった事で、DQN達は嘲笑し言い放題に言うが、大和は特に気にする事無く、芹菜は慌てる様子を見せないが下卑た言葉に眉を顰めている。

 

 

 芹菜は、さっき大和が初手にモンスターを出さず、完勝している所を見ている為に慌てていないのだ。

 

 

 普通に考えれば、伏せカードが4枚もある所になんて、なんにも作戦を立てずに攻撃なんてしたくもないのだが、モンスターがいない事が目くらましになってしまっていて、DQN達はアドバンテージは自分にあるものだと錯覚してしまっているのだ。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

1ターン目Dのフィールド状況

 

 

 

大和

 

ライフ:4000

手札2枚

 

モンスター

なし

 

魔法・罠:4枚セット

 

 

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

デス・ヴォルストガルフ:星6/地属性/ドラゴン族/攻2200/守1700/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

ギガプラント(通常):星6/地属性/植物族/攻2400/守1200/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻0/守0/守備表示×4

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻3200/守1500/攻撃表示

機械王―B.C.3000:星4/地属性/機械族/攻1000/1000/攻撃表示

 

魔法・罠:1枚セット

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「俺のターンドロー!よし来た!俺は魔法カード、強欲な壺を発動させるぜ!更に2枚ドロー!「ああ、罠カード、便乗を発動」何だ!?」

 

 

「便乗は相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時発動出来、このターンは関係ないけど、次からはドローフェイズ以外でドローした時は、俺もカードを2枚ドロー出来る」

 

 

「何だと!?だが今関係ねぇなら問題ねぇぜ!このまま続けるぜ!俺は機械王―B.C.3000を生け贄に、機械王を召喚するぜ!」

 

 

「そんで、機械族は自分自身含めて2体居るから、機械王の攻撃力は2400だぜ!そして、バトルフェイズ!機械王で、ヒョロ眼鏡にダイレクト!ジェットパンチ!」

 

 

「甘いなぁ……俺はバトルフェーダーを召喚する。バトルフェーダーは、相手の直接攻撃時に特殊召喚する事が出来て、バトルフェイズを強制的に終了させる。因みに召喚形態は攻撃表示だ」

 

 

「何ぃ!?攻撃時に召喚出来、更にバトルフェイズを終了するカードだと!?クソッ、しくった!カードを1枚セットしてターンを終了だ!」

 

 

(先程のデュエルでは目にしていないカードですね。先程の様に血の代償を使って防ぐのではなく、全く違う形で防ぎますか……。手数が多く強い方です)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

2ターン目Aのフィールド状況

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻3200/守1500/攻撃表示

機械王:星6/地属性/機械族/攻2400/守2000/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

大和

 

ライフ:4000

手札1枚

 

モンスター

バトルフェーダー:星1/闇属性/悪魔族/攻0/守0/攻撃表示

 

 

魔法・罠:便乗、3枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

デス・ヴォルストガルフ:星6/地属性/ドラゴン族/攻2200/守1700/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

ギガプラント(通常):星6/地属性/植物族/攻2400/守1200/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻0/守0/守備表示×4

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「それでは、私のターンですね。ドローします。私は強欲な壺を発動させて、2枚ドロー致します」

 

 

(そういえばこれって、タッグパートナーの場合ってどうなるんだ?効果発動出来んのか?ゲームの場合じゃあ出来なかったんだけど……アニメで迷宮兄弟が似てた様な使い方をしてた様な……まぁ混乱するし、止めとくか……)

 

 

「そして私は、ギガプラントを再度召喚します。再度召喚されたギガプラントは効果モンスターとなります。更に私は此処で、二重召喚を発動致します。綿毛トークンを2体生け贄に捧げ、椿姫ティタニアルを召喚します。そして、ギガプラントの効果を発動します。ギガプラントは1ターンに1度だけ、自分の手札か墓地から昆虫または植物族モンスターを特殊召喚出来ます。そして私はギガプラントの効果で、墓地に居る妖精王オべロンを守備表示で特殊召喚致します。妖精王オべロンは表側守備表示で居る限り、表側表示で存在する植物族モンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップさせます。」

 

 

「何ぃ!?そんなモンスターいつ……?」

 

 

「先程、天使の施しを使用した際に捨てたもう1つのカードです。お分かり頂けましたか?」

 

 

「ちぃっ!あんときかぁ!」

 

 

「妖精王オべロンの効果によって、ギガプラントは攻撃が2900となり、椿姫ティタニアルは攻撃力が3300となります。これで、パーフェクト機械王は、戦闘破壊出来ますね?」

 

 

「な、なんだと!?」

 

 

「では、参ります。椿姫ティタニアルでパーフェクト機械王に攻撃致します」

 

 

「と、罠カード、聖なるバリア-ミラーフォースを発動!」

 

 

「させません!罠カード、ポリノシスを発動致します!フィールドの綿毛トークンを生け贄に捧げ、罠カードの発動を無効にして、破壊致します!」

 

 

「な、何だと!?くっ……クソッ、俺のパーフェクト機械王が……」

 

 

 ミラーフォースは無効化され、戦闘中のティタニアルは、そのままパーフェクト機械王に攻撃を喰らわせた。

 

 

 

