〜〜いつかこんな仮面ライダーが出てくると良いなーという願望
「Blackさん!!」
『ゆ゛る゛さ゛ん゛!!』
「RXさん!!」
『ゆ゛る゛さ゛ん゛!!』
「2つの太陽の力、お借りします!!」
結果 絶対に勝てない
気がつくと、辺り一面が真っ白な空間が目の前に広がっていた。この場所には見覚えがあった。
敵連合が攻めて来た後、夢に出てきた空間だ。あの時では何故か目の前に肉料理が出てきた事を覚えている。
しかし、何故今になってこの空間が出てきたのだろうか?と疑問に思っていると、あの時と同様に肉料理が出現する。
・・・・・・そう言えば腹が減った。ものすごく減った。食いたい。夢なんだから早く食ってしまおう。そうだ今すぐに食ってしまおう。
・・・・・・本能が目の前の血肉を求めている。
・・・・・・・・アレ?まてよ。
コレって食べたらまずい展開じゃね?よくある闇堕ちのテンプレじゃね?ト◯コでありそうなヤツじゃねコレ?
━━━ほう、少なくともあの時よりはだいぶ成長したようだな
背後から聞き覚えのある声が耳に入る。あの時の謎の声だ・・・・。
声の正体は分からない。姿も見えない。誰なんだ一体?そして成長ってどう言う事なのだろうか?
━━━フン・・・・あの戦いでだいぶ疲労していると思ったが、随分と呑気だな
呑気?・・・・・そう言えば常闇くんとの試合は・・・・・!
思い出した。気が付くと身体中から力が溢れて、そして抑えられなくなって・・・・・・・・。
まさかお前がやったのか?流れ的に目の前のお前が原因な気がするけど。
━━━つくづく呑気なヤツだ。自身の力を制御しきれなかった事を他人に転嫁するとはな
それはどう言う事なのだろうか?制御しきれなかった力とは試合中に見せた"アレ"だろうか?
・・・・"アレ"は一体なんだ?お前は何か知っているのか?
━━━"アレ"だと?お前も分かっている筈だ
━━━"アレ"はお前だ。"アレ"はお前の中に眠る本性の一部だ
本性・・・・・・?
"アレ"が・・・・あの化物が自分自身だと言うのか?
━━━その通りだ。お前の本性は力をただ求め血肉を喰らい自身の糧とする。獣の体現したような存在だ
━━━そしてあの肉はお前が本能で欲し、生み出された幻だ
あの肉って幻だったのか。道理で無味だった筈だ・・・・・・。
しかし自分の本性があんな化物だなんて・・・・・違う。
自分は人間だ。"アレ"は・・・・あんな化物は自分ではない。
━━━何を言っている。"アレ"はお前だ。お前以外の何者でもない
違う、違う違う!"アレ"は自分でもなければ人間でもない。
━━━はっ・・・おかしな事を言う。"アレ"はまさしく弱肉強食。人としての正しい姿だ
━━━お前は勝利の為に"アレ"の力を欲した。何を否定する必要がある?
