オリジナル態すげぇ怖い。
今更ですがアマゾンズを見る際にグロに耐性の無い方の視聴はオススメできません。
会場内通路に1人全身を包帯に包まれた男が歩いていた。
彼の名は相澤消太。1年A組の担任教師であり、抹消ヒーロー【イレイザーヘッド】だ。そんなイレイザーヘッドの後ろに1人の男が現れる。その男はイレイザーヘッドに声をかける。
「よぉ、イレイザー。久しぶりだな。」
するとイレイザーヘッドもとい相澤の表情は包帯グルグル巻きでわからないが、不機嫌そうなのが理解できる。
「なんすか、大河さん。ココは学校関係者以外立ち入り禁止ですよ。」
「まぁまぁ、細かいことは気にすんなって。見ないうちにヒーローからミイラ男にでもなっちまったのか?」
話しかけてきたのは天倉大河、天倉孫治郎の実の父親である。イレイザーヘッドは一時期、ヒーロー時代の天倉大河の相棒《サイドキック》として活躍した事がある。
しかしイレイザーヘッドにとって天倉大河は苦手な人である。ヒーロー活動中に飯を買いに行かせられる、作戦通りに行動しない。
イレイザーヘッドのように効率的に全然動かない。むしろ非効率的だ。
「で、何の用ですか?これから1回戦が始まるんでさっさと行かないと行けないんですけど・・・・・・息子さんのことですか?」
「そうそう!わかってんじゃんイレイザー。孫治郎はぶっちゃけどうだ?やっぱ俺と似てて優秀でモテたりしてる?」
イレイザーヘッドは更に不機嫌になる。
マジでどうやったらこの馬鹿《天倉大河》からアレ《天倉孫治郎》ができるんだ?と。
天倉孫治郎は大河と比べて真面目な部分がある。しかし父親譲りなのか面倒ごとを持ち込んでくる所もある。
「まっ、あなたと違って真面目ですよ。モテてるかどうかは知りませんが。」
とりあえず天倉大河に対して皮肉を言う。こうでもしないとストレスが溜まる。
本当に何しに来た。頼むから早く帰ってくれ。というか家に帰って奥さんに顔でも見せに行け。
とイレイザーヘッドは言いたかった。
「でも、まぁ。敵連合が襲撃して来た時、あいつが助けてくれましたね。あなたと同じく。」
そして、ムカつくと同時にこの人は憎めないのだ。
矛盾しているが、わからない。きっとソレがこの人の才能、人を惹きつける才能なのだろう。
「そっか・・・・・・・・・・イレイザー、悪いが孫治郎のこと頼んで良いか?俺がココ《日本》に戻ったのはある情報を掴んだからだ。」
「・・・・ある情報?」
天倉大河の先程までヘラヘラしていた面構えが変わった。その顔は人を、世を守る為の顔。ヒーローとしての顔だ。
大河は話を続ける。
「ああ、敵連合と何か関係があるかも知れねぇ。もしかするとヤツら《敵連合》のバックの正体もだ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「それでだ。孫治郎は精神としてはまだまだって所だ。そんな孫治郎がこの雄英体育祭に出ている。アイツにはとんでもないプレッシャーがかかっている筈だ。
・・・・もしかしたらこのトーナメントでヤバイ事が起きるかも知れない。」
天倉大河は孫治郎の、息子の側にいつもいる事が出来ないことに悔やんでいる。だが、そんな表情は出さない。出しても何か出来る訳でもない。
そして、天倉大河はイレイザーヘッドに・・・相澤消太に親として頼んだ。
「頼む孫治郎を支えてやってくれ。アイツの自身の力の危険性によって人を傷付ける恐怖が、精神的外傷《トラウマ》が再発すればあいつは確実に壊れるかもしれない。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ヘイガイズ!アゥユゥレディ⁉︎色々やってきましたが‼︎結局これだぜガチンコ勝負‼︎頼れるのは己のみ!ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ!わかるよな‼︎』
プレゼントマイクはいつも以上にテンションを上げる。それもそのはず、これが最終種目であると同時にその第一回戦第一試合であるからだ。
観客も楽しみにしている。ならばこちらも全力で応えよう。それがプレゼントマイクのやるべき事だからだ。
