Roar!   作:渋川 武志

3 / 24
SCENE-3 兄妹喧嘩

安央「・・・・・・」

 

この日安央はリビングでテレビを見ていた。

 

安央「・・・・」

 

陸「おい!七海てめぇふざけんなよ!」

 

七海「あ?うち何もしてないじゃん」

 

 

2階の七海の部屋で2人は喧嘩しているみたいだ。

 

 

陸「てめぇ、俺の赤のパーカーどこにやった!」

 

七海「は?知らねーし」

 

陸「この前彼氏をうちに泊めた時にでも着せたんだろ!

  前も勝手に着せてたよな!」

 

七海「そのことは前に謝ったじゃん」

 

陸「てめぇ家族のもんが全部自分のものみてーな思考回路いい加減直せよ!

  うぜーんだよ!!」

 

七海「だからやってないっていってんでしょ!?

   それにうち別にそんな風に思ってないんですけど?

   勝手に決めつけんのやめてくれる?大体あんた最近生意気すぎない?

   中3になってからさーちょっと調子乗りすぎじゃない?

   その態度こそうざいんですけど?」

 

陸「てめぇ歳が上だからって調子こいてんじゃねーぞ。力じゃおめーにはぜってー負けねーし」

 

七海「暴力振るうしか能がないからあんたは行ける高校限られてんのよ。

   こんなどーでもいいことでグダグダ言ってないで勉強でもしたら」

 

陸「ざっけんな!あれは俺が誕生日にトモダチからもらった大事なパーカーなんだよ!!!」

 

七海「それが?うち知らないって言ってるでしょ?日本語わかる?」

 

陸「てめぇぶっとばすぞマジで」

 

安央「おいおい、喧嘩すんなよ。テレビの音量マックスでも聞こえないぜ」

 

七海「嘘つくなよ。それに喧嘩じゃないからコレ。こいつと同レベルにしないでくれる?」

 

安央「お前マジで海の様に冷徹な女だな」

 

陸「安!こいつマジでうぜーんだけど!!」

 

安央「なぁ、パーカーならさっき風花がこれ誰のっつって干してたよ」

 

陸「あぁ、マジか」

 

七海「ほら、だから知らないって言ったじゃん。謝れよ」

 

陸「それに関しては謝るけどよ・・・

  てめぇも少しは謝るとこあるんじゃねーか」

 

七海「は?どこに?」

 

陸「さっきから俺の関係ないところまで侮辱しただろ!」

 

七海「あれはね、事実を羅列しただけかな。

   むしろあんたにそれを気づかせてあげるための

   気の利いたアドバイスみたいな?むしろ感謝してほしいんだけど?」

 

陸「安、俺こいつ殴るけど親父には黙っといてな」

 

安央「おい待て待て、殴んなって、殴るなら俺にしとけ」

 

陸「いやそれはちょっと意味わかんないから」

 

安央「七海、お前マジで言い過ぎ。お前相手の気持ちくらいわかるだろ?

   むしろわかってて煽ってんだろ?それ本当にやめておけよ。

   いつか痛い目見るぞ」

 

七海「なんでわかんの?兄ちゃん未来知ってるの?

   憶測で物を語らないでくれる?」

 

安央「なぁ亀の甲より年の功っていう故事成語があってだな・・・・」

 

七海「まだ年の功っていうほど経験も年も積んでないでしょ?

   兄ちゃんうちと2つ違いなんだからさ」

 

安央「だからね、それをやめろっつってんの。ね、もっとさ、人に優しくなろうぜ?」

 

七海「優しくしてさ、うちに何のメリットがあるわけ?」

 

陸「てめぇいい加減にしとけよ!お前の言ってること全部屁理屈だぞ!」

 

七海「十分筋は通ってると思うんですけど?

   あんたの頭じゃあたしが1分前に言ったことも覚えてないんじゃない?

   話理解できないバカはさ、ちょっと黙っててくれる?」

 

陸「あ?」

 

安央「え、もうなんなの!?喧嘩したいの七海?!」

 

七海「別に、もう出てって」

 

安央「いや、ちょっと待てって」

 

陸「そんな奴ほっとけよ」

 

安央「お前なぁもしかしてさ・・・・」

 

安央「生理来てんのか?」

 

 

 

陸「・・・・・」

 

七海「・・・・・・」

 

 

 

 

七海「死ね!!!!」

 

七海のアッパーカットが入った。

 

安央「あぐあああああああああ!!!」

陸「安!!!」

 

安央「あがが・・・・・」

 

七海「なんでお前みたいのが兄なんだろ、ほんと鬱陶しい」

 

 

バタンッ

 

 

 

安央「なぁ・・・・俺本当は気づいてんだ」

 

陸「あいつの生理周期に?」

 

安央「お前この雰囲気でよくボケかませるな、ちげーよ」

 

安央「あいつきっと、彼氏に振られたんだよ」

 

陸「それでヒスってんのか」

 

安央「そっとしといてやろうぜ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。