まじっく★すぱーく   作:草賀魔裟斗

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今回の話は所謂、繋ぎです
でも結構大切な話なので後々、大切にry


♦2

紅の幽霊との衝突の後

ダイヤモンド・クロウスはイギリスへと帰っていった

がリーダーであるクラウドだけは日本に残りspadeと行動するようになった

霊夢はほくほく顔であったがチルノはまだクラウドを信用しきってはいなかった

 

そんなある日、都内

夜の中の町を歩く一人のサラリーマンがいた

彼はどこにでもいる普通のサラリーマンだ

が彼の運命を変える出来事が起こる

フードを深く被った少年とすれ違う

するとサラリーマンは急に苦しみだした

皮膚の表面から岩のような突起物がサラリーマンの体を包んでいく

そのまま、サラリーマンは絶命した

 

都内では謎の異能力による連続通り魔事件が起こっていた

被害者は全員に共通点はなく

老若男女色んな人間が殺された

被害者の中には10歳にも満たない少年までいた

警察は行動を開始したが手がかりをつかめずにいた

それはspadeも同じであった

 

spade本部

「う~ん…」

霊夢は件の通り魔事件の資料に目を通しうなり声をあげる

「どうした?霊夢、難しい顔をして」

クラウドがひょっこりやって来た

「あ、クラ…都内で起こってる通り魔事件の資料を見てたの」

「あぁ…ニュースで見たな」

「そんな、他人事みたいに…」

霊夢は苦笑いを浮かべた

その肩には未だに包帯が巻かれていた

フランとの戦闘で貫かれた肩にはまだ、痛々しい傷痕が残っていた

「…その事件だが…俺に調べさせてくれないか?」

「うん?クラが?」

クラウドは頷いた

「あぁ…お前には休んでて欲しいからな」

クラウドが霊夢の頭を撫でる

「なら、あたいも同行する」

チルノが歩いてきた

「なんだ?まだ、信用してくれてないのか?」

「当たり前…いくら霊夢の友人だからって…あたいが海外出身の異能力者を信用すると思わないでよ」

「チルノ」

霊夢の殺意の籠った視線を受けてチルノは一回、咳き込んだ

「霊夢、止めてくれ…チルノ、信用できないのを信用しろとは言わん…着いてきたかったら着いてこい…信用させてやる」

クラウドが本部の外へ歩いて行った

「…チルノ」

「聞きたくない…行ってくる」

チルノも後を追って走っていった

「…」

霊夢の目線が下に落ちた

「信用してあげてよ…どうして…」

 

クラウドは市街地へはいかずにとあるバーに入った

「…椛、待たせたな」

そこには白髪の少女がグラスで透明な音を立てて待っていた

「遅かったね…お先してるよ」

「酒は飲む気はない」

椛が膨れっ面になった

「つれないなぁ…まぁクラウドはそれでいいと思うよ」

「…で、情報を貰いに来たんだが」

遅れてチルノがバーに入ってきた

「そうだね、今回の事件、難しい問題でも無さそうだよ」

「どういう事だ?」

椛がグラスを持ち上げた

「詳しい事は解んなかった」

「お前がつかめない情報があるとはな」

クラウドが嘲笑ぎみに言った

「悪かったね…警察はダメだね、融通が効かない奴らばっか…警察は諦めて独自ルートを辿ってもフードを被ってるってことしか解んなかった…そしてその融通の効かない奴ら曰く、今回の事件で一番、恐ろしいところは」

「無差別かつ、殺傷能力の高い異能力の存在…か?」

椛が人差し指をクラウドに向けた

「ビンゴ♪一つだけ付け加えるなら相手の狙いが解らないところもだね…何より今、町を歩いていると知らず知らずの内に異能力範囲に入り一瞬で殺される…東京がそんな町であっていい筈がない」

椛がグラスの中の液体に写った自分を見つめた

「昔からお前はそうだ…どうしてそこまで東京に固執する?」

椛はクラウドの質問に答えることはなかった

「…別に構わないが」

「あいつが…愛した町なんだよ」

暫く黙ったあとクラウドが立ち上がった

「チルノ行くぞ」

「え?…うん」

クラウドとチルノが出口に向かった

「情報…ありがとう…あと…失礼な詮索だった…謝らせてくれ、すまなかった」

「気にしないで…また、必要な情報があれば連絡を頂戴」

「あぁそうさせてもらう」

クラウドとチルノが店外に出た

「あんたの方が苦しい過去持ってるだろうに…ったく、彼女持ちなのに他の女にも優しいとは…どういうことだい」

 

