個性以前に個性的な奴等ばかりなんですけど   作:ゴランド

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改めて自分の小説のタグを見た。


【ギャグ】


( ゚д゚)………



(つд⊂)ゴシゴシ



【ギャグ】


( ゚д゚)………




( ゚д゚ )………




Σ(;゚ Д゚)やべぇ!この小説ギャグだったわ!




と言うわけで頭カラッポにして呼んでくれると幸いです。

ちなみに時系列的には職場体験は終わった後になります。




番外編 神は言っている…TSネタ(笑)を出せと

《簡潔なあらすじ(笑)》

 

 今回のヒーロー基礎学の授業は外での訓練。

しかしそこに敵が乱入してしまい授業は大混乱状態になってしまった。

 

 

「大変だーーーッ!!!天倉ッ!なんやかんやあって生徒の何人かの性別が転換しちまったーーーーーッ!」

 

「今すぐオッパ──安全確認しに行こうぜ!」

 

「な、なんだってーーーーー!!??」

 

 

そんな天倉の元に上鳴と峰田がやって来る。何故か2人共興奮気味なのは気の所為だろうか?と言うか峰田は本音が隠しきれていない事に天倉はツッコミたいがグッと我慢する。

 

 するとそこに全身をコスチュームで身を包んだ飯田がやって来る。

 

 

「皆、無事か!」

 

「おう、なんとかな!」

 

「けど、他の奴等が心配だ!すぐにオッパイの確認をしなきゃならねーぜ!」

 

 

もはや本音を隠しきれていない峰田。だが、天倉はとある事に気付く。「飯田くんの声高くね?」そう思った天倉は飯田の正面に立ちマスクをガバッと外す。

 

 

「ほえ?(可憐なボイス)」

 

「ゴパァッ!!?(吐血」

 

「「天倉!?」」

 

 

なんと、飯田は既に敵による被害に遭っていた!マスクの下はまさかの美少女。そして不意打ち気味の可愛らしい声が天倉のハートに会心の一発ゥッ!!自身の異変に気付いた飯田は他の生徒の被害を確かめるべく"個性"を使うが……

 

 

「きゃっ!」

 

「あ、危な────」

 

 

━━━ムニュン(程よい弾力が自分の胸に押し付けられる音)

 

 

「ホァぁぁぁぁああああああああああああああああああああッ!!??」

 

 

 

 

━━ラッキースケベ

 

 

 

 

思春期真っ盛りボーイの天倉にとってそれは初めてのものだった。

彼にとってソレは神話の類と同列。バカップルとか二次元とかそんな自分とは住む世界が違うソレに対し、天倉は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッ……ピッ……ピ──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉおおおおおおおおおおッ⁉︎心臓ーーーーーッ!まだ止まるな!俺はまだ止まれねぇッ!!」

 

 

心臓が拒絶反応を起こし、止まりそうになるも天倉は自前のタフネスさで復活を遂げる。

 

話は戻るが、飯田(♀)が転んでしまったのには理由がある。乱入して来た敵の"個性"は『反転(リバーシブル)』。性別だけでなく"個性"そのものをひっくり返す"個性"だった。

それにより飯田が"個性"の『エンジン』を使うと足が速くなるのではなく、逆に遅くなってしまいバランスを崩し天倉とラッキースケベを起こしてしまったのだッ!!

 

 

「あ、天倉ーーッ!!テメェーーーーッ!!」

 

「ザッケンナコラァァァァアアアアアアアアアアアアッ!!!どれくらいの柔らかさだ!固めのマシュマロか⁉︎フワフワのクッションか⁉︎その感触をオイラにも分けやがれぇぇぇぇぇぇええええええッ!!」

 

 

血涙を流しながら2人は天倉に詰め寄る。天倉自身、先程何が起こったのか分からなかった。いや、覚えていなかった。

自身の脳が先程の感触を覚えていると心臓が再び拒絶反応を起こすと判断し天倉の脳が彼自身の意思とは別にその時の記憶を消去していたのだッ!!

 

 

「2人共!やめっ──あっ!」

 

 

すると仲裁に入ろうとした飯田は転んでしまい上鳴と峰田の2人に激突。

流石の事に天倉も反応できず見るしかなかったが、彼が言うには2人共「悪くねェ!」と満足気な顔をしていたと言う。

 

 

 

 

 

 

 

弱体化してしまった飯田の代わりにクラス全員の無事を確認しに行くと言う建前を得た上鳴と峰田のスケベコンビとその暴走を止める為について来た天倉は走っていた。

 

 

「よし!まず最初のターゲットは轟だ!あのイケメンフェイスなら完全に美少女になってるに違いねぇ!」

 

「ヒャアたまんねぇ!天倉ァ!お前はここで他の奴等が来るか見張ってろ!俺達はオッパイを求めに探しに行く!!」

 

 

そんな暴走気味の2人はすぐさまその場から走り去り、その場に残ったのは天倉だだ1人だけだった。

ボッチに慣れている天倉は涙を流しながら(慣れてないやんけ)近くに誰か居ないかグルリと見渡していると───

 

 

「────」

 

 