3200(パーフェクト機械王)-3300(椿姫ティタニアル)=100ダメージ

金髪鼻ピアスのライフ:4000→3900

 

 

 

「そして、ギガプラントで機械王を攻撃致します」

 

 

特に抵抗される事なく、機械王は戦闘破壊される。

 

 

「ぐ……くっそー!」

 

 

機械王2300―ギガプラント2900=600ダメージ

金髪鼻ピアスのライフ:3900→3300

 

 

「最後に、リバースカードを1枚セットしてターンを終了致します」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

2ターン目Bのフィールド状況

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻3300/守3100/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻500/守500/守備表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:3300

手札:1枚

 

モンスター

なし

 

魔法・罠:1枚

 

 

 

大和

 

ライフ:4000

手札1枚

 

モンスター

バトルフェーダー:星1/闇属性/悪魔族/攻0/守0/攻撃表示

 

 

魔法・罠:便乗、3枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

デス・ヴォルストガルフ:星6/地属性/ドラゴン族/攻2200/守1700/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「チッ、ちっとまじぃか……。俺のターンドローだぁ!……よっしゃあ!キタァ!俺は天よりの宝札を発動させるぜぇ!全員手札が6枚になる様ドローだ!」

 

 

「よっしゃ!よ~くやったぜ小林!」

 

 

「ああ、この時、便乗の効果で更に2枚ドローするから」

 

 

「ハッ!関係ねぇ!出て来た時は驚いたが、攻撃力も守備力もねぇ雑魚モンスターに何が出来るぅ!」

 

 

「ふ~ん、そう言うか……(じゃあ、身を持って体験させてやるか、攻撃力0の使い方をな……。あいつのお陰でそれが出来るしな)」

 

 

(あの方達は、失策を犯してしまいましたね。一気に手札を6枚にする効果は確かに強力ですが、相手、この場合では全員ですが、一番手札を増やしてはならない方を増やしてしまいましたね。おそらくですが、先程の大和様のデュエルを見ていないのでしょうね)

 

 

「よしよし、運は俺等に向いて来たぜぇ!魔法カードを使ったから、デス・ヴォルストガルフの攻撃力は200ポイントアップするぜぇ!そしてぇ!俺は仮面竜を召喚するぅ!更に、魔法カード、トレード・インを発動だぁ!手札のトライホーン・ドラゴンを墓地に送って2枚ドロー!」

 

 

「便乗の効果で俺も2枚ドロー(こんなにいらねー)」

 

 

「関係ねぇ!更に俺は死者蘇生を発動させるぜぇ!蘇生させるのは、さっき墓地に送ったトライホーンドラゴンを蘇生させるぅ!」

 

 

「更に魔法カード2枚を発動させたから、デス・ヴォルストガルフは400ポイントアップするぜぇ!そしてぇ、伏せカードをオープするぜぇ!伏せカードは罠カード、竜の逆鱗だぁ!よーし、行くぜオラァ!」

 

 

「デス・ヴォルストガルフで、バトルフェーダーに攻撃ぃ!デス・ブラストォ!そしてぇこの時に、伏せカードオープンして、速攻魔法、突進を発動させるぅ!攻撃力を700上げて、更に効果で200追加だぁ!これで、デス・ヴォルストガルフの攻撃力は、3700だぁ!」

 

 

 デス・ヴォルストガルフの攻撃が迫るも、大和は慌てず、速やかに対処する。

 

 

「罠カード、ドレインシールドを発動。攻撃モンスターの攻撃を無効にして、そのモンスターの攻撃力分だけライフを回復する」

 

 

「な、何ぃ!?」

 

 

「だから、あんたのモンスターの攻撃力3700を、俺のライフに加算される。態々突進付けて攻撃上げさせて、俺のライフを大量に回復させてくれるとは有り難いね~」

 

 

 

ドレインシールドで3700ポイントのライフを回復

大和のライフ:4000→7700

 

 

 

「ク、クッソー!こうなりゃあ、トライホーン・ドラゴンでバトルフェーダーに攻撃だぁ!トライアングル・クロー!」

 

 

「チッチッチ、甘い甘い、前後不覚になってんぞ?罠カード、血の代償を発動させる。ライフを500払い、竜宮之姫を召喚する。その瞬間、効果を発動する。竜宮之姫の効果で、トライホーンドラゴンを守備表示にする」

 

 

 

500ポイントのライフコスト

大和のライフ:7700→7200

 

 

 

「がぁあ!これも防がれた!くっそ!さっきからテメェきたねーぞ!」

 

 

 攻撃が通らないイライラに大和に対し文句を言うが、柳に風で、飄々と応対する。

 

 

「何が?別にルールに反してねぇだろ?攻撃通らないのは、あんたの力不足なだけだ」

 

 

「うっせぇ!閉じ籠ってんじゃねーって言ってんだよ!」

 

 

「それが、戦略というものです。はい、論破」

 

 

「ぐぐぐ、クソッ!2枚伏せてターン終了だ!」

 

 

「あのさぁ、仮面竜では攻撃しなくていいのか?」

 

 

「え?……あ!忘れたぁ!」

 

 

(お粗末ですね)

 

 

怒りにかまけて忘れてた様だ。

 