何をしたいんだ?自分を少年誌でよくある暗黒面《ダークサイド》にでも引き込もうとしているのか?・・そんな力欲しくない。"アレ"はもう御免だ。
━━━フン・・・・信念も何も持たず、力を振るう今のお前は弱者以下だな
━━━これではあの女との約束も守るどころでは無いな
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・・・・・・嫌な夢を見た。
なんと言う厨二全開の夢だろうか。常闇くんが食いつきそうな話題になるだろう。ぶっちゃけ誰にも話したく無いが。
ここは・・・・・また保健所だ。しかも、またベットの上に俺はいた。
まぁいいか。さっさと起き上がって・・・・・・・?おかしい、何故か身体に力が入らない。起き上がりたいが全身に力が入らない。
相澤先生のように包帯で全身がグルグル巻きにされているわけでも無い。
「まったく。やっと目覚めたのかい」
聞き覚えのある声だ。俺が声が聞こえてきた方向に顔を向けるとそこにはリカバリーガールがいた。呆れたようにため息をついているがソコはあまり気にしないようにしておこう。
「ほら、ハリ◯ーグミだよ。たくさん用意しておいたから食べな」
リカバリーガールがそう言うと俺の口の中に大量のグミを押し込んでくる。
・・・・・グミうめぇ。
「まったくあんた、よくその状態で平気だね。まさか治癒しきれないほどエネルギーの消費が激しいとはね」
「どう言う事ですか?あとまだ何かありませんか?腹減ってるんですよ」
「ハァ・・・・まったく。あんたの体のエネルギーだけど既にゼロに近い状態だよ」
ゼロ?どう言う事だ?と言うかそのせいで力が入らないと言うことなのだろうか。
もう腹が減るどころじゃ無いんだけど。
「多分空腹を感じてもいないんだろうね。ほら、コレあんたの父親からの差し入れだよ。
まったく、なんでこんなもの保健所に持ってくるんだか」
とリカバリーガールは俺に袋を差し出してきた。
「父さんから?・・・・・・・まぁいいか。ありがt・・・・・」
しかし俺は袋の中を覗いた瞬間思い出した。あの父親《バカ》がまともな差し入れなんかくれる筈もなかった。袋の中には大量の生魚が詰め込まれていた。そして大量の生魚の中に一枚の手紙があった。
生魚によって濡れた手紙を嫌々開封するとそこには
『差し入れの鯖だ。有り難く食えよ。by父さんより』
もう俺にはツッコむ気力すらなくなっていた。
ただ、クソな父への殺意が沸々と湧いてくるだけだった。
「もういいや。さっさとコレ《ハマチ》食べよう」
「食べるのは良いけどちょっとアンタに言う事があるよ」
俺は生魚を頬ばりながらリカバリーガールの話を聞くことにした。久々に生魚を食べるが悪くはない。骨は邪魔だがよく噛んでしまえば問題無い。
「あんた、身体に負担がかかり過ぎているよ。特に脳への負担が凄まじいね。無茶苦茶な戦い方で体が個性に追いつけてないんだろうね」
「ムグ・・・・・・追いついていけてない・・・・・」
「あぁ、それにストレスの溜まり具合が常人に比べて異常。・・・・・・・あんた過去になんか"個性"絡みで精神的外傷《トラウマ》持ってんだろ」
俺は途端に食べるのをやめた。リカバリーガールの口から出てきた言葉は俺の核心を的確に突いていた。
・・・・どう答えれば良いか分からなかった。
「別に答えたくなければ答えなくていいよ。あんたには辛い事なんだろうから。
とにかく、さっきまでの試合で見せた見るからにヤバそうなアレはつかうのはやめるんだよ。いいね?」
「・・・・・・・・はい」
リカバリーガールの言葉に俺はただ返事をするしかなかった。
━━━"アレ"はお前だ
俺の脳裏に夢で出てきた言葉が横切る。あれはただの夢の筈なのにどうしてだろうか、苛ついてしまう。俺は気分転換をする為に保健所を出る。
いつもの自分らしくない事は自覚している。ただ俺は━━━あの言葉を受け入れたくないのだ。
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コーヒーというのは皆さんはご存知だろう。
珈琲《コーヒー》とはコーヒー豆(コーヒーノキの種子)を焙煎し挽いた粉末から、湯または水で成分を抽出した飲料であり、歴史への登場は酒や茶には遅れるが、世界で最も多くの国で飲用されている嗜好飲料だ。
