個性以前に個性的な奴等ばかりなんですけど   作:ゴランド

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最近忙しくて小説を書く時間が・・・・・



第36話 Aの体験/2人で1人の探偵

風都━━━━━━

 

此処にはあらゆる風が流れ込んでくる。小さな幸せも大きな不幸も、そして新たな出会いをも常に風が運んでくる。

・・・・・と言ってもこの街とはもう長い付き合いだ。風都は俺にとって庭も同然だ。これくらいの事はもう慣れちまったな・・・・。

 

探偵である俺の仕事はその風に耳を傾け、小さな幸せを守ってやる事だ。

 

俺の名は【左 翔太郎(ひだり しょうたろう)

 

極めて"ハードボイルド"な私立探偵だ。しかしそんな探偵である俺の裏の顔は【鳴海探偵事務所】を拠点とし、一癖も二癖もある仲間達と共にこの街の平和を守る戦士だ。

 

今日もまた俺の元に依頼者がやって来る。

 

「見たところ学生のようだが・・・・と、自己紹介が遅れたな。俺の名は左翔太郎。極めてハ〜〜〜〜〜ドッ・・・ボイルドな探偵だ」

 

勿論、依頼者に自己紹介は欠かさない。

これはとても大事なことだ。特にハードボイルドという点は譲れない。

ん?依頼者である少年が混乱してるみたいだな。まぁ、俺のような探偵に疑われるような事を言われたんだ。無理もないだろう。

 

俺の元にくる依頼者はこの街の"負の象徴"である【アレ】に関わってくる者も少なくは無い。

 

「っと・・・安心してくれ。例え相手がどんな人間でも俺は依頼を必ず解決する。自分の信念は絶対に曲げずに貫き通す」

 

俺はその場を立ち、窓から外を覗き込む・・・・・どうやら少年は俺のハードボイルドな姿に憧れちまったようだな。

やれやれ、好かれるのは女性だけ充分なんだがな。だが、少年の気持ちも分からなくも無い。こういうのも・・・・悪くは無いな。

 

「俺は必ず依頼を受け、必ず依頼をこなす。それがどんな難事件でもだ。フッ・・・・それこそがハードボイr」

 

 

━━パコーン!!!

 

 

 

「っでぇ!?」

 

痛っ⁉︎

後頭部に何か柔らかい物がぶつかりやがった⁉︎・・・・・俺がカッコよく決めてる最中に邪魔してくるのはこの場にヤツしかいねぇ・・・!いや、ヤツ以外ありえなぇ!!!

 

「亜樹子ォ!!!何しやがる!」

 

「なーに、学生くんの前でカッコつけてんのよ!さっきまでの事を無かったかのようにしても無駄なのよ!!」

 

「べ、別にカッコつけてた訳じゃ・・・」

 

「ていうか、さっきからずっと ( ゚д゚)ポカーンって顔して翔太郎くんの話なんか耳に入ってきてないと思うけど?」

 

「んなっ⁉︎マジかよ!」

 

んじゃあ、俺はさっきからベラベラと独り言を呟きながらカッコつけたような振る舞いを見せてただけになるじゃねぇか!

俺と亜樹子が言い争っていると、目の前にいる少年はハッと我に返り俺達の顔を交互に見ると

 

「えっと・・・・・外で待っていましょうか?」

 

引きつった笑顔をしながら事務所の外へ繋がる扉へと向かおうとする。俺と亜樹子はそれを逃すまいと引き止める。

 

「あーあー!だ、大丈夫!大丈夫だからね!」

 

「そ、そうだ!さっきのはえーと、アレだ!そう、雰囲気を和まそうとしてだな!」

 

 

 

そして、俺達は依頼者の少年を引き止める為に5分を費やした。

 

 

 

「それじゃ、改めて俺の名は左翔太郎。こっちは所長の【鳴海亜樹子(なるみ あきこ)】だ」

 

「人探しからペット探しまで!護衛も調査もなんでもござれ!で?どんな依頼なの?」

 

すると少年はうーんと唸りながら答えるのを渋る。なにか後ろめたい事でもあるのか、なかなか口を開かない。

・・・・こりゃ、なんか理由《ワケ》がありそうだな。もしかすると【アレ】絡みの事件を持ってきたのかもしれないな。

 

「さっきも言ったが、俺は必ず依頼を受け、必ず依頼をこなす。だから安心してくれ」

 

「・・・・・その、天倉孫治郎です」

 

「それがお前の名前か・・・・」

 

天倉孫治郎か・・・どこかで聞いた名前だな。確かテレビで見た事あったと思うんだがな。

すると亜樹子は俺を急に押し退け天倉に近寄る。

 

「天倉くん⁉︎天倉くんって雄英体育祭で3位取ったあの⁉︎」

 

「えっ⁉︎あ、は、はい。そ、そうです・・・」

 

亜樹子のヤツ・・・急に押し退けやがって・・・。

まぁいいか。体育祭・・・・雄英・・・・3位・・・・天倉孫治郎・・・・あ!

