個性以前に個性的な奴等ばかりなんですけど   作:ゴランド

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小説を投稿するのはまだ慣れないので読者の皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

後、初心者なので続けられるのかどうか、とても不安です。

少し改善しました。


第1話 やっぱり現実は甘くない

現実はそう甘くない。

うん、知ってた。そりゃあそうだよなぁ

俺こと天倉 孫治郎は個性を所持したとして良いことではないということを四歳で悟った。

人それぞれであり、性格のこともあるかもしれないけど、正直無個性の方が良かったと思うこともあった。

 

俺の個性は【蜥蜴変身】というものであり、全身もしくは身体の一部分だけを"トカゲのようなモノ"に変身させることができる。

 

そう、あくまでトカゲのようなモノであり、決してトカゲではない。トカゲにしては両腕両足からヒレのようなカッターがついており、背中にも魚のようなヒレがついており、眼もトカゲというより虫の複眼のように大きな瞳だ。

・・・・いや、コレ絶対トカゲじゃねぇよ。

因みにこのヒレのようなカッター《命名ヒレカッター》やら背ビレやら全体的な所はどうやら父さん譲りらしく、父さんも自分のように変身できるらしく、父さんの場合はトカゲではなく、ピラニアだったらしい。

いや、正確にはピラニアのようなモノだが。

 

 

俺の父親は天倉 大河(あまくら たいが)今年で45歳で動物学者をやっている。

個性は【鋸刺鮭変身(ピラニアメタモルフォーゼ)

ピラニア人間になれる個性で俺の個性のピラニアバージョンであり、20代の頃はワイルドヒーロー【フィッシュタイガー】だったらしい。ちなみに「何故魚なのに虎なの?」と聞くと、

 

「こまけぇことはいいんだよ!」

と返された。

どうやらうちの父さんは全く考えていなかったようだ。

と言うかただバカなだけだと思う。

ちなみに現在は海外に飛んで仕事しているらしく最近は帰ってきていない為、母親と共に暮らしている。

 

 

話を戻すが俺自身はこの個性はあまり好きではない。

父さんは個性は俺と似ているが性格はとてもワイルドであり自身の個性や悩みなどを抱えないタイプなのだ。だが、俺の場合はそうじゃない。

自分で言うのもアレなのだが繊細な所があると言うかガラスのハートなのだ。

体は剣でも心は硝子なのだ。

この個性のおかげで自分は周りの人達とイザコザがあり、中学生活ずっと現在進行形でボッチだ・・・。

だ、だが小学校では友達は・・・・あれ?手で数えるくらいしかいないぞ?

あれれ〜?おかしいなー目から熱い何かが・・・・・。

 

 

「おい!さっきから何してやがる!さっさとこっちに来い‼︎」

 

そして現実に戻ると俺は"腕から刃物を生やしている男"に捕まっていた。な、何を言っているか分からねーと思(ry

 

そして俺の目の前には

 

「くそっ!人質か!」

 

「迂闊に手を出せないわね・・・・。」

 

 

目の前には人気上昇中の若手ヒーロー【シンリンカムイ】とデビューしたての女性ヒーロー【Mt.レディ】がいる。

2人ともこちらを見据え、下手に動けない状態だった。

 

そして・・・・・・・。

 

「ハハハハハこれは困ったことになったね。」

 

と、隣で一緒に捕まっているネズミっぽい生物がこちらに話しかけてきている。何故ネズミ?と思ったがそんな事はどうでもいい。重要な事じゃない。

現在進行形で俺とネズミっぽい人が何か怖い人に捕まってヒーローが手が出せない状態。

 

はい、どうみても人質です。ありがとうございます。

 

……いや、訳わかんないよ!なんかネズミっぽい生物が一緒に捕まっているんだけど⁉︎

さっきから愉快そうに笑っているし。何が面白くて呑気に喋ってんだ、この人(ネズミ)は⁉︎

て言うか紅茶どっから取り出したんだよ!

 

「いやー、こいつは大変なことになった。こっちは学校のことで忙しいのにまさか強盗に巻き込まれるとは君も災難だねHAHAHA」

 

「あのー、とりあえず犯人を刺激しないように静かにしてくれませんか?マジでお願いですから。呑気に紅茶飲んでる場合じゃあないですからね!」

 

「おっと、それはすまなかったね」

 

さっきからとても話が長くこれで15分は喋りっぱなしだ。よく息が続くな・・・。

いや、そもそも何でこの人はこんなに余裕があるんだろうか?

