というか今更何しに来たの?といった反応かもしれませんが、2話連続で投稿をしに来ました。
こちらも読者の皆様に楽しんでもらえるように頑張りたいと思っております。
「ハァッ!!」
「オラッ!ハッ!ドリャッア!」
さらに連続の打撃によりビースト・ドーパントはよろめき、態勢を崩す。そこに仮面ライダーは風の纏った緑色の回し蹴りをおみまいする。
「グオオオオッ⁉︎」
パンチによる衝撃に加え、強力な風がビースト・ドーパントを軽々と後退させる。黒と緑の戦士は目の前の敵を圧倒している。窮地に陥っていた3人にはそのヒーローは頼もしく思えたのだ。
「ったく、目を離していれば何があったんだよ! 」
『翔太郎、今はとにかく目の前のビースト・ドーパントに集中しよう。攻撃の隙を作るな』
「言われなくてもわーってるよ。オラァッ!!」
黒と緑の戦士からそれぞれ2つの声が聞こえてくる。1つは先程バイクに乗りビ 駆けつけてきた【左翔太郎】もう1人は先程、共に行動していた【フィリップ】だ。
しかし天倉はおかしく思った。何故ならフィリップ本人は今、目の前でグッタリと倒れているからだ。天倉は呑気に寝ているであろうフィリップを起こす為に肩を掴んでグワングワンと激しく揺らす。
「ちょと何呑気に寝ているんですか!起きて下さいよ!てか風邪ひきますよ!ちょっと⁉︎おーい!おーきーろー!!!」
「ま、待って!天倉くん!」
「いや、待つって言われても⁉︎」
「今、フィリップくんは翔太郎くんと合体してるの!」
「え?合体?」
「そう!翔太郎くんとフィリップくんが合体して仮面ライダーになって戦ってるの!」
亜樹子に止められた天倉は再び仮面ライダーの方へと視線を移す。探偵の2人が合体してあのような姿になっている事実を天倉はにわかに信じられなかった。
そんなものどうやったら合体出来るのだろうか。先程ベルトを使っていたが、それを使って合体したのだろうか?と天倉の頭の中に疑問がいくつも生まれてくる。
「オラァッ!!天倉!古明地を守ってやれ!」
「…分かりました!」
天倉は頭の中の疑問を取り払い古明地さとりに被害が及ばないようにさとりの前に立ち、仮面ライダーの戦いを見守る。
「グ、アアアァァァァァ!!」
するとビースト・ドーパントは目の前の戦士に恐れをなしたのかその場から逃げるようにその場で跳躍し、ビルとビルの間をジグザグに蹴り続ける。
「逃すかよ!」
『
すると仮面ライダーは緑色のメモリをバックルから抜き、代わりに取り出した金色のメモリをセットする。
『
すると緑色の右半身は一瞬のうちに金色に塗り替えられる。そして仮面ライダーが右腕を突き出したかと思うとまるでゴムのように長く伸びた。
そしてビースト・ドーパントの左脚に伸びた腕が巻きつき、そのまま地面に向かって叩きつける。
「グウッ!!」
『畳み掛けるぞ翔太郎』
「おう!」
『
『
すると今度は金色のメモリを赤のメモリと入れ替え、黒と金色の戦士から黒と赤の戦士へと変わった。
そして、炎を纏った拳を連続でビースト・ドーパントに叩き込む。殴るたびに爆炎がダメージを加速させ、相手は既にフラフラの状態だ。
「よっし!フィリップ、メモリブレイクだ!」
『分かったよ翔太郎』
『
仮面ライダーは再び最初の黒と緑の姿に変わる。
そして黒のメモリを右側にあるスロットにそのままセットする。
『
瞬間、仮面ライダーを中心に風が吹き荒れる。風は次第に塔を作るかのように竜巻を形成し、仮面ライダーの身体が浮かび上がる。
そして、高く浮き上がるとそのまま両脚をビースト・ドーパントに向けて突き出すと同時に右側のスロットを叩く。
『「ジョーカーエクストリーム!!!」』
さらに一段と風が吹き荒れ、仮面ライダーはビースト・ドーパントの方向へ弾丸が射出されるように加速する。