 

「お前!テレビに出ていた怪人に変身する学生か!!!」

 

相棒のやり方を真似て記憶を探ってみるとすぐに思い出した。亜樹子がやけに熱中し、一緒にテレビ番組を見たが俺も俺でやけに熱中して見ちまった。

今じゃオリンピックの代わりとなっているからな。

・・・・ん?

 

「ありゃ?どこに行きやがった?」

 

急に姿を消しやがった・・・・。まさかこれがヤツの個性か?・・・・いや、まさか⁉︎考えたく無いが【アレ】に関わってるのか⁉︎

 

「翔太郎くん、翔太郎くん」

 

「んだ、亜樹子邪魔すんな。今からあいつを探して・・・」

 

「あそこ、あそこ」

 

と亜樹子が事務所の一点を指す。するとそこには暗い雰囲気を放ちながら項垂れている天倉がいた。

見たらすぐ分かる程に落ち込んでいる。

 

「怪人・・・・か・・・・そう認知されてんのか・・・・」

 

ヤベェ・・・物凄く近寄り難い雰囲気を出してやがる。この雰囲気こそがコイツの個性・・・な訳な無いか・・・

 

 

━━ッパーン!!!

 

 

「ッだあ⁉︎亜樹子!またやりやがったな!!」

 

亜樹子は眉間にシワを寄せながら"アホかお前は!"と書かれた緑色のスリッパでこちらを睨みつけてくる。

まるで猫がこちらを威嚇してくるような感じで全く怖くねぇ。

 

「ちょっとーーー!なにサラッと酷い事言ってんのよ。翔太郎くんだって半分こ怪人でしょーが!!!」

 

「俺は怪人じゃねーよ!むしろソレを倒すヒーロー側の立場だろうが!!!」

 

「あ、あの!」

 

俺達が再び言い争っているとソレを止めるかのように天倉はこちらに話しかけて来た。どうやら話す気になってくれたらしいな。

・・・さて、どんな依頼なのか・・・。

 

「改めて!雄英高校から来ました天倉孫治郎です!指名ありがとうございます!ここでヒーローの事を学ばせてもらいます!よろしくお願いします!もうホント足でもなんでも気が済むまで舐めますから!!!」

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

「指名・・・何のことだ?」

 

「え?鳴海探偵事務所ですよね?職場体験で俺を指名してくれたの」

 

「いや、だから何のことだ?」

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「おい、亜樹子なんか知ら・・・・って、なんで顔を逸してんだよ」

 

「えっと・・・・・ほら、ちょっとアルバイトの子が欲しいなって思って・・・・・それでパソコンをチャチャっと弄っていたらなんか、指名・・・・だっけ?それっぽいのができてね」

 

 

「・・・・・それで?」

 

 

「多分、私が原因かなーって・・・とりあえずゴメンね?」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

「亜樹子ォ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

『・・・・つまりアレか。ヒーロー事務所じゃなくて全く別の事務所から指名が来たってことか・・・・・んだそりゃ?』

 

「はい・・・・本当にすみません」

 

天倉は相澤先生に電話をかけていた。用件は勿論、今現在の状況についてである。

まさかの別の事務所から指名が来るという前代未聞の事態に天倉は勿論、相澤も半ば呆れていた。

 

天倉がチラリと後ろへ視線を向けると探偵と所長の2人が気不味そうにしている。天倉は気不味いのはコッチの方だコンチクショーと思いつつも相澤先生に電話越しだが、相談を持ちかけていた。

 

『まぁ、こっちもこっちで何とかしてみるが・・・・』

 

「いや・・・本当にすみません」

 

天倉は物凄い自己嫌悪に陥っていた。下手をすると泣きそうになっていた。大事な職場体験でこんな事態になってしまうとは思ってもいなかった。

 

「だけど今更受け入れてくれる事務所なんてあるんでしょうか?」

 

『まぁ、それだよな。今更一週間生徒を預けさせるなんて事をしてくれる事務所は早々無いからな』

 

「ですよね・・・・・マジですみません・・・」

 

天倉はマジでどうしようと悩んでいた。このまま自分だけ何もしないと言うのは情けない。

そして4回目のすみませんを迎えようとしたその時、所長が天倉のスマホを奪い取った。

 

「それならしばらくウチの事務所に預けるのはどうですか?」

 

 

「「・・・・・え?」」

 

 

『そっちの・・・・?』

 

天倉と翔太郎の声がハモる。と言うよりかは唖然して偶々同じ言葉が出てしまった感じだ。

そんな2人を無視するかのように所長とスマホの向こうにいる相澤先生は淡々と話を進めていく。

 