『心技体に知恵知識!!!総動員して駆け上がれ!!1回戦!!!』
対をなす様に2人の生徒がステージに上がってくる。
1人は緑色で癖のついた髪をし、緊張しているのがすぐわかる様な顔をしている生徒、緑谷出久。
『成績の割に何だその顔。ヒーロー科 緑谷出久!!』
『対《バーサス》!!!』
もう1人は紫色の逆立った髪型で、目の下に隈があるのが特徴的な生徒、心操人使。
『ごめん、まだ目立つ活躍なし!普通科 心操人使!!』
お互いはそれぞれの思いを胸に秘める。
1人は憧れた人物の様になる為。
1人は憧れた人物の横に並ぶ為。
2人は激突する。さぁ、戦いだ。
このトーナメントでのルールは相手を場外に落とす。行動不能にする。相手を降参させる。などが勝利条件となる。
この戦いではある程度の怪我はリカバリーガールが治癒してくれる為道徳理論は捨てておく。
だが、あくまでヒーローは敵の戦意喪失が目的である為殺すのは御法度だ。
『そんじゃ、早速始めよか!』
すると、急に心操が口を開いた。
「成る程な・・・・。わかりやすくて良いじゃないか。だがな緑谷出久わかるか?これは心の強さを問われる戦いだ。強く思う将来《ビジョン》があるならなり振り構ってちゃダメなんだ。」
緑谷を誘導する様に、自分自身に言い聞かせる様に呟く。
「あの猿はプライドかどうとか言っていたけど。」
『レデイイィィィィィィィィィィ!!!』
心操は罠《挑発》を仕掛ける。上に上がる為、どんな手を使っても勝たせてもらう。
「チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」
「・・・・・・っ!!!」
緑谷はこの言葉に勿論反応する。いや、反応してしまった。そして緑谷の足は心操に向かって動き出す。
『START《スタート》!!!』
「なんてことを言うんだ!!」
緑谷は答えてしまった。心操の問いに・・・。
心操は不敵な笑みを浮かべる。緑谷は心操の罠にまんまと掛かってしまったのだ。
「俺の勝ちだ。」
『オイオイどうした大事な初戦だ!盛り上げてくれよ⁉︎緑谷開始早々ーー完全停止⁉︎』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「デクくん・・・!」
「何だアレは⁉︎いったい緑谷くんに何が起こった⁉︎」
A組の生徒は戸惑うばかりだった。あの緑谷がいきなり完全停止するなんて普通ではないからだ。
「(デクの野郎・・・・あいつの個性は拘束系か・・・・いや、何か動く素振りを見せなかった。だとすると考えられるのは。)」
爆豪も勿論、緑谷と相手を1:9の割合で分析していた。仮にもあの緑谷が普通科の生徒を相手にああなるのは個性によるものだろうと考えていた。
「(あいつ、デクに話しかけてやがったな・・・・そしてデクが返事した瞬間に・・・・・洗脳か?)」
爆豪はすぐに心操の個性を推測する。勿論、緑谷を心配していると言う訳では無い。あらゆる生徒の個性を把握しておいた方が、もし戦う際に有利に事を進められるようにする為だ。
決して緑谷が心配している訳では無い。
すると天倉が口を開く。
「心操くんの個性は洗脳。呼びかけに応じることによってスイッチが入り、相手を洗脳することができる。いわゆる初見殺し、対策を取ることができればなんとかなるけど、緑谷くんは・・・・・。」
「なっ⁉︎洗脳だと!それでは緑谷くんはもう何も出来ないじゃないか!!!」
そう。緑谷は心操の問いに応え、そして洗脳されてしまった。今の緑谷に出来ることはないだろう。
せめて奇跡でも起これば洗脳が解けるかもしれない。しかし、そう都合良く奇跡は起こりはしない。
「緑谷くん!こうなったら自身を呼びかけるんだ!こうやって!・・・・・・ウハ、ウハハハ・・・やめてくれ、照れるじゃないか・・・。」
「「「(うわっ・・・・・。)」」」
飯田の案に耳郎は勿論周りのA組の生徒はドン引きする。それが効くのは飯田だけだろう・・・いや八百万も、もしかしたら・・・。
と麗日は気付く。天倉が先程の発言をしてから試合を観たまま黙っているのだ。