どんよりとしたオーラを放ち、何かを呟く赤白ヘアーの女子が居た。

天倉はその特徴的な髪の毛ですぐさま誰なのか理解できた。

性転換してしまった轟焦凍だ。声をかけようと近づくと次第に何を呟いているのか聴き取れるようになる。

 

 

「俺の"個性"はだだ右左の炎と氷が入れ替わっただけで問題は無いがこっちの炎は元はお母さんの"個性"でこっちの氷はクソ野郎の"個性"だ。だけどよくよく考えてみたら炎はアイツのもので氷がお母さんのものだ。敵を捕らえるんならここは氷……だけどこれはアイツのが変質したものだから結果的にアイツのを使う事になって、だけど炎を使えばアイツのものと同じ。待てよ⁉︎お母さんが反転したらソレはもはや父親⁉︎わ、分からない……俺は……あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!?」

 

 

謎の哲学的問題により混乱している轟(♀)。体育祭にてソレは完全に解決……とまではいかないが収集はついた筈だ。

しかし敵の"個性"は身体の性別だけでなく精神的な性別も反転させており、現在の轟は精神的に色々と脆くなっているのだ。

 

だがそんな様子を見て天倉は不思議と涙する。

そしてすぐに天倉は理解した。「あぁ、轟くんも"個性"で苦労してるんだなぁ……」そう直感した天倉は後ろから轟の肩に手をポンと置くと一言呟く。

 

 

「苦労してるのは君だけじゃない。俺も理解者の1人なんだ。だからさ、もう1人で抱え込まなくていいんだよ……」

 

 

 

瞬間、轟(♀)に衝撃が走る─────。

この懐かしいような感覚は覚えがある。ずっと小さな頃に知った安心感。天倉からヒシヒシと伝わってくる感覚。

 

 

━━━母性(バブみ)を。

 

 

小さな頃に母に拒絶され、現在では母との関係は昔のものに戻って来たが、その間に空いた母との時間を経験していない彼…いや彼女は飢えていたのだ。母に対する甘えと言うものを。

 

 

「うわぁぁぁぁぁあああああああ!!お母さんんんんんん!!!」

 

「うんうnお母さん⁉︎……ま、まぁいいや」

 

 

轟(♀)は無意識に天倉(バブみオーラ放出中)に抱き着く。一瞬の事に天倉は驚いてしまうが、彼女(?)の家族関係を考えると納得したのか、ヨシヨシと轟(♀)の頭を撫でる。

 

「大丈夫、俺がいるからもう安心だよ。だから、ほら泣いちゃダメだよ」

 

「うっ、グスッ、ぁぁぁ……。うん。ひぐっ」

 

 

涙目でグスグスと泣いている轟(♀)に天倉は微笑む。

元々轟は男だが性転換の影響で精神も女子になってしまったのか、涙脆くなっているようだ。轟が元男だとしても男の胸元で美少女が泣きたくと言う如何にもアウトな光景には変わりは無い。

 

しかし、天倉はとある事実に気付く。

現在、轟(♀)の顔は自身の胸元に位置する。そして轟(♀)の腕は自身の腹部と背にグルリと回されている。

 

 

 

それでは……彼女(?)の驚異的な胸部は一体、天倉の何処に位置するのか?

 

天倉自身、ソレを考えた瞬間───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───と言うわけでお前さんは死んでしまった。ちょっとした手違いで迅雷を下界に落としてしまった。本当に申し訳ない。まさか落ちた先に人が居るとは────え?その程度では死なない?それでは何故………はぁ、ショック死とな。お前さん、一回それで女神の所に逝かなかったか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スマホを持っていく意味無いじゃねぇかぁッ!!!」

 

「⁉︎」ビクッ

 

 

突如として大声で叫びながら荒げる天倉。一瞬、へんな老人と空の上にあるお茶の間らしき場所で何か話していたような気がしたが気のせいだろう。

しかし急に大声で叫んでしまったのか驚いた轟(♀)は「あう」と言いながら尻餅をついてしまう。

 

 

「あっ、ごめん⁉︎えっと、とりあえずさ轟くん歩ける?」

 

「あ、いやその……お願いが────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい……天倉。説明してもらおうかぁ……」

 

「その通りだ……オイラのモギモギボールを顔面にぶち込まれて窒息死しない内に3行以内で説明しやがれぇ………でないとお前をブチ殺す………」

 

 

血涙を流しながら2人は再び天倉に詰め寄る。いや正しくは轟(♀)をおんぶした状態の天倉にだ。

 

しかも轟(♀)自身、顔を少し赤らめて天倉の背中に顔を埋めている為、上鳴と峰田から見るとどう見ても二次元の恋愛漫画のワンシーンとなっているのだ。

 

ちなみに、これは天倉が進んでやっている訳ではなく尻餅をついてしまった轟(♀)が腰を抜かしてしまい動けないのを建前に母性を求め、天倉におんぶしてもらう作戦である。

ソレに対して天倉は女子と密着する経験など皆無に等しい為、色々とヤバイ状況である。

 

 

「チクショォォォォォオオオオオオオッ!!オイラの背がもう少し高けりゃあッ!!!」

 

「天倉ァッ!!俺と変わってくれぇ!!頼む!俺にも密着の感触を味わわせてくれぇッ!いや、味わわせて下さいお願いしますッ!」

 

 

