Overlord of Overdose ~黒の聖者・白の奴隷~ 作:Me No
「……信じられんな。まさか、これ程の力を持つチームだったとは」
エ・ランテル冒険者組合長のプルトン・アインザックは言葉を震わせた。
彼の手には数枚の報告書が握られている。
報告書には、三日前に冒険者組合に登録されたばかりの新人冒険者チームの華々しい戦歴が書かれていた。
この業界に長くいれば、才能溢れる新人冒険者が降って湧いたように現れる場面に出くわすことは偶にある。
例えば、王国最高峰の冒険者チーム『蒼の薔薇』のリーダーなどはその際たるものだろう。
同じく最高峰冒険者チーム『朱の雫』に所属する叔父の七光と揶揄された彼女だが、今では彼女の実力を疑うものはいない。
だが、その彼女と比較してもこの三人はかけ離れている。
実際、その話を聞いても耳を疑うような話だ。
この街の最高ランクであるミスリル級冒険者がリーダーと思われる漆黒の戦士の殺気を前に心を折られ、即座に引退を決意したと言うのだ。
それだけではない。
その場に居合わせた他の冒険者達も引退したり、多くの者が依頼を失敗し大怪我や死亡するという事故を起こしている。
理由を聞けば「漆黒の剣士と比べると余りにも脆弱に見えた。あれなら勝てると思った」との事。
恐怖に対する感覚を狂わされて明らかな強敵に挑んだり、退き際を誤って命を散らしたのだ。
その時点で只者ではないのではないかとアインザックも予感した。
そして本日の報告書で予感は確信に変わった。
『黄金』と呼ばれるこの国の王女が提案した政策にモンスターを狩るとそのモンスターの強さに応じた報奨金が街から組合を通して出すというものがある。
今では冒険者組合がある国ならどこでもやってることだが、五年前までそんな事はなく、冒険者には非常に受けがいいものだ。
街周辺の治安の向上に繋がり、それは自ずと街の発展にも繋がる素晴らしい政策だとアインザックも思っている。
まさかその政策がこんな形で仇になる時が来るなど黄金の王女も予想していなかったのではないだろうか?
「在り得ない……こんなの絶対おかしいだろぉ!」
アインザックは報告書をクシャクシャに握り潰して、激情のまま床に叩き付けた。
そこに書かれているのは新人冒険者チームがそれぞれ『単独』でモンスターの群生地に向かい、掃討してきたとされるモンスターのリストだ。
これはモモンガが冒険者としての地位の向上及びスキルと魔法の実験を兼ねて利用したモンスターの成れの果てだ。
ちなみにモンスターはトブの大森林で順調に支配域を拡大させているアウラとマーレに逆らい捕らえられた者達である。
それらは冒険者組合が驚愕に震えるほどの数となった。
こんな事が仮に日常的に行われれば大都市であるエ・ランテルとはいえ、財政面で無視出来ない金額になるだろうという程だ。
これは遠まわしに昇格させろという脅迫だろうかとアインザックは真剣に悩むくらいだ。
(騒動に居合わせた受付嬢の話では彼らは上の仕事を請けたいと言っていた。だが、そう簡単に昇格させるわけには……)
実力面を考慮するなら、彼らにアダマンタイト級の冒険者プレートを渡してもいいとアインザックは思っている。
故意か偶然かは知らないが、単純に戦力を数値化するなら彼らはたった三人で今回の騒動で失われた他の冒険者達の損失を容易に埋め、釣りがくるほどの成果を出せるだろう。
しかし、それはあくまで戦力を数値化し、単純に天秤に載せた場合の話だ。
低級の冒険者に価値がないわけではない。
適材適所という言葉があるように、低級には低級の活躍の場があるのだ。
エ・ランテル冒険者組合は現在、手が足りなくなっている状態だ。