そして最高速度に達した瞬間、仮面ライダーは
━━真っ二つになった。
「「割れたァ⁉︎」」
そんな驚くべき光景を見た天倉と古明地は呆気に取られながらも仮面ライダーの分割された体はドーパントに向かってキックを放つ。
そして放たれたキックは命中したものの少々後退りしただけトドメを刺すには至らなかった。
しかし、放たれたキックは1つだけではない。もう1つの分割された体のキックがドーパントに命中。
隙を生じぬ二段構えの必殺のキックが更にダメージを加速させる。
「グ、グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
仮面ライダーの必殺の蹴りが炸裂しドーパントは爆発を起こす。天倉は亜樹子と古明地を爆風から守るように己の体を盾にする。
爆煙が収まるとそこには見知らぬ人が倒れており、メモリがパキリと音を立てながら壊れる光景が広がっていた。
「ふぅ……終わった」
「えっと、翔太郎さんですよね……」
天倉は仮面ライダーに向けて呼びかける。すると仮面ライダーは「あー」と言いながら頭を掻く仕草を見せる。この反応はどうやら翔太郎で間違い無いだろう。
一方、仮面ライダーもとい翔太郎本人はこの事をどう説明すれば良いか少々悩んでいる様子だ。翔太郎本人もこの後やらなければならない事があり、後のことは相棒に任せようかと思ったがこの2人に任せると何が起こるか分からない為、ものすごく不安なのだ。
「……仕方ねぇな、俺から話すしか━━」
刹那、仮面ライダーの横を何かが通り過ぎる。急な事であった為か誰も反応できなかった。
ソレはまるで鳥のような人間のような化物だった。緑色の体毛を持ち翼を羽ばたかせてピンク髪の少女をあっという間に連れ去るように飛び去る。
「あ━━━━━━」
天倉の目には古明地の絶望した顔が映る。その場に居た者たちは何も出来ず、か弱い少女が連れ去られるのを見ているしかなかった。
「しまっ━━━━⁉︎」
だが1人だけ、近くにいた天倉孫治郎だけが動いた。古明地さとりを助ける為に天倉はその鳥人間の化け物、バード・ドーパントの脚にしがみついた。
「天倉!古明地!」
『しまった!もう一体伏兵がいる可能性を想定していなかった!古明地さとりを狙ってくるなら複数犯の可能性も考慮できた筈━━』
「呑気に分析してる場合じゃねぇだろ!!」
ドーパントは次第に高度を上げていく。だが、天倉は決して振り落とされないように脚にしがみついている。
ドーパントは邪魔者を落とそうと天倉を片方の足で蹴り続ける。
「放せ……っ!古明地さんを……っ!放せ!!」
だが、蹴られ続け口から血が流れようとも天倉は手を離さない。今の天倉には死んでも手を離さない3つの理由があるのだ。
1つ、人助けはヒーローとして当たり前だからだ。
2つ、探偵事務所の一員として依頼人は絶対に傷つけてはいけないからだ。
そして3つ目は彼女が助けを求める顔をしていたからだ。
「うお゛お゛お゛おおあお゛お゛お゛おおおおおッ!!!」
天倉の姿が変貌する。赤い瞳をした緑色のトカゲのような姿のアマゾン素体状態だ。ドーパントの脚から背中へと移動し、天倉は鋭い牙を翼に突き立てる。
━━━バキバキッ!
「グオオオオッ⁉︎」
天倉はその強靭な顎の力で翼を噛み砕き、バランスを崩させる。片方の翼で飛ぼうにも重過ぎで徐々に高度が下がっていく。
「グアアアアアアアアアっ!!!」
するとドーパントは古明地さとりの拘束を解除し、さとりが空中に身を投げ出される。
「キャッ━━━━━⁉︎」
「さとりさん⁉︎」
天倉はドーパントを踏み台にしてさとりの元へ跳躍する。そして空中に投げ出されたさとりを無事にキャッチすることが出来た。
「良かった!さとりさん無事ですk「天倉さん!駄目ですコレは相手の罠です!」
ババババババババババッ!!!!!