するとネズミっぽい人は次第にブツブツの何かを呟き始めた。

 

「HAHAHA、いやぁこうしてみると何だか昔のことを思い出すよ。あの時もこんな風に人間たちに色々なことをされてね。

・・・いやぁ、今じゃかなり懐かしい思い出に・・・・・・・・・・・・フフ・・・」

 

「(・・・・あれ?・・・何だか様子が?)」

 

ちなみにBボタンを押してももう遅いだろう。

すると隣のネズミっぽい生物がブツブツと何かを言い始めると

狂ったように笑い始めた

 

「フフフフ・・・HAHAHAハハハハハハハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHAハハハハハHAHAHAハハハハハハハハハハHAHAHAハハハハハHAHAHAHAHAHAHAHAHAハーッハハハ‼︎」

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁあ⁉︎

隣のネズミの人が壊れタァァァァァァァ⁉︎すいませーん‼︎俺よりもこの人(ネズミ?)を助けてあげてくださいいいい!ていうかめっちゃ怖いんですけどおおおおお‼︎」

 

「うるせぇぞ!ガキィ!黙ってろ‼︎」

 

「俺だけなの!!??」

 

こっち(ネズミの人)は⁉︎こっち(ネズミの人)はいいの⁉︎

どう考えても黙らすのはコッチ(ネズミの人)だろ!?

 

くそう‼︎俺が何をしたんだ!

昨日は個性を訓練するために変身した状態で池の中を泳いでいたら、子供たちが池にボールを落としたから、渡そうと思ったら逃げられるし‼︎

コンビニで買い物しようとしたら強盗に巻き込まれるし‼︎

なんか現在進行形で隣で笑っているネズミがいるし‼︎

 

━━なんて日だッ!!!

 

「待ちなさい!そして人質を解放しなさい!」

 

 

と、思っていると新しいヒーローがやってきた。

・・・・やってきたのだが、まずそのヒーローはまず女性だ。

しかし、最初に目に付くのがその格好である。その格好はまるでSM嬢のような過激なコスチュームに身を包んでおり、胸部分を含め肌色の極薄タイツを着用している。

この世の中で早々お目にかかる事はないだろう。

 

まぁ、つまり何を言いたいのかと言うとですね。

 

「(へ、変態だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあ⁉︎)」

 

 

そのヒーローは18禁ヒーロー【ミッドナイト】だ。女性ベテランヒーローなのだが・・・・・。コスチュームがなんと言うかギリギリセーフと言うかどうみてもアウトだ。

よくこんなコスチュームが認められたな。もっと別のがあっただろうに、しかしこれでももっとマシな部類と言うのが恐ろしい所だ。

デビュー当時はこれ以上にもっとアカンコスチュームだったのだ。

 

見た目がエロい為、男の人にはかなり人気のヒーローだ。だが俺はそっちの趣味は無い。変態な人はタイプじゃない。

 

ちなみに彼女が30代だと言うのは秘密だ(秘密になっていない)

 

いや、変態に見えるがミッドナイトはしっかりとしたヒーローだ。18禁ヒーローと呼ばれているが。あくまで正義の味方だ。

・・・・・・正義の味方だ(震え声)

 

 

しかし、腕から刃物を生やしている敵、苦戦しているヒーロー二人、狂ったように笑っているネズミ。そして新しく現れたアブナイ格好をした痴女のようなヒーロー・・・・・・・・。

 

 

何だこの混沌(カオス)な空間は⁉︎

 

 

「はっヒーローが増えたとしても関係ねぇ!俺の個性は【全身刃物】!全身の至る所から刃物を出すことができるお前らが怪しい動きをした瞬間こいつらは一瞬で八つ裂きだ‼︎」

 

「くっ、人質がいるとやっぱりやりにくいはね・・・・・って校長⁉︎何で捕まっているの⁉︎て言うか何でそんなに余裕n・・・・あ、余裕じゃないわね」

 

・・・・・・・・え?まさかの知り合い?

このネズミっぽい人とミッドナイトが?・・・・・マジで⁉︎

て言うか、校長って?このネズミっぽい人?が?

 

・・・・・・何この展開、訳が分からないよ・・・。

類は友を呼ぶってか?