上鳴が天倉に土下座しながら懇願する。天倉は背中に双丘が押し付けられている事実に対し「ヨロコンデッ!!!」と叫ぼうとするが

 

 

「……やだ。コッチの方が安心する」

 

「ゴフォオッ!!?(吐血」

 

 

耳元で囁かれた尊すぎるその声に天倉は本日2回目の吐血をする。

口から血が飛び散る中、彼は心の中で誰にも届かない叫びを発する。

 

 

━━━マジで勘弁して下さい。血が足らなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

なんやかんやで甘えん坊と化した轟を飯田に押し付け、他の生徒を探しに行く事となった。

 

 

「天倉ァ!お前は手を出すなァ!今度は俺達が美味しい思いをするんだよぉぉぉおおおおおお!!!」

 

「ウッヒャァア!今度こそオッパイに触れてやるゼェ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!」

 

 

天倉はそろそろ2人に性転換しているとはいえ、元男の胸に触って嬉しいのか?とツッコミを入れたかったが、元男の胸に押し付けられて吐血しているヤツが言っても意味は無いんだろうなぁと思った。

 

天倉がそう思っていると路地裏に謎の人影がチラリと自身の視界に映る。

 

 

「2人共!路地裏に誰かが……!」

 

「うおっ!今度は誰が性転換してるんだ!」

 

「ほぉらおいで……ぐへへへ」

 

 

そろそろアウトな発言をしている事に自覚していない峰田だが、天倉が手で制す。「邪魔してんじゃねぇ!」と峰田は掴みかかるが天倉は冷静に口を開く。

 

 

「峰田くん。確かに生徒の1人の可能性は高いけど、そこにいるのが敵という可能性も捨てきれないんだよ!」

 

「「……あっ、忘れてた」」

 

「あとで殴ってもいいかな?」

 

 

2人の頭の中がピンク一色だと言う事を改めて認識すると天倉は「ふぅ」と息を吐き、腰を落とす。

そしてカッと目を見開くとそのまま路地裏に向かって走り出す。

 

 

「先手必勝!必殺!一夫多妻去勢けぇぇぇぇええええええんッ!!死ねぇッ!!!」

 

 

そのまま空中で回転を行なったあと、人影に向かって蹴りを放つ。なんか「死ねぇ!」と爆豪のような台詞を吐いているがあくまでも死にたくなければそこから動くなと言う意味を込めて叫んだ為、本気で蹴り殺すつもりは無く人影のすぐ横に蹴りをブチかますつもりだった。

 

 

━━━ドゴォッ!!!

 

 

そして見事に人影のすぐ横の壁に天倉の脚が突き刺さりヒビがピシリと走る。

 

 

────が、

 

 

 

「あ、天倉……くん………」

 

「……え?」

 

 

その人物はどこか見覚えがあった。鮮やかな緑色のくせっ毛に特徴的なそばかす。ウルウルと涙腺がぶち切れたように涙目でこちらに視線を送る巨乳の女の子。

 

飯田(♀)が『ドジっ娘系メガネ委員長』ならば轟(♀)は『クール系で実は甘えん坊の美少女』。そして目の前の女の子は『恥じらう地味系女子(巨乳)』と言ったところだろう。

 

そしてそれに該当するのは……緑谷出久。天倉の友達の1人であると同時に原作主人公だ。

その原作主人公が性転換した存在は今。

 

 

「……あうぅ……」

 

 

困ったように涙を浮かべこちらを上目遣いをしている。

現在の状況を簡潔にまとめると

 

 

 

・緑谷(♀)が天倉に壁ドン(脚ver)をされている

 

 

 

 

こんな感じである。

その事実と同時に緑谷(♀)の上目遣いに天倉のハートは撃ち抜かれ罪悪感が襲い掛かってくる。

 

その後、ナニが起きるかって?そりゃ勿論。

 

 

 

「ガフォアッッ⁉︎(吐血」

 

「あ、天倉くん⁉︎」

 

 

本日4回目の吐血(笑)である。

曲がりなりにも天倉は女子に対して壁ドン的なアレをしてしまった事実に耐えきれず、そのまま倒れてしまう。本来ならこれくらいでくたばる訳ではないが、本日4回目であると同時に2回も三途の川を渡りそうになっている為そろそろ限界に近づいて来たのだった。

 

 

「み、緑谷か⁉︎」

 

「お、お前!最高じゃねぇかヒャッホウ!!」

 

「あっ、そ、その……見ないで……ってそうだ!天倉くん大丈夫⁉︎」

 

「コヒュー……コヒュー……死ぬ……そろそろ死ぬ……」

 

 

出血多量によるグロッキー状態の天倉の元に緑谷(♀)が駆け寄る。自分の所為(?)で瀕死に追いやってしまい緑谷(♀)は負い目を感じてしまう。

なんとしてでも彼を助けよう。そう意気込んだ緑谷(♀)はヒーロー基礎学で学んだ事を実践する。

 

 

「えっとまずは……意識、呼吸確認!大丈夫!しっかりして!」

 

「うぅっ……なんか向こうで誰かが手を振っている……コスチューム来た…女性?……え?俊典を頼む?誰ですかそれ?」

 

「あ、天倉くん⁉︎しっかりして!!!」

 

 

思った以上にヤバイ状態なのか、緑谷は焦って天倉を抱き起こす。

 

 

しかし、ここで想像してもらいたい。仮に()()()()()が他人を抱き起こす展開になったとしよう。

そしてその女子がパニックになってしまい、慌てて抱き起こすとしよう。その行為は相手の上体を自身の胸部に引き寄せるように起こすものだ。

 

そうなると必然的に

 

 

 

━━━フニュ

 

 

「……ふにゅ?」

 

 

抱き起こされた人の顔にとある物が当たる。ここまで言えば想像がつくだろう。

 

そう───彼の顔面に緑谷(♀)のツインマキシマムが命中しているのだ。

 

 

 

天倉にダイレクトアタック!!

