事故って遊戯王の世界に来ちゃった転世者   作:汰蹴

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さぁ、転生者君とのデュエルです。


それにしても、文が纏まらなすぎて滅茶苦茶になって、無駄に長くなってしまった。


自分の文才のなさが恨めしい……。


なのに、ところどころネタを挟んでるし、私はなにがしたいんだろうか……。


turn5 天使の進撃

                   薬師寺Side In

 

 

 僕の名前は、薬師寺万里という者だ。

 

 

 僕は所謂、転生者という選ばれた存在だ。

 

 

 かつての僕は、それは酷いなんてものじゃないくらい、ブサメンだった。

 

 

 ニキビや吹き出物が其処彼処に散らばり、酷く目立つ二重顎。

 

 

 顔だけでなく、身長が低く、胴長短足のピザ体系で、フケ頭に腋臭と最悪な組み合わせ。

 

 

 名前だって、薬師寺万里なんてかっこいい名前ではなく、田中一郎とかいう超没個性的な名前だった。

 

 

 逆に、そういう体質などもあった為、殴る蹴る、パシリ等のイジメはなかったが、ハブったり、徹底的に無視はされた。

 

 

 そんなんだから、彼女どころか友達すら居なかった。

 

 

 だから、登校拒否する様になり、引き篭もりがちになった。

 

 

 その為、アニメや漫画等の趣味にのめり込む様になって行った。

 

 

 そんな俺に、突然の転機が訪れた。

 

 

 と言っても、その転機になった原因も虚し過ぎる理由だったが……。

 

 

 その転機というのが、僕が食事をしている時に、食べ物を喉に詰まらせて死んでしまったのだ。

 

 

 その時に僕は、幸運な事に生と死の狭間という白バックの世界に舞い降りてしまったのだ。

 

 

 その白バックの世界には管理人兼、神様という存在が居て、その神様に転生しないかと持ち掛けられた。

 

 

 神様曰く、僕の死は誤りがあったらしく、そのお詫びとして僕が望む好きな世界に転生させてくれると言われた。

 

 

 僕は、行く場所を凄く悩んだ。

 

 

 リリなの、ネギま、ゼロの使い魔、恋姫、遊戯王等々魅力的な作品があって色々考えたが、趣味と実益、危険性等を考えた結果、遊戯王の世界にする事に決めた。

 

 

 他の作品でテンプレの様に、チート能力を貰って無双する事も考えたけど、喧嘩どころか戦闘経験が一切ない為、諦めた。

 

 

 だから遊戯王の世界にしたのだが、遊戯王自体にも闇のデュエルとかいう危険なのはあるが、他よりは危険が少ない筈なのだ。

 

 

 遊戯王なら、リアルファイトは少ないし、カードにアドバンテージがある分、自信がある。

 

 

 闇のデュエルだとしても、結局の所、勝てばいいのだ。

 

 

 それに、強ければ強い程周りは俺様を認めてくれる筈だと思い至った。

 

 

 そして神様に、その旨を願った。

 

 

 おまけとして、行きたい世界の他に、違う願いも強請った。

 

 

 本来なら行きたい場所の他に、3つ願いを叶えられる事ができるのだが、僕は更に増やしてくれる様神様に頼み込んだ。

 

 

 流石に神様は良い顔をしなかったが、僕にした処遇を盾にしたら、渋々だが了承してくれた。

 

 

 その願いが、ずっとコンプレックスだった容姿と体質の変更、名前の変更、現実で所持してた全カードの持ち込み、ニコポ・ナデポ、闇の術に強い体質、カードの精霊を見れて触れる事が出来る力等を強請った。

 

 

 そんな経緯《いきさつ》があって、この遊戯王世界にやって来た。

 

 

 最初は慣らす為に、あちこちのカードショップ等に出掛け、其処でデュエルを仕掛けて連戦連勝した後《のち》自信を付けた。

 

 

 注目され、勝ち続ける事でこうも称賛されるのは生まれて初めてだった。

 

 

 それが功を奏し、女性から言い寄られる様にもなった。

 

 

 だが、総じて並以下の顔だったので、断った。

 

 

 だが、僕はこう思った。

 

 

 この力と美貌があれば、何れはヒロイン級の美人も落とせる事は可能でハーレムを作る事は夢ではないという事に気付いた。

 

 

 時期的に、GXの時代だという事がわかり、だったらアカデミアに入学して明日香やレイ、はたまた明日香の取り巻きをもゲットして酒池肉林なバラ色生活を送るのが、目標になった。

 

 

 そういえば、アカデミアの試験はまだかな~?そろそろだと思うんだが……ハ~、持ちどおしいなぁ……。(この時点で既に試験は終わっている)

 

 

 そして今日も僕は、カードショップへ行って、デュエルをしようと思って出掛けたが、その途中で、僕に電流が走った。

 

 

 なんと、TFに出て来る、藤原雪乃とツァン・ディレが居て、すぐ近くに、原作にもTFでもいなかった存在だが、良く見てみるとその子も可愛いらしい女の子で、3人一緒に仲良く歩いているのが目に映った。

 

 

 なんて都合がいいのだろうか、これがオリ主補正のお陰なのかもしれない。

 

 

 今の僕なら、あの3人を……ぐふふ、ジュルリ、おっといかんいかん。逸る気持ちを抑えきれずに思わず涎が出てしまった。

 

 

 今の僕に、指を咥えて黙って見ているだけという選択肢なんてない。

 

 

 寧ろ、今行かずしていつ行くのか、今でしょ!

 

 

 そうと決まれば、早速声を掛けてみよう。

 

 

 

 そして僕は、3人に声を掛けて見ると、どうやら、それなりの好感触の様だ(実際は、無表情です。寧ろ、いきなり現れたお邪魔虫に若干イラついています)。

 

 

 もう少し押せば、行けるだろう。

 

 

 しかし、これからだって時に邪魔が入った。

 

 

 そいつは、死んだ魚の目をしたブサメンのモブ野郎(薬師寺主観)のクセにインテリぶっているのか、眼鏡を掛けている奴だった。

 

 

 あろうことか、そいつは雪乃達の知り合いらしく、更には原作にはいない可愛い子の兄だと嘯きやがった。

 

 

どう見たってそんな筈はないだろう。全然似てないんだから……。

 

 

 俺がそれを指摘したら、なんとその可愛い子が擁護しだしたのだ。

 

 

 違う、そんな筈はない。

 

 

 あれは、脅されているか、マインドコントロールされているだけなんだ!

 

 

 そして更に、受け入れ難い腹立たしい事があった。

 

 

 なんと、雪乃があの野郎の彼女だとか、言い放った。

 

 

 違う、そんな事があるわけがない!

 

 

 あれも、雪乃達は脅されているか、マインドコントロールを受けているんだ!

 

 

 許せねぇ、あの野郎を叩きのめしてやる!

 

 

 デュエルに勝てば、大抵の事が罷り通る世界なんだ。

 

 

 幸い、僕にはその力がある。

 

 

 待っててね、今あのいけすかない眼鏡野郎から解き放ってあげるからね……。

 

 

 

               薬師寺 Side Out

 

 

 

 

それから、お互い準備が整ったので、二人対峙する。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

「先行はこの僕が貰う!ドロー!」

 

 

(だから、言ったもん勝ち止めろってーの)

 

 

「僕はまず、手札のヘカテリスを墓地に送り、デッキから神の居城-ヴァルハラを手札に加える!」

 

 

(ヴァ、ヴァルハラ……だと?嫌な予感しかしねー)

 

 

「そして、手札に加えた神の居城-ヴァルハラを発動させる!今僕の場にはモンスターがいない為、手札からアテナを特殊召喚する!」

 

 

(ですよねー。非常にやばい。こりゃ遊んでらんねぇ、気を抜いたら一瞬で終わる。ガチで行く!さて、問題はこれが、光のみの天使か、それとも、闇の天使が混じったデッキかだが、私的には光天使のみの方が嫌だなぁ……。でもま、結局のところ、どっちが来ても面倒臭いってわけよ。でも、ヴァルハラを使って、アテナを使うって事は、闇天使だろうが、光天使だろうが墓地に落としたり、特殊召喚したり、手札消費が激しい筈なんだ。だから必然と墓地落としやドローカード結構入っている筈。っていうか、入ってなかったら逆におかしい。それを踏まえると、墓地落としとドローが出来るトレード・インは絶対入っているね。後、現実なら禁止になっちゃってるけど、この時期なら天使の施しなんかもアリかな?取り敢えずは、そこに付け入ってみるか……)

 

 

「更に僕は、ジェルエンデュオ通常召喚する。この時、アテナの効果で相手プレーヤーに600ポイントのダメージを受ける!」

 

 

(まぁアテナを出された時には、こうなるだろうなと予想してたとはいえ、いきなり出鼻を挫かれるって嫌だなぁ……)

 

 

 

600ポイントの効果ダメージ

大和のライフ:4000→3400

 

 

「最後にリバースカードを2枚セットしてターン終了だ!」

 

 

(おやおや?もっとモンスター出される覚悟してたんだけど……ある意味手札事故ってないか?アテナ出してるくせして、墓地にモンスター送らないとか……否、この場合は送る手段が無かったと見るべきか。取り敢えずはラッキーだと思っておこう。それよりも、さっきから妙な鳥肌というか、ざわつき感があるんだよなぁ……。なんだろうか……いかんいかんデュエルに集中しよう)

 

 