 

「い、今のなし!巻き戻せ!」

 

 

「ねーよ。人に物頼む態度じゃねーし。頼み方ってもんがあんだろ?というか、別に仮面竜で攻撃してきても防ぐ手段あるから意味無いけどね~」

 

 

「え?まじで?じゃあ、そのままでいいや」

 

 

「粋がってる割には、玉の小せぇ野郎だな……」

 

 

「う、うるせぇ!防がれると分かってて攻撃する馬鹿がいるかってんだ!」

 

 

「まぁ、正論だけど、防がれると分かってても、敢えて攻撃する方がかえって良かったりする時もあったりなかったり……」

 

 

 何かしらの含みのある言い方で呟き、その呟きを聞きとった小林は、イライラしながら、応答する。

 

 

「あぁ?なんなんだよさっきから!どっちなんだかはっきりしろや!」

 

 

小林の、勘違い甚だしい物言いに、大和は溜め息混じりに答えた。

 

 

「はぁ、どっちであろうとなかろうと、決めるのは結局あんただ。第一、温情処置とってヌルゲーもいいところにしてんだから、それぐらいてめーで考えろ。んで?ターン終わりでいいの?」

 

 

「チッ!うぜぇ野郎だぜ。ターンは……終わりでいい」

 

 

「分かった。ターンのエンドフェイズ時にスピリットモンスターは手札に戻るっと…」

 

 

 その時、小林が驚いた声を上げた。

 

 

「な、何ぃ!?スピリットモンスターだとぉ!?あのカードは幻じゃなかったのか!?」

 

 

「え?驚く所か?っていうか幻?そんなにレアリティ高かったっけか?」

 

 

「あったりめぇだ!プロだって使っているのがいないくらいだぞ!」

 

 

「え?珍しいのは分かったけど、プロでもいないの?」

 

 

 確認のために芹菜に視線をやると、大和の視線に反応し、コクリと頷いた。

 

 

「ああ、そうなんだ(そういやぁ、アニメじゃ乃亜しか使ってなかったような……)。まぁいいや、兎に角手札に戻すぞ?」

 

 

「あ、ああ。こうやって出てくると必ず1回は防がれんのかよ……」

 

 

「甘いなぁ……、俺の手札今10枚もあんだぞ?本当に1回だけだと思う?」

 

 

「ぐっ、ライフが続く限り幾らでも防げんのかよ……うざってぇ……」

 

 

「ハッハッハ~、まぁ、頑張って突破するんだな」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

2ターン目Cのフィールド状況

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

仮面竜:星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100/攻撃表示

トライホーン・ドラゴン:星8/闇属性/ドラゴン族/攻2850/守2350/守備表示

デス・ヴォルストガルフ:星6/地属性/ドラゴン族/攻2200/守1700/攻撃表示

 

魔法・罠:竜の逆鱗、2枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:6枚

 

モンスター

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻3300/守3100/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻500/守500/守備表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:3300

手札:6枚

 

モンスター

なし

 

魔法・罠:1枚

 

 

 

大和

 

ライフ:7200

手札:10枚

 

モンスター

バトル・フェーダー:バトルフェーダー:星1/闇属性/悪魔族/攻0/守0/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、血の代償、1枚セット

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「さぁて、俺のターンドローっと。しっかし、ターンが来るまでなげぇなオイ。ダレるしグダグダだし……、まぁいい、さて何すっかな……、とりま、シールドクラッシュを発動して、トライホーン・ドラゴンを破壊な?」

 

 

「何ぃ!?くっ、トライホーン・ドラゴンが……」

 

 

「お次は、強制転移を発動っと、俺のバトルフェーダーと、あんた(小林)のモンスターと交換な?さぁ、指定しな」

 

 

「ちっ、俺は仮面竜を指定する……」

 

 

 大和のバトルフェーダーと、小林の仮面竜が入れ替わる。

 

 

「はい、どうも。そして、竜宮之姫を召喚する。竜宮之姫を召喚すれば守備表示変更するる事が出来るけど、敢えて効果の発動はしない」

 

 

「何ぃ?どういう事だ!?」

 

 

「慌てなくても直ぐに分かるさ。続けるぞ?俺は更にライフを500払い、血の代償の効果を発動。仮面竜と竜宮之姫を生け贄に捧げ、火之迦具土を召喚する。因みに、戦闘で破壊したわけじゃないから、仮面竜の効果は発揮しないからな~」

 

 

「ク、クソッ!」

 

 

 

500ポイントのライフコスト

大和のライフ:7200→6700

 

 

 

 そして、大和のフィールドに燃え盛る筋骨隆々の屈強そうな男が現れる。

 

 

「な、なんだ!?そのモンスターはっ!?」

 

 

「ちっ、ヤバそうなのが出て来やがったな?」

 

 

威圧感のあるモンスターに、DQNチームは驚きの様相を見せた。

 

 

「ああ、知らない?スピリットにおける切り札的カードなんだが……まぁ、後でその脅威を見せるさ。っつ事で続きな?そんじゃあ、手札のスピリットモンスター、砂塵の悪霊を除外して、伊弉凪を特殊召喚する。そして、俺は装備カードの八尺勾玉を、火之迦具土に装備する。下拵えはこんなもんでいいかな……。さて、いっくぞー」