それだけに支払われる報酬は色がつくことになり冒険者としては嬉しい限りだが、冒険者組合への依頼には都市の助成金が支払われることが多いため、さらに街の財政を圧迫している。
このままでは無能の謗りを受けることになってしまい、最悪の場合はアインザックは組合長の地位を奪われる可能性すらある。
「この危機を脱する上手い方法はないものか」
アインザックは乱暴に椅子に座り、頭を悩ませる。
(冒険者とは国家に属さぬ一種の暴力装置だ。力は当然必要だ。だが、それ以上に規律が求められる)
帝国のような専業兵士を持たない王国に取って、冒険者はある意味で危険な存在であると言える。
彼らが酔って暴力を振るえば街の衛士ではとてもではないが敵わない。
現状、冒険者を御することが出来るのは冒険者しかいないという状態だ。
それ故に優秀な冒険者の一部は力に酔い、無法を働くこともある。
人間種族が劣等種であるこの世界では力を持つ者は正義だ。
エ・ランテルのような大都市ではあまり見かけないが、小さな町や寒村ではその場所を守る冒険者が悪徳貴族のような傍若無人な振る舞いをすることも多いと聞く。
無論、目に余る行為をすれば人知れず姿を消すことになるのだが……。
(……本当に最悪の場合は使うしかないな)
冒険者組合にはそういう汚れ仕事を専門に請け負う冒険者もいる。
ワーカーのように金を求めるのではなく、力ある冒険者の血を求めるような殺人狂。
スレイン法国では「ぴーけー」と呼ばれ蔑まれるような対冒険者用の冒険者を差す言葉だが、アインザックも組合長という仕事上、そういう連中と繋がりがあった。
(まずは彼らを呼びつけて厳重注意……いや、それで機嫌を損ねてエ・ランテルを離れられるのが一番の損失だ。だとしたら、王都のアダマンタイト級冒険者に監督役を要請して特別な昇格試験を行うか)
その際に、先輩であるアダマンタイト級冒険者から一言言ってもらうように頼めばいい。
「これは、いいんじゃないか?」
アインザックには悪くない案に思えた。
その結果、アダマンタイト級冒険者に灸を据えられて新人達が大人しくなれば良し。
逆に新人冒険者がアダマンタイト級冒険者を返り討ちにしてもアインザック自身としては悪くない。
むしろ万々歳の成果と言える。
もし上手くいけば王国に所属する冒険者組合の中でのパワーバランスが大きく変化することになる。
現在、王国に存在する冒険者組合の中で最も権力を持つのが王都の冒険者組合だ。
理由は勿論、最高峰であるアダマンタイト級冒険者が二チームも所属しているからである。
しかも、その内の一チームは蘇生魔法を扱えるという稀有な存在だ。
そのお陰で他の国と比較しても冒険者組合の中での権力は強い。
しかし、ここでエ・ランテルにアダマンタイト級冒険者が出現すれば、そしてその冒険者が王都のアダマンタイト級冒険者を越える存在であれば、話は大きく変わってくる。
(王都冒険者組合の女組合長に一泡吹かせる良いチャンスだ。この街からアダマンタイト級冒険者が出れば、私の発言権も大きくなる)
アインザックは思考をフル回転させて計画を練る。
もし監督役として要請するなら『蒼の薔薇』がいいだろう。
『朱の雫』を選ばなかったのは、『蒼の薔薇』は構成メンバーが全て女性だからだ。
しかも、リーダーの女性は貴族位を持つ美しい女性だ。
新人チームの紅一点である『朱の死神』は美姫と呼ばれるほどの美貌を誇る女性だそうだが、美しい女が好みでない男だって存在するし、女なら何人いても困らないという男もいる。
対する蒼の薔薇には懇意にしてる男の噂は聞いたことがない。
(うちの新人の力に惚れこんで『蒼の薔薇』がエ・ランテルを拠点にしてくれれば名実と共に私が王国冒険者組合のトップに立つことも可能。いかんな。こうして見ると彼らは幸運の神かもしれん)