 大和は、薬師寺がアテナを出した時に、言い知れない不安感が襲っていた。

 

 

 それは、アテナを出して、このデュエルやばいかも、という種類の不安感ではなく、胸が締め付けられる様な感覚の不安感だった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

      

 

 

先攻1ターン目のフィールド状況

 

 

薬師寺

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

アテナ:星7/光属性/天使族/攻2600/守800/攻撃表示

ジェルエンデュオ:星4/光属性/攻1700/守0/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット、神の居城-ヴァルハラ

 

 

 

大和

 

ライフ:3400

手札:5枚

 

 

 

   

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「いきなり、ダメージを受ける展開じゃない。アイツ本当に大丈夫なの?というより、アイツに任せて大丈夫なの?」

 

 

 大和が直ぐにダメージを受けた事で、ツァンは不安の言葉を吐露する。

 

 

「今のところなら、まだ大丈夫だと思いますよ?流石に先行1ターンで防ぐ手段なんてそうそうありませんよ。でも、たった600のダメージだし、ここからは、兄の独擅場になるかもしれない」

 

 

 しかし、月陽は大和を信用しているのか、焦る様子はない。

 

 

「なら、勝つのを信じて大人しく見てましょ?」

 

 

「そうですね」

 

 

「そうね。い、一応言っておくけど、普通ならアイツの勝ち負けなんてどうでもいいんだからね!今回は仕方なく……」

 

 

 ツァンは、最後に何か言いかけて口籠り、雪乃はツァンのそれを面白そうに見ていた。

 

 

「可愛いわねぇ……。(さぁ、ボウヤ、あの鮮やかなデュエルをまた見せて頂戴)」

 

 

 

              

 

 

 

「俺のターンドロー(おやおや、初手にモンスターカードが1枚も引けないとか、いろんな意味でスゲードロー運だ事。だが逆に、モンスターを引けなかった方が今回に限っては都合いいかも……)。さて、まずは魔法カード、苦渋の選択を発動させる」

 

 

「何!?苦渋の選択?(あれは、現実には禁止カードにもなる強力なカードだ。そして当然僕のデッキにも入っている。しかしだ、この時期に墓地肥やしの概念は薄い筈なんだが……)」

 

 

「俺は、デッキからカードを5枚選択する。俺が選択するのは、バニーラ3枚と、大木炭18、異次元トレーナーを選択する。その中から相手がカードを1枚選択して、選択されたカード以外は墓地に送る。さぁ、選べ」

 

 

 大和は、選択したカードを薬師寺の眼前に晒す。

 

 

「僕は……(なんだ?あの野郎の選択したモンスターが何か変だぞ?全部レベル1の通常だと?どういう事だ?通常モンスターだったら、凡骨ビートが一般的だけど、モンスターがあまりにも弱い。態々苦渋の選択を使う意味が薄い筈。死者蘇生あたりを使ったとしても、フィールドに出せるのは2体が精々な筈だ。第一、出した所で雑魚が集まっただけ。という事は、デッキ自体が弱いのか?)」

 

 

大和が出したカードがあまりにも弱く、薬師寺からの視点では大和をただの身の程知らずと位置付け、心の中で悪態をついた。

 

 

(ハッ、だったら、僕も舐められたものだ。この程度のカードと腕で、僕のひとときの邪魔をするだけでなく、デュエル勝負に乗って来たのか。フルボッコにしてやる!)

 

 

 苦渋の選択を使っているとはいえ、高々レベル1通常モンスターのカードを1枚を選択するだけなのに、長考している薬師寺に大和はチャチャを入れる。

 

 

「長い!カードを選択するだけで、なんでそんな時間が掛かるんだ!?見せたカードは似たり寄ったりだろ!?」

 

 

「う、五月蠅い!黙っていろ!雑魚しか持ってないくせに……。じゃあ僕は、大木炭18を選択する!」

 

 

「やっと決まったか……。残りは墓地に行く(ふむ、あの様子なら俺のデッキコンセプトと目論見に気付いてないみたいだな)」

 

 

 実は大和は、単純に墓地肥やしにする為だけに、苦渋の選択を使ったわけではなく、ちょっとした目論見があった。

 

 

 それは、選択したカードで相手の反応とそれに基づくデッキコンセプトが分かっているのかの反応を見たかったのだ。

 

 

 警戒するのか、それとも侮るのかを……。

 

 

 その反応によって、攻め方が変わるからだ。

 

 

 侮ってくれれば、そこにどんどん付け入れられるが、警戒されると、それが難しく、慎重に手を進めなくてはならない。

 

 

 どうやら、薬師寺は大和のデッキを扱き下ろしている表情をしている。

 

 

 これなら、どうにかなるだろうと大和は思った。

 

 

 そもそも、何故そんなしち面倒臭い事をするのかというと、相手のデッキが天使族を使っているからだ。

 

 

 大和は現実において、天使族を使うデッキに対する勝率が低かった為にかなり警戒しているのだ。

 

 

 昔の天使族はかな~りの貧弱だったが、今では1ショット、先攻1ターンキルだってし易い程に環境が整っている。

 

 

 幾ら薬師寺が大和のデッキを侮っているかといって、100%勝てる保証は無い。

 

 

 それに、ある程度手札が事故っていても、幾らでも挽回は出来るから天使族を相手にするのは非常にキツく、天使族モンスター1体で、状況がひっくり返る可能性がある。

 

 

今の状況であれば、精々、五分五分がいいところだろう。

 

 

 そういう意味では、フィールドにアテナが居る状況で、初手に墓地落としがなかったのは僥倖と言える。

 

 

 どの天使が来ても嫌だが、その中で一番警戒しているのが、大天使クリスティアというカードだ。

 

 

 今使っている大和のデッキのモンスター自体が弱い為に、ただの特殊召喚ではなく、大量に特殊召喚し易い仕様になっている。

 

 

 しかし、クリスティアは、特殊召喚を封じる効果を持っている為、出されればかなりキツイ上にマズイ。

 

 

 自分のフィールドにも特殊召喚を封じてしまうが、クリスティアが出ている時にはもう限りなく詰んでいる事だろう。

 

 

 普通であれば、この時期に、漫画の原作には出ているが、アニメGXでは出ていないカードだ。

 

 

 だが、クリスティア以外にもGX時代には出ていないカードをちょくちょく見かけている為、警戒するカードがあるものだと思ってプレイしている。

 

 

 まぁそれでも、クリスティアを出される前に、先に大量召喚してしまえば、クリスティアの脅威は薄くなるがはたして……。

 

 

 

~閑話休題~

 

 

 

「続けて俺は、魔法カード、トライワイトゾーンを発動させる。このカードは、レベル2以下の通常モンスターのみ、墓地から3体選んでそれを特殊召喚出来る」

 

 

「何!?墓地から3体特殊召喚だと?だが、モンスター自体は雑魚が集まっただけだ!怖くはない!」

 

 

「(精々そう侮っててくれよ?)俺が選択するのは、バニーラ3体を選択して、攻撃表示で特殊召喚する。そして、手札に加えた大木炭18を攻撃表示で通常召喚する。最後に、リバースカードを4枚セットしてターン終了」

 

 

「何?僕のフィールドにアテナが居るのに攻撃表示だと?攻撃を誘っているつもりか?

(ブラフ?否、伏せカード4枚あるのに攻撃反応型がないのは流石にないだろ?確実に攻撃反応型の罠カードがあると考えていいだろう……チッ、面倒な事をしやがって……)」

 

 

「さぁな、どう思うかはテメェで考えろ」

 

 

 

 

 

「いきなり、4体の召喚とはね……でも、モンスターが弱いし、魂胆が見え見えのリバースカード……、どういう事なのかしらね?(見込み違いかしら?これがボウヤの実力なの?)」

 

 

「なんなのよあいつ!あんなモンスターじゃ幾ら並べたって太刀打ちできないわよ!それに、攻撃表示にリバースカード4枚って……、あんなの明らかに罠だって言っている様なものじゃない!」

 

 

 レベル1通常デッキを見ていない雪乃とツァンは、大和に不満を述べる。

 

 

 しかし、レベル1通常の被害者である月陽は、大和の行動を不思議と一切思っていなかった。

 

 

「私も以前は雪乃さんとツァンさんの様に、モンスターが弱いとか、攻撃を誘っている……そんな風に考えていた時期が私にもありました」

 

 

 月陽はその光景を思い出して、遠い目をしながら呟いた。

 

 

「どういう事なの?」

 

 

「そんな手に乗るかなんて思ってた事が、何故か乗るという魔空間が発動してたんですよね~……。私にも何を言っているのか分からないと思いますけど、私にも何をされたのか分からなかったんです。頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか、口車に乗っただとかそんなチャチなものじゃないんです。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったんです……」

 

 

 続けて月陽は、何処かで聞いた事ある様なフレーズで、迫真の顔で呟いた。

 

 

「は?何それふざけてんの?」

 

 

「いえいえ、若干脚色はしてまいましたが、本当にそんな感じでしたよ?でも、結局のところ攻撃してもしなくても、酷い目に遭うかな~?」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

後攻1ターン目のフィールド状況

 

 

大和

 

ライフ:3400

手札:0枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

大木炭18:星1/炎属性/炎族/攻100/守2100

 

魔法・罠:4枚セット

 

 

 

薬師寺

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

アテナ:星7/光属性/天使族/攻2600/守800/攻撃表示

ジェルエンデュオ:星4/光属性/攻1700/守0/攻撃表示

 