「(あれ・・・・?いつもの天倉くんならこう・・『何やってんの⁉︎』ってツッコミを入れる筈なのに・・・。)」
天倉は既にクラスの全員から基本的にツッコミに回る便利なキャラと認知されているのだが、天倉は飯田の発言をスルーして試合を観続けているのだ。
「・・・・・・・。」
天倉はいったいこの試合をどう思っているのか。その思いをクラスの皆は知る由も無い。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「(ダメだ!体が勝手に‼︎頭が・・モヤがかかったみたいに・・ダメだ・・・。)」
緑谷は心操の個性によって「場外まで歩いていけ」という命令をされ、緑谷の意思と関係無く足が勝手に動く。
このままだと緑谷敗北は時間の問題だろう。
「(ちくしょう!止まれ‼︎止まれって‼︎折角・・・折角、尾白くんが忠告してくれたのに!くそう!!)」
緑谷は後悔した。こんな呆気なく、こんな簡単に負けるなんて、尾白や麗日、発目、常闇、から託された筈なのに。
もっと冷静になっていればコレ《洗脳》に掛からなかった筈なのに。
「(ぐ・・衝撃さえ加われば・・!ちくしょう!こんな‼︎呆気なく‼︎皆‼︎託してくれたのに‼︎こんな・・・ところでーーーー)」
その時
ザァーーーーーーーーー
「!?」
何かが見えた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
心操は困惑していた。自身の個性は洗脳した相手にちょっとの衝撃さえ加わればすぐに解けてしまう。しかし、衝撃さえ加わらなければ相手は絶対服従、相手がその命令を無視することは無い。
「お前・・・・何をした・・・・。」
こんなことは初めてだった。洗脳されている筈の緑谷が今、動けているのだ。
緑谷は先程、自身の個性を暴発させ自身にダメージを与えることによって洗脳を無理矢理解いたのだ。
「(何だったんだ、さっきのは。人・・・この力を紡いてきた人の・・・・気配・・!?)」
緑谷もまた困惑していた。自身の体が動いたこと、そして先程見えた謎の人の影の様なもの、それが何なのかわからなかった。
そして、いち早く正気に戻った心操はもう一度口を開かせるために緑谷を挑発する。
緑谷も心操が挑発して来ると同時に心操に歩み寄る。
「指を動かすだけでそんな威力か、羨ましいよ!」
「(僕もソレ、昔思ってた。)」
「俺はこんな個性のおかげでスタートから遅れちまったよ。恵まれた人間にはわかんないだろ。」
「(わかるよ、でも・・・そうだ。僕は恵まれた。)」
「誂え向きの個性に生まれて望む場所へ行ける奴らにはよ!!」
「(人に恵まれた!!!)」
心操は無意識の内に自身の秘められた思いをぶちまける。緑谷もその言葉に共感するが、緑谷は退く気配がない。
お互いの夢は同じ。その為には相手を蹴落とさなければならない時もあるのだ。
「(だからこそ!僕だって!)」
「っ!なんか言えよ!!!」
お互い、相手に組みつく。そして僅かだが、緑谷の方が押している。緑谷と心操を比べると身体能力的に緑谷の方が上だ。
「ざけんな!負けられるか!!」
だが、心操は緑谷の左手を掴み押し出す。
「〜〜〜〜〜っ!!!」
緑谷の左指に激痛が走る。痛みのせいで緑谷から一瞬力が抜ける。心操はそれを見逃さない。
「俺は勝ってあいつと並ぶ!!!」
心操は叫びながら緑谷を押し出す。そして、ステージの端までに押していく。
しかし緑谷は足を軸にし、体を回転させるように避ける。
「こっちだって・・・!」
「(!しまった、個性が!)」
緑谷が口を開きながら心操の腕を掴む。心操は先程まで集中し過ぎた所為か個性を使うのを忘れていたのだ。
緑谷はカウンターの要領で心操をステージ外に投げ飛ばす。
「負けられないんだ!!!」
心操はステージ外の床に叩きつけられる。心操の身体に強い衝撃が伝わる。
「がっ・・・・く・・・・そ・・・。」
心操の敗因は最後の場面で個性を使わず、ステージ外に押し出そうとしたからだ。
もし最後の方で個性を使っていれば勝てた可能性もあった。