勿論、新人が『蒼の薔薇』に叩き伏せられて逆に王都へ拠点を移す可能性もあるだろう。
そこは賭けだ。
だが、不思議と負ける気がしなかった。
ただの殺気でミスリル級冒険者を廃業に追い込むなど、最早アダマンタイト級冒険者の器ですら収まらない。
「……悪くない。いや、むしろいい! 良し、早速王都の冒険者組合に話をしてみるとしよう」
冒険者に国境はなく、その力は国家に帰属することはない。
しかし、それは決して公正なるものではない。
人が二人以上集まれば派閥が出来、派閥が出来れば己の利益の為に同胞の足を引っ張る事もある。
こうして、たった数日で超越者の投じた石は大きな波紋となって城塞都市エ・ランテルという湖面を揺らすのだった。
その波紋は街だけに留まらず、《伝言/メッセージ》の魔法によって、その日の内に王都にすら届こうとしていた。
◆
「邪魔するぜ」
「あっ、イグヴァルジさん。いらっしゃいませ」
城砦都市エ・ランテルのポーション技師としては知らぬ者はいないリイジー・バレアレ。
都市最高と名高い彼女が経営する薬屋はミスリル級冒険者だったイグヴァルジには馴染み深い店だった。
この街には三つのミスリル級冒険者チームが存在するが、フォレストストーカーと呼ばれる職業につくイグヴァルジは特にこの店とは関係があった。
そういう訳でリイジー・バレアレの孫であるンフィーレア・バレアレは小さな頃からイグヴァルジと親交があった。
「リイジーさんはいるか?」
妙に優しい口調だ。
この男は他者に対して厳しい。
この年にもなってもンフィーレアとは商談を行うことはなく、必ずリイジーを呼びつける。
その時ももう少し横柄な態度なのだが……随分と機嫌がいいようだ。
「いますよ。おばあちゃん!」
大きな声でンフィーレアが呼びかけると奥の扉が開いた。
「はいはい。なんだってんだい。ん? イグヴァの坊やじゃないか」
イグヴァルジを相手にこんな軽口が叩けるのは、この街でも彼女ぐらいだろう。
ミスリル級冒険者チームの中では最もプライドの高い彼もそれを嗜めようとはしない。
この老婆のご機嫌を損ねて店を出入り禁止にでもされたら、それは自らの生命の危険に繋がるからだ。
「しばらくぶりだな」
「なんだい。珍しい薬草でも見つけて売りに来たのかい?」
「……いや。そうじゃない」
「あん?」
歯切れの悪いイグヴァルジの返答に老婆の視線が鋭くなる。
イグヴァルジは良くも悪くもはっきりした分かりやすい男だ。
その男がこんな煮え切らない返事をするのは珍しかった。
リイジーは上から下まで一瞥し、ある部分に視線を集中させる。
「ん? あんた、もしかして……」
「ああ。俺は冒険者を辞めたんだ」
イグヴァルジはかつてぶら下がっていたミスリル級のプレートを握り締めるような仕草でそう呟いた。
「ええっ?!」
その事にンフィーレアは驚いた。
彼はエ・ランテルでは最も精力的に活動していた冒険者だ。
その彼が急に辞めるなどただ事ではない。
「随分と景気の悪い話しじゃないか。ちょっと詳しく聞かせな」
リイジーは不機嫌な顔を隠そうともせず、顎で奥に来るように促した。
「なんだいなんだい。情けないねぇ、あんた、十三英雄を超えるんじゃなかったのかい!」
孫にお茶を淹れてくるように申しつけ、リイジーは商談用のテーブルにつく。
そして開口一番に発破をかけた。
「そう言われるとな。申し訳ない」
「………………」
まるで憑き物が落ちたかのような反応にリイジーは目をぱちくりとさせる。
「一体、何があったんだい? まさか森を歩いてたら魔神にでも出くわしちまったかのかい?」