 

 

「な、なんだ?その装備カードは!?」

 

 

「ああ、これ?別に何て事はないさ。相手モンスターを破壊して墓地に送った時に、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のライフを回復させる装備カードだ。其処まで脅威じゃないだろ?」

 

 

 

「んなわけねぇだろぉ!?ただでさえ、てめぇのライフ多いじゃねぇか!」

 

 

「ふざけてんじゃねーぞ!?」

 

 

 DQN経ちは口々に文句を言い、芹菜も同じ気持ちらしい。

 

 

「大和様、流石にそれはないと思いますよ?」

 

 

「そうかぁ?」

 

 

「はい(スピリットデッキしか見て居りませんが、ただでさえ、ダメージが通らない方なのに、たくさんのライフポイントを積まれると、攻略するのは、弱点があるデッキ以外、攻略が不可能に近くなります)」

 

 

「そっかぁ……まぁ、いいや。続けるぞ?俺は火之迦具土で、デス・ヴォルストガルフに攻撃」

 

 

 火之迦具土の攻撃が、通る前に、小林は罠カードを発動させた。

 

 

「ハッ!これ以上好きにさせてやるかってんだ!罠カード、聖なるバリア-ミラーフォースを発動するぜぇ!これで、てめぇらの攻撃表示のモンスターは全滅だぁ!」

 

 

「させません!私は「ちょっと待った」……大和様?」

 

 

 小林の罠カードに芹菜が反応したが、大和が割って入る。

 

 

「須乃宮さんは、カードを温存しておきな。俺が始末しとく」

 

 

「……分かりました」

 

 

 芹菜は動きを止め、再び大和の一挙手一投足を見詰めた。

 

 

「よし、それじゃあ改めて罠カード、魔宮の賄賂を発動。ミラーフォースの効果を無効にして破壊する」

 

 

「な、なんだとぉ!?これも防がれんのかよぉ……」

 

 

 小林は、いよいよ激昂するのではなく、泣きが入り始めた。

 

 

「悪いな。その代わり、あんたはカードを1枚ドロー出来るぞ?」

 

 

「あ、ああ……ドロー……」

 

 

 目に見えて、覇気が薄くなっているのが分かる。

 

 

「ドローフェイズ以外でドローしたから、俺は便乗の効果で2枚ドローだ。というわけでダメージ計算な?」

 

 

 

2400(デス・ヴォルストガルフ)-2800(火之迦具土)=400ダメージ

小林のライフ:4000→3600

 

 

 

「畜生!デス・ヴォルストガルフが……」

 

 

「そして、八尺勾玉が装備しているモンスターで攻撃して、相手モンスターを破壊して墓地に送ったから、送ったモンスターの元々の攻撃力2200が俺のライフに加算される」

 

 

 

2200ポイントのライフを回復

大和のライフ:6700→8900

 

 

 

「ラ、ライフポイントが8000越えだとぉ?倍もあるじゃねぇか」

 

 

(タッグデュエルで隠れ蓑になってますが、まだ2回しか自分のターンが来ていないのですよね……、それなのに、ライフは既に初期の倍。長引けば長引く程ライフポイントが増えて行き、尚且つ、堅い。手の付けられないフィールドになりますね)

 

 

「因みに、火之迦具土は、ダメージを与えた次のターン、まぁタッグデュエルだから、次に来るアンタのターンの開始時に手札は全て捨てる事になるから、そこんとこ宜しく」

 

 

 火之迦具土の効果を知らなかったらしく、一同が驚く。

 

 

「な、何だってぇ!?」

 

 

「インチキ効果だろそれ!?」

 

 

「……強力な効果……ですね。手札を落とされたら、次のターン何も出来なくなってしまいます(本当に味方で良かったと思います……)」

 

 

「そうか?飽くまでダメージを当てないといけないがな。それに、召喚させるまでが大変だしなぁ……」

 

 

 DQN経ちの抗議は一切無視して、芹菜の憂いに応える。

 

 

「それでも強力ですよ?貫通効果のある装備カードを使われれば、それこそ手立てが極めて少なくなります」

 

 

「てめぇ!シカトこいてんじゃねー!」

 

 

「こっち見ろやぁー!」

 

 

 無視された事にDQN達は憤るが、大和は徹底的に無視を決め込む。

 

 

「おお、聡いねぇ。当然あるよ?まぁ、まだ手札に来てないけどな?」

 

 

「矢張りそうでしたか……」

 

 

「(取り敢えず、タイム・イーターと偉大天狗が揃ってないだけマシだと思って欲しいな……。これが決まれば本当に何も出来なくなるから……)そんじゃあ、事を戻して、伊弉凪でバトルフェーダーに攻撃」

 

 

「ちょ、ちょと待て!ってギャー!」

 

 

 小林がグチグチ言っている間にいきなり攻撃した為、反応が遅れ慌てふためく。

 

 

「何?なんかあんの?」

 

 

「ね、ねぇけどイキナリ攻撃して来んじゃねぇ!ビックリすんだろうがぁ!」

 

 

「見てない、無駄な文句、構えてないてめぇが悪い。兎に角、ダメージ計算な?」

 

