ORUGUREIVEBLOODVAMPIRESAINHEARTS 作:カオスサイン
「逃げて!・・はやく・・」
彼女にそう言われたが俺はすぐに動けず
ガシュ!
「なっ!?・・」
「だから言ったのに・・」
俺は彼女に首を噛まれたのだ
「・・やっちゃった・・」
「・・・」
彼女は俺に噛み付きながら涙を流していた
だがおかしい・・全然痛みを感じないぞ
「・・痛くないの!?・・」
「ああ・・」
彼女は意外そうに安心していた
「じゃあ・・もうちょっとだけ吸ってもいい?・・」
「ああ・・」
彼女は続けて俺の血を吸った
「・・コレで分かったでしょ?私の正体」
「ヴァンパイアか?」
「ええ、でもあなた達が知っているのとは違うわ・・なにせ私は「水の血族」のヴァンパイアなのだから!・・」
「だから血が水色だったのか!・・」
「私達「血族」のヴァンパイアは普通のと違って吸血衝動に襲われにくいけどやはり血が不足すると吸いたくなるの・・ゴメンね・・」
「いいよ君が無事だったのならさ・・」
「ありがとう!・・」
彼女は笑顔になる
「俺は園龍寺草魔だ君は?」
「私は姫美花・・」
「いい名前だな。で・・君は何故あんなに傷だらけだったんさ?」
「・・私達血族のヴァンパイアは他の血族の血を奪って強くなるから・・」
「その為の殺し合いというわけか・・」
「昨日私は別の血族のヴァンパイアに突然襲撃されて抵抗むなしく敗北し最後の力を振り絞って逃げてきた・・この町には私以外にいないと思って来たのに・・私はただ平穏に暮らしたかったから・・そんな殺し合いなんて本当はしたくないのに!・・」
「だが襲われたか・・」
姫美花さんの過去の苦しみが伝わってくる
「そういえば私に噛まれて痛くないって言ったでしょ」
「ああ・・本当に全然痛くなかったんだ」
それは俺も疑問だ あれだけ噛まれて痛みが全くないなんて
「俺が耐性を持っているとか?」
「その可能性もありえるけど・・もしかしたら・・」
姫美花さんは難しい顔をした
「と・・とにかくこれからよろしくね!」
「ああ!」
だけどこの時の俺はもっと大変な事になることを知れなかった。
「あら、意外と早く見つかったわね」
少女は妖しく微笑む
「またいつ他血族のヴァンパイアに見つかるか分からない・・そうなる前にあなたなら・・吸血に無痛でいられたあなたなら契約できるはず!・・」
「契約?」
「そう!カッター借して」
「なにをする気さ?」
俺は疑問に思いながら姫美花さんにカッターを渡す
「ッ!・・」
ザシュ!
「!?」
なんと彼女は自分の指を切ったのだ
水色の血が流れ出てくる
「大丈夫なんさ!?」
「コレぐらい平気・・これしないと出来ないから・・いくよ・・」
「んぐ!?・・」
彼女は自分の血を口に含んだかと思うと俺にキスしてきた
「@~・・」
「ふう・・やはり血の拒絶反応が無いね・・」
「なんか身体の奥から力が溢れてくる!・・」
これで俺も彼女に協力できると思ったその時
バリーン!何者かが自室の窓を割って侵入してきた
「悪いけど血をもらうわよ」
「!・・」
「ああっ!?・・」
「血を頂くわよ」
自室窓を割って少女が現れた
「君は何者だ!?」
「私?私は闇の血族のヴァンパイア、闇羅井月雪」
「あなたなんかに私の血は渡さないわ・・クッ!?・・」
「オイ!?」
姫美花さんは膝をついてしまう
「契約者の血を吸ったようだけどどうやらまだ完全回復してないようね・・都合がいいわ!さあ!「血印開放」!具現化「闇月の双鎌」!」
少女が唱えた印から鎌が出現した
「叫びをあげなさいな!」
シュッ!少女が鎌を振り上げ下ろす
「危ない!」
「!」×2
俺はとっさに定規を持って姫美花さんを庇った
「そんなもので私の双鎌が防げると思って?退きなさい!」
ドシュッ!
「グガハアッ!?・・」
当然鎌は俺の手に突き刺さる
が・・
「!?」
ボオッ!
「何!?」
「!やっぱり!」
「なんだコレ!?・・」
俺の手から突然青き炎が出たのだ
「この炎は!?・・熱い!・・この少年が「オルグレイヴサイン」の宿主ですって!?・・」
「なんだかよく分からないけど・・うおおおー!!!」
炎と鎌がぶつかり合う
サー!少女の鎌が砂になって消えた
「チイ!・・悪いわねここは退かせてもらうわ」
ブウン!少女はそう言い残して消えた
「・・この炎は一体!?・・」
「その炎は私達血族のヴァンパイアが唯一苦手とする炎「オルグレイヴサイン」普通の人間だったら耐えられないはずの契約にも耐えられたのはそのおかげ・・あなたならこの悲惨な戦いを終わらせる事が出来るかもしれない!」
「・・ああ!やってやんさ!」
俺はその決意を胸にだいた
「わっとと!痛え・・」
「大丈夫?」
俺はそれだけじゃない!彼女を守りたいんだ!