コーヒーの主成分であるカフェインは脳の活性化、集中力の向上、記憶力の向上、やる気アップ、運動能力の向上、うつ病予防、リラックス効果などがある。
簡潔に言えば天倉は今、コーヒーを飲みたい気分であった。
「えっとブラックは売り切れか・・・。なんでどの自販機もブラックだけ売り切れているんだ?まぁ、いいやエ◯マンにしよっと」
天倉は自販機の缶コーヒーを買う為、ポケットから財布を取り出し中身を確認する。
「・・・・・あ、諭吉×3と小銭(34円)しか無い」
しかし天倉は今の財布の中身では買う事ができないと分かり、ガクリと項垂れ、ブツブツと「なんで一万円札対応できないんだよ」と呟いている。
「そんな所にいると邪魔になるからどいた方が良いよ」
すると後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。その声の持ち主は拳藤一佳であった。拳藤は天倉に向かって何かを投げ渡し、ソレを天倉は難なくキャッチする。
ソレの正体は缶コーヒーであった。
「ソレ、私からの奢りだよ」
「あ、ありがとう・・・・・・ジョー◯アか、エ◯マンの方が良かったな」
「うん。天倉ってさ時々図々しいよね」
拳藤は苦笑いを見せながら缶コーヒーを開けるとグイッと一気に中身を飲み干す。
それに対し天倉はコーヒーを食べる前に保健所から持ってきた差し入れの生魚を食べる。コーヒー以前にコレを食べておかなければ腐ってしまうのでこちらを優先して食べる事にしたのだ。
拳藤は天倉に色々とツッコミを入れたい気分であったが敢えてスルーする事にした。と言うよりも、彼に色々言ったとしても無駄ではないかと思ってしまっているのだ。
「ふぅ・・・・・いやぁ、なんと言うかさマジで約束守ってくるとは思わなかったよ。結構男らしい所あるんだね」
「え?・・・・うーん、別にそう言うのじゃなくて、ただ約束を守りたいなーっていう一心で此処まで勝ち上がってきたからなぁ」
天倉の言葉には嘘偽りはなかった。天倉は今までの試合彼女との約束の為に勝ち上がって来た。
しかし悪く言ってしまえばそれ以外に勝つ為の理由が見つからなかった。今までの試合ではひとりひとりは違えどヒーローになる為に勝利を目指していた。
結局、彼はソレ《夢》を見つける事が出来なかった。散々ヒーローになると言っておいてこのザマだ。
━━━信念も何も持たず、力を振るう今のお前は弱者以下だな
夢に出てきた言葉が再び脳裏を過ぎる。
天倉は悔しいと思っていた。あの夢がまるで本当の事を言っているようで自身が見透かされているようだったから、そして本当に自分にはヒーローとしての夢がないと確信してしまうからだ。
「そういや天倉は轟と飯田の試合は見た?」
「いや、見てないけど。その口ぶりからだともう終わったの?」
「うん。最初は飯田が轟をスピードで圧倒したんだけど最後に氷結で動きを封じられた感じ」
それでもなお彼は彼女との話を楽しむ事にした。彼女を自分の都合に巻き込んではいけないと思ったからだ。それに、こうしているとさっきまでの自分を忘れる事が出来るからだ。
だが、それは長くは続かない。これから彼と彼女は戦うのだ。彼女は戦う事を望んでいるのだろう。天倉自身も約束を果たしたいと思っていると同時に罪悪感が襲ってくる。
麗日や常闇の時のように信念の無い者は勝利すべきでは無い。と考えてしまう。彼は分からなかったのだ。結局、勝ちたいのか負けたいのか迷いに迷い、次第に自分は何をしたいのか分からなくなってきた。
「・・・天倉?どうした」
天倉は拳藤に声を掛けられハッとする。どうやらしばらく考えに没頭していたのだろう彼女に心配されてしまった。天倉はその問いに大丈夫と返す。
「まぁ、仕方ないか。これから私たちの試合が始まるんだからね。そもそもこんなところで駄弁っているのがおかしいのかな?」
ハハハと彼女は天倉に向けて愛想笑いを見せる。
・・・・・やはり眩しい。天倉は彼女を見てそう思った。自分はこれから彼女と戦う。だが今までの戦いは彼女との約束を果たす為に勝利を収めてきた。ならば今回はどう言った理由で戦うのか?自問自答を繰り返すが答えは見つからない。
「それじゃあ、私は控え室に行くからさ・・・手加減はしないよ」
「うん・・・・楽しみにしているよ」
彼は苦し紛れに返事をすると彼女は控え室へと向かって行く。
・・・・・・何が楽しみだ。楽しくなんか無い筈なのに何故笑っていられる?何故皆は笑える?