 

MAXIMUM MIGHTY CRITICAL BREAK!!!

会心の一発ゥッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャァァァァァァァァアアアアアアアアアアッ!!??また来たの⁉︎ねぇ、なんでまた来たの⁉︎いやぁぁぁぁぁぁぁ!!どうせ私を殴りに来たんでしょ!!女神を殴ってストレス発散したいんでしょこのバチ当たり!!お願いだからもうコッチ来ないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!トラウマがやばいのぉぉぉぉおおおおお!!生き返らせてあげるから殴るのだけはやめてぇぇぇえええええええ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───うん、なんか慣れて来た。慣れちゃダメなんだけどナー」

 

「あ、天倉くん!大丈夫⁉︎」

 

「お前……白目向いてガクガク痙攣していたけど大丈夫か?」

 

「いやさ、天倉なら大丈夫だと思うけどよ、オイラ達の精神が持たねえんだよ。で?オッパイの感触は?」

 

 

目を覚まし、3人から質問責めに会うが天倉はソレを手で制する。

 

 

「うん、うん。大丈夫、うん。もう大丈夫だから。うん」

 

「あ、天倉くん?」

 

 

天倉はうんうんと何かを納得したような表情をしながら頷き、その場から立ち上がる。そして意を決したような口調で彼は呟く。

 

 

「殺す」

 

「「「……え?」」」

 

 

天倉の中でとある結論が出ていた。

何故自分がこんな目に遭うのか?何故自分はいつも死にかけなければいけないのか?何故男子が美少女とかしているのくわぁッ!!

 

その答えはただ一つ。(ヴィラン)だ。(ヴィラン)の所為だ。

おのれ敵。敵コロス慈悲は無い。

 

 

 

───覚えていろ敵……地べたを這い泥水をすすってでも貴様を見つけ次第ブチ殺してやる。

 

 

 

口から血を垂れ流しながらデストロイ(ゆ゛る゛さ゛ん゛)モードへ移行した天倉の逆襲が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在、麗日お茶子(♂)と爆豪勝己(♀)、常闇踏影(♀)は敵と激闘を繰り広げていた────

 

 

「超必殺!」

 

「死ねぇッ!!」

 

「ダークシャ……聖光(ホーリーライト)!」

 

『アイヨ!』

 

 

「ぐぁぁぁあああああああああっ!!??」

 

 

訂正。一方的な闘いを繰り広げていた。

麗日と爆豪は敵の"個性"を喰らい性別と"個性"がひっくり返りピンチに陥って……いる訳では無かった。何故なら

 

爆豪自身は性別が反転しても胸が出てコスチュームがきつくなった位の認識で"個性"も反転したが手から液体窒素のような汗を出し凍らせると言う普通に強い感じの"個性"だった。

 

そして麗日お茶子(♂)は性別が男になったお陰で女の時と比べ身体能力は高くなり容量超過により気分が悪くなると言うデメリットも容量超過により気分爽快とメリットに反転したのだ。

それにより触れたものを重くし、敵を追い詰めている状況となっている。

 

しかしその中でも特に常闇(♀)は凄まじく"個性"が反転し、闇が深い程強く制御し難い『ダークシャドウ』が、光が強い程、強力になり制御しやすい『ホーリーライト(常闇命名)』になったのだ。

 

 

───だが

 

 

「痛ッタイ目ガァ⁉︎常闇くん!それ眩しいよ!」

 

「ぐぉぉぉお⁉︎そ、ソレ仕舞えや!鳥頭!」

 

「………神!」

 

『我トテ望ンデコウナッテイル訳デハ無イ』

 

 

意外にも光系の厨二チックな『ホーリーライト(笑)』が気に入ったのか常闇(♀)はジーンと感銘し、その『ホーリーライト(痛)』の眩しさに爆豪と麗日の二人は目をやられていた。

 

ピエロの格好をした敵は流石に分が悪いと思ったのか、その場から退散しようとする。

 

 

「おっと、悪いが逃がさねぇぜ!」

 

「切島さん!援護しますわ!」

 

「相手は一体!先生が居ない今、俺達で敵を捕まえるぞ!」

 

 

だがそこに切島、八百万、砂藤、瀬呂の4人が立ちはだかる。

各々、"個性"を使い敵を捕まえようとするが

 

 

「ぐっ、この……っ!お前らも反転してしまえ!」

 

「危ねぇ!」

 

 

苦し紛れに敵は"個性"反転をその場の4人に対して使う。

その中で瀬呂は前に出ていた切島が"個性"の影響を受けないように"個性"テープで巻きつけ、自分達の後方へ投げる。

 