 

 

0(バトルフェーダー)-2200(伊弉凪)=2200ダメージ

小林のライフ:3600→1400

 

 

 

「最後にカードを1枚セットしてターン終了」

 

 

 大和がターンのエンドを宣言した瞬間、再び金髪鼻ピアスから声が上がる。

 

 

「この時罠カードを発動させるぜ!2枚目の機械王―B.C.3000を特殊召喚だ!」

 

 

「また、それか……まぁ、何度やっても無駄だと思うがな……精々頑張ってくれ」

 

 

「うっせぇ!!!」

 

 

 大和の茶々に、金髪鼻ピアスは怒鳴り、大和はヤレヤレという様な格好で肩を竦め、相変わらず、余計に怒りを煽る様な仕種を見せた。

 

 

「ああ、そうそう、伊弉凪の効果で、スピリットモンスターは手札に戻らないから、火之迦具土はそのまんまな?」

 

 

「「ゲッ(ゲェッ)!」」

 

 

 嫌な表情するだろうな?と思っていたが、案の定だった。

 

 

(でもまぁ、スピリットは基本的に手札に戻る効果故にフィールドが溜まり辛く場持ちが悪いし鈍足というのがあるが、逆にそれが強みなんだよね。手札に戻るからこそ、除去されにくく、召喚した際の誘発効果が繰り返し再利用が出来るのがスピリットの良い所なんだよ。だから、フィールドに留まるという事は除去し易いという事にもなる。それが、あいつ等は気付くかな~?)

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

2ターン目Dのフィールド状況

 

 

 

大和

 

ライフ:8900

手札:5枚

 

モンスター

火之迦具土:星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900/八尺勾玉装備/攻撃表示

伊弉凪:星6/風属性/天使族/攻2200/守1000/攻撃表示

 

魔法、罠:便乗、血の代償、八尺勾玉装備中、2枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:1400

手札:2枚

 

モンスター

なし

 

魔法、罠:竜の逆鱗、1枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:6枚

 

モンスター

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻3300/守3100/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻500/守500/守備表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:3300

手札:6枚

 

モンスター

機械王―B.C.3000:星4/地属性/機械族/攻1000/1000/攻撃表示

 

魔法・罠:なし

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「俺のターンドロー!ハッ!テメェは馬鹿だな!フィールドに何もねぇのに攻撃しねぇとはな!?ビビりか!?」

 

 

「ん?俺に言ってる?何、俺が手を下すまでもない。機械王が中心のデッキじゃ場が揃ってても大した脅威にはならん(この世界の中心人物だったら、そんな愚行しないけどな。手札6枚で無視とか自殺行為もいい所だ)」

 

 

今一番の嘲りに、ただでさえ低い沸点が抑えられる訳もなく、怒髪天を衝く。

 

 

「んだと、テメェ!」

 

 

しかし、特に気にせず大和はスルーする。

 

 

「と、言う事で須乃宮さん、あのアホ(金髪鼻ピアス)に注視しててくれ。俺は、こっちのドラゴン使ってる奴殺るから」

 

 

「はい、分かりました」

 

 

「じゃあ、宜しく」

 

 

 大和が視線を戻すと、金髪鼻ピアスが跳びかかろうとしたのか、他のDQNに脇を抱えられ、抑えられている。

 

 

「放せッ!アイツを殴らせろ!」

 

 

「落ち着くんじゃ!さっきあれにブン投げられたの忘れたんかい!?」

 

 

「は・な・せー!」

 

 

「だから、落ち着くんじゃー!」

 

 

 

 ドレッドヘアの男の頑張りに、どうにか治まり、デュエルが再開された。

 

 

「大和様、あの方達をあまり煽らないで下さいね?進行が遅れますので……」

 

 

「ハハ、悪い悪い。ああいうの見てると、おちょくりたくなるんだよなぁ……。以後気を付ける」

 

 

「お願いしますね?」

 

                              

「ぜぇぜぇぜぇ、テメェ覚えてろよ!?行くぜ!俺は魔法カード、磁石の召喚円 LV2を発動させるぜ!手札からレベル2以下の機械族モンスターを特殊召喚出来るぜ!俺は手札からクラスター・ペンデュラムを特殊召喚するぜ!そして効果を発動させるぜ!このカードが召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスターの数分、トークンモンスターを特殊召喚出来るぜ!相手って言っても二人居るから、対象は女を指定するぜ!丁度3体居るから、空いてる所は全てトークンで埋められるぜ!」

 

 

(ほぉ、それを使うか。この時期じゃ、ないカードだよな?という野暮な事は置いといて、それなのに、主戦力が機械王なのが勿体ない。それに、このタイミングでやってもあれじゃ次に上級モンスターをリリースしたとしても、攻撃のないモンスターが残るし、標的にしかならんだろ?まぁ、トークン収穫祭みたいのがあれば、それなりに有用だろうけど……)

 

 

「そんでもって俺は、クラスター・ペンデュラムとペンデュラム・トークンを生け贄にして、パーフェクト機械王を召喚するぜ!そして、魔法カード、死者蘇生を発動して、墓地に落ちてるもう一つのパーフェクト機械王を召喚するぜ!更に、パーフェクト機械王に団結の力を装備させるぜ!これでパーフェクト機械王の攻撃力は、7900と4700だぜ!ハッハ~!これならどうやったって勝てねぇだろ!!?ハッ!ビビって声も出せねぇか!?」