「・・・はい・・・はい・・・・バリバリokって言ってますよ!・・・・分かりました!天倉くん!一週間は職場体験って事で此処に居て大丈夫みたいだよ!」

 

「え⁉︎俺と翔太郎さんが唖然としてる間にかなり話が進んだ⁉︎」

 

天倉はスマホをすぐに返してもらうと異常なまでも会話の進み方に少しビクビクしながら相澤先生との会話を再開する。

 

「ど、どう言う事ですか?」

 

『まぁ、簡単に言えば職場体験の一週間はそっちにいろって事だ。どこから自信が湧いてくるのか分からないがヒーローの仕事なら任せろだってよ』

 

所長すげぇ!!!と思いつつも所長である鳴海亜樹子に感謝しながら相澤先生と会話を進めていく。

 

「あ、ありがとうございます。こっちも色々と頑張ります!」

 

『そうか。まぁ補習もツライだろうが今はそっちの方に集中しろ』

 

「はい!ありg・・・・・補習?」

 

天倉は聞き慣れない単語に一瞬、聞き間違いか?と思いつつも相澤先生にどう言う事か尋ねる。

 

『何って・・・そりゃあ後日、改めて補習として職場体験に行ってもらう。ちなみに行ってもらう場所はかなり厳し目の職場にするつもりだ』

 

「・・・・え?」

 

『まぁ、そっちの所長が大丈夫って言っていたから大丈夫だろうしな。んじゃ切るぞ』

 

「え?あの・・⁉︎」

 

 

━━━ブツッ! ツーツー

 

 

 

「おい、亜樹子。勝手に決めんなよ!」

 

「別にいいでしょ?ちょうどそう言ったアルバイト欲しかったし。それに"翔太郎くん達"はある意味ヒーローでしょ」

 

「・・・ったく、しょうがねぇ。ただしヒヨッコにはそう仕事は任せられねぇ。やるのは地味な作業ばかりだ」

 

翔太郎はそう言いながら過去の事を思い出す。

まだ自分が駆け出しの頃、自分が憧れたある男の背中を追っていた時の頃を。

 

ならば次は自分の番だ。ヒヨッコを危険な目に遭わせない為にも自分にできる事をやるだけだ。

 

「これから一週間よろしく頼むぜヒヨッコ(天倉)

 

 

翔太郎はそう呟きながら帽子(一人前の証)を深くかぶる。

 

 

 

そして当の本人(天倉)は深く項垂れる。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

「えっと・・・・・よろしくお願いします」

 

気を取り直した天倉はモップを片手にお辞儀をする。何故モップなのかは雑用=掃除というイメージから来たものであり、特に深い意味は無い。

とにかくヒーロー事務所への職場体験(仮)として自分に出来ることをしようと天倉は気合を入れているのだ。

 

「あぁ、よろしく頼むぜ」

 

そして彼の目の前には無駄にカッコつけている左翔太郎が帽子を深くかぶり、大物オーラ(笑)を溢れ出している。

 

━━スッパーン!!!

 

そして流れるようにスリッパがカッコつけのナルシスト探偵の頭に気持ち良い音を出しながら叩きつけられる。

 

「っで⁉︎亜樹子!また!」

 

「まーたカッコつけて!人前だからって調子に乗んな!!!」

 

「んだと!」

 

2人は再び仲良くしっちゃかめっちゃか口喧嘩を始める。

止めてもまたやるんだろうなぁと思いながら掃除を始めようと事務所の出入口へと向かう。

 

 

ガチャ

 

 

「あ」

 

「あ」

 

 

突如として開かれる事務所の出入口。

そこには見知らぬ桃色の髪をした見知らぬ少女。ぱっと見でわかる容姿はは身長が低く、フリルの多くが付いたゆったりとした服を見に纏い、どのような考えも見透かされるような瞳のアクセサリーを胸に付けている。

 

全く赤の他人であるお互いがバッタリと出くわし、少女はやや困惑している様子だ。そもそも何故女の子がこのような場所に来ているのだろうか?

そう考えると天倉はすぐに1つの結論に達した。

 

 

 

━━━あ、この子依頼人じゃね?