その結果────

 

 

「な、何も……できない………」

 

「あ、あぁ……いいわぁ……頭が冴えるぅ……」

 

「こんな腕でどう生活しろと……?」

 

 

八百万(♂)の場合『創造反転』。何も生み出せない。

 

砂藤(♀)の場合『シュガードープ反転』。白い粉(砂糖)の摂取により身体は弱くなるが頭が冴え渡る。色々とヤバイ。

 

瀬呂(♀)の場合『テープ反転』。腕がハサミになる。リアル蟹。おいデュエルしろよ。

 

苦し紛れに放たれた"敵"の個性は結果的にすごい結果となった。

そしてチャンスと思った敵はそのまま脱兎の如く逃げ出す───

 

 

 

 

 

 

「───と思っていたのか?」

 

 

 

瞬間、ズガァン!と言う凄まじい轟音と共にビルの壁を突き破り天倉が登場する。

ちなみに現在の天倉は"個性"をまだ使用しておらず、生身でビルの壁を突き破って来た事となる。

 

 

……え?現実でそんな事起きる訳無いだって?小説(フィクション)だから問題ねぇんだよ!

 

 

「あ、天倉くん……?なんか怒ってない……?」

 

「しっ、やめろお茶夫。今の天倉は色々とヤバイ事になってるんだよ」

 

「あ、そうなんd───お茶夫⁉︎」

 

 

上鳴がお茶子(♂)を制している間、謎の黒いオーラをぶちまけながら天倉は敵に指を指し一言だけ呟く。

 

 

(ヴィラン)。まずお前から血祭りに上げてやる」

 

「お前、ヒーローを目指してるんだよな⁉︎」

 

 

天倉の一言に驚いたのか流石の敵もツッコミを入れてくる。

だがご心配無く、そんな口の悪いヒーローを目指す生徒もいるのでご安心を。

 

 

「………口悪ぃな。どんな教育受けたんだ」

 

「……(それはひょっとしてギャグで言ってるのか⁉︎)」

 

 

ポツリと呟く爆豪(♀)の言葉に心の中でツッコミを入れる常闇(♀)。まさしくその通りである。

そんな2人を尻目に敵は"個性"を使おうとする。

 

 

「ぐっ、お前も反転させt「死ねぇッ!!」うわらばッ!!」

 

 

だが、敵が"個性"を使う直前に天倉は蹴りを叩き込む。爆豪のような台詞を使っているが闘っているのは天倉である。そんな天倉は指の関節をバキバキ鳴らしながら敵に近づいて行く。

 

 

「動いたら殺す。話したら殺す。"個性"を使ったら殺す。逃げたら殺す。泣いても殺す。声を出しても殺す。息をしても殺す」

 

「………え?最終的に殺すの……?」

 

「お前は俺の必殺技(未完成)でトドメを刺すとしよう」

 

 

そう言うと天倉はユラァと右手を下に左手を上の方へ流れるように動かし構える。

ソレを見た麗日(♂)は興奮するように叫び始める。

 

 

「あ、アレは……『天地魔闘の構え』!」

 

「知ってるのか麗日!」

 

「うん常闇くん!天地魔闘の構えは「天」は攻撃、「地」は防御、「魔」は個性の使用を意味するカウンター技なんだよ」

 

「そうなのか?それは普通のカウンターとあまり差は無いと思うが?」

 

「いや、天地魔闘の構えは相手の攻撃を静かに待ちながら、全てを切り裂く手刀『バイオレントパニッシュ』、全ての攻撃を耐え抜く『三戦(さんちん)』そして"個性"による身体能力の底上げの三動作を同時に行う高難度の奥義なんだよ!」

 

「なんと……よく知ってるな麗日。まるで武術博士だ」

 

「ううん、デクくんが教えてくれたよ?」

 

「緑谷の情報網凄まじくないか……?」

 

 

呑気に会話している2人だが敵側からしたら絶望的な状況である。天地魔闘の構えは麗日が説明した通りカウンター技でありこちらが先手を打たない限りあちらが仕掛けて来る事は無いので、こちらが逃げれば問題無いという事だ。

 

しかし敵の周りには生徒達がおり、天倉が突き破ったビルからは共に行動していた上鳴達が潜んでいる。

 

しかも天倉は先程、敵に対してこう言った。

 

 

『動いたら殺す。話したら殺す。"個性"を使ったら殺す。逃げたら殺す。泣いても殺す。声を出しても殺す。息をしても殺す』

 

 

要約すると『楽にしてやるからさっさとかかって来い。逃げたら殺すからな』である。

もはや、退路は塞がれ絶望へのゴールが目の前に存在していたのだ。

 

流石にヤバイと思ったのか切島は天倉を止めに入る。

 

 

「おいおい!殺すのは流石にやり過ぎだって!」

 

「ヤメロー!HA☆NA☆SE!!!アイツを殺して俺も死ぬぅっ!!」

 

「俺の知らない所で何があったんだよ⁉︎」

 

 

色々と精神状態が危うい天倉と切島がしっちゃかめっちゃか取っ組み合いを始める。途中、天倉がタワーブリッジやパロ・スペシャルなどを決めていたがそれでも尚、切島は天倉を止める事をやめない。

 

その光景を見た敵はチャンスと確信した。今なら逃げ出せ───いや、個性を使って一泡吹かせてやる!