 

 

 遂に好転したと、意気を衝天させ挑発するが、大和と芹菜は特に驚く事はせず、相変わらず平静であった。

 

 

 しかし、金髪鼻ピアスは高攻撃力に舞い上がってしまい、それに気付かない。

 

 

 寧ろ、ぐうの音が出ない程、驚いて固まっていると思っているらしい。

 

 

(確かに、この時代の環境に攻撃力3000を優にを超えるモンスターを2体揃えるのは素直に凄いと思うが、あのまま攻撃するつもりなのか?須永さんの伏せカードが3枚あるし、俺も2枚伏せている。もう2、3手ないと流石に攻撃し辛いと思うんだがなぁ……。大嵐やハリケーンを使っておけば話しはかわるけど、あれはターンの最初にやらないと意味ないからそれの線はないし、本当にどーすんだ?)

 

 

「そして、俺はこのターンは攻撃しねぇが、代わりに、トークン収穫祭を発動させるぜ!フィールド上にトークンは俺の所にしかいねぇし、攻撃力は下がるが、フィールドに残っているよりはいい!フィールドのペンデュラム・トークン2体を破壊して、1600ポイントのライフを回復するぜ!そして、機械王―B.C.3000を守備表示にして、最後にリバースカードを1枚伏せてターン終了だ!」

 

 

 

1600ポイントのライフを回復

金髪鼻ピアスのライフ:3300→4900

 

 

 

(ああ、やっぱり使うのか……、でも、流石に高攻撃力を2体揃えても攻撃は無闇に攻撃はして来なかったか……だが、攻撃を仕掛けないのも、この場合はあまり良くなかったりするんだよなぁ……伏せカードは1枚だけだし、あのモンスターを除去するのは難くない。だから、このターンにどうにか最低一人はリタイアさせるべきだった……)

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

3ターン目Aのフィールド状況

 

 

 

金髪鼻ピアス

 

ライフ:4900

手札:0枚

 

モンスター

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻6100/守1500/団結の力装備 攻撃表示

パーフェクト機械王:星8/地属性/機械族/攻3700/守1500/攻撃表示

機械王―B.C.3000:星4/地属性/機械族/攻1000/1000/守備表示

 

魔法・罠:団結の力装備中、1枚セット

 

 

 

大和

 

ライフ:8900

手札:5枚

 

モンスター

火之迦具土:星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900/八尺勾玉装備/攻撃表示

伊弉凪:星6/風属性/天使族/攻2200/守1000/攻撃表示

 

魔法、罠:便乗、血の代償、八尺勾玉装備中、2枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:1400

手札:2枚

 

モンスター

なし

 

魔法、罠:竜の逆鱗、1枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:6枚

 

モンスター

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻3300/守3100/攻撃表示

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻500/守500/守備表示

 

魔法・罠:2枚セット

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「では、私のターンですね。ドロー致します。私は、ギガプラントの効果を使用し、墓地に居るダンディライオンを特殊召喚致します。そして罠カード、風霊術-「雅」を発動致します。フィールドの風属性モンスター、綿毛トークンを生け贄に捧げて、団結の力を装備したパーフェクト機械王をデッキの一番下に戻します。意味の無くなった団結の力は墓地に送って下さい」

 

 

「バ、馬鹿な!!?攻撃力6100のモンスターがっこんなにあっさり……」

 

 

 金髪鼻ピアスの狼狽に、全く気にする事なく、芹菜は淡々と手を進める。

 

 

「そして私はここで、団結の力を、ティタニアルに装備致します。」

 

 

(来たねぇ。フィールドに溜まりやすい植物族には、お誂え向きのカードだ)

 

 

「更に私は。魔法カード、ブラック・コアを発動致します。私は手札のカードを1枚捨て、機械王―B.C.3000を除外致します」

 

 

「何だと!?」

 

 

機械王―B.C.3000の頭上に稲光が見える黒い穴が出現し、そのまま飲み込まれていった。

 

 

 

「では、参ります。椿姫ティタニアルで、パーフェクト機械王に攻撃致します」

 

                      

「ハッ!易々攻撃されてたまっか!?罠カード、魔法の筒《マジック・シリンダー》を発動するぜ!自分の攻撃を自分で味わえ!」

 

 

「残念ですが、そうは参りません。ティタニアルの効果を発動致します」

 

 

「何だと!?ハッ、しまった!」

 

 

「ティタニアルの効果で、ダンディライオンを生け贄に捧げます!そして、魔法の筒の効果の発動を無効にして破壊します!更にダンディライオンが墓地に贈られたので、2体を守備表示で特殊召喚致します」

 

 

 遮るものがなくなったティタニアルの攻撃は、パーフェクト機械王を捕え、破壊した。

 

 

 

3200(パーフェクト機械王)-7300(椿姫ティタニアル)=4100ダメージ

金髪鼻ピアスのライフ:4900→800

 

 

 

「それでは最後にギガプラントで金色の髪の方に直接攻撃致します!」

 