「ッ‼︎ぐあああっ!!!??」
しかし突如として鋭利なモノが無数に飛んでくる。身動きのできない天倉は古明地を守るように盾となり、攻撃を受けてしまう。
そして無数に飛んできた鋭利なモノが天倉に炸裂すると激しい痛みと衝撃によって古明地を掴んでいた手を離し、そのまま落下してしまう。
そこに、ドーパントが再びさとりを捕まえバランスを少々乱しながら飛んで行こうとする。
先程、さとりへの拘束を緩めたのは偶然では無く必然。
ドーパント自身がわざとさとりを手放す事によって必ず助けに行くであろう天倉に攻撃を与える為の策だったのだ。
邪魔者である天倉と仮面ライダーが居ない今、ドーパントはそのままさとりを連れ去ろうとする。
━━━グイッ
「?」
すると自身の片足が何かに引っ張られるような感覚を覚える。
違和感を感じたドーパントが視線を下の方に向けると、そこには手首から触手状の鞭をこちらへ伸ばし足に巻きつけいた天倉がいた。
「古明地さんを……放せって言ってるだろ!!」
天倉は鞭を全力で引っ張ると、ドーパントはこちらに天倉自身はドーパントの方へとお互いに引き寄せ合う形となる。
『━━ev━━tion━━ga━』
「必殺……!俺の必殺技part6…………!」
そう呟くと同時に天倉の身体に変化が起こる。手足に黒い甲殻が形成され先程までの姿と比べてヒロイックな容姿となる。
天倉は体育祭の時で見せた形態を再び発現させたのだ。そして鞭が伸びていない、もう片方の手を振りかぶる。
「手羽先……斬りぃ!!!」
(ダサい!天倉さんのネーミングセンスダサい!)
━━キン!!
すれ違いざまの一瞬、天倉は腕の刃でドーパントの翼を切り裂いた。
翼は噛み砕かれ脆くなっていた所為か、元々存在しなかったかのように綺麗に切断された。
すると、完全に片方の翼を切断されたドーパントはさとりを手放し離脱を図る。そして天倉はそんなドーパントを尻目にさとりの手を掴むとこちらに引き寄せる。
「よかった……もう大丈夫だから!」
「天倉さん……すみません。私の所為で……」
「大丈夫ですよ。これでも鍛えてますから!シュッ」
負い目を感じているさとりに対し、天倉は全然平気な姿を見せる。
そして心配させないように敬礼のようなポーズをとる。
すると身体の至る所から蒸気が噴き出し、みるみる内に元の人間態の姿へと戻っていく。
天倉はひとまずさとりを助けられたことに安堵を覚え、ホッと一息つく。
「あのー……ところでこれからどうするんですか?分かっていると思いますが、現在落下中ですよ?」
そう言われ、天倉はチラリと下の方へ視線を向ける。すぐ下には先程まで、自分達がいた風都が見える。一瞬、「綺麗だなー」と天倉は呑気に思ったが、1秒ごとに地面に近づいていることがわかると全身から汗がどっと噴き出る。
「あ、天倉さん?」
「思ったより高ーーーーーーい!!!」
「天倉さん⁉︎」
死を覚悟した天倉だったが、せめてさとりだけは助かるように自身がクッション代わりになるようさとりを抱きしめる。
地面激突まで残り僅か。目を瞑り衝撃に備えようとする。
「ったく、無茶してんじゃねぇよ」
聞き覚えのある声が耳に入って来たと思うと突如として身体に浮遊感と同時に優しくキャッチされるのを感じた。
目を開くとそこには黒と緑の戦士、仮面ライダーWが自分達を抱えていたのだ。
『しかし、バード・ドーパントをあそこまで追い詰めるとは、改めて君に興味が湧いて来たよ』
「おい、フィリップ!!何、呑気な事言ってんだよ!」
「え、独り言?何これ怖い」
天倉は仮面ライダーから翔太郎とフィリップの声が聞こえたが、しかし側から見ると独り言を言っているようにしか見えない為、天倉は軽く引いていた。
そして、よくよく見ると翔太郎が乗っていたバイクにウイングとブースターが取り付けられており、空中に浮かんでいた事に天倉は気づく。
「うおおおおおおおおっ!!!何これ!すっげぇ!滅茶苦茶かっこいい!このバイクって飛べるの!?」
天倉は目をキラキラさせ、バイクをペタペタと触り始める。
「おい!天倉!暴れんじゃねぇよ!」
『これはマシンハードボイルダーの車体後部をタービュラーユニットに換装した飛行形態のハードタービュラーだ。他にも水上形態やブースターユニットを取り付けた形態も存在する』
「何説明してんだよこの検索バカ!!!」