 

 

「隙ありィ!!!」

 

 

そう思った敵はすぐさま取っ組み合いをしている2人に個性を使用する。

 

 

「あっ──────」

 

「えっ?ちょっ─────」

 

 

すると偶然にも切島が盾になるような形で天倉は"個性"の影響を受ける事は無かったが、切島に身体の"個性"の影響が現れる。

切島の骨格と共に肉体は変形して行き、慣れない身体と天倉との取っ組み合いによりバランスを崩してしまう。

 

 

そして不幸にも──────

 

 

 

「……あ、あはは……あ、あのさ。手を退けてくんない……かな…?」

 

「」

 

 

 

 

切島(♀)を押し倒すような形となってしまった。しかも切島のコスチュームによって現在の切島(♀)は上半身裸であり本当の意味でヤバイ状況だ。

 

 

そして───天倉の手には何かフカフカしたものが握られていた。

 

 

切島(♀)の"個性"はガッチガチの硬い肌では無く、フワッフワの柔らかい肌に反転しており、女性の身体の中で1番フワッフワの胸部が天倉の手に触れていたのだ────ッ!!

 

 

 

 

瞬間、天倉目の前は真っ白になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所、そこに峰田と天倉が居た。

 

 

 

「なんか静かだなー。街の中に敵も居ないし、USJの時とは偉い違いだ」

 

「うん、敵の戦力は軒並み向こう(教師側)に回してんのかもね」

 

「まっ、そんなのもう関係無いけどな!」

 

「上機嫌だね」

 

「そりゃそうだぜ!皆助かるし、緑谷も頑張ってるし、オイラも頑張らないと!」

 

 

「……うん。(そうだ。俺達が今まで学び続けて来たものは無駄じゃなかった。これからも俺達が立ち止まらない限り道は続く)」

 

 

キキーーーッ

 

 

すると校舎から出た天倉、峰田。そして外で待っていた上鳴の元に一台の黒い車が止まり、そこから敵達が銃を乱射して来る。

 

上鳴は右肩を撃たれ、そのまま倒れてしまう。無数の銃弾が峰田に襲い掛かって来るが天倉は峰田の倍ある体格差で盾となり背中の肉で弾丸を受ける。

 

 

「天倉……何やってんだよ!天倉ァ!」

 

「うっ……うぉぉぉおおおおおおおおッ!!」

 

『Needle Loading』

 

 

━━ドン!ドン!ドンッ!

 

 

「うっ」

 

「ぐぁっ⁉︎」

 

 

すると天倉も負けじと発目からいただいた発明品の一つ『ニードルガン』を起動させ、次々と敵達に針弾を命中させていく。

そして、敵達は恐れをなしたのか車に乗り込むとそのまま校舎から離れていく。

天倉の身体に隠れていた峰田は敵を撃退された事に安堵するが、目の前の光景に目を見開く。

 

……そこには血の海が広がっていた。

 

 

「ハァ、ハァ……なんだよ……結構当たんじゃないか……ふぅ……」

 

「あ……天倉……あっ……あぁ……」

 

「なんて声……出してるんだよ……峰田くん…」

 

「だって……!だって……!」

 

 

天倉の身体からドクドクと血溜まりが出来ており、友人が生命の危機に陥っている事実に峰田は混乱し、目から涙が溢れて出てくる。

そんな峰田に対して安心させる為なのか、笑みを浮かべるとその場から立ち上がる。

 

 

「俺はヒーロー。天倉孫治郎だぞ……こんくらい…なんて事は無い…!」

 

「そんな……オイラなんかの為に……!」

 

「他人を守るのはヒーローの役目だ…」

 

「でも」

 

「いいから行くぞ!皆が待っているんだ!」

 

 

天倉の生命は残り僅かとなった。ここまで彼を突き動かすものは何なのか。

それは信念。

 

━━誰かを守る。

 

その信念だけで彼は進み続けるのだ。

騒ぎを聞きつけてやって来た麗日と蛙吹の2人だが、彼女達はその光景に涙を流す。

 

 

(やっと分かったんだ。俺達にはたどりつく場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけでいい。止まらないかぎり、道は続く)

 

 

フッと死期をを悟った天倉は笑みを浮かべながら前へと進む。彼は最後の言葉を此処に遺す事を決めた。

 

 

「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ───────」

 

 

バタリと倒れ込む。

友の死を目の前にその場の全員は涙を流す。死を迎えた彼は最期に振り絞るように声を出す。

それは彼なりの、共に歩んだヒーロー達への

 

 

 

━━━止まるんじゃねぇぞ

 

 

 

メッセージだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天倉ァーーー!しっかりしろ天倉!」

 

「やべぇ!痙攣しながら口から泡吹き出して全身の至る所から血が⁉︎」

 

「ギャァァァアアア!!全身から血がビュービューとぉぉ!?」

 

 

突如として天倉の全身から血が噴き出すと言う少年誌にはあってはならない光景が敵の視界に映り込む。

先程まで自分を追い詰めていた筈の恐怖の魔王がいつの間にか戦闘不能状態に陥っている事に対して唖然とするが、すぐに我に返るとこれは逃げるチャンスなのでは?と敵は確信する。

 

 

さすがの雄英生でも相手はまだ中学から上がったばかりの子供達だ。生徒の1人が重大になり、自身の"個性"が全く別のものに反転している今が好機と判断した敵は今すぐにそこから逃げ────

 

 

 

 

 

 

 

───だせなかった。

 

 

(ッ⁉︎足が……動かない⁉︎)

 

 

敵の身体が動かない。先程、あの生徒に蹴りを喰らった以外に何かされたワケでもない。捕縛系の"個性"による影響でもなければ一体なんなのか?