 

 

 フィールドに何もない金髪鼻ピアスは、為す術なく攻撃を受けた。

 

 

「ウ、ウガァ!!!!!!クッソー!!!」

 

 

 

金髪鼻ピアスのライフ800-2900(ギガプラント)=2100のオーバーキル

 

 

 

(ヒュ~、やるねぇ。表情から分かり辛かったけど、結構怒ってたんだなぁ……。兎に角まぁ、一人撃破と……)

 

 

 ようやく1人倒すも、芹菜は弛まず、尚も淡々と続ける。

 

 

「最後に、カードを1枚セットして、ターンを終了致します」

 

 

「クソッ!クソッ!クソッ!やられた!!!小林、わりぃ、後頼んだ……」

 

 

 金髪鼻ピアスは、ライフを0にされ、威張る気力も無くなり、悄々と退散し、近くでorzになっていた。

 

 

「ああ~、1人逝ったけど、まだやんの?サレンダーをお奨めするが?」

 

 

「う、うるせぇー!頼まれたんだ!最後までやるぜぇ!」

 

 

「あっ、そう……(この場面だけ見れば、ジャンプの主人公みたいなんだけどなぁ……、その気持ちを他に活かせとつくづくそう思うわぁ~……)」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

3ターン目Bのフィールド状況

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:3枚

 

モンスター

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻500/守500/守備表示×2

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻7300/守7100/団結の力装備/攻撃表示

 

魔法・罠:団結の力装備中、2枚セット

 

 

 

大和

 

ライフ:8900

手札:5枚

 

モンスター

火之迦具土:星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900/八尺勾玉装備/攻撃表示

伊弉凪:星6/風属性/天使族/攻2200/守1000/攻撃表示

 

魔法、罠:便乗、血の代償、八尺勾玉装備中、2枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:1400

手札:2枚

 

モンスター

なし

 

魔法、罠:竜の逆鱗、1枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス《リタイア》

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「お、俺のターンド「ドローする前に手札捨てて~」クソッ!」

 

 

 大和に言われた通り、小林は手札を捨てた。

 

 

「ドロー……くっ、何も……ねぇ……ターン終了……」

 

 

{あ~あ、なんも引けなかったんね……}

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

3ターン目Cのフィールド状況

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:1400

手札:1枚

 

モンスター

なし

 

魔法、罠:竜の逆鱗、1枚セット

 

 

 

芹菜

 

ライフ:4000

手札:3枚

 

モンスター

綿毛トークン:星1/風属性/植物族/攻0/守0/守備表示×2

ギガプラント(効果):星6/地属性/植物族/攻2900/守1700/攻撃表示

妖精王オべロン:星6/水属性/植物族/攻2700/守2200/守備表示

椿姫ティタニアル:星8/風属性/植物族/攻7300/守7100/団結の力装備/攻撃表示

 

魔法・罠:団結の力装備中、2枚セット

 

 

 

大和

 

ライフ:8900

手札:5枚

 

モンスター

火之迦具土:星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900/八尺勾玉装備/攻撃表示

伊弉凪:星6/風属性/天使族/攻2200/守1000/攻撃表示

 

魔法、罠:便乗、血の代償、八尺勾玉装備中、2枚セット

 

 

 

入れ込み坊主(小林)

 

ライフ:1400

手札:2枚

 

モンスター

なし

 

魔法、罠:竜の逆鱗、1枚セット

 

 

 

金髪鼻ピアス《リタイア》

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「俺のターンドロー……ああ……、須乃宮さんアレどうする?普通にこのままやれば終わるけど、決着は須乃宮さん、君が決める?」

 

 

 勝負はもう99,9%決まったと確信し、事の発端である芹菜に決着付けるかと聞いてみた。

 

 

「は、はい……えと……そう……ですね、私は気にせず、大和様が決めて下さい」

 

 

「了解。そんじゃあ、最後は派手に決めるか……そんじゃあ、まずは夜叉を召喚する。このモンスターが召喚された時、相手フィールド上に存在する魔法・罠カードを手札に戻す事が出来る。そういう事で、その伏せカードを手札に戻して」

 

 

 特に抵抗もせず、黙って従った。最早、完全に戦意喪失していた。

 

 

「なんだよ、張り合いがねぇなぁ……、つまんねぇさっさと終わらそ。じゃあ、血の代償を使って、伊弉凪と夜叉を生け贄に、八俣大蛇《ヤマタノドラゴン》を召喚する。そんで墓地に居る夜叉を除外して大和神を特殊召喚する。まぁ、こんなもんでいいだろ?」

 

 

「最後に、一斉射撃~!!

