「アップルジャーック!!!!」
「ぬがっ!? ば、莫迦者ぉ! いきなり耳元でがなり立てるな!!」
「なーに呑気に寝言なんか言ってるのよ! どれだけ久々の登場か分かってるの!?」
「…第壱章に出ておるではないか」
「望くんとの絡みが無い出演に意味は無いわ!!」
「断言するでない! そもそもが此処は作者の描写不足を補う貧乏クジなのだぞ!?」
「そんなのスタメン落ちに比べたらナンボのもんじゃないの!! とにかくアピールしないとこの前みたいに忘れられるんだから、使える物は使い潰すわよー!」
「……このバイタリティだけは見習うべきだな…」
「さてっ! 気を取り直して行くわ!」
「今回は事柄こそ少ないが、この作品を読む上ではかなり重要な説明だ。 心して聞くが良い!」
「ついでに描写不足な点のフォローもいくつかするけど、そっちは話半分に聞くだけで構わないわ」
「こら、話半分では理解出来ぬ点も多々あろう。 しっかり説明せよ」
「無茶な事言わないでよー。 今回このコーナーぶち上げる為に書き溜めた設定資料出したら、ノート三冊丸々になったのよ?」
「なにぃ!?」
「しかもA'sとStSの資料までごっちゃにしてるモンだから、ダブり設定と時系列の整理だけで三日作業。 その所為でレポート忘れて教授に謝りに行ったんだっけ?」
「止めてやれ! 作者のライフはもうゼロだぁ!!」
「しかも設定からそれたネタバレ文章構成を、寝ボケてそのまま投稿して半泣きになってるし」
「……マサキか! アンズなのだな!?」
「何の話かしらー? さて、改めて説明タイムに入るわよ! 次回、『城之内死す』デュエルスタンバイ!!」
「うぁぁー! サツキが壊れたぁー!!」
パーマネントウィル 概念篇
「さて、第23章でかなり大それた事をやらかしておるからな。 まずは此処から始めねばなるまい」
「そうね。 じゃあまずは大前提から説明するんだけど、この作品に於いてパーマネントウィルは『技の発動体』としての他に『神秘』を指し示す物として取り扱っているわ」
「もう少し正確に言えば『神秘の名称』だがな」
「うーん……その辺りを詳しく定義しちゃうと今後の説明がガッタガタになっちゃうから、とりあえずは漠然としたイメージだけ抱いておいて頂戴」
「そしてこのパーマネントウィルだが……吾らが技の発動をする為に解放をするのとは別に、もう一つ『概念そのもの』として解放する事が出来る」
「例えば『梢で眠る猫』だと……ほら、実際に寝てる猫がこうして出てくるわ」
「しかし、この猫はパーマネントウィルの概念でしかない。 故に寝息は立てておるが生きてはおらぬし、目覚める事も無い。 あくまでも概念は概念でしか無いという事を胆に銘じよ」
「で、物質として成立するパーマネントウィルとは違って『コバタの森の風』や『クォルネ海の波濤』といった…此処では事象的概念とでも呼びましょうか。 その事象的概念を内包したパーマネントウィルは、名称として成立している事象が込められた匣が顕現するの」
「うむ。 そしてこの匣を一緒に顕現された鍵を使って開けば……」
「その事象が出てくる。 って訳よ」
「この作中ではその描写はまだ無いが、今後次第ではまだまだ考えられる。心の内に留めておくが良い!」
パーマネントウィル 発生篇
「で、ここで一番問題にすべきは、今回のパーマネントウィルの誕生なわけよ。 先の説明通り、概念を封じ込めたのがパーマネントウィルなんだけど、パーマネントウィルはその事象が世界……時間樹や神剣宇宙から、その概念を神秘として認められた瞬間に産声を上げる事になるわ」
「そこに吾の“セレスティアリー”の祝福を贈った事により、本来は浄化だけで済んだ筈の行為から、パーマネントウィルが零れ落ちたのだな」
「本来ならこのパーマネントウィルの顕現っていうのは、それこそ天文学的な確率で発生するモノなのだけど……望くんの場合はちょっとばかり特殊なのよね。そこは今は置いといて……さっきも言った通り、パーマネントウィルには、大別して事象と物質の二つのカテゴリが存在するの」
「物質ならば、簡単な所では『ヒヒイロカネの刀身』や『大王次元くじらのひげ』などだな。これらは原料として使われたもの、大本になった存在が神秘に満ちた物であるが故に、パーマネントウィルとしての格を得ておる!」
「今回発生したパーマネントウィル……『快楽主義者の功罪』はその事象を認められ、事象的概念としての格を得たの。…あんまり聞いてて気持ちの良い物じゃ無いんだけど、疑問は残さないに限るから…説明しちゃうわ」
「…だな。今回、キーワードとなるのは読んで字の如く『功罪』という言葉になるのだ」
「確か、功績と罪科…よね。対義の字を使った単語」
「うむ。そして、その発生した要因となったのが『快楽主義者』であったのだ」
「元々、その子はね…あくまでも性的快楽を得るためだけに、誰の子供かも判らずに身籠った存在だったのよ……」
「それこそが『功罪』の咎に当たる。それだけに飽き足らず、気紛れにある程度まで育てたは良い物の……新たなる快楽を求めるに邪魔になったその子を、生きたまま樹の下に埋めたのだ。ご丁寧に、かろうじて呼吸が可能な穴を残して…な」
「世界に認められるほどの大罪…ねぇ。若干に理由付けとしては弱い気がするって感じちゃった私は、もう戻れないのね………」
「だが、今回発生したのは『功罪』……つまり、この行為に、功績があった事を認めねばならない」