魔神とは二百年前に大陸中を荒らし回った存在だ。
「……魔神か。そうだな。そんな感じかもしれない」
「………………」
ミスリル級冒険者チームの実力、そしてこの男の性格をリイジーは熟知しているつもりだ。
このイグヴァルジという男は、例え相手がこの国屈指の冒険者チーム『蒼の薔薇』や王国戦士長のガゼフ・ストロノーフと相対しても、ここまでは至らない。
今はまだ相手の方が強い。
それを踏まえて自分はどうするべきかを考えられる男の筈だ。
むしろ、冒険者とはそうでなければやってられない。
どれだけ鍛えようがモンスターは人間の膂力を持って生まれた力で粉砕出来るような存在なのだから。
「あんたは知らないのか? 『漆黒の悪夢』と噂されてる冒険者チームを」
「生憎と知らないねぇ」
リイジーは薬師として日夜、ポーション研究に勤しむ身だ。
在庫の管理にはうるさくても街の噂などからっきしだ。
「相変わらずだな。神の血、だっけか? それ以外に興味ないのか」
呆れたイグヴァルジをリイジーは逆に鼻で笑う。
「あんたに言われる筋合いはないよ。あんた、私、魔術師ギルドの組合長。この三人は同じ洞穴のゴブリンだろ」
共に見果てぬ夢に邁進し続ける者という意味で、リイジーはイグヴァルジを高く評価していたのだ。
それが何と情けないとリイジーは侮蔑した。
「ああ、そうだ。そうだった」
なのに、イグヴァルジはその侮蔑を受け入れた。
リイジーはその様子を見て、いよいよ訳が分からなくなった。
別段、彼は大怪我をしたわけではない。
一体、どうしてイグヴァルジは引退に追い込まれたのだろうか?
「……そんなに凄いのかい? そいつは」
「ああ。ただ一瞬、殺気を向けられただけで……こうなっちまった」
イグヴァルジは震える右手をリイジーに見せた。
「……心を折られたみたいだね」
リイジーは信じられないものでも見た気分だった。
冒険者には良くある事と言えば良くある事だ。
不運から自分の手には余るモンスターに襲われて、命からがら逃げ出したりすると身体と同じように精神も傷を受ける事がある。
そういう精神の治療もリイジーは行っているのだが、これは無理だと断じた。
この男の目はある意味で死んでいる。
心を完全に、完膚なきまでに叩き折られた者の目だ。
ここから立ち直るのは余程の時間か、強いショックが必要だろう。
「す、すごいんですね」
そこにお茶を淹れてきたンフィーレアがやって来た。
「ふん。ンフィー、夢を追うことを諦めたやつなんかにうちで一番の茶なんて淹れてやる事はないんだよ。こいつはもう客じゃないんだからね!」
「お、おばあちゃん」
「いや、いいんだ。事実だからな」
イグヴァルジは置かれた茶を啜ると続ける。
イグヴァルジもその生涯を夢に賭けたリイジーに一定以上の評価を抱いている。
自分がこの老婆の立場なら熱い茶をぶっかけて外に叩き出してる所だろう。
「奴は遠からずこの街一番の冒険者になるだろう。必然的にこの店にやって来る可能性も高い。今迄、世話になった礼もあるから忠告を、と思ってな」
「ハッ。あんたも焼きが回ったもんだ。忠告って、そりゃどういう意味だい? そいつは上客だから仲良くしとけってことかい? 言われなくても仲良くするさ」
「違う」
リイジーの言葉に真剣な顔で首を横に振る。
「逆だ。出来るなら関わらない方がいい。そうは言っても街一番の薬屋だから無理だろう。だから、忠告としては絶対に奴を怒らせるな、だな」
リイジーとンフィーレアは顔を見合わせた。
「その、そんなに危険な人なんですか?」
「分からん。だが、敵対したら終わりだ。絶対逃げ切れない……例え、奇跡が起きたとしても無理だ」
そこまでか。
ポーション以外の知識は不要と思っているリイジーだが、さすがに警戒しないわけにはいかないだろう。