 

 

 

 

 

2800(火之迦具土)+2600(八俣大蛇)+2200(大和神)=攻撃力7600

1400-7600=6200のオーバーキル

 

 

 

 大和達の勝ちが決定した瞬間、固唾を飲んでみてた野次馬達は一斉に歓声を上げた

 

 

「うおおおおースゲェデュエルだったぜ!」「か、完勝だぜ!」「本当に凄かったわ」「実力差が段違いだったわね」

 

 

等の言葉が相次いだ。

 

 

「うるせー……、兎に角、俺等の勝ち」

 

 

「クソッ、駄目……だったか……」

 

 

「約束通り、私達が勝ったのですから、早々に去って下さいね?」

 

 

 満面の笑みを浮かべ、DQN達に囁いた。

 

 

「ほら、帰れ帰れ」

 

 

 それと同時に、野次馬達の「帰れ」コールが大合唱された。

 

 

 そしてDQN3人は肩を落とし、フラフラと立ち去って行った。

 

 

「さて、一件落着と行きたい所だが、観客がすんげぇ居てうざいから、こっからとっとと去ろうぜ」

 

 

「い、何時の間にこんなに……そ、そうですね……」

 

 

 二人は立ち去ろうとした瞬間、「ガッチャ!スゲェデュエルだったぜ!」の声が聞こえた。

 

 

「ん?(ガ、ガッチャ!?嫌な予感が……)須乃宮さん、一刻も早く、此処を去ろう」

 

 

「え?あ、はい、キャ!や、大和様!?」

 

 

大和は芹菜の了解を取る前に、芹菜の手を取り、脇目も振らず、走り去った。

 

 

「ちょ、ちょっと待ったー」の声がしたが、大和は無視した。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、此処まで来れば大丈夫だろ……」

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、一体どうしたのですか?」

 

 

「いや、まぁ、なんとなく(あまり聞きたくない声がしたんですとは言えないな)」

 

 

「そ、そうですか。あ、あの大和様、手が……」

 

 

「……あ!?悪い」

 

 

急ぎ過ぎて、手を繋いで来た事を忘れてた大和は、慌てて繋いだ手を解いた。

 

 

「す、すまん。咄嗟に手を握ってしまった……」

 

 

「い、いえ、わ、私はき、気にしておりませんから……」

 

 

 二人共々、顔は遠目からでも分かる程真っ赤だった。

 

 

 それから二人の間に、気まずい雰囲気が流れた。

 

 

(お、重てぇ、空気が重てぇ……)

 

 

 しばらく沈黙が続く中、芹菜が口を開いた。

 

 

「……あの、先程は、助けて頂くどころか助力までして頂き、誠に有難う御座います」

 

 

 芹菜は、深々と頭を下げる。

 

 

「ああ、ま、まぁ、乗りかかった船だったしな……見て見ぬ振りは後でなんか目覚めが悪いしな……(すいません、普通に逃げようとしてました)」

 

 

「何か、お礼出来る物があれば宜しいのですが……」

 

 

「い、いいよ別に……。今、正直、疲れてるし……」

 

 

「あ、気付かず申し訳ありません。そうですよね。試験でデュエルをした後に、私のいざこざに付き合わせてしまったのですから当然ですよね……」

 

 

「そんなに畏まらなくていいけど、ほら、アカデミアに入学出来れば、普通にまた会えるんだしさ……」

 

 

「あ、そうですよね。試験官に勝ったのですから、合格は間違いありませんよね。では、また会った時に、改めてお礼を致しますので……」

 

 

「あ、ああ。そんじゃあ気を付けて帰れよ?」

 

 

「はい。この度は本当に有難う御座いました」

 

 

「ああ、じゃ、じゃあな」

 

 

 そう言って、二人は別れ、家路に着いた。

 

 

 

 

 

「はぁ、ただいま~、疲れた。精神的に……」

 

 

 大和が帰って来たのに気付いた月陽が、掛けて来た。

 

 

「あ、大にぃただいまー。ねぇねぇねぇ、試験どーだったー?」

 

 

 月陽が無邪気に声を掛けてくるも、疲れていた大和はおざなりに応えた。

 

 

「ああ、まぁ、ボチボチだな……」

 

 

「ちょ、大にぃ?かなり疲れた顔してるけど、まさか、負けたの!?」

 

 

「いや、勝った……」

 

 

「あ、勝ったんだ。なのに、なんでそんなに疲れた顔してんの?」

 

 

「まぁ、色々とあったんだよ……なぁ、もういいか?疲れたからもう寝たい……」

 

 

 大和のダルそうな一言一言に、月陽は掛ける言葉が見つからず、「そ、そう」と応えるだけだった。

 

 

 その後は、大和が自分の部屋に戻る姿を、月陽は黙って見ているしかなかった。

 

 

 そして、大和は自分の部屋に着いた途端、ベッドに倒れ込みそのまま寝入ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 




モブキャラのデッキを一々考えるのがメンドクサイなー。

装備ビートだけじゃつまんないので、ああいう形にしましたが、現実には絶対ないだろうな~ってデッキですね。

というわけで、オリヒロイン登場です。大和撫子タイプですね。

もう書いちゃったので、変更は出来ませんね(ニッコリ)。

それと、月陽のヒロイン昇格ヨスガ案が出て来たんですが、いりますか?

元からクオリティの低い作品が、更に低くなる可能性が高いのですが、それでいいのならそうしますがどうします?

後、TFキャラからのヒロインは雪乃とツァンになりそうです。

というか、そのつもりで書き始めましたけど……。

他にも票を入れてくれた方には申し訳ありませんが、それは無くなりそうです。すいません。

ヒロインにしてあげたかったのですが、私の腕では書き切れる自信がありません……。

本当にすいません。

では、また次回に……。
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