「本気で拒絶したいけど…もう結果は出ちゃってるからね」
「愛を識る樹木……つまり、子が埋められた樹木に人間に似た『感情』が芽生えたのだ」
「子を埋めるという一工程で『咎』と『徳』、二つの事象を同時に発生させ、更に功罪の重みを釣り合ったものにする。それが世界に認められ、今回の事象発生へと繋がった…」
「…遣る瀬無いな」
「でも、これも現実なの。湿っぽくなっちゃったけど、まだ説明は終わらないわよ」
パーマネントウィル 発動篇
「で、今回の説明の目玉なんだけど……あの時の望くん、一体何したの?」
「パーマネントウィルが壊れたあの一撃か?」
「そうそう。パーマネントウィルが壊れるなんて限界酷使以外に有り得ないでしょうし………回復させなかったの?」
「失念するでない。それも本作のオリジナル設定であろう」
「あら…………あぁ、そうだったわね! ごめんなさい。まずはパーマネントウィルの消費についてから説明するわ!」
「プレイした汝らならば理解出来るだろうが、それぞれのスキルにはそれぞれ発動回数が定められておる」
「で、本作はこの設定に一工夫入れて『スキル回数がゼロになっても後一回だけスキル発動が可能である』ってのを追加してるのよ」
「その場合はパーマネントウィルが限界を迎え、破壊されるのだ」
「複数あるパーマネントウィルならそんなに実害が無いけど……ワンオフ仕様のパーマネントウィルだったら結構な痛手になるのよねー」
「で、スキル回数が消費されたパーマネントウィルだが……回復方法は既に作中で示されておるからな。ココは割愛させて貰うぞ」
「そんなこんなで本題ッ!! 何故、望くんのパーマネントウィルはたったニ回の発動で壊れたのでしょうか?」
「うむ、それこそが今回の要、『クライシス』なのだ!」
「クライシス!? ………って、ナニ?」
「大雑把に言ってしまえば、パーマネントウィルで使用できるスキルを一撃に凝縮して撃つ。そんな技なのだ!!」
「…………つまり?」
「あの時のオーバードライブの残り回数は十五回、つまりオーバードライブ十五発分の威力であるM:2700 F:4500のダメージと、追加効果である抵抗力150%ダウンがあの一撃に集約された訳だな」
「…なによそれ! 反動とかどうなってんの!?」
「反動に関してはパーマネントウィルが自身で引き受けて相殺、結果として通常のスキル発動と同じ反動まで落とせるのだ。その為にもパーマネントウィルを直接神剣に顕現させ、反動を吸収させる。その代わりに、パーマネントウィルは壊れてしまうがな」
「……にしたって破格過ぎるわよ。デメリットとか無いの?」
「…ま、当然と言うべきか……デメリットは存在する。まずは先に述べたパーマネントウィルが破壊される事だ」
「……よくよく考えてみれば、中々に難しい技よね……迂闊に使っちゃうと今後に響く上に残り回数に左右されるんだから、モノによったらそんなに恩恵も受けられないし……」
「その通りなのだ! 更にこの技には重大な欠点があってな、発動の際には使用するパーマネントウィルに対する祝詞と呪文が必要になる」
「望くんが唱えてたヤツね?」
「うむ、発動までに時間が掛かる上に、基本的にその間は他のスキルが発動できない」
「あらら………って、普通にグラスプ発動してなかった?」
「黎明は二本あるのだ。忘れるでない」
「なるほど、あの時は代わりに防御スキルが使えなかった状況なのね」
「うむ、普段であればさしたる問題も無いのだが……吾らが合体した時にこの問題は浮き彫りとなる」
「…そっか、そうなるわね……」
「まあ、以上の通りに使い所が難しい上に発動までのタイムラグ、更に状況を鑑みると………決して便利とは、言い切れぬな」
「なるほどねぇ………………あれ? でもレーメちゃん、クライシス使わない場面でも呪文唱えてなかった?」
「本来の用途から少し外れた方法だからな。その場合にも呪文を扱う必要があるのだ」
「なるほどね、力の方向性を変えるって訳ね?」
「うむ!」
強醒体
「……話さなきゃ、駄目?」
「全てで無くとも良い。ノゾムが何故あれ程までに固執するのか……それが伝われば多くは望まぬ」
「ま、イルカナに食って掛かったりパーマネントウィル壊してまで魂を送ったりしてるからねぇ……触りだけよ?」
「構わぬ。吾は多くは語れんからな」
「まぁ、話の大元はロウ・エターナルの急進派とカオス・エターナルの裏切り者が極秘に繋がりを持った所から始まるんだけどね?」
「ふむ」
「このロウ・エターナルが自分達の最終目標を楯にして、砕いた永遠神剣を幼い子供達にバラ撒いてまとめてエターナルにしちゃったのよねー…」
「……」
「で、エターナルになって時間樹を出れば存在を忘れられて、当の本人達はまだ自分が何かすら理解出来てない子供。 そこに神剣の記憶を流し込めば……」
「…その辺りでよい。その戦いの中に、ノゾムもいた………今は、それだけで良かろう」
「でも、この事件でユーフォリアがロウ・エターナルの処に行っちゃったんだし…」
「それは結果論であり、話の本丸には関与しておらん。今は野暮になってしまうぞ」
「……なんかちょっとヘビーな話題になっちゃったわね…」
「今回ばかりは仕方あるまい。その代わりに、次を盛り上げれば良いのだ!」
「そっか……そうよね! よーし、次はハイに行くわよー!!」
「…次があれば、だがな」
「ちょっ!?」