というかいい加減ネズミっぽい人の笑い声で犯人がブチギレそうだし。

 

「〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎さっきからうるせぇぞこの犬っころ‼︎」

 

 

あれ?この人って犬なの?まぁ、確かにそう見えるけど・・って今はそんなことどうでもいい重要なことじゃない。

今、犯人の意識がネズミっぽい人にずれた、隙ができている今しかチャンスはない!

 

喰らえ!なんか狐っぽい女の人に教わった奥義【一夫多妻去勢拳‼︎】

 

一夫多妻去勢拳とはとりあえず金的に蹴りをかます技である。

そして、足が敵の股間にめり込み、敵の顔の色が青くなり拘束する力が緩んだ。

・・・・何か変な感触だったが気にしない。とりあえず俺は強盗犯からすぐに離れて━━ってオイ、シンリンカムイ!なんでアンタまで股間を抑えているんだよ!

強盗犯に同情なんて良いよマジで!!

 

まぁ、良い。すぐにここから離れよう。ここに居てもヒーローの邪魔になるだけだ。

 

「っ!よしっ!今の内に早く離れましょう!」

 

と俺がネズミっぽい人に声を掛けるとその当人であるネズミっぽい人は

 

「ハハハハハHAHAHAハハハハハハハハハハHAHAHA」

 

「」

 

まだ笑っていました。

何なんだよ⁉︎なんかトラウマスイッチでも入ったのこの人(ネズミ)⁉︎

っていうか笑ってないで逃げろよ!

確かにコレ余裕じゃないわ。アカンヤツだわ。

 

「っ!!テ、テメェ!!よくもやりやがったな!!!俺に楯突いたらどうなるか見せてやるよぉ!」

 

「‼︎」

 

俺が心の中でツッコミを入れていると、敵は全身に刃物を生やし、標的を俺・・・・ではなく、近くにいるネズミっぽい人に標的を変えたのだ。

 

 

そう、俺の軽率な行動で周りの人に危害が及んでしまうのだ。

 

 

 

そして俺は後悔した、俺のせいでこの人が、傷ついてしまう。

また、俺のせいで周りの人達を傷つけてしまう。

また中学の最初の頃のように周りの人達を傷つけて勝手に一人になってしまうのだ。

 

・・・・あぁ、クソ。何でこんな時にトラウマなんて思い出すかなぁ。

 

 

俺は高校生になったら"個性"を使わない人生を歩んでいくと決めていた。せいぜい俺の"個性"は人がいないとき、自分が一人になったときぐらいにしか使わないと決めていた。

 

どうして俺はこんなことを考えているんだろう、どうして俺は無意識に走り出しているのだろう。きっと"俺の中の俺"はこの時を待ちわびていたんだろう。今まで傷つけることしかできなかった個性を誰かの為に、誰かを助ける為に使う時を、

 

俺はそのまま個性を発動し、全身に刃物を生やした敵がネズミの人に刺そうとしている刃物だけを狙い、腕のヒレ状カッターで斬り落とした。

 

「⁉︎」

 

「「「なっ⁉︎」」」

 

その場にいた全員が驚いた。驚くのも無理はない。俺だって驚いている、今こうやって初めて人を傷つけるしかできなかった個性で人を助けることができたのだから。

 

・・・・いや、違うか。単に俺が個性を発動している状態の姿に驚いているだけか。

 

「なっナニィ⁉︎お、俺の刃を斬り落としやがっただとぉ〜⁉︎ ざっけんじゃねぇぞ!このエイリアンもどきがぁ‼︎」

 

と敵か全身に刃物を生やし襲いかかってくるが、俺はあえて動かず、敵の刃を受け止める。

って言うかエイリアンもどきって酷いな。俺は人は襲ったりしないぞ。

 

「なっ⁉︎」

 

ただし、俺に危害を加えるヤツ以外にだが。

そしてそのまま力任せに一本背負いの要領で相手を地面に投げつける‼︎

 

「ぐぅっ⁉︎」

 

そのまま敵は気絶し、個性が解除されるように全身から刃物が引っ込んだ。そして、全身に刃物が刺さりまくった俺は軽く血を流しながら敵に気絶しているにも関わらずこう言った。これだけは言っておかなければならない。

 

 

 

「正義は勝つ・・・・俺の近くにいたお前が悪い」

 

 

俺はそう犯人に向けて言った。

しかし何故だろうか、周りの人達は俺に対して何か怯えたような目をしているのだが・・・・気のせいだろうか?

