DIOの勝利した『世界』   作:第四の爆弾

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ジョースター家との戦いから、10年の時が経った。


望むべき『天国』

わたしは人と人との出会いには『引力』があるということを信じている。

例えば、わたしの引き取られた先がジョースター家でなければ、わたしは吸血鬼などにはならなかっただろう。

もっと違う人生を送っていたはずだ。

逆にジョナサンもわたしと出会なければ、人間的にああも成長はしなかっだろう。

スタンド使いが引かれ合うように、引かれ合う人間はいる。

波紋戦士達とジョナサンのように、わたしとプッチのようにな。

日本に杜王町という町があるらしい。

どうやら、エンヤ婆はそこにいる吉良という幽霊に『弓と矢』を渡していたらしい。

その2人で、どんなやり取りがおこなわれたのかはわからん。

だが、もしかしたらその2人が出会ったのは『引力』が関係あるのではないか。

わたしは興味本位で、日本の杜王町を調べさせることにして。

 

「ここが、杜王町か……。」

 

 

杜王町はありふれたごく普通の町の一つだ。

しかし、調べてみたところこの町は奇妙なことに、全国平均の5倍以上の行方不明者が報告されているらしい。

スタンド使いが絡んでいる可能性が高い。

だが、スタンド使いと戦いになっても負けることはないだろう。

わたしの時を止められる時間は3分を超えた。

正確には3分12秒の間、時を止めていられる。

油断さえしなければ、誰にも負けることはないだろう。

 

「DIO様、ここが予約していた杜王グランドホテルですぜ」

「そうか、ご苦労だったなホル・ホース」

 

わたしは杜王町へ、部下であるホル・ホースと来ている。

わたしには太陽という弱点が、あるため日中は動けない。

そのため昼間にこの町を調べさせる部下を「2人」用意した。

コンビを組む相手は、ホル・ホース自信に決めさせた。

そのほうが、ホル・ホースの才能は発揮されるだろう。

わたしはホテルに入り、受付を済ませて自分の部屋に入室した。

 

「では、行ってきますぜ。DIO様」

「ああ、期待しているぞ」

 

ホル・ホースが出ていくと、わたしは持ち物からノートを取り出した。

『天国』へ行くための方法を記録しているノートだ。

わたしが望む『天国』に行くために必要なものは、すでに明確になっている。

既にプッチと協力して、準備もしている。

わたしは10年前、望むべき『天国』を勘違いしていた。

未来を支配する時の『加速』こそが、『天国』だと思っていた。

しかし、5年ほど前それが、間違いであることを知った。

ある山に大富豪達が住んでいる村がある。

その村の住人は全員日本のどこかにいた、ただの青年だった。

その村で「25さい」で別荘を買ったものは、全員大富豪になっているのだ。

その山は杜王町の北西80数キロのところにある。

わたしはその山へ、1人で向かってみた。

行き方は簡単だ。

その村に住んでいる大富豪に、肉の芽を植え付け連れて行って貰えばいい。

その村はマナー違反する者は、村から追い返されるらしい。

だが、このDIOはマナーを守る気などさらさらなかった。

試されるのは気に食わん。

逆にこのDIOが試してやろう。

あの別荘地帯にいる者を全て、このDIOの下僕にする。

そう思っていたのだ。

 

 

 

わたしは軽い気持ちで、あの山に向かった。

このDIOの力が及ばない存在が居るとは思わずに。

 

 

 

 

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