心操はA組の観客生を見つめ、自分の友人の姿を見つけようとする。
だが、そこには探している友人の姿は無かった。
「(ははは・・・・あいつ・・・見てないのかよ・・・・・。)」
『心操くん場外!!緑谷くん二回戦進出!!』
「(まぁ、いいか・・・こんな無様なところ・・・・・見られたくもないし。)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
トーナメント1回戦第1試合である緑谷と心操の戦いは評価された。特に普通科でありながら強力な個性を持つ心操はプロのヒーロー達にも評価されている。
注目度で言うならば緑谷以上だった。心操はクラスメイト達にも評価された。
心操は嬉しかった。こんな自分でもヒーローになれる素質があると言うことを。
心操が会場内に戻るとそこには見知った顔の人物がいた。
「お疲れ、心操くん。」
「!天倉・・・・いつからそこに・・・。」
天倉は心操を待つように立っていた。しかし、普通ならば緑谷の方を応援する筈なのに何故この場にいるのだろうか。と心操は不思議に思った。
「まぁ、なんて言うか・・・・・観客席からじゃなくて友達の試合はさもっと近くで見たかったから・・・・あーーー駄目だった?」
「 」
心操は言葉を失った。こいつは本当に馬鹿だ。だが、何故だろう不思議と笑みがこぼれる。
「・・・駄目に決まってんだろ。次からちゃんと観客席で見ろよ。」
「あちゃぁ、駄目かー。・・・・・・?心操くん、もしかして笑っている?」
「別に。・・・天倉、言っておく。俺はまだヒーロー科にはならない。だがな、しっかり実力をつけて、お前ら《ヒーロー科》を倒せるようになってからだ。そんでもって!俺はお前を超える!必ず、お前以上のヒーローになってみせる!!!」
心操は天倉に向かって言った。その気迫に天倉は後ずさりする。
「あーーーーーー・・・・・うん!楽しみにしている!!」
「・・・・相変わらずかよ。」
心操は天倉の返事を聞いて安心する。心操は天倉の横を通り過ぎ、普通科の観客席に戻る。
そして
「(もし、お前と会うのがちょっと早ければヒーロー科になれたのかな・・・・・・。)」
心の中でひっそりと思った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「天倉くん!何処へ行っていたんだ⁉︎もうすぐ始まるぞ!」
「ごめん、ちょっと色々あってさ!」
天倉は飯田に言われながら空いている席に座る。
「緑谷くん、おめでとう!ところで次は誰と誰だっけ?」
「ありがとう。次は轟くんと瀬呂くんだよ。」
天倉と緑谷が会話しているとちょうど、ステージに轟と瀬呂が上がってくる。
観客は優勝候補である轟に興奮する。瀬呂は・・・・・まぁ、うん。
観客は盛り上がり、会場は熱気に包まれる。
しかし
「・・・・何だ?」
天倉は嫌な気分になっていた。何故かはわからない。ただ、あの2人・・・・いや、轟を見ていると嫌な感じが伝わってくるのだ。
「(轟くん・・・・どうしたんだ?なんて言うか、嫌な気配がビンビン伝わってくる?・・・・・・え?何これ俺ニュータイプに目覚めちゃったの?)」
と天倉が考えているとすぐに試合が始まる。
『 S T A R T !!! 』
瞬間、瀬呂はテープを伸ばし一瞬で轟を捕縛する。不意打ちによる場外狙いだ。
『場外狙いの早技!この選択はコレ最善じゃねぇか⁉︎正直やっちまえ瀬呂ーーーーーー!!!』
「おい、実況。真面目にやれよ!」
と天倉がツッコミを入れる。このツッコミにその場の全員は
「「「(あ・・なんか落ち着く。)」」」
と何故か安堵していた。
「悪りぃな。」
瞬間、会場に巨大な氷の壁が生まれた。天倉達の目の前にはただ氷の壁しか見えない程に大きなものだった。
『ど・・・どんまい。』
『どんまーーい。』
『どーーんまい。』
あまりにも強すぎる轟と当たってしまった不憫な瀬呂に対して観客からどんまいコールが送られる。
「寒っ⁉︎強すぎんだろ⁉︎」
「同じ推薦枠でここまでの・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「戦闘訓練で天倉がこんなヤツと張り合ったのか・・・。」
