提督食堂~艦娘達の憩いの場~   作:秩父快急

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深雪~カツ丼~

 「特型駆逐艦4番艦の深雪さまだよ!演習中に他の駆逐艦とぶつかって事故っちゃったこともあるんだ。まー、でもやるときゃやるぜ。みてなって!」

 

 吹雪型の中でも人一倍元気で、スポーツ大好きな彼女の名前は 深雪 。明るい性格だが、少々天然な所があり吹雪型のムードメーカーである。そんな彼女は大きな作戦の前の日には提督食堂であるものを食べている。

 

 ガラガラガラ…。

 

「よっ!司令官。いつものある?」元気よく深雪が店の中に入ってくる。「おっ、深雪か。いつものあるよ。」と、提督が声を掛けると深雪は「よっしゃ♪」とガッツポーズを取る。

 

 トントントン ジュワァー

 

 提督がいつものを作っている間、深雪は店内に居た川内と話をしていた。

「明日は北方海域かぁー。」と、お銚子を持ちながら川内が呟く。

「大丈夫っすよ。先輩、いつも通りにやれば。」と、深雪が話す。深雪と川内は何故か気が合うのか鎮守府の先輩後輩関係である。

「あそこのヲ級強いんだよねぇー。気を付けなよ。」

「そうなんですか?」

「三回くらい行ったけど、いつものヲ級と違って…。気性が荒いというかなんというかf(^^;」川内が苦笑いしていると…。

「はい。おまたせ。」と、提督が注文していた料理を出す。出された料理はご飯の上にカツが乗り、デミグラスソースが掛かった一風変わったカツ丼だった。

「いっただきます!」と、スプーン片手に食べ始める深雪。と、川内が「美味しそうだねぇ~。提督あたしにも頂戴。」と注文する。

「やっぱりカツ丼はこうでなくちゃ!」と、深雪は満面の笑みを浮かべながら食べ進める。きつね色にこんがりサクサクに揚がった豚カツにこってりとした濃厚なデミグラスソースが加わり、洋食感が半端ない。だが、それがまた美味しいのだ。アクセントのグリンピースがまたレトロな感じを出していい。あとから注文した川内も「深雪。こんな裏メニュー知ってたのかぁ~。あたしにも早く教えてよぉ。」と嘆くほどだ。

「ふぁ~。食べた食べた。」と、背伸びをしながら話す深雪。すると川内が…。「深雪、飯粒付いてる(笑)」と、右ほほを指差した。深雪は川内に言われてくっついた飯粒を取り食べる。すると川内が笑う。「深雪は元気だよなぁ~。明日も頑張りなよ!」

「大丈夫!思う存分やってきますよ!深雪スペシャル!!!」と、ガッツポーズを取る。

「まぁ、夜戦になったらあたしの出番だからねぇー。呼んでよ(^∇^)ドヤァ」と、どや顔の川内。

「二人とも、明日は早いんだろ。」と、お冷やを提督が持ってきた。

「深雪も明日の北方海域油断するなよぉ~f(^^;」と、調子に乗る深雪を見ながら少々冷や汗気味の提督。

「大丈夫。大丈夫。安心して~!」と、深雪は元気よく答えた。

 

 翌日。

 

 霧が出た鎮守府を、北方海域組(主力艦隊 飛龍 蒼龍 榛名 五十鈴 電 深雪)(支援部隊 長門 陸奥 霧島 最上 吹雪 白雪 )が出港したのまでは良かったのだが…。

 

 ゴッチーン!!!

 

 霧の影響でまさかまさかのAマスで深雪と電が衝突。電は小破で済んだのだが、当たりどこが悪かったのか深雪が大破。支援部隊の吹雪に連れられて早々に帰還したのだった。

「ほら、言わんこっちゃない()」と、呆れ顔の提督。「ま、大丈夫~!大丈夫~!なんてことないって!」と、深雪は苦笑いしながら話したのだった(笑)一方の北方海域の戦闘だが…。空母組の大活躍により無事に攻略完了。しかも、大量のボーキサイトを土産に持って帰ってきたのだった。

 

 




今回は駆逐艦 深雪 (通称 深雪さま)の話を書いてみました。元気一杯な彼女ならこんなことしそうだなと思いつつ書きました。劇中に出てきたデミグラスソースのカツ丼は深雪が所属し、大和が生まれた広島県呉市の名物です。筆者自身は呉にはまだ行ったことは無いですが、艦これ同人誌の[なぐも。]さんの赤城さんの鎮守府食べ歩きシリーズを読んで、一度行ってみたいなぁ~と思いました。デミグラスソースカツ丼美味しそうでしたね(^q^) あと、今回の話では史実ネタもちょこっと入れてみました。深雪と電…。お分かりでしょうが、演習中に衝突事故を起こしているんですよね。結構、旧日本海軍の艦は意外と衝突しているトラウマが多いというかf(^^;(前に書いた最上もそうなんです。)まぁ、行動するときは周囲の状況もよく見て行動しないといけませんね(・・;)
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