魔法・罠:2枚セット、神の居城-ヴァルハラ

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「俺のターンドロー!よし、僕は魔法カード、闇の誘惑を発動する!まずは、闇の誘惑の効果でデッキからカードを2枚ドロー!そして、闇の誘惑でドローした後に、手札の闇属性モンスターを除外する。そして僕が除外するカードは、堕天使アスモディウスを選択する!」

 

 

 

(アスモディウスぁ……決まりかな?光天使と闇天使の混成だろうね。)

 

 

 

「更に僕は、罠カードオープン!奇跡の光臨を発動する。このカードはゲームから除外されている天使族モンスター1体を選択し、僕のフィールドに特殊召喚出来る!甦れ!アスモディウス!」

 

 

(成程ね。アスモディウスか……。攻撃力は高いけど、私的には正直其処まで脅威ではないが、面倒臭いカードではあるな……)

 

 

「アスモディウスが召喚された事でアテナの効果、600ダメージをプレーヤーに与える!」

 

 

 

600ポイントの効果ダメージ

大和のライフ:3400→2800

 

 

 

「更に僕は、手札から天空の使者ゼラディアスを墓地に送り、フィールド魔法、天空の聖域を手札に加える!」

 

 

(天空の聖域~?天使への戦闘ダメージを0にする奴だろ?否、それだけじゃないなか。天空シリーズのモンスターを使うのか?否、自爆特攻もあり得るな……と思ったけど、自爆特攻はないな。俺のモンスターじゃ攻撃力が低すぎて自爆出来ねぇし……)

 

 

「そして、天空の聖域を発動させる!これで、フィールドに存在する天使族が受ける戦闘ダメージは0になる!そして続けて、魔法カード、天使の施しを発動する!デッキからカードを3枚ドローし、その後2枚捨てる!」

 

 

「待て、相手がドローフェイズ以外でドローした時、俺は便乗を発動させる。これによって、次から相手がドローフェイズ以外でドローする時、俺はデッキから2枚ドロー出来る」

 

 

「何?便乗だと!?だが、今なら関係ない!」

 

 

 

 

 

 

 

「出た、大にぃの便乗コンボ。何度見た光景か……」

 

 

「あのやり方は、試験デュエルの時にも見たわね」

 

 

「そうなの?あんた達が知っているって事は、アイツそんな頻繁に使ってるの?」

 

 

 大和のデュエルを見ていないツァンは、真新しさを感じたが、便乗を頻繁に使っていると知り、どういう事か聞いて来た。

 

 

「私自身はボウヤのデュエルを2回見る機会あったけど、その2回とも便乗使ってたわねぇ」

 

 

「ツァンさんが言いたい事は分かるけど、兄はどんなデッキでもよくあれして来ますよ?私自身、実体験があるもの。あれの所為で、カードをどんどん使ってるのに次のターンには元通りどころか、増えてたりするから嫌だったわ~」

 

 

 月陽はその苦い事を思い出して、身を竦ませた。

 

 

 

 

 

 

「そして、これによって、僕の墓地には天使族モンスターが4体になった!この時、僕は大天使クリスティアを特殊召喚する!」

 

 

(やっぱり来たか、だが、今となっては特殊召喚を封じる効果はどうでもいい逆にクリスティアを無理に出すんじゃなく、只管召喚に専念しときゃ良かったのに……)

 

 

「特殊召喚した事で、アテナの効果で更に600ダメージ受けろ!」

 

 

 

600ポイントの効果ダメージ

大和のライフ:2800→2200

 

 

 

「この効果で特殊召喚した時、自分の墓地に居る天使族モンスター1体を手札に加える!僕が手札に加えるのは、天空勇士ネオパーシアスを指定する!そして僕にはまだ通常召喚権が残っている!ジェルエンデュオをリリースして、天空勇士ネオパーシアスを召喚する!召喚した事で更に600ダメージだ!そして、ネオパーシアスは天空の聖域がフィールドに存在している時、自分のライフが相手のライフより上の場合、そのライフ差分攻撃力と守備力がアップする!僕のライフは1ポイントも削られていない為、ライフは4000のまま!つまり、攻守が2400アップだ!これによってネオパーシアスの攻撃力が4700となり、守備力は4400となる!」

 

 

 

 

 

「攻撃力が4400!?あいつホントに大丈夫なの?ライフも半分を切ってるのに、このままじゃ負けるわよ!?」

 

 

 まぁ、今のフィールド状況を見れば、ツァンの様に言いたくなるが、雪乃と月陽は冷静だった。

 

 

「攻撃力が高いだけなら問題ないと思うわよ?試験デュエルの時もあれぐらい攻撃力上げられてたけど、あっさりひっくり返してたもの」

 

 

「私も雪乃さんと同じで大丈夫だと思いますよ?正直、兄に対して高攻撃力モンスターなんていてもあんまり意味ないですから……」

 

 

 これも月陽が、大和とデュエルして体験した事だからそう言える。

 

 

「それなら、いいんだけど……」

 

 

「それにしてもツァンさんって、兄をあんなに毛嫌いしてたのに、よく応援出来ますね?」

 

 

 月陽が突然、ツァンにふと疑問を投げ掛けた。

 

 

「それもそうねぇ」

 

 

 月陽の疑問に、雪乃も乗った。何処か含みのある笑顔を浮かべながら……。

 

 

「な!そ、それは、あいつに負けられると、大変な事になるからよ!」

 

 

「大変な事って?」

 

 

「そ、それは……と、兎に角大変な事よ!何よ!?ボクをからかっているつもり!?」

 

 

 ツァンは頬を紅潮させながら、少し弄られている事に気付き、どもりながら不機嫌な顔して応える。

 

 

「いえいえ、ちょっとした疑問よ?」

 

 

「嘘でしょ!その含み笑顔で丸分かりよ!フン!」

 

 

 ツァンは、機嫌を損ねてソッポ向いてしまう。

 

 

「あらら、おへそを曲げちゃったわねぇ(フフ、こういうところが可愛い子よねぇ)」

 

 

 

 

 

 

600ポイントの効果ダメージ

大和のライフ:2200→1600

 

 

 

 しかし大和はここでネオパーシアスの攻撃力なんて度外視して、薬師寺が発した言葉に大和は敏感に反応した。

 

 

「(ん?あいつ、今生け贄じゃなくてリリースって言ったぞ?GXの時期って生け贄だよなぁ?取り敢えず、突っ突いてみるか……)おい、リリースってなんだ?」

 

 

「ハッ、そんな事も知らないのか、生け贄召喚の事だ!」

 

 

 リリースという単語は5D'sからなのに、普通のGX軸の住人であれば、知らない単語であるにも係わらず、何故か無知扱いされる。

 

 

「ふ~ん(いや、この時期じゃ、知ってる人いないからね。しかし、やっぱりか……)。生け贄召喚をリリースなんて聞いた事ないんだけど?」

 

 

「うっ、うるせー!兎に角生け贄召喚だっつってんだろ!」

 

 

 大和に訝しむ表情になるが、薬師寺の恫喝とゴリ押しで、なぁなぁで済ませ様とする。

 

 

「まぁ、いいだろう。そういう事にしておいておこう(しかし、リリースという単語を使うという事は、俺と同じ様な境遇って事が考えられるか?そう考えると、あいつの性格から考えて、俺TUEEEEEEにハーレムと作りたい願望でもあんのかね?なんか雪乃達に馴れ馴れしかったしな。にしては、天使族のガチデッキ作ってるくせに、デュエルタクティクスが低く感じるし、カードの引きが悪い様な……まぁ、時間も押してるし、あれについてはこのデュエルを終わらせてからゆっくり考えるか……)」

 

 

 時間があれば、もうちょっと突っ突いて出方を窺いたかったが、月陽達を待たせてるからなぁと考えて、取り敢えずはスルーする事にした。

 

 

「で、準備は整った様だけど、攻撃すんのか?」

 

 

「フッ、これだから雑魚モブは……伏せカードが怖くてデュエルが出来るか!」

 

 

「(もう、他人をモブとかいう時点で、俺と同じ様な体験者である可能性がかなり高くなったじゃねーか。それにしては、現実にあんな容姿の奴なんていんのかねぇ?)じゃあ、来いよ」

 

 

「フン!言われなくても!行くぞ!まずはネオパーシアスで大木炭18に攻撃!」

 

 

「う~ん、その意気やよし。だが、甘い!グラヴィティ・バインド-超重力の網-を発動する。これによってお前のレベル4以上のモンスターは攻撃が出来ない」

 

 

「ちっ、グラヴィティ・バインドか……、だが、それで安全になったと思ったか?甘いぞ!罠カード、神罰を発動する!グラヴィティ・バインドを無効化して破壊だ!」

 

 

「えーなんだってー!これじゃー俺のモンスターがやられちゃうよー!ってかぁー!?甘いなぁ、罠カード、魔宮の賄賂を発動!神罰の発動を無効化して破壊だ!」

 

 

「何だと!?クソッ、グラヴィティ・バインドを破壊出来なかったか!」

 

 

「ま、その変わり、デッキからカードを1枚ドローしな?あぁ、ドローさせてあげるなんて俺はなんて優しいんだろ?」

 

 

「ちっ、白々しい野郎だ。ドロー!」

 

 

「ドローフェイズ以外でドローしたから俺は便乗の効果で2枚ドローね~」

 

 

「クソッ!ターン終了だ!」

 

 

 

 

 

「あ、大にぃがドSモード入り始めた。絶対大にぃの勝ちだねこりゃ」

 