A組の生徒達がそれぞれ感想を述べる。しかし天倉は緑谷と心操の時と同じく黙ったままだった。
「アレ?・・・・・天倉がまた黙っている?」
「・・・・・・いや、なんかおかしくないか?」
A組の面々は天倉の様子をおかしく思う。すると何人かが気付いた。
あ、コレさっきの氷結の巻き添え食らって顔面が凍ってやがる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「死ぬかと思った・・・・・・。」
天倉は凍ってしまった顔面を無理矢理爆豪の爆破によって溶かすことに成功する。
しかし今度は爆破による火傷で悲惨な目に遭っていた。
ちなみに現在は第6試合まで進んでしまっている。
今までの結果は
第3試合上条VS上鳴
上鳴が最初から無差別放電を全開で攻撃するが、上条の右手によって電撃が消される。
脳がショートしている間に上条の容赦の無い右ストレートがモロに入り、1発KOで上条が2回戦に進出する。
第4試合 飯田VS発目
飯田が上手いこと発目に乗せられてしまい自身の発明品をサポート会社に宣伝することになってしまった。
その後発目は思い残すことが無いかのように自分から場外へ行き飯田の勝利となった。
第5試合 爆豪VS芦戸
芦戸の酸による攻撃は爆豪の爆破によって掻き消され、芦戸は爆豪に背後を取られ降参。
爆豪が封殺に近い形で勝利を収めた。
そして、現在の第6試合・・。
「うおっりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!」
「ぬおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
切島VS鉄哲
単純な殴り合いが続く。何発も何発もお互いの拳がぶつかる。
そして、勝利したのは
「だあああああああああっしゃああぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!」
『勝者!切島くん!!』
切島のクロスカウンターにより勝敗は決した。まるでひと昔の熱血漫画のような展開になっており
「いい戦いだった。」
「ふっ・・・・負けたぜ・・。」
似た個性同士拳を交えて友情が芽生えていた。ミッドナイトはこの様子にご満悦。
ちなみにミッドナイトは熱血フェチであり、戦闘訓練の日の緑谷と爆豪のやり取りを録画していたりする。
「・・・そろそろ私、控え室に行ってくる。」
と麗日が観客席を後にする。天倉はこの後始まる霧雨と塩崎の戦いを見ることにするようだ。
天倉は麗日が行くのを見て
「・・・そっか、麗日さんとか・・・・。」
これから友人と戦う事を改めて実感した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
選手控え室 2
そこには麗日お茶子が自身を落ち着かせていた。即ち精神統一だ。そこに一人の生徒がやってくる。麗日の友人の一人でもある飯田だ。
「お、うらら・・・・かじゃないな!?シワシワだぞ眉間‼︎」
「あーーちょっとね。緊張がね眉間に来てたね。」
麗日はこれから天倉と戦うことに緊張していたのだ。大勢の観客が見ている中で戦う。それはとてつもないプレッシャーが掛かるだろう。
「天倉くんは強敵だな。個性を使った状態での身体能力はA組の中でもトップクラスだ。しかも敵連合の時もとてつもない実力を発揮した。」
「うん、それもそうだけど飯田くんのアレを見ててね・・・。」
と麗日が言いかけた時、控え室の扉が開き
「麗日さん!!」
と緑谷が入ってくる。片手には常にヒーローを分析する為のノートを持っている。
「デクくん!アレ?皆の試合は見なくていいの?大体短期決戦で試合が終わっててこれから常闇くんと八百万さんが始まるところだよ。」
と緑谷はもうすぐで麗日の出番が来る事を伝えに来たのだ。そして今までの試合の結果を言う。
「第7試合では普通科の人の霧雨さんがB組の塩崎さんに星型の弾幕で目眩し、怯んだところを一気に場外へ押し出し!
