「てるてる坊主を作るのです!こうやって、ここを、こう!できたのです、可愛いのです!」
梅雨の日の昼過ぎ、鎮守府の自習室に第六駆逐隊や白露達が集まっていた。
「電、てるてる坊主作るの上手っぽい。」
「あっ、可愛い(*≧з≦)」
「電のてるてる坊主、いいな。かわいい。暁のそれは…なんだい、怪獣?」
「怪獣じゃないわよ!失礼しちゃうわ!」
と、てるてる坊主作りをする駆逐艦達はとても賑やかだ。すると、事務仕事を終えた提督が通りかがった。
「おっ?皆で何しているんだ?」
「雨が続いているから、てるてる坊主を作っているのです。」と、電が話す。
「そうかぁ。まぁ、このところずっと雨だもんなぁ…。」と、窓の外を見ながら話す。外は薄暗く梅雨特有のシトシト雨が降り続いている。
「久しぶりにおひさまの光を浴びたいのです。」
「そうだよなぁ~。ここ一週間、朝の体操は体育館でやってるしなぁ。」
「それもあって良い天気になるようにてるてる坊主を作っているのです!」
と、元気よく答える電。すると、提督は「ちょっと、酒母行ってくるな。」と、話して自習室から出ていった。
十分後…。
「おまたせ。皆、頑張っているから差し入れだ!」と、大きな段ボールを持ってきた。それを見た駆逐艦達は提督の周りに集まってくる。何が入っているのだろうとウズウズしながら待っていると…。
「はい、みんなラムネの差し入れだよ。」と、ラムネを手渡し始めた。
「提督さん。ありがとー!」
「喉が乾いてたから丁度良かったぽい!」
「ハラショー。」
と、御礼を言っていく駆逐艦達。ビー玉で栓がしてあるラムネは、蓋についている突起でビー玉を瓶の中に落として開栓する。
プシュー!!!
「あわわ!」急いで開けた白露のラムネが噴水になったり、思ったより炭酸が強くてちょっとむせた暁も居たが、少し早い夏の便りを感じた駆逐艦達。
「あれ?電飲まないのかい?」
電は提督が皆に配り終えるまで待っていた。姉の雷は既にラムネを一気のみしている。
「…提督さんが配り終えるまで待っていたのです。」
と、電。どうやら、せっかく貰ったラムネなので提督と一緒に飲みたかったようだ。
プシュ!
提督は電の隣に座ってラムネの栓を開ける。何だか開けるのに苦戦していた電のラムネも開けてあげた。
「いただきます。」と、静かにラムネを口にする電。口の中にシュワァと冷たい炭酸が広がり、ほのかなラムネの香りが広がる。
「ラムネ美味しいのです。」と電。「そりゃ、よかった。電達のてるてる坊主効くといいな。」提督は窓に吊るされた駆逐艦達のてるてる坊主を見ながら話す。各艦個性の出たてるてる坊主は見ているだけで楽しい。上手に出来ている物から…。潜水艦と書かれた何だか呪われているような物(駆逐艦達が作る前に龍田が作ったらしい…。)何故か赤く、明らかにてるてる坊主じゃなく某怪獣のような物(暁作)までさまざまだ。その中でも綺麗に可愛く出来ている電のてるてる坊主は輝いて見えた。そして翌日。
「晴れたのです!電達のてるてる坊主が効いたのです!」
雲ひとつない青空が広がった朝。駆逐艦達は外に出て元気に遊んでいる。「…本日、気象庁より関東地方が梅雨明けしたと発表がありました。」と、朝のラジオが流れる。
「これも、あの子達のてるてる坊主のお陰だな。」と、提督は外を見ながら呟いた。そして、遠くに入道雲が見え今年も暑い夏が始まった。
こんにちは急行 奥秩父です。今回はちょっと思考を変えて飲み物で書いてみました。(完全に手抜きです。はい。)梅雨の時期なので、電の梅雨ボイスに入っているてるてる坊主の話を書いてみました。各艦個性豊かなてるてる坊主が出来たようですね(笑)でも、暁の作ったてるてる坊主は一体…。と、まぁ今年も鎮守府のてるてる坊主製作は賑やかなようですね(*´ω`*)そういえば、劇中に出てきた瓶ラムネ…。最近はあまり見かけないですよね。夏祭りの風物詩なので暑いときに飲むと最高です。あと、ラムネって意外と日本海軍に縁があります。火災発生時の消火用に炭酸ガスを作る機械が多くの艦に設置されていました。中でも、戦艦大和には数多くの炭酸ガス発生機が設置されており、それを応用してラムネを作っていたそうです。そんなことで日本海軍とラムネは深い繋がりがありました。あー。また暑い日にラムネ飲みたいなぁー♪