 

「そういえば、以前見た時も相手を挑発してたわねぇ。でもまだ勝負は決したわけじゃないわよ?」

 

 

「なんなのあいつ?口調とかかなり豹変してない?まぁ、それはいいんだけど、なんであいつが勝ったって言い切れるのよ?」

 

 

 雪乃とツァンの意見は御尤もな事だが、その意見に月陽が応えた。

 

 

「あの状態に入ると、兄は既に勝ちに繋がるピースを揃えています。だけど兄は直ぐに勝負を付けるんじゃなく、遊び始めます。それはデュエル相手をいじくりながら……。そういうデュエルをするのは相手がむかついた言動をする時だけと言っていましたね。

と言っても、そうなったのは最近で、主に被害者は私ですけどね」

 

 

「ふ~ん。という事は、あんたはあいつに向かってイラつかせる様な言動を取ってたのね?」

 

 

「アハハハ……。そういう事になりますね~……」

 

 

 ツァンの指摘に、月陽は苦笑いを浮かべた。

 

 

「面白いわね。ボウヤと是非ともデュエルしてみたいわねぇ。

 

 

「え?雪乃さんてMの人なんですか?」

 

 

「さぁ、どうかしらね?想像にお任せするわ。でも純粋にボウヤとデュエルをしてみたいのは本当よ?」

 

 

 月陽の際どい質問を、言葉を濁らせ上手く受け流し、煙に巻いた。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

先攻2ターン目のフィールド状況。

 

 

 

薬師寺

 

ライフ:4000

手札:0枚

 

モンスター

アテナ:星7/光属性/天使族/攻2600/守800/攻撃表示

堕天使アスモディウス:星8/闇属性/天使族/攻3000/守2500/攻撃表示

大天使クリスティア:星8/光属性/天使族/攻2800/2300/攻撃表示

天空勇士ネオパーシアス/星7/光属性/天使族/攻4700/守4400/攻撃表示

 

魔法・罠:神の居城-ヴァルハラ、奇跡の光臨

フィールド魔法:天空の聖域

 

 

 

大和

 

ライフ:1600

手札:2枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

大木炭18:星1/炎属性/炎族/攻100/守2100/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、グラヴィティ・バインド-超重力の網-、1枚セット

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「俺のターン、ドローっと……そうだなここは、罠カード、スリーカードを発動するとしようか。このカードは、自分のフィールド上に同名モンスターあ3体以上存在する時に発動出来、その時に相手フィールド上のカードを3枚選択して破壊する」

 

 

「スリーカードだと!?そのカードはまだ……」

 

 

「(このカードを知ってるって事は、略現実者で決まりだろうな)何か?問題でも?ないなら続けるぞ~。んで、俺が選択するのは、天空の聖域と、ヴァルハラと、奇跡の光臨を選択する。そして、その選択したカードは破壊される。更に奇跡の光臨が破壊られたから、アスモディウスも破壊して墓地行きだ。んで、天空の聖域が破壊され為、ネオパーシアスの攻撃力と守備力は、元に戻り、クリスティアが居る為、アスモディウスのトークンの特殊召喚効果は使えません」

 

 

 特に防ぐカードはない為、為す術なく破壊された。

 

 

「クソッ!(天空の聖域とヴァルハラと奇跡の光臨が破壊されてしまったではないか!安全の為にクリスティアを召喚して優位に進めようとした結果が裏目に出てしまった!侮ってた結果がこの状況か……。だが、フィールドはまだ僕の方が有利だ!もう、あの野郎を毛程も舐めたりはしない!)」

 

 

「続けて俺は、魔法カード、一時休戦を発動する。まずは、お互いにカードを1枚ドローする」

 

 

「何!?一時休戦だと!?(これも、まだこの時期には出てないカードだぞ?なんなんだあの野郎は!?)

 

 

「俺はデッキからカードを1枚ドローする。ほら、お前もドローしなよ」

 

 

「クソッ!ドロー!」

 

 

「相手がドローフェイズ以外でカードをドローした為、更に俺は2枚ドロー。んで、一時休戦のもう一つの効果、お前の次のターン終了時まで、お互いが受けるダメージは0だ。最後にリバースカードを2枚セットしてターン終了」

 

 

 

 

 

「改めて思うけど、一時休戦と便乗の相性って、ほんと抜群だよね~。あれに何度やられたか……」

 

 

「それに、次に自分のターンが回って来るまでダメージを受けなくさせるのも強力ね。効果を考えれば、バトルフェイズを終えた後に使用すれば、相手からすれば、堪ったものではないわね」

 

 

 月陽と雪乃は一時休戦の優秀さに目を惹いているが、ツァンが違う着眼点に気付き、呟く。

.

 

「ねぇ、気になったんだけど、あれだけ強い効果なら結構広まってもいいのにボクはあのカードを始めて知ったわよ?一応、それなりにカードは把握してるんだけど……」

 

 

「そういえばそうねぇ。私も知らないわ」

 

 

「そうですね。結構使われてたから忘れていたけど、私があのカードを使われ始めたのも最近ですねぇ」

 

 

「それに、一時休戦だけじゃなくて、他にも知らないカード幾つか出て来たわよね?」

 

 

「スリーカードとかですよね?でも、このデュエルに限っては、知らないカードを使ってるのって、あの……名前は忘れたけど、あの人の方が多いですよ?」

 

 

「そうなのよねぇ。だけどボウヤはそのカードを知っている感じなのよね」

 

 

「そうね。後できっちり問い詰めないといけないわね」

 

 

 雪乃の思って口にした事を、ツァンは同意し、大和の預かり知らぬところで、東尋坊から飛び降りたくなる様な状況に追い込まれるとは、思っても見なかっただろう。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

後攻2ターン目のフィールド状況

 

 

大和

 

ライフ:1600

手札:5枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

大木炭18:星1/炎属性/炎族/攻100/守2100/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、グラヴィティ・バインド-超重力の網-、2枚セット

 

 

 

薬師寺

 

ライフ:4000

手札:1枚

 

モンスター

アテナ:星7/光属性/天使族/攻2600/守800/攻撃表示

大天使クリスティア:星8/光属性/天使族/攻2800/2300/攻撃表示

天空勇士ネオパーシアス/星7/光属性/天使族/攻2300/守2000/攻撃表示

 

魔法・罠:なし

 

 

その他:一時休戦発動中

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「僕のターンドロー!(よし、サイクロン!これで、あの邪魔なグラヴィティ・バインドを破壊出来る!しかし、ここに来てクリスティアが邪魔だな。アテナの効果を使って、さっき墓地に送ったスペルビアを呼びだそう。だが、今は一時休戦の効果がある所為で、ダメージがない。ここはまだ仕掛け時じゃない。仕掛けるのは一時休戦の効果が切れた次の俺のターンからだ!だが、今はフィールドを整えておこう)そして、僕はアテナの効果を発動「出来ねぇよ間抜け!」何!?」

 

 

アテナの効果で、クリスティアの墓地に送って他のモンスターを召喚しようとした時、大和が割って入った。

 

 

「もう一度言わなければ分かんない?いいか、もう一回言うぞ?クリスティアがフィールドに居る時に、アテナはフィールド上の天使族を墓地に送って、墓地に居る天使族を特殊召喚する効果は発動出来ないと言っているんだ。お分かり頂けただろうか?大方、フィールドの天使族を墓地に送った後に墓地から天使族を特殊召喚すると書いてある為に、特殊召喚の抑止効果を持つクリスティアを先に送れば、墓地から天使族を特殊召喚出来ると思ってたんだろ?残念だが出来ません。そもそも、クリスティアがフィールドに居る時は、アテナは効果の発動すら出来なくなるんですよ。禁じられた聖杯みたいのをクリスティアに使えば話しは別だろうけど」

 

 

大和がクリスティアとアテナの効果解釈について説明したが、薬師寺はそれが信じられないのか、文句を言って来た。

 

 

「う、嘘だっ!どうせ貴様が負けたくない為に嘘を吐いているんだろ!?以前もデュエル中に使用出来たぞ!」

 

 

(なんでだよ。誰も効果を知らなかったんか?否、本来なら、アテナが出るのってもっと先だから、誰も指摘出来ず、デュエルディスクが機動したのも、そういう理由があって、機能がバグって認識されてしまったとか?あり得そうだな~……でも、まだ仮定の領域ではあるが、現実者であったなら他の誰かが指摘してくれそうなもんだけど、誰も指摘しなかったのかねぇ、ハァ~……さて、ああいうわからんちんにどういう風に言えば納得してくれっかね?)

 

 

大和はしばらく考え、ふと名案が浮かんだ。

 

 

「(あ、そうだ、いいこと思いついたぞ。こういうのはどうだ?)じゃあよ、アテナの効果って、フィールドの天使族を墓地に送った後に、墓地の天使族を特殊召喚出来るんだよなぁ?でもクリスティアはフィールドから墓地に送られる場合、墓地に行かず、持ち主のデッキの一番上に戻すんだから、墓地に送られていないという事は、アテナの効果で墓地から特殊召喚する事が出来なくなるんじゃないの?」

 

 

「ウッ……、だ、だが、デュエルディスクからは発動出来た!」

 

 

 薬師寺は大和の言葉に多少揺れ動いた様だが、それでも自分が正しいと突っ撥ねる。

 

 

「ハァ~……これでも駄目か……じゃあもうそうすれば?俺はもう何も言わん!好きにすればいい」

 

 

 押し問答が面倒臭くなり、説明する自分が馬鹿らしくなって来た大和は、諦めて薬師寺の好きにさせる事にした。

 

 

「フン!最初っからそうしてればいいんだ!この卑怯者が!全く、ワケの分からん言いがかりを付けやがって」

 

 

(うぜぇ、あの馬鹿を絶対ジェノサイドしちゃる。覚えとれよ?)