そしてB組の拳藤さんと青山くんの戦いでは、距離を詰められてからの巨大な手からくりだされる張り手で1発KOだったよ。」
「それじゃあ、もうすぐで・・・。」
もうすぐで麗日と天倉の戦いが始まる。この場の3人は複雑な心境だろう。
「しかし天倉くんは個性の有無関係無しに強敵だ。下手をすれば爆豪くん以上に厄介だぞ⁉︎」
「うん、その通りだ。天倉くんもヒーローになる為にここまで来たんだ。きっと手加減なんて考えていない。僕は麗日さんにたくさん助けられた、だから。」
と緑谷は持って来たノートを麗日に差し出し、とあるページを開く。
「少しでも助けになればと思って麗日さんの個性で天倉くんに対抗する策、付け焼き刃だけど・・・考えて来た!」
「・・・・ありがとうデクくん。・・・でも、いい。」
「「え?」」
麗日は緑谷と飯田の姿を見て自身の実力でここまで来た事を実感していた。そして騎馬戦のとき、麗日は緑谷に頼ろうとしてしまい、飯田の挑戦する姿を見て恥ずかしくなってしまったのだ。
そして学んだ。この場にいる全員はライバルなのだと。爆豪が天倉に対して、轟が緑谷に対して宣戦布告していたように。全員が挑戦しているのだと。思い知ったのだ。
だからこそ麗日は感謝の意を込めて2人にこう言うのだ。
「決勝で会おうぜ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第9試合は常闇の完封に近い勝利に終わった。そしていよいよ一回戦最後の試合でもある第10試合が始まろうとしている。
二つの足音がステージに近づく。
『第1回戦最後の第10試合!!癒し系女子、俺こっち応援したい!ヒーロー科麗日お茶子!』
『VS!!』
『ヒーロー科のご意見番にしてツッコミ担当!情け無用の男!地獄からの使者!ヒーロー科天倉孫治郎!』
「おいっ!!その紹介完全に俺をツッコミさせたいだけじゃねーか!!ダーマッじゃないんだよ!もっとまともな紹介しろよ!!!」
天倉はプレゼントマイクにおもちゃのように遊ばれている。そんな様子を見てA組は
「「「「(ものすごく落ち着く。)」」」」
いつもと変わらない様子の天倉で安心していた。
天倉はプレゼントマイクにいじられ要員として認識されている為、場を和ませる為に利用されているらしい。
「・・・・・。」
しかし麗日はそんな天倉の様子をよく見るとわかる。
今、天倉は極限状態なのだ。
膝がガクガクと震えている。きっと天倉はこの場からすぐに逃げ出したい程のプレッシャーを感じているのだろうと麗日は理解する。
「天倉くん。」
「・・・・・何?」
「・・・・負けないよ!」
『第10試合 S T A R T !!! 』
麗日は走り出す。そして、天倉は麗日を迎え撃つような形で構える。2人は友達だが、雄英体育祭はお互い敵同士。
複雑な心境の中、お互いの夢の為に。ヒーローになる為に戦うのだ。
ヒーローになる為には例え友人だとしても蹴落とさなければならない時もある。
もう、戦いは始まっている。
戦わなければ生き残れない。
どうすれば良いんだろうか?アマゾンズで千翼のオリジナル態に感化されたので
この小説にも天倉くん用にオリジナルフォームを出したい。
でも出して良いのか悪いのか・・・・・。
どうすれば良いのでしょうか?
アドバイス、感想等があればください。
評価の方もよろしくお願いします。