天倉は理解できなかった。彼女と戦えば何か分かるのだろうか?彼女に勝てば何か得られるのだろうか?
彼女《拳藤》を倒せば・・・・・・・・
━━━パァン!!!!!
突如として天倉の耳に何が破裂するような音が入った。
それと同時に液体状の何かが飛び散るのが分かった。冷たく、濁った黒い水。ソレは彼の手の平から飛び散っていた。
天倉はソレを覗き込む。そこには無残に握り潰されていた缶コーヒーが存在し中からコーヒーが飛び散ったのだろう。
しかし注目すべき点はそこではなかった。その缶コーヒーを握り潰していた手、いや上腕部全体。ソレが緑色を基準とし黒い禍々しいヒレのような刃をギラつかせ、手首と手の甲の間部分に鎌のような物が生えている腕に変化していた。
「!!?」
彼は理解できなかった。何故、なんで、何が起こった?
無意識に個性が発動していたのか?いや違う。身体が彼女《拳藤》を敵と認識し自動的に"個性"が発動されたのだ。
片腕からまるで意識を持つかのように拳藤が向かった方向へ引っ張るように大きな力が入る。天倉は必死に抵抗するがパワーが強過ぎる。
「ぐ・・・・・!」
まるで主導権が別の何かに奪われるような感覚だ。このままでは不味いだろう。
だが、天倉も腕をそのままにしておくほど馬鹿では無い。
天倉は近くにあった自動販売機に目掛けて片腕を挟むように体当たりをする。
そして
ズガン!!
トドメに片腕を自動販売機に貫かせた。そして自動販売機は不快な音を出し、中身のジュースやお茶等の飲料缶、ペットボトルを撒き散らす。
天倉は腕が自分の意思で動かせることを確認すると腕を引き抜き、その場でへたり込む。
彼が感じたのは恐怖。自身の"個性"の危険性だった。
(・・・・・なんなんだよ)
天倉はそう心の中で呟くと夢の中の出来事を思い出す。
━━━お前の本性は力をただ求め血肉を喰らい自身の糧とする。獣の体現したような存在だ
━━━"アレ"はお前だ。お前以外の何者でもない
あの夢の通りだった。片腕は間違いなく自身の本性が動かしていた。自分の本性が拳藤を狙っていた。
・・・・・・戦いたくない。怖い。何でこうなった?彼の頭の中は色々な出来事によってグチャグチャになり、全身から汗が噴き出る。
「俺は・・・・やっぱり・・・・・」
彼の視界は次第に薄れ、思考も次第に停止していくような感覚を感じる。でもこれで良い。
━━自分はヒーローになんか相応しい存在ではない。
天倉はそう心の中で呟くと全身の力を抜く
「君、大丈夫?」
すると天倉に声をかけてくる人物が現れた。
その人物は呑気そうで優しそうな、分かりやすく言うと"笑顔"が似合う青年だった。
その人は周りの惨状を見ると驚いたような顔をするとすぐに天倉の腕を自分の首にかけ、肩で支えるように近くにあるベンチに座らせる。
「気分はどう?水飲む?」
「あ・・・・はい、大丈夫です。だいぶ落ち着きました」
「そう?それは良かった」
そう言うとその青年は眩しい笑顔を見せてくる。
相変わらず他人の笑顔は自分の心を締め付けてくる。締め付けてくる筈なのに何故だろうか心なしか安心してくる。
「えっと・・・・とりあえずありがとうございます助かりました。ところで・・・・どちら様ですか?」
青年は天倉の問いに対し、ハッとするとすぐさまポケットから小さな紙を取り出す。小さな紙には文字が書いてあり、大きい文字が4つあり、真ん中に間隔を開けて書いてある。どうやら名刺のようだ。他にも名前らしき文字以外にも一回り小さな文字で何か書いてあるのが分かる。
名刺には『夢を追うおt━━━