「それが必要なら、どんな冷徹な手段でも取れる相手に見えたよ」
イグヴァルジは思う。
実際、あの男が起こした騒動はこの上なく合理的な一手だった。
今頃、組合では異例の昇格を検討しているのではないだろうか。
「大丈夫さ。私らはあんたと違って喧嘩を吹っかけるような真似はしないよ」
「そうとは思うがな。だけど、人は何がきっかけで怒るかなんて分からないだろ? ちょっとした一言で逆鱗に触れたりしたら最悪じゃねえか」
「確かにね。なんだい、随分と実感が篭ってるねぇ」
リイジーの言葉にイグヴァルジは頷いた。
「いや、昨日よぉ。冒険者組合の受付嬢と『黄金の輝き亭』で飯を食ったんだよ」
「ほぅ」
リイジーは興味深げに相槌を打った。
この男から女の話を聞くなど珍しい。
「その後、その受付嬢が『今日は家に帰りたくない』とか言うもんだから家にゴキブリでも出るのかと思って虫除けの薬香をやったら凄い剣幕で怒りやがったんだよ」
「………………」
「………………」
リイジーとンフィーレアは沈痛な面持ちでイグヴァルジを眺める。
そうか。
その台詞を聞いた後に虫除けをプレゼントしたか。
女の精一杯の勇気、或いは打算を粉々にぶち砕いたな、この男。
「『私を何だと思ってるんですか!?』とか言って、泣いて出て行っちまったんだが、俺には何が何だか……意味分かるか?」
「そ、そうですねぇ。何が駄目だったんでしょう?」
ンフィーレアは相槌を打つ。
こんな男に気を使う必要も無いだろうに。
自分の孫は優しく育ったと誇らしく感じる反面、心配にもなってしまう。
「香は肌に合わないのもありますから、もしかしたら香が使えない人だったんじゃないでしょうか?」
「あーー、そいつは悪いことした。だけど、それで泣いて出て行くか?」
「そ、そうですね。ははは……」
頭の悪い会話をしている二人に辟易するものを感じながらリイジーは言った。
「忠告返しじゃないけど、イグヴァの坊や。悪いことは言わないから、そいつをもう一回誘ってみな」
「でも、怒るんじゃねえ?」
「冒険者にとって虫除けの薬香を贈るのは『俺が守ってやる』という意味だとでも言えば対応も変わるだろうよ」
「成程な。謝罪代わりに俺が家に行って虫退治してやればいいわけだ」
「そうそう」
リイジーは適当に返事をしつつ、茶を啜る。
さて、優秀なフォレストストーカーを失ってしまった。
これから危険な場所にある薬草の採取を誰に頼んだものか。
他のミスリル級冒険者チームか、或いは噂の冒険者か。
リイジーが選んだのは後者だ。
前者のミスリル級冒険者チームでも薬草の採取は行えるだろう。
だが、採取量はイグヴァルジより劣るだろうし、今の薬草ではリイジーの目的は叶わない。
噂の冒険者なら、もっと危険な場所にある薬草の採取でも可能ではないだろうか?
自分が未だ目にしたことのないような貴重な薬草であれば『神の血』の再現も可能かもしれない。
しかし、不安もある。
長年の付き合いのあるイグヴァルジをここまで変えた人物だ。
彼の忠告からすると、かなり慎重な対応を要する相手らしい。
だが、自分は街の有力者であり、一介の商売人だ。
相手の性格に多少の難があっても丸く治めることが出来ると思っている。
その時、カランカランとドアベルが鳴り、新たな客が入ってきた。
冒険者が騒動起こしたり、ドロップアウトしたらどうするんだと思ったので対冒険者用冒険者という概念を登場させてみました。
実際は冒険者ギルドが処理するんですかねえ。
後、アインザックさんは策士と言うか腹黒いイメージを私は持ってますので今回の運びとなっております。
第三章のタイトルを「内なる邪悪」としました。