 

 

「では、行くぞ!僕は、アテナの効果でクリスティアを墓地に送って……何!?エラーだと?馬鹿な、故障か?」

 

 

「んだよ……早くしろよ~!ハリーハリーハリー!」

 

 

「五月蠅い!今待ってろ!」

 

 

 しかし、そんな事とは裏腹に、デュエルディスクはエラーを示し続けていた。

 

 

 未だ始まらない作業に、業を煮やした大和は「マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン」と薬師寺を煽る。

 

 

「クソッ!ここまで来て故障か……。僕はこのまま何もせずターン終了する。」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

先攻3ターン目のフィールド状況

 

 

大和

 

ライフ:1600

手札:5枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

大木炭18:星1/炎属性/炎族/攻100/守2100/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、グラヴィティ・バインド-超重力の網-、2枚セット

 

 

 

薬師寺

 

ライフ:4000

手札:2枚

 

モンスター

アテナ:星7/光属性/天使族/攻2600/守800/攻撃表示

大天使クリスティア:星8/光属性/天使族/攻2800/2300/攻撃表示

天空勇士ネオパーシアス/星7/光属性/天使族/攻2300/守2000/攻撃表示

 

魔法・罠:なし

 

 

その他:一時休戦発動中

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「マゴマゴやってた割には、結局ドローしただけ?何だよー、つまんなーい」

 

 

ただドローしただけの薬師寺に、大和はチャチャを入れる。

 

 

「五月蠅い!黙っていろ!(その舐めた面、次のターンに吠え面かかせてやる!)」

 

 

 おちょくられた薬師寺は、苛立たしげに怒鳴り返す。

 

 

 しかし大和は、悪びれる様子も見せず、ヤレヤレという様なジェスチャーをして更に小馬鹿にして、飄々とした態度で、手を進める。

 

 

「俺のターンドローっと……。さー、どうしよっかな~……、じゃあ、まずは、弾圧される民を通常召喚する。そして、魔法カード、非常食を発動させる。グラヴィティ・バインドを墓地に送ってライフを1000回復させる」

 

 

 

1000ポイントのライフを回復

大和のライフ:1600→2600

 

 

 

「何!?自らグラヴィティ・バインドを解除だと?何をする気だ!」

 

 

「まぁ、見てなってすぐ分かるさ。更に魔法カード、鹵獲装置を発動させる。このカードはお互いにモンスターを指定して交換するカードだ」

 

 

「何!?それだと、強制転移と同じ効果ではないか!」

 

 

「(あれ?このカード知らないの?)まぁ、強制転移と効果は略同じだね。ちょっと違うのは、指定する時に、俺のフィールド上に表側表示の通常モンスターしか指定出来ないんだけど、ちょっとだけいいのは、表示形式を変更する事が出来るぐらいだな。(通常モンスターに限って言えば、強制転移よりも鹵獲装置の方がいいんだよね)取り敢えず、指定しな。ああ、俺が指定するのは大木炭18な?」

 

 

「クッ、僕はネオパーシアスを指定する!」

 

 

大木炭18とネオパーシアスが入れ替わる。

 

 

「そして俺は、装備カード、下克上の首飾りを弾圧される民に装備する。そしてバトルフェイズに入り、弾圧される民で、アテナに攻撃する」

 

 

 ボロボロ服の人間達が、清楚で綺麗なアテナに向かい、ボコボコにしている様は実にシュールだ。

 

 

 さながら、ホームレスの人達が見目麗しい女性を回している現場に見えなくもない。

 

 

「(戦いの女神ェ……、なんだかあれってレ○プ現場に……ゲフン!そういう同人誌があるあ……ねーな。さて、ん?なんか今、アテナが破壊される直前に笑みを浮かべてなかったか?何、アテナってどM?否、違うな、見間違いで、光の反射か何かだろ?まぁ進めよう)ダメージステップ時、下克上の首飾りの効果で、レベル差×500ポイント攻撃力がアップする。弾圧される民とアテナのレベル差は6だ。その為、弾圧される民は攻撃力が3000アップし、元の攻撃力と合わせて3400になる。続けて、ネオパーシアスで、大木炭18に攻撃」

 

 

3400(弾圧される民)-2600(アテナ)=800ダメージ

2300(天空勇士ネオパーシアス)-100(大木炭18)=2200ダメージ

計3000ダメージ

薬師寺のライフ:4000→1000

 

 

「クソッ!一気に持っていかれた!この落とし前は高く付くぞ?」 

 

 

「ハッ、やってみな~。ネオパーシアスが戦闘ダメージを与えた為、デッキからカードを1枚ドローだ。そして最後にリバースカードを1枚セットしてターン終了」

 

 

 

 

 

「ねぇ、ボウヤ達が何か揉めてたみたいでけど、貴女達はアテナとクリスティアの効果について分かった?」

 

 

「効果自体は聞いてればわかりますけど、アテナとクリスティアの関係性については難しくてちょっと分かんないです。それに、アテナとクリスティアのカードがあるって今日始めて知りました」

 

 

「そうなのよねぇ。ツァンは分かったかしら?」

 

 

「う~ん、アテナとクリスティアについては、風の噂ではああいう天使がある様な事を聞いてたけど、効果までは今日聞かれるまで全然知らなかったわよ?」

 

 

 どうやらツァンは、噂程度にはアテナとクリスティアがあるのを朧げながらは知っていた様だ。

 

 

「これについても、問い詰めないといけませんね」

 

 

「「そうね」」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

後攻3ターン目のフィールド状況

 

 

大和

 

ライフ:2600

手札:2枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

天空勇士ネオパーシアス/星7/光属性/天使族/攻2300/守2000/攻撃表示

弾圧される民:星1/水属性/水族/攻400/守2000/下克上の首飾り装備/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、下克上の首飾り装備中、3枚セット

 

 

 

薬師寺

 

ライフ:1000

手札:2枚

 

モンスター

大天使クリスティア:星8/光属性/天使族/攻2800/2300/攻撃表示

 

魔法・罠:なし

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「僕のターン、ドロー!よし、来た!天よりの宝札を発動だ!お互い手札が6枚になる様度ドローだ!」

 

 

「(もういいです。見飽きたよ。というか、この世界に来て、全てのデュエルで使われてませんかね?あれ、かなりのレアカードの筈だよねぇ?なんでこんなに使われてんの?こんなの絶対におかしいよ!ってま○かばりに言いたくなるんだが……)いいのか?俺にも手札を増やす事になるが?」

 

 

「構わない!このターンで決める!」

 

 

「へぇ、やってみろ。ああ、ドローフェイズ以外でドローしたから俺は更に2枚ドローする」

 

 

「ふん!どうせこの決めるのだから意味はない!まず僕は、クリスティアをリリースして、堕天使ディザイアを召喚する!そして、魔法カード、トレード・インを発動させる!手札のThe splendid VEUNUSを墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする!

 

「(げっ、ちょっと遊んでたらThe splendid VEUNUS?場合によってはちょっとヤバいかも……)俺も2枚ドロー……」

 

 

「更に魔法カード、死者蘇生を発動!墓地にから堕天使スペルビアを蘇生させる!」

 

 

(スペルビア?ああ、天使の施しの時か……)

 

 

「そして、スペルビアの効果を発動!スペルビアは墓地から特殊召喚された時、自分の墓地に存在する、スペルビア以外の天使族モンスター1体を特殊召喚出来る!そして、スペルビアの効果で特殊召喚させるのは、The splendid VEUNUSを選択する!墓地から現れよ!The splendid VEUNUS!」

 

 

 薬師寺のフィールドに、黄金の鎧を纏わせた煌びやかな女性が現れる。

 

 

(へぇ、アテナもそうだけどThe splendid VEUNUSの立体映像を間近で見ると、社長の嫁ばりにふつくしいと言いたくなるな~……)

 

 

「そして、これだけで終わりじゃないぞ!僕の墓地に居る、アスモディウスと、ヘカテリスを除外して、カオス・ソルジャー-開闢の使者-を特殊召喚する!」

 

 

(闇天使居るから来るかなぁ?と思ってたけど、本当に来るとはね……)

 

 

 

 

 

「嘘っ!?あれって、デュエルキング、武藤遊戯の持つカード!?なんで、あんな奴が!?」

 

 

「ちょ、ちょっと、あいつあのままだと負けるわよ!?」

 

 

「それに、何かおかしいよ?ディザイアだっけ?あれってレベル10みたいなのに、なんで生け贄1体で召喚出来るの?」

 

 

「それは多分、ディザイア自身の効果じゃないの?効果自体の詳細は知らないけど……」

 

 

「じゃあ、妥協召喚に近い何かなのかな?でも、そういう場合って何かしらのデメリットがある筈なんだけど……」

 

 

「そんなのボクに聞かれても分からないわよ!」

 

 

「ですよねぇ……」

 

 

 大和のピンチに、ツァンは慌て、雪乃さえもポツリと不安の言葉を呟く。

 

 

「これじゃあ、ボウヤの方が圧倒的不利じゃない。覚悟を決めた方がいいのかしら?(まさか、本当に何も無いの?だとしたら幻滅ね)」

 