「すごいでしょ!最高でしょ!!天才でしょ!!!」
「あ、駄目です翔太郎さん。天倉の頭の中が色々な意味で読めなくなっています」
「あぁもう!!!どうしてこうなった!!!!??」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「っと……ほら着いたぞ。いい加減降りろ」
「はああぁぁぁぁぁーーーー……俺もあんな変形機能の持った乗り物欲しいなぁ……発明さんと河城さんに頼んでみようかなぁ……」
「ったくコイツは……」
無事に地上に降りると仮面ライダーである翔太郎はWの形をしたバックルを元の状態へ戻しメモリを引き抜く。
すると身体の表面が風化して外装が剥がれるように仮面ライダーから探偵である翔太郎本来の姿へと戻った。
それと同時にすぐ側に倒れていたフィリップは目を覚まし起き上がってくる。ちなみに心配するように亜樹子がしっかりと見守っていた。
「バード・ドーパントは逃したが無事で良かった。しかし、何故ドーパント達は古明地さとりを狙った?」
「さぁな。それはあそこで倒れているヤツ本人に聞けば分かるさ」
「…………あそこって…………何処?」
と天倉が口に出すと、翔太郎は指をさした方向へ顔を向ける。そこには先程倒したドーパントに変身していた者が居た場所の筈だが、その人物らしき人影はどこにもいなかった。
「え?ええええええええ⁉︎ちょ、あ、あ、亜樹子ォォォォォオオオ!!!あそこにいたヤツはどうした⁉︎」
「ちょっ⁉︎落ち着いてってば翔太郎くん!」
翔太郎はドーパントの変身者を逃してしまった焦りで慌ただしく亜樹子に詰め寄る。そんな様子をフィリップはやれやれといった感じで見守り、天倉とさとりは揃って微妙な表情をしている。
しばらくして翔太郎は携帯電話と先程とはまた違ったメモリを取り出す。
「くそっ、すぐにでも探さねぇと」
「その必要は無いぞ左」
突如として翔太郎の苗字を呼ぶ声が聞こえてくる。全員が声が聞こえた方へ視線を向けるとそこには赤い革のジャンパーに赤いズボンそして黒いシャツといった全体的に赤く、クールそうな男性が立って居た。
(あれ?この人確かテレビで見たような…………)
「奴の身柄は警察が確保した。念の為にヒーローにも救援を送っておいたが…………」
「竜くん!どうしたのこんな所で⁉︎」
「竜くん?亜樹子さんの知り合いですか?」
天倉がそう尋ねると亜樹子はニカッと笑顔を浮かべ、竜くんと呼ばれた人物の隣に立ち腕に抱きつく。
「照井竜くん。警察の偉い人で"私の旦那さん"です!イェーイ」
「…………え?」
しばらくの静寂。そして
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!!????」
天倉の絶叫が響き渡る。
目の前にいる亜樹子と初めて会った時の印象は自分より年上だが未成年といった感じであり、まさか既婚者だとは思わなかっただろう。そもそも成人だとは思ってもいなかった。
だが、天倉があたふたとしていると照井竜の後ろから少数の警察官、そしてコスチュームを身につけたヒーローがやって来る。
「改めて【超常犯罪捜査課】の
「え?は、はい。いいですよ…………って古明地さん?」
どうしたのだろうか、古明地さとりが照井竜に対し怯えるように天倉の背中に隠れた。
天倉の服をぎゅっと握りしめ、震えている様子だ。その様子に気づいた照井は隠れているさとりの元へ歩んで来る。
「悪いが腕を拝見させてもらう」
「ッ!」
照井が言うと、さとりは照井から逃げ出すようにその場を離れようとする。
だが逃げ出すことに対して想定内だったのか、慣れた手つきで照井はさとりを拘束し、強引な形となるがさとりの袖をまくる。
すると、さとりの腕には謎の"紋様"が存在しており照井はそれを確認すると拘束を解く。
「古明地さとり、お前をガイアメモリ不法所持容疑並びに連続放火事件の容疑者として署に来てもらう」
どうせ見ている人なんてもういないんだろうなぁ・・・と思いながら寂しいクリスマスを迎えました。
ちなみに平成ジェネレーションズfinalを観に行来ました。万丈が主人公しててとても満足しました。
そしてその後バイクを盗まれましたゴランドです。くそう。
アドバイス、感想等がありましたら下さると助かります。
評価の方もよろしくお願いします。