提督食堂~艦娘達の憩いの場~   作:秩父快急

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赤城~焼き鳥~

 「航空母艦、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、私にお任せくださいませ。」

 

 この横須賀鎮守府の空母の中で一番よく食べる艦娘。それが赤城だ。普段は加賀と共に一航戦として行動し提督食堂にも加賀と来る事が多いのだが…。加賀と一緒だと大好物なのに食べられない料理がある。それは 焼き鳥 だ。今夜は加賀は他の鎮守府へ書類を届けに行き外泊しているため、焼き鳥が食べられる日だ。

 

「んんん~♪」

 

 いつもは駆逐艦達に厳しく接している赤城だが、今日は上機嫌。今宵の焼き鳥を肴に日本酒で一杯やろうと考えているからだ。

 

 ガラガラガラ…。

 

 「いらっしゃい。」

食堂の扉を開けて赤城が入ってきた。

 「提督。今日は焼き鳥出来ますよね?」と、少し心配げに尋ねると提督からは「ああ、出来るよ。」と返事が帰ってきた。(…よっしゃ!)と、心の中でガッツポーズを決めて、席に座る。メニューには色々な焼き鳥が載っている。

 「とりあえず、もも ねぎま 砂肝 かわ 手羽先 はつ を一本ずつ。塩でお願いします。あと、日本酒も…。」と注文する。

 

 パチパチパチ ジュー

 

 焼き鳥が焼ける香ばしい薫りが食堂に漂う。今日は加賀が居ないせいなのか…。他の艦娘からも焼き鳥の注文が相次ぐ。

 「はい。おまたせ。」

 こんがり焼けた焼き鳥が目の前に出された。まずはシンプルにもも肉から…。シンプルな塩味に炭火の薫りが付いてジューシーで美味しい。

 「ん~♪おいひぃ♪」

 と、頬に手を当てながら話す赤城。次は砂肝だ。コリコリした食感が心地いい。そして、手羽先。骨があるが、よく動く部位なので脂が乗っていてジューシーかつ皮の焦げめの香ばしさが加わって酒が進む。こうして焼き鳥を満喫した赤城は〆に焼き鳥丼を注文する。提督食堂の焼き鳥丼は、もも肉 ねぎ レバー つくね が乗った豪華な丼だ。勿論、赤城はそれをご飯大盛りで頼む。自家製の甘辛い焼き鳥タレが染み込んだご飯と提督手作りのつくねが美味しい。提督食堂の焼き鳥の中でも手作りのつくねは、すぐに無くなってしまうので貴重な食べ物だ。普段、赤城は加賀と共に行動しているが…。海鷲の焼き鳥製造機というあだ名が付けられた加賀の目の前で焼き鳥を食べるのは少し控えていたのである。(加賀は特に気にしていないらしいが、その事は赤城は知らない。)その分、加賀が外泊する夜に大量に焼き鳥を食べるのが赤城の習慣となっていた。

 

 「ふぁー。食べた食べた。ごちそうさまでした。」

 赤城の皿には十数本の串が乗っていた。

 「よく食べたなぁ~f(^^;」と、提督。

 「焼き鳥美味しかったです。提督さん。またお願いします。」と赤城。赤城の焼き鳥の食べっぷりを見て、今宵は駆逐艦から戦艦まで焼き鳥の注文が多かった。勿論、普段加賀に気を使って焼き鳥を控えている空母組も焼き鳥を思う存分食べたとか(笑)

 

 




一航戦の旗艦 正規空母赤城 の話を書いてみました。赤城は何でも食べそうですけど、焼き鳥は加賀が居ない時にこっそり食べているんじゃないのかなぁ?と思いつつ書いてみました。海鷲の焼き鳥製造機と言われる加賀ですが、なぜそんなあだ名が付いたのかと言うと…。煙突の形状が独特で排煙が滞留しやすい構造だからだったそうですf(^^; しかも、艦内は機関の排熱で蒸し暑くパイロットは蒸し焼き。艦積機は燻し焼きと言うことで海鷲の焼き鳥製造機なんて皮肉めいたあだ名が付けられてしまいました。そんなことで、加賀は焼き鳥とか言われるのがちょっと嫌なのかな?と思っています。赤城は加賀と一緒に過ごしているので、気を使って普段は焼き鳥を食べたくても我慢していると感じました。その為、今回の話では思う存分焼き鳥を食べさせてあげようと思い今回の話を描きました(笑)
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