 

 雪乃とツァンが不安を募らせる中、月陽は、ディザイアとカオス・ソルジャーの登場には驚いていたものの、デュエル自体は冷静に見ていた。

 

 

「いえ、雪乃さんとツァンさんが危惧している事は多分大丈夫だと思いますよ?」

 

 

「「どういう事?(かしら?)」」

 

 

 月陽の言葉に、雪乃とツァンは同時に聞き返す。

 

 

「リバースカードを3枚もセットしているからですよ」

 

 

「あ!?」「あら!?」

 

 

 どうやら雪乃とツァンは、リバースカードの存在が目に入らなかったらしい。

 

 

「そういえばそうね。モンスターに目が行っててリバースカードを見落としてたわ」

 

 

「私とした事が情けないわね。これではデュエリスト失格ね」

 

 

 どうにか、雪乃とツァンは焦りから解放された様だ。

 

 

 

 

 

「(結構ピンチだね~。大嵐かハリケーンされれば、逝くね。でも、そうされる前に……)ここで俺は、罠カードを発動させるぞ~」

 

 

「何!?」

 

 

「ライフを1000払い、スキルドレインを発動する。これによって、フィールド上のモンスターは効果を発動出来ない」

 

 

 

1000ポイントのライフコスト

大和のライフ:2600→1600

 

 

 

「何だと!?(これでは、The splendid VEUNUの効果が使えなくなった所為で、サイクロンを安全に使えない!?)」

 

 

 

 

 

「ねぇ、あいつ、スキルドレインを発動するタイミングおかしくない?スペルビアの時に発動させておけば、次の特殊召喚を防げたんじゃないの?それに、攻撃されてしまえばスキルドレインなんて意味なんてないと思うんだけど?」

 

 

 ツァンの疑問に、月陽が応える。

 

 

「多分なんですけど、兄は餌を撒いているんだと思いますよ?」

 

 

「餌?どういう事?」

 

 

「私自身どう言っていいか分かんないんですけど、兄のデュエルって相手がフィールドを揃えに揃えた所をボロボロにさせるのが好きみたいで、敢えてモンスターを出させているのも、ボロボロにする為のファクターとして揃わせているんだと思いますよ?」

 

 

「何それ?ややこしいデュエルをするのね。さっさと倒してしまえばいいのに……」

 

 

「ツァンさんがそう思うのも無理はありませんが、兄がその気になれば、何も出来ずに終わらせる事なんて簡単なんですけど、根本的に兄のデュエルってどSデュエルですから……。散々相手を煽りに煽って、デュエルだけじゃなく、相手の精神すらボコボコにしますから……。そう考えると、ツァンさんて生真面目みたいですから、不真面目で自由奔放な兄とは相性が良くないかもしれませんね。

 

 

「ボクが生真面目かどうかは置いといて、アナタの言う通り、あいつとは相性が良くないのは確かね」

 

 

ツァンは、大和との相性が悪いと自ら肯定する。

 

 

「逆に、雪乃さんとは相性がいいかもしれませんね」

 

 

 月陽の余計な一言に、雪乃は言い返す。

 

 

「あら?それじゃあ私は不真面目って事なのかしら?」

 

 

 月陽は失言に気付き、慌てて言い繕う。

 

 

「え?あ!いえそうじゃなくて、雪乃さんのマイペースさなら兄と合うんじゃないかなーと……ハハハ……」

 

 

「ふ~ん……」

 

 

雪乃は月陽にジト目で睨む。

 

 

「あ、あの、ほら、デュエルを見ましょ!デュエルを……」

 

 

 月陽が矛先を変えようとするも、しばらくは、雪乃のジト目が治まる事は無かった。

 

 

 

 

 

「ほれ、まだお前のターンだろ?どーすんだよー」

 

 

「五月蠅い!黙れ!(クソッ、どうする……1ターン待つか?だが、半分僕の所為とはいえ、あの野郎の手札がとんでもない事になってる為に、次にあの野郎にターンを与えたらとんでもない事になる気がするし……行くしかないか……)よし、やる事は決まった!僕は魔法カード、サイクロンを発動!僕から見て右側にある伏せカードを破壊する!」

 

 

「成程ねぇ。その勇気は買おう。だが、残念。罠カード、魔宮の賄賂を発動する。サイクロンを無効にして破壊だ」 

 

 

「クソッ!やっぱり伏せていたか……」

 

 

「ほら、1枚カードをドローしな?」

 

 

「言われなくても分かっている!(クソッ!今、僕の手札にはダグラの剣とオネストしかない!攻撃さえ通れば勝負が決まるんだから、此処では必要としなくていいカードだ……。頼む、リバースカードを破壊出来るカード来い!)ドロー!(むっ?ミラフォだと?リバースカードの破壊ではなく、モンスター破壊か……。正直、これを伏せたとしてもあの手札だ、破壊される気がするが……。攻撃か、様子見か、どっちだ……)」

 

 

「俺も2枚ドローっと……」

 

 

 

 

 

 何度も長考を続ける薬師寺に、女子達はそれぞれが意見を述べる。

 

 

「アイツ、悩み過ぎじゃない?伏せカードが1枚でしょ?そんなに悩む事?」

 

 

「そうねぇ、考える事は悪くないし、当たり前な事だけど、それでも長いのよねぇ……」

 

 

 ツァンと雪乃は、いちいち長考が長い事に不満を述べるが、月陽は薬師寺の意図を察していた。

 

 

「その1枚の伏せカードにあの人は恐れているんですよ、多分……(多分、伏せているのはあのカードだろうなぁ……)。そうさせているのも、フィールド上では殆どがあの人の圧倒的優位な状況なのにも係わらず、のらりくらり躱され続けて、終いには兄の攻撃を貰っちゃってますからね~。それに、兄の手札が大変な事になっている所為で、1ターン待つのも難しい。だから怖いんでしょうね~。ツァンさんだったら、あの人みたいな状況の時、攻撃します?1ターン待ちます?」

 

 

「ボク?ボクだったら、間違いなく攻撃かな?」

 

 

「そうですか。じゃあ、雪乃さんはどうです?」

 

 

 月陽は、ツァンにした設問を雪乃にも聞いてみた。

 

 

「そうねぇ、私も攻撃したい所だけど、私は敢えて待ってみようかしら?」

 

 

「成程、そうですか……。私から言わせて貰うと、どっちもアウトです」

 

 

「「どういう事?(かしら?)」」

 

 

 月陽のどっちも駄目発言に、雪乃とツァンはどういう事か聞き返す。

 

 

「もうあの状態になってしまっては、攻めようが攻めなかろうがどっちを選んでも。兄にジェノサイドされます」

 

 

「どうしてそう言える事が言えるの?」

 

 

「経験者だからです。分かります?伏せカード1枚で逆転されるのは当たり前です。最近はこういう事がありました。私のフィールドのモンスターゾーンを全て埋めて、リバースカードも結構伏せて居ます。対して兄がリバースカードもモンスターもなし、どうなったと思います?」

 

 

「まぁ、普通に考えればアナタの勝ちね」

 

 

「雪乃さんはどうなったと思います」

 

 

「そうねぇ、普通なら貴女が断然優位ねぇ。でも、貴女がそう言う事は、そうではないのでしょう?」

 

 

「はい、雪乃さん、その通りです。攻撃を開始した時、兄の手札からモンスターをポンっと出されバトルフェイズを強制的に止められ、次の兄のターンに私のフィールドなんにも無くなりましたからね……」

 

 

 月陽はその時の事を思い出し、遠い目をする。

 

 

 月陽の言う事実に、雪乃もツァンも驚いた顔を示すも、言葉がみつからないでいる。

 

 

 そんな中、月陽が続けて語り出す。

 

 

「あの人が兄を御するんなら、攻撃する事を一切せず、アテナのバーン効果だっけ?それに只管徹しとけばよかったんですよ。私達にいいとこ見せようと、色気を出したいからって攻撃をするからああいう風に袋小路になるんですね。まぁ、大嵐かハリケーンでも持ってれば、事態は違うんでしょうが、あの様子じゃそれはないみたいですね~」

 

 

 若干、薬師寺を擁護する様な言葉だが、月陽は大和の勝ちは揺るぎない事だと信じている為、もう会う事はないだろうという事と、少々の同情の為に、薬師寺への置き土産としての言葉だった。

 

 

 

 

 

「おーい、まーだですかー?さっきする事は決めたって言ったじゃーん。そんでまた長考かよー。決意が豆腐並みに脆い奴だなー」

 

 

「五月蠅い!黙ってろ!」

 

 

 薬師寺の訴えは無視して、更に煽る。

 

 

「んも~、さっきからそればっかじゃーん。もっとボキャブラリー増やそうぜ?は・や・く!し・ろ・よ~!さっ・さ・と・や・れ・よ~(3・3・7拍子のリズムで)!」

 

 

「っ!!(いかんいかん、あの野郎のペースに乗せられてたまるか!落ち着いて良く考えろ……)」

 

 

 大和の更なる煽りに、薬師寺は言い返そうになるも、大和のペースに乗せられてたまるかと自分に言い聞かせ、グッと堪える。

 

 

 第三者が聞いてれば、最初っからそうしろよと言われているだろが、幸い声には出さなかった為、其処を煽るのが居らず、スルーになる。

 

 

 しかし残念な事に、心内の部分では煽らなくても、黙って聞いてれば思わずブン殴りたくなる様な煽り方をする男が居る。

 

 

 それが、葦原大和という男だ。

 

 

「まだかなまだかな~?バンちゃんの一手はまだかな~?」

 

 

 某学研のCMソングを、今の気分を替え歌にして歌って薬師寺を煽るが、返事はない。

 

 

「へんじがない、ただのしかばねのようだ。そうか!という事はアレ、アンデッド族だな?