 

その答えはすぐに出た。

 

 

 

 

「俺がお前の動きを止めた」

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

 

謎の擬音が聞こえた気がした。自身の心臓の音かもしれないし、個性によるものかもしれないが、今はそんな事どうでもよかった。

自身の背後から声が聞こえたのだ。

あの魔王の声が。すぐ後ろから聞こえたのだ。

 

 

バカな。あり得ない。一瞬であの距離を移動したのか?と言うかコイツさっきまで血を吹き出しながら倒れてなかったか?

 

 

「むぅ、あれはまさしく『阿修羅閃空』!」

 

「知ってるのか麗日!」

 

「その動きは滑走するように残像を描き、片足で直立して片腕を下げ、もう片方の腕を肘を突き出すように上げた体勢で下がる動作からその姿は雷神の如く!殺意の波動に目覚めた者しか扱えないと言う技がこの目で見られるとは……!」

 

 

いや、あっちはあっちで何をしているんだ?

 

謎のやり取りをし始めた麗日(♂)と常闇(♀)の2人に対してそう思う敵だったが自身の真後ろにヤバイ奴が居るという現状に冷汗が止まらない。

 

これはまさしく殺意だ。背後の者から発せられる殺意に当てられ身体が硬直してしまったのだと敵は直感する。

一体、何がコイツを動かすのだろうか?何故コイツはこんなにも殺意を抱いているのだろうか?

 

 

「動けないのに背後から近づかれる気分ってのは例えると……水の中に1分しか潜れない男が……限界1分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間!」

 

 

敵の背後に立つ天倉は引き寄せるようにガッと敵の肩を掴む。

 

 

「……と、さらに足を掴まれて水中に引きずり込まれる気分に似てるってのは……どうかな?」

 

 

敵は思った。

 

───いや、どうかな?じゃねーよ。

 

 

天倉の言っている意味が理解できない敵は困惑していた。それもその筈、現状の天倉は血を流し過ぎており頭に血が回らなくなっており思考能力が低下し意味の分からない言葉を発しているのだ。

 

ただ、今の天倉はプッツンと怒髪天を衝いている。それだけは理解できた。

 

そして敵は侮っていた。ヒーローの卵と言う存在を。

入学早々敵連合の侵入を許し、体育祭では性格面に問題があった雄英生に対して『大した事の無いガキ共』と侮っていたのだ。

 

今もそうだ。どこか問題を起こして自分が逃げる隙が必ず出来ると確信してしまっている。

 

 

「お、俺の個性を喰r「無駄ァッ!!!」

 

 

「ぐぼぁっ!!?(き、効いてない?俺の"個性"がッ⁉︎)」

 

 

 

容赦の無い鉄拳が敵を襲う。

ドゴンッと大砲を撃ち出したような音を響かせながら吹っ飛ばされる敵。それに対して身体中から蒸気を発しながら拳を突き出す緑色の狂戦士と化した天倉。

 

オイオイオイ、どう見てもガチに殺りに行ってるわアイツ。

 

 

「抜きなどっちが素早いか試してみようぜ」

 

 

血のように赤い複眼をギラつかせながら黒光りする腕を構える天倉。

もはや敵に選択肢は無かった。

"個性"は効かず、逃げられもせず、目の前には心火を燃やしてぶっ潰す系ヒーローの卵。

今の自分に何が出来ようか?無理だ。ではどうする?

 

諦めるか?

 

自身に出来る事………それは必死の抵抗。もはや、頼れるのは己の身体のみ。

 

 

『我、境地に至れり』

 

 

悟った敵が編み出した答え、それは────

 

 

 

「ウワアアアアアアアオオオオオオオオ!!!」

 

 

 

───グルグルパンチ

 

 

駆け出しながら腕を伸ばしきり絶え間無く円を描き放たれる拳は彼なりの天倉への抵抗を表していた。

 

それに対し拳をより一層強く握り締めた天倉は敬意を評するように腰を深く落とし迎撃するように構える。

 

 

 

 

 

そして2人の勝負の結末は───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

「…………で?その後、普通に勝った天倉が更なる追い討ちをかけようとしたからクラス全員で死なない程度に袋叩きにして動けなくしたと?」

 

「はい。そういう事になります」

 

「よし、言いたい事は分かった。お前等全員明日から居残り授業を行う」

 

 

「「「「「「「「「そんなっ⁉︎」」」」」」」」」

 

 

あれから敵は無事?に警察へ引き渡され全員も反転した相澤先生の"個性"による強制発動により元に戻った。

約2名、男子と女子の比率を半々にする為、数名はそのままにしたいと希望したが蛙吹(♂)によりシメられ事無きを得た。

 