 

 

 

チラリと背後へと視線を移すと所長とその部下である探偵が未だに喧嘩をしている。天倉は「ちょっと待って」と女の子に告げると出入口の扉をバタンと閉める。

 

 

━━1〜2分が経過。

 

 

「失礼しました。どうぞー」

 

 

天倉は扉を開き、女の子を事務所へと招き入れる。

そこには先ほどの喧嘩が嘘のように切り替えている探偵達の姿があった為か女の子はさらに困惑している様子だった。

 

「ようこそ、鳴海探偵事務所へ。俺は━━」

 

「左翔太郎さんですよね。知っています」

 

「あ?知っているのか?それじゃ、こっちは」

 

「はい、鳴海探偵事務所所長の鳴海亜樹子さんですよね?」

 

「え?あ、あぁ・・・・よ、よく調べてきているな」

 

翔太郎は冷汗を掻きながら落ち着く為にテーブルの上に置いてあったコーヒーを一口飲む。

いつも通り、至福の一杯で心を落ち着かせる。それがハードボイルドだと自分自身に言い聞かせながらコーヒーの苦味を味わう。

 

 

「いや、コーヒーを飲んだくらいでハードボイルドとは言えないと思いますよ?」

 

「ブッーーーーーー!!??」

 

いつも通りコーヒーを吹き出す。翔太郎は心の中を読まれ、驚きのあまりコーヒーを吹き出してしまったのだ。

いや、それ以上に自分の考えていることが読まれた事実に一種の恐怖を覚えた。

 

「お、おまっ⁉︎」

 

「ちょ、ちょっと翔太郎くん!依頼人の前で何吹き出してんのよ!!」

 

亜樹子は翔太郎の行動に驚き、天倉は流れるように吹き出してしまったコーヒーを雑巾で拭き取る。しかし女の子は喋り続ける。

 

「いえ、鳴海亜樹子さん不意を突かれるとコーヒーを吹き出してしまうクセを持つ探偵さんには落ち度はありません。それに、新人の方が来ているからといってあまり緊張なされてはいけないと思いますよ?」

 

「え?アレ?え⁉︎どういう事⁉︎」

 

亜樹子は翔太郎と同様に慌て始める。自分の思考が読まれていると分かり、「私聞いてない!!」と焦ってしまう。

 

「フフフ・・・失礼しました。安心した下さい。別に取って食うつもりなんてありません」

 

(・・・・・何やってんだこの子?)

 

女の子はフフフとなにやら黒幕オーラを出しながら胸を張っている。別に張る胸もないが・・・。そんな様子を天倉はまるで悪戯している子供を見るような眼をし、やれやれと溜息をつく。

 

 

「その通りだ翔太郎。彼女は少なくとも悪人では無い」

 

 

聞き覚えのない声が耳に入る。天倉はその声が聞こえた方へと振り向く。そこには片手に本を持ち、縞模様のシャツ上からノースリーブのパーカーを着た知的な少年がいた。

 

「な、フィリップ!いつの間に⁉︎」

 

「彼女の名前は【古明地さとり(こめいじ さとり)】"個性"は【読心】文字通り相手の考えていることを読むことが可能な個性だゾクゾクするねぇ・・・。趣味はペットとの戯れに読書。特に心理描写が豊富な本が好きであり自ら本を執筆する事もあるらしい」

 

「ど、どうしてその事を?」

 

すると先程まで自信ありげだった女の子。さとりは驚愕の表情を露わにする。天倉はいきなり登場して来た人物に戸惑いを隠せなかった。なんというかA組にも劣らない性格の持ち主なのだなと感じた。

 

「天倉孫治郎。君のことも検索済みだ。天倉孫治郎 15歳 雄英高校1年。大好物は食べられるもの全般。小学生時代から友達が少ないことに対しコンプレックスを覚えている。"個性"は【蜥蜴変身】」

 

「え?なんでそこまで知ってるんですか?もの凄く怖いんですけど」

 

天倉はドン引きしながらその少年から少し後ずさりする。すると翔太郎がフォローを入れてくる。

 

「あー、こいつの名前はフィリップ。俺の相棒で、まぁ・・・検索バカってところだ」

 

(検索バカって・・・⁉︎)

 

「えっと・・・とりあえず依頼よろしいでしょうか?」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

古明地さとり彼女の依頼は至極簡単。ペット探しだという。彼女が飼っているであろう猫を探して欲しいというのだ。

 

「名前は燐《りん》と言うのですが・・・・特徴は黒と赤色の毛並みをしているので見つけやすいと思うのですが・・・」

 

「黒と赤・・・・成る程。流行りのポケ◯ンのニ◯ビーとその進化形態が良い例だね」

 

「いや、フィリップさん合っていますけど色々違っていますから」

 

この事務所ではよくあるであろうペット探しの依頼。左翔太郎は天倉の前でカッコつけたのが無駄になったと落胆しつつも探偵の仕事と割り切りながら気合を入れて直す。

 

 

━━━ピピピピピピ

 

 

すると翔太郎のポケットから携帯電話?の着信音が鳴り響く。

 

「ん?あぁ。俺だ・・・・・・ん?そうか」

 

(なんだあの携帯。すっげぇ形だ・・・・)

 