 

 

※言動共にどう考えても敵にしか見えません。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

その後、敵は警察に確保され何事もなく、連行されていった。

そして勿論俺は、ヒーロー達に注意された。

だが、不思議と俺の心は軽かった。

俺はやるべきことをやり終えたと思ったのだ。もうこのまま最終回でもいいんじゃないかという位の気持ちだった。

 

「さっきはありがとう。おかげで校長も助かったわ」

 

「いやぁ、迷惑をかけてしまって本当に申し訳ない」

 

「あぁ、いいですよそれくらい。ところで・・・・えっと・・・」

 

と感傷に浸っているとそこに18禁ヒーローのミッドナイトと先程まで俺と一緒に捕まっていたネズミっぽい人が感謝を述べてきた。

 

「おっと、失礼したね。私の名前は根津。ネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてその正体は

━━━雄英高校の校長さ」

 

「は、はぁ・・・・・は⁉︎」

 

名前を【根津】というらしい。そして更に驚いたことがある。

それは何と、根津さんはあの【雄英高校】の校長先生だったのだ。

と言うかこんなフワフワした感じのカワイイ生き物が校長をやっているのかと逆に関心してしまった。

 

すると根津さんが口を開く。

 

「君、何歳だい?」

 

「え?15ですけど・・・それが何か?」

 

「ふむふむ、成る程・・・・それじゃあ、雄英高校に来てヒーローを目指してみないか?」

 

「は・・・・・え!!?」

 

根津さんは信じられない事を言ってきた。しかし自分なんかがあの雄英高校に合格する自信など無い。不合格が目に見えている。

 

「えっ・・・いや、でも・・・・。」

 

「大丈夫。あなたの個性なら諦めずに頑張れば合格できるはずよ。」

 

「・・・・・・・。」

 

ミッドナイトさんは俺をフォローしてくるように励ましてきた。

本当に俺なんかが・・・・?

・・・・俺は根津さんに質問する。

 

「えっと・・・・根津さん」

 

「何だい?」

 

 

 

「こんな"個性"の俺でも・・・・・誰かの役に立てるヒーローになれますか?」

 

 

すると根津さんは少し間を空けた後、ニコリと笑い当たり前のように答える。

 

 

「ああ、勿論さ。

だが、なれるかは君次第だよ。真に大切なのは自分がヒーローになりたいと思う気持ちなのさ。」

 

 

・・・・・これからやるべきことが決まった。

目指すべき場所を俺は見つけたのだ。

 

すると急に空気の読めない音が自分の腹からしたのだ。すると根津さんが再び口を開く。

 

 

「さあ、どうやら君がするべきことは決まったようだ。だから、明日の為に今はそのからっぽの身体にエネルギーを蓄えないとね。」

 

と、根津さんは笑って言う。そして俺も笑ってこう返す。

 

 

「俺、雄英に合格します!そして、この個性で誰かの為に役に立つことができるようなヒーローになって見せます!」

 

そう言って俺は家に向かって帰るのだ。明日から始まる目標のために

 

 

 

そしてその場に残った根津はミッドナイトに話しかける

 

「彼は果たしてヒーローになれるのかどうか・・・・ ・実に楽しみだ。待っているよ、天倉孫治郎くん。」

 

 

 

 

これはビビリで常にツッコミ役に回りで意外と度胸のある彼が本当のヒーローになるまでの物語

 

そして、

彼は忘れていた。個性を解除することを。

 

 

「いや、違うんです。その、個性を使ったまま解除するのを忘れていて、敵じゃないですよ!見た目アレですけど!いや、その・・・・・すみませんでした。」

 

「ああ、うん。わかっているけどね、個性の無断使用も禁止されているからね。」

 

この後、無茶苦茶 職務質問を受けた。

 

 

そして彼は学んだのだ。

 

 

やっぱり現実は甘くない

 




孫治郎ですが、彼の性格は臆病で傷つきやすいガラスのハートの持ち主です。その彼が成長するのを見守ってください。

やっぱりギャグが性に合っている気がする。

アドバイス、感想等がありましたら下さると助かります。
評価の方もよろしくお願いします。
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