つまり、薬師寺万里《くさったしたい》、星1、闇属性、アンデッド族、攻撃力0、守備力0、効果、このカードをドローした瞬間、このカードの持ち主は負ける。みたいな?うわ、イラネ」

 

 

 薬師寺は青筋を立てて体をプルプル震わせている様だが、どうにか堪えている様だ。

 

 

しかし、大和は懲りずに更に煽る。

 

 

「バンちゃんビビってるヘイヘイヘイ~♪半べそブルってるヘイヘイヘイ~♪」

 

 

(あの野郎、こっちが黙ってりゃいい気になりやがって、あの野郎絶対に許さねぇ!)

 

 

 大和の度重なる煽りに、薬師寺は我慢の限界を超えた。

 

 

「ウルセェーーーーーーー!!!!!てめぇ、図に乗ってんじゃねーぞ!ディザイアでネオパーシアスに攻撃!どうだ!?」

 

 

「お?キレてヤケクソになった?いいよ通す」

 

 

 ディザイアの攻撃が、ネオパーシアスを貫く。

 

 

 

3000(堕天使ディザイア)-2300(天空勇士ネオパーシアス)=700ダメージ

大和のライフ:1600→900

 

 

「お!?通った!?という事はイケる!?(散々煽ってた割には攻撃反応型じゃないのかよ……。あの野郎がやってた事はとどのつまりブラフ!僕はずっとあの野郎に踊らされてたって事かよ!許さねぇ、散々舐めたツケ、ここで払わす!)ハッ、話術のタネも万策尽きた様だな!イチイチ癪に障る事ばかり言いやがって。僕の天使軍団の力を味あわせてやる!行くぞ!カオス・ソルジャーでバニーラに攻撃!The splendid VEUNUSもバニーラに攻撃!スペルビアもバニーラに攻撃だぁ!僕の怒りを込めた一撃を喰らえ!」

 

 

 

 

 

 雪乃とツァンも大和の万策が尽きた様に見え、大和を心配し出す。

 

 

「ボウヤ!?」「あいつ!」

 

 

 雪乃とツァンが諦めかける中、こんな時でも月陽は冷静だった。

 

 

「雪乃さん、ツァンさん、兄なら大丈夫ですよ」

 

 

「「え?」」

 

 

「兄の顔をよく見て下さい。本人は至って冷静……ではないですね。ニヤニヤした顔してます」

 

 

 月陽に促せれ、二人は大和の表情を見る。

 

 

「笑ってるわね」「思わず引っ叩きたくなる顔ね」

 

 

 

 

 

「クックック、ア~ッハハー!糠喜びさせて、悪いな。罠カード、ジャスティブレイクを発動!ブレイク~♪ブレイク~♪貴方のモンスター♪トラップ、炸裂ぅ~滅殺墓地逝け~♪ってかー!という事で、お前のモンスターは全滅な~」

 

 

 ジャスティブレイクが発動され、薬師寺のモンスターゾーンはスッカラカンになってしまった。

 

 

 薬師寺は自分のモンスターを一掃され、餌に群がる鯉の様に口をパクパクして、どうにか声を絞り出す。

 

 

「な、ななな、何だ……カードは……」

 

 

「あらぁ、知らない?んじゃあ教えてあげよう。このカードは、自分のフィールド上の通常モンスターが攻撃宣言された時発動出来て、表側攻撃表示で存在する通常モンスター以外は全て破壊される。だから、相手が守備表示にして様が裏側表示でセットしようが、攻撃表示の通常モンスター以外は全て破壊されるわけ。逆に、俺のフィールドが守備表示、裏側セット、効果モンスターがいる場合は俺のモンスターも破壊されちまうがな」

 

 

 

 

 

「そういう事。単純に攻撃を誘うって事もあるんだろうけど、魔法・罠を破壊するカードがない限りは、逆に攻撃を制限出来るし、もし、破壊出来るカードが来ても、魔宮の賄賂などでやり過ごして、便乗でちゃっかり自分も手札の補充。本人がふざけている様に見えるけど、やっている事自体はしたたかなのよね」

 

 

「成程ね。だから、攻撃力の低いモンスターがずっと攻撃表示でも問題ないのね。そう考えると、ボウヤの煽り文句が、相手の判断を鈍らす役目もあるかしらね」

 

 

 大和の行動に雪乃とツァンはようやく合点がいき、頭の中のモヤモヤ感は晴れたようだ。

 

 

「そうです。だから心配するだけ無駄なんですよ。(いやぁ、あの煽り文句は多分だいにぃの素だと思うな~。日常でもあんな風に煽るし……)大体あのジャスティブレイク、制限に引っ掛かってないのがおかしいんですよ!」

 

 

「嘘!?デメリットがあるとはいえ、通常モンスター型のデッキに使えば、強力無比なんてものじゃないわよ!?」

 

 

「そうなんですよ~。だからおかしいんですよ~。あれに何度苦汁を舐めたか……」

 

 

 月陽がジャスティブレイクされまくった所為もあって、その事を思い出し身震いさせた。

 

 

「つまりボウヤは、ジャスティブレイクというカードが3枚も入ってるのね?」

 

 

「はい。全弾撃たれた事もあります」

 

 

「フフフ、ますますボウヤに興味が湧いて来たわ」

 

 

「兄に興味湧くのはいいですけど、あのデュエルを見てれば分かると思いますけど、兄って結構奇行に走りますよ?」

 

 

「私は構わないわよ?一つの個性だと思えるわ?」

 

 

「雪乃さんの趣味って変わってますね……」

 

 

「そういう貴女こそ、あのボウヤの事は好きなんじゃないの?」

 

 

 雪乃の返しに、月陽は顔を赤らめて取り繕う。

 

 

「ち、ちち、違いますよ!そんな事ありません!た、ただ、兄にリベンジしたくてそれで……」

 

 

 雪乃の言う事に一応否定するも、その否定の仕方は弱々しかった。

 

 

「ふ~ん、まぁそういう事にしておいてあげる。フフフ」

 

 

(むぅ、さっき言った一言の所為で弄られた?気にしていないってとは嘘になるけど、直に言われると恥ずかしい……。クールだ。クールになるんだ月陽!ダメ兄の時を思い出すんだ!ドジで間抜けなノロマの時のダメ兄を……)

 

 

(あらら、ボウヤに対する怪しい雰囲気を出すから、カマ掛けてみたけど、私の言った事は満更ではない様ね)

 

 

 

 

 

「クソッ!知らないぞ!そんなカード!」

 

 

「それは、お前の勉強不足だ」

 

 

「クソッ!リバースカードを1枚セットしてターン終了!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

先攻4ターン目のフィールド状況

 

 

薬師寺

 

ライフ:1000

手札:2枚

 

モンスター

なし

 

魔法・罠:1枚セット

 

 

大和

 

ライフ:900

手札:12枚

 

モンスター

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻150/守2050/攻撃表示×3

弾圧される民:星1/水属性/水族/攻400/守2000/下克上の首飾り装備/攻撃表示

 

魔法・罠:便乗、下克上の首飾り装備中、スキルドレイン

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「クールダウンしたかと思えばまた怒り出して……何、ファビョってんの?まぁいいや、俺のターンドロー。うひょー手札が13枚とか、すんごい事になってるし……。あれだな……死刑執行って事か?まぁ、そんな事はどうでもいいんだよ。さて、どう決めようっかなぁ……兎に角、こっから俺のスーパージェノサイドタイムじゃ!まぁ最初はオーソドックスにサイクロンを発動する。その伏せカード破壊な?」

 

 

「何!?クソッ!ミラーフォースが……」

 

 

「ミラフォかよ危ないな~。さ~て心置きなく進めるとしよう。まずは魔法カード、右手に盾を左手に剣をを発動する。これによってフィールド上のモンスターの攻守が入れ替わる」

 

 

「何!?そ、そうか!だから、レベル1ながら、攻撃力が低く、守備力が高いモンスターだったのか……」

 

 

「今更気付いても遅いぞー。続けるでー。更に俺は、トライアングルパワーを発動する。このカードは、全てのレベル1の通常モンスターの攻撃力と守備力を2000アップさせる。つまり俺のフィールドに居る全モンスターは攻撃力が全て4000以上になる」

 

 

「な、何ぃ!?ジェノサイドって事はまさか、それで一斉射撃!?」

 

 

 しかし、大和は顔元に人差し指を振り、チッチッチと舌を鳴らす。

 

 

「甘い甘い、本当にそれだけだと思ってるん?マッ缶より甘いわぁ!魔法カード、野生解放を発動!獣族のバニーラ一体を選択し、このバニーラの守備力分アップ攻撃力アップじゃあ!このバニーラの攻撃力4050を2150プラスし、6300になる!

そしてぇ、まだまだ続くよ俺のメインフェイズ。異次元トレーナーを攻撃表示で通常召喚!