天倉は翔太郎が使う無駄に凝ったデザインの携帯電話に関心を持ったのかジッと見つめる。

 

「・・・・あぁ、そうか分かった」

 

と言いながら携帯を懐にしまうと翔太郎は掛けてあった帽子を手に取り事務所から出て行こうとする。

亜樹子は何も言わず出て行こうとする翔太郎に食いつく。

 

「ちょっと!依頼人ほったらかしてどこ行くのよ!!!」

 

「悪いな亜樹子、照井からだ。どうしても来てくれって言っている」

 

「竜くんが?」

 

「何というか・・・・俺たちにちょっとしたアウェー感が・・・」

 

「それを言うのはやめてください・・・・自分自身悲しくなりますから・・・・」

 

何故か疎外感の感じる天倉と古明地は敢えて何も言わないことにした。すると翔太郎は亜樹子に色々話したと思うと出入口の扉に手をかける。

 

「ペット探しの方はお前達に頼む。それじゃあな」

 

 

ガチャ バタン!

 

 

「ちょっと!!!・・・・私聞いてない・・・」

 

「ふむ、猫探しか。僕たちだけと言うのも珍しい・・・・」

 

力が抜けたようにその場でヘタリ込む所長の亜樹子、現在の状態を興味深く分析する謎の相棒。そしてそれを茫然と立ちながら見守る新人アルバイトと依頼人。

一歩間違えればこのカオスな空間の中で所長の亜樹子はフラフラと立ち上がるかと思えばズンガズンガと天倉の方へと詰め寄る。

 

「天倉くん。準備」

 

「・・・・え?な、なんのですか?」

 

「猫を探す準備」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「猫探すぞーーーーー!!!」

 

「お、おぉー・・・」

 

「なんで私まで・・・・?」

 

所長の猫探しに付き合わされることとなった三人《フィリップ・天倉ァ・小五ロリ》は街へと赴く。

その中で古明地は依頼人である自分までもが猫探しに付き合わされるとは思わなかったのか、どう見ても困っている顔をしている。

 

そして何故か亜樹子はタコ焼きの被り物をしている為、通行人から変な物を見る目で見られる。

いや、変なモノというのは反論できない。

 

 

「て言うか亜樹子さん、そのタコ焼きの被り物には何の意味が・・・⁉︎」

 

「特にないわ!!!」

 

「何で!!??」

 

「翔太郎くんったら!!勝手にどっか行っちゃうし!それに竜くんも最近忙しそうだし!!!」

 

今の亜樹子のご機嫌は斜めらしく、猫探しどころではなさそうだ。とにかく天倉は自分とフィリップさんだけでも猫を探そうとフィリップに声を掛けるが、その場にフィリップはいなかった。

 

「あ、あれ?フィリップさん?何処行ったんですか?」

 

と天倉がキョロキョロと辺りを見回していると少し遠い離れた場所にフィリップの姿を見つけた。

しかしフィリップはとある物を興味津々に注目している。

天倉はもしや猫に関する何かを見つけたのではないかと期待して近くに寄る。

 

 

「カブ◯ボーグ・・・興味深いね・・・・・」

 

 

 

な に や っ て ん だ コ イ ツ は

 

 

曲がりにも自分より年上、しかも今は猫を探しているというのにマジでなにやってんだコイツは。

なに玩具を興味津々に眺めているんだよコイツは。天倉はこめかみに青筋を立てながら頭を抱える。

 

 

「ありがとうございます。見ず知らずの私の為に」

 

「ん?あぁ気にしないで下さい」

 

天倉は急に話しかけられたのか古明地に対して少し遠慮するような態度だ。そんな様子に古明地はフフフと微笑みを見せてくる。

 

「いえ、優しいんですね。勝手ながら心を読ませてもらいましたが天倉さんの心は純粋です」

 

「そ、そうですか・・・?」

 

天倉は顔を赤くしながら頭を掻く。相変わらず褒められることには慣れないようだ。

 

「と、とりあえず猫を誘き出すためのエサを設置しに行きましょう!」

 

天倉はその場から逃げるかのように走っていく。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜少年少女エサ設置中

 

 

 

 

「ふぅ、あらかた全部終わった感じですかね?」

 

「そうみたいですね」

 

2人は街中の至る場所にエサを設置し終わり、喫茶店で休憩を挟んでいた。亜樹子とフィリップの2人は猫の情報を色々な人から聞いているらしい。

 

「そういえば、燐って言いましたっけ?猫の名前」

 

「はい、そうですよ。とても可愛らしい名前で彼女も気に入っているんですよ」

 

「へぇ、そうなんですか。確か心を読む"個性"でしたっけ?結構便利なんですね」

 

「いえ、そんなに便利ではないですよ」

 

古明地は首を左右に振ると再び口を開く。

 

「私自身、隠し事ができない性格なので相手の考えていることや秘密にしていることを思わず口に出してしまうんですよ」

 

フフフとにこやかに笑う古明地さとり。サラッと、とんでもない発言をした古明地に対し天倉は「そ、そうなんですか」とやや引いたように返事をする。

 

「幻滅しましたか?」

 

「い、いやそんなことないですよ」

 

「それは良かった。天倉さんは女の子相手でも容赦なく痛めつける人だと思っていたので」

 

「ゴフッ━━━━(吐血)」

 

不意打ちのトラウマ抉りに対し天倉はとてつもない精神的ダメージを受けた!

