前々から書こうと思っていた『アカメが斬る!の世界に有馬さんがいたら』というSSをようやく書けました。
作者はまだまだ下手くそですので変なところがあったらどんどんご指摘をよろしくお願いします。
『帝都付近にて、危険種の出現を確認。零番隊、至急現場に向かってください』
零番隊の副隊長、宇井郡の無線に一通の連絡が入る。
「はぁ、またか…有馬さんが別行動のときに限ってホイホイ出てくるんだから…」
「いいじゃないですか、郡先輩。後で有馬さんに報告して、褒めてもらいましょうよ」
「あの人が褒めたりなんかするか?」
「ゼンゼン、だから褒めてもらえるようにもっと頑張るんです。ウフフ」
そんなことを話しながらも零番隊はスピードを全く落とすこともなく目的地を目指して走る。
帝都近くのとある街道にて二人組の男が乗った荷馬車が帝都に向かい、ゆっくりと走っていた。
ここで、男の片割れがちょっとした異変に気づく。
「お、おい、なんか揺れてないか?」
「馬車だぞ。そりゃ少しくらいは揺れたりもするさ。それともなんだ?こんなところで土竜でも出るって言うのか?」
だがその揺れは収まるどころか、更に近くなっていく。
「お、おい、やっぱり揺れてるよな…」
「き、気のせいだろ…」
そんな二人の思いを裏切るかのように目の前の地面に穴が開き、中からは馬車の大きさを遥かに超える竜がドゴォォンという音を立てて馬車の前に立ちはだかった。
もちろん、馬は騒ぎ出し、手綱を振り切って竜とは逆方向へと走り出す。
そして、男達もまた、馬と同じような反応をする。
「土、土竜だぁぁああぁぁ!!!」
「こ、こんな街道で出るなんて聞いてないぞ」
「に、逃げろぉお!」
だが、逃げた男達の前には無慈悲にも、また別の土竜が地面の中から現れた。
「お、おい…」
「嘘だろ…」
絶望。まさにそう言い表すのが適当であろう。
だが、新たに現れた土竜の背後から、土竜に向かって走ってくる影が一つ。
「お、おい、あれって…」
「もしかして、俺達は助かったのか…」
その男はシャキッと背中に携えた剣を抜き、臆することなく、土竜に向かって走る。
「人助けと名前売り同時に出来そうだな!」
背後の殺気に気づいたのか、土竜も後ろへ振り向くと雄叫びを上げる。
『ヴォォォォォォ』
「一等危険種土竜か…相手にとって不足はないな…」
ドゴォという音をたて土竜が腕を振り下ろす。
だが、その男も負けていない。
土竜の攻撃を避けると、その腕をかなりの速さで登っていく。
「終わりだ!」
男はそう言うと土竜の首目掛けて剣を振りかぶり、そのまま振り下ろす。
すると、土竜は呆気なく絶命する。
だが、首を落とすためにジャンプしたのが仇となった。
男は一体の土竜を倒すことに気を取られていて、もう片方の土竜の攻撃を躱すことができなかった。
「クァ」
土竜の腕に薙ぎ払われてそのまま後ろにあった木に衝突する。
今の衝突で肺の中の空気が一気に放出されたのか、その男は呼吸が早くなり、そして、気絶した。
「う、嘘だろ…」
「終わった…」
男の戦いを見ていた二人の体はまるで、蛇に睨まれたカエルのように動かなくなっていた。
だが、男達とは逆方向、つまり、先ほどまで男が戦っていた方向から、新たに人の集団が土竜目掛けて走ってきた。
「先輩、見えましたよぉ」
「ああ、一等危険種だな。私達の相手ではないが、油断はするなよ」
その集団は瞬く間に土竜を囲むと持っていたアタッシュケースのスイッチを押す。
すると、アタッシュケースの中からは様々な形をした剣が出てきた。
「お、おい、あれって、零番隊じゃないか?」
「あぁ、初めて見た…」
―――零番隊、有馬貴将を隊長とする帝都で最も強いと言われている部隊。有馬貴将だけではなく、副隊長である宇井郡を筆頭に、伊丙入、平子丈といった面々から構成されている。
「来るぞ!!」
宇井がそう叫ぶと同時に、土竜は再び腕を振り下ろす。
だが、零番隊は戦いに慣れているのか、一人としてあたることはなかった。
そのまま、振り下ろされた腕を宇井とハイルが駆け上がる。
「ハッ!」
そう言うと同時に、土竜の首が地面に落ちた。
書き終えて気づいた。
有馬さんが出てない…