提督食堂~艦娘達の憩いの場~   作:秩父快急

26 / 26
青葉~長崎チャンポン~

 

 「ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」

 

 毎度毎度、鎮守府で余計なことに首を突っ込み大騒ぎを起こす艦娘がいる。その艦娘の名は重巡洋艦青葉だ。

 

 ゴッチーン!!!

 

 今日は長門の周囲で噂になっていた、長門のぬいぐるみ好きについて取材しようとしていたのだが…。長門にバレて大目玉を食らったのである。

 「いてて。青葉、取材失敗しちゃったよ。」と、頭の上に出来たたんこぶを擦りながら呟く。

 「青葉、またやったのぉ?」と、妹の衣笠が呆れている。

 「あははf(^^;」と、苦笑いの青葉。青葉は我が鎮守府の中で艦隊新聞の編集長をしており、自ら取材に出掛けることが多い。だが、取材の仕方に少し問題があり、隠し撮りをしたり…。許可を得る前に新聞に載せてしまったりと…。ときたま問題を起こしている。だが、そんな彼女の新聞は意外にも読者が多く…。特に駆逐艦達からは、戦艦や空母達先輩方の日常を知る貴重な手段である。

 「青葉、またやらかしたのか…。」と、青葉の頭に出来たたんこぶを見ながら提督がお冷やを差し出す。

 「青葉…。やっちゃいました(笑)」

戦艦長門にぶん殴られながらも記者魂を維持している青葉に、提督は少し呆れる。

 「…よくまぁ、長門にぶん殴られて無事だったなf(^^;」

 提督は青葉から今日の取材の話を聞いた。長門のぬいぐるみ好きはさておき、青葉の取材方法に少々問題があると具申した。

 「そうかなぁ?青葉の取材、強引かなぁ?」と、?マークを浮かべる青葉に衣笠と提督はウンウンと頷く。

 「う~ん…。青葉…じっとしてられないな。」と、懲りない青葉。すると、提督は「まぁ、相手にも許可とってから取材しなよ。」と、伝えた。

 「はぁーい。」

 と、少し残念そうに頷く青葉。一方の衣笠は安心した様子だった。(衣笠の日常が一番、艦隊新聞に漏れていた為…。)

 

 「それより、飯にするか?」と、提督が話しかける。

 

 ジュワー!

 

 「はい、お待ちどおさま。」と、提督お手製の長崎チャンポンを出す。これは、青葉が生まれた長崎県の名物料理だ。

 

 カシャッ! カシャッ!

 

 自慢のカメラで長崎チャンポンの写真を撮影して食べ始める。たっぷりの野菜に魚介類が入り、豚骨と魚介系がベースのスープにチャンポン麺がよく合う。青葉は取材後の編集作業では、数日間徹夜することが多く、週一発行となるととても忙しいのである。その為、新聞の編集作業中は簡単な軽食で済ませることが多く、野菜は手が空いたときや編集作業を終えた時にまとめて食べるという…。なんともバランスの悪い食生活を送っている。

「青葉ぁー。少しは食生活を見直したどう?」と、呆れる衣笠が声をかけるが…。

「大丈夫!大丈夫!」と、チャンポンをかっ込みながら答える青葉。

 「でもな青葉。栄養は片寄りなくとっておいた方がいいぞ…。」と、提督。

 「はぁーい。」と、聞く耳を持たない青葉。

 

 ムギュゥ…。

 

 「痛ったーい!ガサー何すんのさ!」

 と、突然大声をあげる青葉。どうやら話を聞き流していた青葉の足を衣笠が踏んづけたらしい。

 「少しは反省しなさい!あと、姉らしくしなさい!」と、青葉を叱る衣笠。これでは、どっちが姉なのやら…。そしてまた、姉妹同士で口喧嘩が始まる。いつもの風景を提督は微笑みながら見守っていた。

 

 




急行 奥秩父です。今回は、重巡洋艦 青葉 の話を書いてみました。ジャーナリスト魂を持つ青葉は、鎮守府でお手製の新聞を書いていそうですよね。色々な性格を持つ艦娘が居るので、ネタを尽きないと思います(笑)(…にしても、長門のぬいぐるみ好きは一体どのような感じでしょうかね?) 今回の料理は、青葉が生まれた長崎県の名物 長崎チャンポンです。豚骨と魚介系がベースのスープにたっぷりの具材に食べ応えのある太麺。野菜不足の時には大助かりのメニューですね。今回は、妹の衣笠も絡ませて書きました。何だかんだ、嫌な顔をしながらも衣笠は影から青葉の事を支えているのではないかと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。