 

効果はばつぐんだ!!!

 

「す、すみません・・・・マジですみません・・・・」

 

「え?え!こ、こちらこそすみません。まさかそこまで精神的ダメージを負うとは・・・・」

 

古明地はダウンした天倉を懸命に応急処置《カウンセリング》を施す。古明地は天倉のガラスのハートに逆に関心しつつも話題を晒す。

 

「そ、そうです!とにかく亜樹子さんやフィリップさんのところへ行ってみましょう!何か情報を掴めているかもしれません!」

 

「そ、そうでずッ━━⁉︎」

 

そう言いながら古明地は天倉の襟首を掴んでそのまま引きずっていく。何故、小さな体格からは想像できないパワー出たのかは敢えてスルーしてもらおう。

 

「ちょ・・・・じ・・・ぬ・・・・」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

天倉 HP 1/1000

 

「し、死にそう・・・・」

 

「ちょ、ちょっと待ってて下さい。もうすぐで亜樹子さんが来ると思いますから」

 

襟首を引っ張られ瀕死に陥っている天倉に申し訳無さそうなしている古明地。あと一撃でも加えればゲームオーバー必然の状態に困惑しているのだ。

とにかくこの2人は亜樹子との待ち合わせ場所へと赴いており、亜樹子の到着を待っている。

 

するとこちらへタコ焼きの被り物をした人物が駆け寄ってくる。どう見てもあの不審者紛いは亜樹子だと理解する。

 

「おまたせー・・・って天倉くんどうしたの?もうバテたの?」

 

「い、いやそうじゃないんですけど・・・・というより猫の情報はどうですか?何か分かりました?」

 

心配してくる亜樹子に迷惑をかけないよう元気なフリをする天倉は依頼である猫の情報を亜樹子に聞く。亜樹子は「そうそう」と頷くと口を開く。

 

「最近、燐ちゃんみたいな黒と赤の猫をここら辺で見かけたって情報をゲットしました〜!!!」

 

亜樹子はイェーイと嬉しそうにはしゃいでいる。天倉と古明地の2人はその様子を元気だなと呆れつつも感心するように見ている。

 

「ハハハ、すごいですね(タコ焼きの被り物で台無しだけど・・・)」

 

「ハイ、流石です亜樹子さん(歳相応というのを知らないんでしょうか・・・・・)」

 

内心ではあまり感心しているように見えないが・・・・。

 

「と、とにかく丁度この辺にもエサを設置しているのでそこに行きましょう。何匹かはエサに食いついていると思います」

 

 

天倉の言葉に古明地と亜樹子は頷く。エサを設置したのはビルとビルの境に存在する路地裏だ。

道中、路地裏同盟と名乗る3人組がいたがスルーしてエサの設置場所へと進む。

 

天倉達が進んだ先で見かけたものは━━━

 

 

 

 

「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」

「ニャー」「ニャー」「ギャオオオ」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」

 

 

「「「⁉︎」」」

 

 

大量発生した猫だった。

多い。とにかく多い。凄く多い。めっちゃ多い。30は軽く超えているであろうその数に3人は圧倒される。

というかこの中に本当に目当ての猫を探さなくてはならないことに3人は少々落胆する。

 

「天倉くん。これって・・・・?」

 

「やばい・・・・知り合いに猫が集まりやすい方法を聞いたんですけど・・・間違ってたかなぁ・・・」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

Qずばり猫が集まりやすくなる秘訣とは?

 

 

M・I「あ?猫の集め方・・・・・別に知らないよ。そんなの」

↑本名は伏せる為イニシャルで表している。

 

M・I「そもそもさ、六つ子ニート童貞の最低辺中の最低辺にそんな質問する?おかしくね?」

 

M・I「て言うか最低辺のクズのゴミですみません。俺達六つ子は死ぬしかないです。特に次男は真っ先に死ぬべき」

 

Qわかりました。と言うかなんか、すみませんでした。

 

M・I「あ、そうだ。レシピだけど猫が滅茶苦茶寄ってくるエサの作り方教えてやるよ」

 

Qえ?マジですか?