それから敵の顔が陥没していたり、クラス全員が天倉をボコボコにしていた所をものすっっっっっっごく不思議に思った相澤先生は峰田から話を聞き、現在に至る。

 

 

「天倉もそうだが、お前達はヒーローと言う立場では無い。そのコスチュームもあくまでヒーロー活動を想定してでの訓練で着てるものだ。無断で"個性"を使用し相手を傷つける。それは敵と同じだ」

 

「ですが天倉くんはほとんど"個性"ではなくステゴロで敵をボコボコにしていましたがソレは……」

 

「ソレは過剰な防衛だ。後日天倉には身をもってその罪深さを知ってもらう為に特別授業を用意するつもりだ」

 

((((((((((天倉ェ………))))))))))

 

 

この中での1番被害者が確定した瞬間にほぼクラス全員から同情される事となった主人公であった。

 

 

「……うーん?何か変な夢を見ていた気がする」

 

「あ、天倉くんが起きた!」

 

 

コンクリで出来た地面の上で横になっていた天倉がムクリと起き上がる。

どうやら彼の様子を見る限り何があったのか覚えていないようだった。ボロボロの身体を動かし彼はよろめきながら立ち上がる。

 

完全に立ち上がった彼だが、自分の身に違和感を感じ視線をすぐ下に移す。

 

 

「………あれ?いつの間に変身して("個性"を使って)いたんだっけ?」

 

「器用な奴だな。"個性"を使いながら寝るって………ったく、さっさと元に戻れ」

 

 

相澤先生の瞳が緑色の戦士と化している天倉の姿を捉えるとブワリと髪の毛が逆立ち"個性"が発動される。

 

そして見る見るうちに天倉の姿が─────

 

 

「………あれ?」

 

「…………あ?」

 

 

 

 

 

……………

 

 

……………

 

 

……………

 

 

 

 

───ゴソゴソ……ピチャッ

(目薬を取り出して、目にさす音)

 

 

気を取り直して………相澤先生の瞳が緑色の戦士と化している天倉の姿を捉えるとブワリと髪の毛が逆立ち"個性"が発動され、天倉の姿が元に戻r─────

 

 

「相澤先生?あの……大丈夫ですか?」

 

「………八百万、お前ちょっと"個性"使ってみろ(ジッ」

 

 

元の姿に戻るどころか何も変化が起きない天倉。

それに対し相澤先生は自身の"個性"が正常に働くかどうか確認する為、ジッと八百万を見つめ"個性"を発動する。

 

 

「………使えませんわ」

 

「どうなってんだ天倉?」

 

「え、いや……俺に聞かれても」

 

 

全く状況が飲み込めてない天倉はオロオロと困惑し始める。

するとAクラスの何人かは「あっ」と何かを察したように言葉を漏らす。

そして、その何人かの1人である緑谷出久は天倉に声を掛ける。

 

 

「あ……あのさ天倉くん。逆に()()()使()()()()()くれないかな?」

 

「え?何を言ってるのかサッパリなんだけど」

 

「いや、とにかく"個性"を発動してみて」

 

 

「……あ、うん別にいいけd────」

 

 

 

───ボシュゥッ!!

 

 

 

瞬間、天倉の身体中から姿が見えなくなる程の蒸気が発せられる。

ほとんどのAクラスの生徒がゴホゴホと咳き込んだり、手で蒸気を払ったりする中、ユラリと蒸気の中から人影が現れる。

 

次第と蒸気が晴れていくと黒のセミロングの髪をしたスレンダーな体型の()()()が居た。

 

 

「……………」

 

「「「「「「「「……………」」」」」」」」

 

 

そして目の前に現れた女の子はニッコリと笑みを浮かべる全員に向かって一言放った。

 

 

「うん、こうなるだろうとは思ってた!」

 

 

 

開き直った天倉孫治郎(♀)の声は高らかに大空へ響き渡っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日。

 

 

「ひょぉおおおおおおおおおおッ!!!たまんねぇッ!!!オッパイ触らせろやぁぁぁぁあああああああああああああああッ!!!!!!」

 

「キャァァァァァアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 ※天倉(♀)

 

 

───ゴキャッ!!

(峰田の顔面にエルボーが命中する音)

 

 

 

天倉の性別が元に戻るまでに1週間も費やしたのは言うまでも無い。

 

 







天倉孫治郎(♀)


天倉(♀)容姿

『艦隊これくしょん』の羽黒をイメージしてください。


天倉(♀)"個性"

【蜥蜴変身反転】

性別が♂の時とは反転しているので通常時がアマゾン態となっており"個性"を発動する事によって人間態へ変身する。
つまり、日常生活の姿はアマゾンオメガと言う物凄くシュールな光景となっている。

例:授業を真面目に受けるオメガ。学食でモキュモキュと焼肉定食を頬張るオメガ。


ちなみにデメリットであるカロリーの消費量だが反転している為、"個性"を使い、人間態に変身するとカロリーが自動的に摂取される。
なので何も食べてなくても普通に生きる事が可能。勿論お腹もふくれる。






久しぶりの番外編いかがだったでしょうか?
次回、番外編を執筆するならもしかしたら天倉(♀)が登場する可能性もあります。

と言うわけで次回の更新(未定)もお楽しみに。



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