「・・・・あ!!すみません。俺、もう行かないと!」
「え?ちょっと⁉︎コレ《自動販売機》どうすんの⁉︎」
天倉は何かを思い出すように走り出す。その際、名刺はポケットの中にしまう。青年は天倉を呼び止めようとするが無意味だった。天倉はこれから自分と拳藤との試合があると言うことを思い出し全力で通路を駆け抜けて行った。
そしてその場に残っているのは無残に壊された自動販売機と立ち尽くし、困ったように頭を掻いている青年だけであった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『よっしゃあ!!いよいよ雄英体育祭も終盤に差し掛かってキタァ!!!これから始まる準々決勝!詳しい解説は頼むぜイレイザー!』
『全く・・・・今回のトーナメントは通常よりも人数が多く試合の数を調整させてもらった。その為、爆豪はシード枠となりこの試合で勝利した方は辛いかもしれんがしばらく時間を空けてから準決勝とさせてもらう』
解説役である相澤(イレイザーヘッド)が説明を終えると観客達の声援がまた一段と騒がしくなる。
『んじゃさっさと紹介済ませるか!ぶっちゃけこれがトーナメント最後のA組対B組だ!ヒーロー科拳藤一佳!VS!ヒーロー科天倉孫治郎!!』
プレゼント・マイクがこれから戦う2人を紹介する。
お互いこれから戦う相手を見つめ合っている。しかし天倉は心境はそれどころではなかった。焦り、不安が彼に襲いかかってきている。今にも押し潰されそうな感覚だ。少しでも紛らわそうと拳藤と会話をしようとする。
「拳藤さん・・・その・・・・」
「?・・・・・あぁ、いや言わなくても大丈夫だよ」
天倉はどう言うことかさっぱりわからなかった。何が大丈夫なのか理解できなかった。
「もう、私と戦う準備はできてるって事は分かっているよ!」
と拳藤は構える。
どう言う事なのだろう。戦う準備も何も今の自分は戦う気が無いに等しい状態なのだ。だが彼女が言っている事を理解するのには時間はかからなかった。
片腕に違和感があった。
まただ。また自分の中の自分《本性》が勝手に"個性"を発動させたのだ。
そして次々と全身の力がみなぎる事が分かる。それと同時に分かってしまった。
━━━これではあの女との約束も守るどころでは無いな
夢に出てきた謎の声が最後に言った台詞の意味がようやく理解できた。
正にあの台詞はこの事を暗示していたのだ。
「・・・・拳藤さん、悪い事は言わない。降参してくれ」
「成る程。自信大アリって感じ?」
違う、そうでは無い。このままだと確実に不味い事が起きる。駄目だ。身体のコントロールが効かない、自由に動かせない。
やめてくれ
『んじゃ、2人とも準備はいいな!!』
違う、違う、やめてくれ
『 R E A D Y ! 』
やめろ、やめろ、やめろ
『 S T A R T !!! 』
━━━ヤ メ ロ
━━━━決まったぁあああああああああああ!!!』
気がつくと彼は立ち尽くしていた。周りからは観客達の声援が響き渡り騒がしい。
そして彼の目に飛び込んできたのは
『ヒーロー科天倉孫治郎!準決勝進出ーーーーーーーーッ!!!』
頭から血を流し仰向けに倒れている拳藤の姿だった。
彼は勝利を手にした。それは喜ばしい事なのだろう。
しかし代わりに彼は戦う為の
━━理由を失った
今回は投稿が遅れてすみません。
試験が近づいている為、次の投稿も遅れる場合があります。そこら辺をご了承ください。
アドバイス、感想等がありましたら下さると助かります。
評価の方もよろしくお願いします。