 

M・I「いいよ、だけど気をつけて。この前バカな兄どもが食って大変な事になったから。お互い辺な家族を持つと大変だな」

 

Qごもっともです。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「(あ、ヤバイ。この場所のエサの量、多過ぎたわ)と、とにかく街中を探すのが省けたって事で、1匹ずつ探しましょう」

 

(あぁ、成る程。エサの量が多すぎたんですね)

 

天倉は気を取り直して猫を探す作業を行う。そんな中古明地は天倉がエサの分量を間違えたことに気付くが、それはそっと心の中にしまっておくことにした。しかしパッと見ると最低でも3時間は作業するのだろう。どう見ても見つけられる気がしない。

 

「て言うか、どんどん猫が増えてくるんだけど〜〜〜」

 

亜樹子の言う通り改めて見るとどんどん猫が増えているのが一目瞭然だ。中には犬やら鳥やらも混ざっている。

 

「うわぁ、マジか。て言うか関係のない動物もいるし・・・・」

 

「このままではタヌキやら熊なども来るんじゃないんでしょうか」

 

「ハハハ、流石にそれはナイナイ」

 

古明地は冗談混じりの発言を天倉は流す。

 

 

しかし、この世の中には因果、法則、運命など、あらゆるモノが存在する。

 

 

それは人を殺し力を持ち

 

それは人を生かし力を持ち

 

それは人を幸せにする力を持つ。

 

 

あらやる物事の発生条件が確定した時に使う言葉

 

 

人それを【フラグ】と言う

 

 

 

「・・・・・ん?」

 

天倉はふと大きな影が横切ったのに気づく。なんだろうと天倉が上を見上げるとこちらに何かがビルの上から降りて来るのがわかる。

重力に逆らわずこちらへ自由落下してくるソレは巨体で、熊と錯覚する程の大きな腕、足を持っている。

 

しかしソレは異常だった。身体の色は青く、毛皮のようなモノを被っているようにも思える。

 

その姿はまさに野獣だった。

 

 

 

「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

3人は突如として現れたソレを目撃したのか身体が固まってしまった。それもそのはず、化け物が上から降りてくれば普通はそうなるだろう。

 

「グルルル・・・・」

 

そしてソレはがっつり敵意剥き出しである。

 

 

 

「熊どころか、凄い化け物呼び寄せてんだけどおおおおおおおおおおおお!!!!!!????」

 

「ドッドドドドド、ドーパントッ!!??」

 

 

天倉と亜樹子はそれぞれ叫ぶ。すると2人の大声で刺激してしまったのかその化け物はこちらに、いや古明地さとりに襲って来た。

 

「ヒッ・・・⁉︎」

 

古明地はあまりの恐怖に動けずにいた。その姿は蛇に睨まれた蛙のようにだった。彼女は腰が抜けてしまったのだろう、それに避けることも恐怖のあまり考えられなかった。

化け物の左手にある鋭利な爪が古明地さとりに向けて振り下ろされた。

 

 

「うおおおおっ!!!」

 

 

しかし爪が振り下ろされる瞬間、天倉は化け物にタックルを食らわせることによって化け物の攻撃がズレる。

不意からの攻撃だったのか化け物は大きく怯んでしまう。

 

「古明地さん!早く!」

 

「は、はい!」

 

天倉は体格の小さい古明地を背負い、亜樹子と共に路地裏を駆け抜ける。

そして、3人は一通りの多い大通りに出る。すると丁度良いタイミングに沢山の袋を持っているフィリップと出くわした。

 

「どうしたんだい?そんなに急いで」

 

「じ、実は・・・・ってなんですか?その袋」

 

「ん?あぁ。さっき買ったばかりのカブト◯ーグとオプションパーツ全種さ。これは実に興味深い。翔太郎はきっと知らないだろう」

 

とホクホクした顔でフィリップはウキウキしていた。そんな様子に天倉はポカーンとした顔をした後

 

 

「この人、依頼放っておいて玩具漁りしていやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!????」

 

 

心の奥底からのシャウトが街中に響き渡った。

 

 

「あ、天倉さん!上です!」

 

「え?・・・・!」

 

天倉が上を向こうとした瞬間、悪寒を感じた。このままではまずい。このままだとやられる。

天倉はその場からすぐに飛び退いた。

 

瞬間、上から先程の化け物が落ちて来たのだ。

天倉がその場いたらどうなっていたかは本人でも分かることだ。

 

すると化け物の出現によって大通りにいた沢山の人々はパニックになり急いで逃げていく。

 

 

「ビースト・ドーパント⁉︎何故こんなところに⁉︎」

 

 

「ど、ドーパント?(ヴィラン)じゃなくて?」

 

 

"ドーパント"

聞きなれない単語に天倉は困惑するがすぐに目の前の物事に集中する。

 

 