そして、お前は気になるだろ?何故このタイミングでモンスターを召喚させたのかと……。

それはこうする為だ。俺は装備魔法、戦線復活の代償を使う。このカードは自分のフィールドの通常モンスター1体を墓地に送る事で、自分または相手の墓地からモンスターを特殊召喚出来る。そして俺は、召喚したばかりの異次元トレーナーを墓地に送り、お前の墓地からアテナを特殊召喚」

 

 

 大和は、薬師寺の墓地から復活させるモンスターをカオス・ソルジャーや、ディザイア、クリスティア、スペルビア、The splendid VEUNUS等々が居るのに、何故かアテナを選んだ。

 

 

 その疑問を、ツァンが口に出した。

 

 

「あいつの意図は分かったけど、他にもモンスターが居るのに何故、攻撃力が2600のアテナなの?」

 

 

 ツァンの言葉に、雪乃も追随する。

 

 

「それは私も気になったのだけど、何か他に意図があるのかしら?」

 

 

「確かに変なんですよねー。そもそも、右手に盾を左手に剣をとトライアングルパワーを使うんなら、異次元トレーナーを先に出せば、態々復活させずともそっちの方が攻撃が高いのに……」

 

 

 それなりに見慣れて来た月陽でも、大和の行動は理解出来なかった。

 

 

(流石にアテナの復活はみんな疑問に思ってるだろうな……。俺自身不思議なんだよね~。でも、何故かアテナ気になったんだよな。あの不思議な感覚が……)

 

 

 アテナが大和のフィールド上に現れると、ふと、大和に向けて笑顔を向けた様な気がした。

 

 

(ん?今、笑った?見間違いか?でも、やっぱりなんか不思議な感覚があるんだよなー……)

 

 

 現れたアテナは薬師寺の方向を向いて表情が分からなくなったが、何故だか背後からのオーラが刺々しく見えた様な感じがあった。

 

 

「(まぁ、取り敢えずは、これを終わらせた後にじっくり考えよう)ゴホン!」

 

 

 大和は一つ咳払いをして、アテナについて考えるのを止め、デュエルに集中する事にした。

 

 

「続けて俺は、装備魔法、団結の力をアテナに装備し、俺のフィールドは全て埋まって5体居る為、攻撃力と守備力は4000アップだ!以上準備は完了だ。さぁ、小便は済ませたか?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?」

 

 

 

 

 

 今の大和のモンスターゾーンの状況は……

 

 

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻6300/守2150

バニーラ:星1/地属性/獣族/攻4050/守2150×2

弾圧される民:星1/水属性/水族/攻4000/守2400

アテナ:星7/光属性/天使族/攻6600/守4800

 

となっている。

 

 

 

 

 

 大和が死刑執行《ジェノサイド》の宣言をするが、宣告された薬師寺は、部屋の隅ではないが、本当にガタガタ震えていた。

 

 

「おいおい、本当に震えてんのかよ。月陽なんてこういう状況になっても来るなら来いと開き直ってたのになぁ……女々しい野郎だぜ……。っつうワケで、とっとと逝ねや。全員で、あれにジェノサイドアタックじゃあ!」

 

 

 ドッカーン!!!!!!!!

 

 

「ぐわぁああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

 とてつもないダメージ量が、薬師寺を捕え、薬師寺の絶叫と爆弾が爆発した様な大きな音が辺り一面に広がった。

 

 

 

6300+4050+4050+4000+6600=総攻撃力25000

薬師寺ライフ1000-総攻撃力25000→ー24000のオーバーキル

 

 

 

「ふぅ、本日のデュエル終~了~」

 

 

 大和の勝ちが決まり、女子3人が大和の元に向かい、それぞれが大和に思い思いに言葉をぶつけた。

 

 

「流石ね。少しハラハラさせられたけど、結局は略完勝だったわね(フフフ、益々興味出ちゃったわねぇ。本当にこれからが楽しみなボウヤね)」

 

 

 雪乃は素直に、大和を褒める。

 

 

「ちょっとあんた!もうちょっと真面目にやりなさいよ!ハラハラしちゃったじゃない!」

 

 

 ツァンは、遊びまくってた大和に不満を言うも、その表情は安堵している表情だった。

 

 

「あーあー、あの人も可哀そうに……2万超えのオーバーキルなんて……。相変わらずSだね……」

 

 

 月陽は、他の二人とは少し畑違いな感想で、大和の勝ちを喜んだ。

 

 

大和は一息吐き、負けてorzになっている薬師寺の元に向かい、話し掛けた。

 

 

「さ、俺が勝ったわけだし、約束はちゃんと覚えて居るよなぁ?」

 

 

 大和が薬師寺に確認を取ると、突然立ち上がってファビョり始めた。

 

 

「違う!僕は強いんだ!僕は負けてない!そう、これは夢なんだ!」

 

 

 薬師寺のワケの分からない発言に、4人は一斉に疑問符を浮かべ、薬師寺の頭を心配し出し、可哀そうな者を見る目で言葉を投げ掛けた。

 

「アンタ、何言ってんの?攻撃の衝撃で頭おかしくなった?」

「ボウヤ、頭大丈夫?」

「救急車呼んだ方がいい?」

「お前、頭のネジ1本何処か抜けてません?それとも統合失調症の人?」

 

 

 しかし薬師寺は何を思ったのか、大和の言葉と存在は無視して、女子の励ましと思い、よく分からんやる気を出した。

 

 

「僕のハーレム達が心配してくれている?そうだよ、そうだよなぁ!こんなデュエルは無効だ!どうせ、あの野郎が不正をしてたんだ!そうに違いない!」

 

 

 薬師寺の曲解した結論に、女子3人が反論する。

 

 

「ちょっとアンタ!何をワケの分からない事を言ってるの?どうみたって公正なデュエルだったでしょ!?それと、気持ち悪い事言わないで!」

 

 

「ボウヤの頭がおかしくなっているのは置いといて、今のデュエルはどう見たってボ……、大和の勝ちよ?」

 

 

「うわ、気持ち悪い発言の所為で鳥肌が立った。取り敢えず、このデュエルは完っ璧にアンタの負けでしょ!」

 

 

(なんか、面白い事になって来たな……)

 

 

 しかし大和は、特に反論もせず、逆に、薬師寺の言動を面白がって、黙ってやりとりを見ていた。

 

 

 流石の頭がイカれて来ている薬師寺でも、強引過ぎたと思ったのか、話しを変えた。

 

 

「ハ、ハハ、あんなのは僕の実力じゃない!そうだデッキの、カード全体が弱かったのが

いけないんだ!」

 

 

 薬師寺は、責任転嫁の矛先を大和から変えて、デッキに鞍替えした。

 

 

「こんなもの!」

 

 

 そして薬師寺は、持っていたデッキを、地面にメンコの様にバシッと叩きつけた。

 

 

「「「「!!!!」」」」

 

 

 その薬師寺の行動に女子達3人は、薬師寺に詰めより、非難轟々に文句を言う。

 

 

「アンタ何て事をするのよ!最っ低ね!負けたからって責任転嫁するの止めなさい!」

 

 

「その行為は私も見過ごせないわね。ボウヤ、デュエリストどころか、人間としても失格よ」

 

 

「ホンット、最低!デッキを活かすも殺すもデュエリストの腕次第なのに、自分の腕じゃなく、デッキに、カードに責任転嫁?絶対おかしい!アンタ、デュエリスト向いてないわ。これを続けるんなら、今すぐ止めなさい!というか、死ねばいいのに……」

 

 

 尚も、女子3人は文句を言うが、大和は口撃の輪には入らず、さっき薬師寺が叩きつけたデッキを見ていた。

 

 

「ふむ、ふむ、ふ~ん成程ねぇ……」

 

 

 そして大和は徐に立ち上がり、口撃を続けている女子達と薬師寺の中に割って入る。

 

 

「悪い、ちょっと開けて。おい、お前、このデュエル負けたのってお前のデュエルの腕の所為だ」

 

 

「何アンタ?「大和?」「大にぃ?」

 

 

 大和が突然、女子達と薬師寺の間を割って入って放った言葉に、女子3人は疑問符を浮かべ、大和を見つめた。

 

 

「何だと?何を根拠に……」

 

 

「結論から言うと、このデュエル、お前は勝てていた」

 

 

「「「「え!?」」」」

 

 

 大和の言葉に、薬師寺だけでなく、女子3人も驚いていた。

 

 

「今、説明してやる。耳の穴掻っ穿ってよく聞けよ?」

 

 

 そして大和は、淡々と話し始めた。

 




皆さんは、どうしていれば転生者君が勝てていたと思いますか?ちょっと考えてみて下さい。

そして、アテナです。多分みなさん予想付いていると思いますが、カードの精霊です。

因みに、ヒロインのつもりで書いてはいません。ちょっとした役目をして貰おうと、登場させた次第です。

途中でツァンはアイツやあいつ等と使っていますが、アイツ、アンタを薬師寺に、あんた、あいつを大和への呼称にしています。


それでは、最後に1曲

ブレイク~ブレイク~貴方のモンスター♪トラップ、炸裂~滅殺墓地逝け~♪
モンスター処理などお手のもの~協力サポート致します~♪
正義のトラップ、奴らを蹴散らせ BREAK OUT!
ジャスティ~ブレイク トラップ モンスター一掃 DaDaDa!
ジャスティ~ブレイク トラップ モ・ン・ス・ター・破壊で フィールド貫け!
野望を壊すぜ 夢を壊すぜ プライド壊すぜ 墓地に向かって 走る~走る~ 
ジャスティブレイク ト~ラ~ップ~

ってね。

では、サヨナラサヨナラサヨナラ~
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