「(まずい、ヒーローへの連絡は別の人がやってくれるとして、あの化け物の狙いはおそらく古明地さんだ。だけど、路地裏の時、距離が近かった俺や亜樹子さんを無視して古明地さんを狙った。コイツの目的は何だ?)お前!何が目的だ!古明地さんを狙っているのか!!」

 

 

天倉が化け物に向けて叫ぶ。知能があるかどうか疑わしいが、念の為いつでも"個性"を発動出来るように身構える。

 

すると化け物は唸るように低い声で何かを喋り出す。

 

 

「グウゥゥゥゥ・・・・メモリィ・・・・メモリィヲォォ・・・ヨコセェェェェェ!!!!!!」

 

「!!」

 

するとその化け物、いや"ビースト・ドーパント"は天倉に向かって、天倉が背負っている古明地に向かって突進してくる。

天倉の推測通りやはりドーパントの狙いは古明地さとりだ。

 

「ッ!!」

 

「天倉くん!」

 

亜樹子が天倉と古明地に危険を知らせるが、背負いながら避ける事は不可能。せめて古明地だけは助けようと天倉は自分を盾にする。おそらくあの身体に突進されれば無事では済まないだろう。その事を知った上で天倉は1人の女の子を助けようとしているのだ。

 

もはや、彼は助からないだろう。

 

 

 

 

━━━━ォォォォオオオオオオオオオオオオ

 

 

"この街のヒーローが居なければの話だが"

 

 

 

━━━ガッ!!!

 

 

「グォォッ⁉︎」

 

そこには、この街の平和を守るヒーローがいた。

常に風が吹くこの街を幾多の脅威から守り続けて来た仮面を被った戦士。

 

「待たせたな。無事か?お前ら」

 

「しょ、翔太郎さん!」

 

この街の【切り札】が現れたのだ。

 

「何の騒ぎがと来てみればドーパントかよ。フィリップ!半分チカラ貸せ!」

 

「あぁ、もちろんだよ。翔太郎」

 

翔太郎とフィリップの2人は懐から赤い物体を取り出す。

赤い物体をそのまま下腹部に装着した瞬間、腰回りにグルリとベルトが巻かれ赤い物体はバックルへと変わる。

 

 

そして2人はそれぞれ黒と緑の小さな長方形の物体を取り出す。

 

 

Joker(ジョーカー)

 

Cyclone(サイクロン)

 

 

「「変身!!」」

 

 

2人がそれぞれのメモリをバックルに挿入するとフィリップはまるで魂が抜けるかのように倒れる。

そしていつのまにかフィリップが持っていたメモリは翔太郎のバックルに挿入されていた。

 

 

Cyclone Joker(サイクロン ジョーカー)!!』

 

 

2つのメモリが斜めに倒れ、メモリが挿入されたバックルはまるでWの英単語のような形となる。

瞬間、この街そのものが"その存在"に歓迎するように風が吹き荒れ風車が激しく回る。

 

そして緑と黒の仮面の戦士《ヒーロー》は現れる。天倉はその姿を見ると言葉が漏れる。

 

 

「都市伝説の・・・仮面・・・ライダー」

 

 

 

「俺は・・・・いや"俺達"は【仮面ライダーW】」

 

 

風が吹く街にマフラーをたなびかせ、そのヒーローはドーパントに手を向け、言い放つ。

 

 

 

『「さぁ、お前の罪を数えろ」』

 

 




何だが、話が進むにつれて文字が多くなっている気がする・・・・・・・・


〜〜〜〜前回やらなかった分含めて次回予告


緑谷「次回予告!!!」

轟「・・・・・・・」

爆豪「・・・・・・・」

天倉「おい、コラアアァァァァァ!!!なんでこの人選にした⁉︎なんで前回やんなかった⁉︎なんでまとめることにしたぁぁぁ!!!」

緑谷「あ、天倉くん、落ち着いて・・・」

爆豪「うっせぇぞ!!!クソ共!!!ブチ殺すぞ!!!」

轟「うるさいのはお前だろ」

爆豪「あ゛ぁ゛?んだとこの野郎!!!やんのかゴラァ‼︎言っておくがテメェとはちゃんと決着ついてねぇからな!!!今すぐにでもブチ殺したろか!!!」

轟「別にあれはお前の勝ちでいいだろ、いちいちこだわってんじゃねぇよ」

天倉「もうやめてくれぇ・・・・コイツらといると胃に穴が開きそう・・・・・」

緑谷「と、とにかく次回!!『Aの体験/読心の少女』!!!」

轟「天倉が空高くから落ちるぞ」

天倉「え?・・・・・・・ゴフッ━━(吐血)」

緑谷「更に向こうへ!」

緑、爆、轟「「「Puls Ultra !!!」」」

天倉「」返事が無いただの屍のようだ


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