都内にでると被害者が歩いていた道を歩いた

がクラウドにもチルノにも異変はなかった

例のフード男も居なかった

それは同時に調査の行き詰まりを意味した

夕焼けが途方に暮れた二人を照らしていた

ふとチルノは話しかけた

「昼のあいつとはどんな関係?」

「椛か?…腐れ縁だ」

クラウドが軽く肩をすくめた

「手がかり、どこにもなかったね」

「かもな…でもあいつ…難しくはないと言っていた」

クラウドが歯を食い縛る

「何か…あるはずだ…」

チルノは必死のクラウドを不思議そうに眺めた

「なんだ?」

目線に気づいたクラウドの反応にチルノが目をそらす

「別に…ただ、なんでお前はそんなに必死なんだ?…霊夢に無茶をさせたくないから…?」

クラウドは夕焼けを見上げた

「それもある…が俺は霊夢のすむ町にそんな輩がいることが許せないのかもしれない…女子供も容赦なく殺すような輩が…」

クラウドはチルノのほうを向いた

「すまない、仕事に私情を…」

「いい…けど、その犯人がこのままじゃ野放しになっちゃうよ?」

クラウドは目を下にそらす

「分かってる…どうするかな…」

「クラ」

霊夢の声が聞こえた

「霊夢?」

「行き詰まってるようだったからさ」

「…聞いてたのか?」

霊夢は盗聴機をプラプラさせた

「うん」

クラウドはポケットを探る

すると機械が光を点滅させていた

「いつの間に…」

「また、どこかに行かないように首輪は着けないといけないでしょ?」

霊夢がウインクした

クラウドは呆れたようにため息をついた

「…そうだな」

「で、やっぱ行き詰まってんの?」

「あぁ…面目ないんだが」

霊夢は得意げに英語の論文を出した

そこにはミュータントストーンという見出しが大きく書かれていた

「ミュータントストーン…?」

「そう!異能力の波動を持つ天然石の事よ!異能力先進国である英国で見つかってね、同国の研究施設で正式に存在が認められたわ!でもね、このミュータントストーンの波動はとても微弱でね…人間の異能力者の波動を吸収して初めて異能力を発動する不思議石になるのよ!…でももしその石が任意で波動を送る異能力者が持っていたとしたら…」

クラウドは論文を一通り読んで話し出した

「しかし…それなら神出鬼没性は理解できる…が無差別性の説明ができないぞ」

「フッフッフッ…私がそんな重要な事を失念すると思うのかい?ワトソン君」

霊夢がニヤニヤと笑いながら言った

「誰がワトソン君だ…」

「実はこのミュータントストーン…質量による効能の違いがないのよ!つまり!」

「岩石級の大きさでも砂程度の大きさでも異能力は発動するってことか…!」

クラウドに台詞を横取りされ言葉の端が宙にうく

「ま…そういうこと」

「…なら無差別性にも説明がつくな…」

クラウドはちらりと霊夢をみた

霊夢は誉めてと言わんばかりに目を輝かせ尻尾を振るようにこっちを見ていた

「…ありがとう霊夢…助かった」

「どういたしまして」

霊夢がニコリと笑った

「私はいつも通りに待ってくから…帰ってくるよね」

クラウドはふと霊夢の首筋に光る物を見つけた

クラウドがバッと振り替えるとフードの男がいた

「霊夢!」

霊夢の首筋の光る物をクラウドは平手を横に振り抜き弾き飛ばした

半透明の宝石は地面に到着した

「!?」

「ミュータントストーン!」

ミュータントストーンは地面に着地後、しばらくしてから地面から鋭く尖った岩を突起させる

「…いつの間に…」

「クラウド!奴だ!黒いフード!」

クラウドは全力疾走で男を追う

相手は悠々と歩いていた為、簡単に追い付いた

クラウドが声をかける

「おい、貴様」

男は振り返りざまにミュータントストーンをばらまいてきた

クラウドは鞄に仕舞っていた大剣を手際よく取りだしミュータントストーンを分解した

が、ミュータントストーンを目眩ましに男は消えていた

「ちくしょう!どこに…!」

チルノが追い付いてきた

「クラウド、落ち着いて」

「霊夢がねらわれたんだ!落ち着いてられっかよ!」

「クラ!」

霊夢も後から走ってくる

霊夢の顔をみて少しクラウドは冷静になるとチルノの方をみた

「奴はどこへ」

「あのビル…」

チルノが指差したのは雑貨ビルであった

「…あれだな…よし、チルノ、霊夢と帰ってくれ」

「え?」

クラウドはチルノに小さく告げた

「ここからは汚れ仕事になる…俺は霊夢の前ではそんな事はできない…からお前と霊夢は帰っていろ、いいな?」

「分かった…」

「…頼む」

クラウドが雑貨ビルに走っていった

 

雑貨ビル、一時間後

「…」

服と顔を真っ赤に染めたクラウドが立っていた

雑貨ビルはテロリストの隠れ家になっていたらしく

クラウドの侵入後、全員が一気に襲いかかる

しかし、クラウドは彼らを容赦なく虐殺していった

半分以上のテロリストは首を飛ばされたり向こう側が見えそうなほどの穴を開けられたりして死んでいた

床が血で赤く染まり地獄と化す

そして犯人までたどり着いた

あの不条理かつ、無差別な残虐殺人はこのテロリストの工作員の仕業だった

テロリストの工作員は異能力者だ

その工作員はというとクラウドにミュータントストーンを構えていた

「仲間は全員殺した」

クラウドが不意に喋りだす

「あとは…貴様だけだ」

「ハンッ!俺に喧嘩を売るのか…!?」

工作員はミュータントストーンをクラウドに投げつける

クラウドは避けることなくミュータントストーンを身に受ける

「俺の異能力は任意の能力の波動をもつミュータントストーンを作り出すこと、波動を任意で自分の作り出す石に送ることができる!今のミュータントストーンは今までの奴と同じ、岩の突起を出す異能力だ…そのまま死ね!」

男はミュータントストーンに波動を送る

がクラウドから岩の突起は出ない

「な、何故だ!」

「一つ良いことを教えてやろう…spadeには異能力とは違う、特殊体質を持った奴らが多い、俺もそのうちの一人だ」

クラウドは大剣を床に突き刺す

すると床は分解されたように溶けてなくなる

「き、貴様の異能力は…」

「一つ、嘘をついた、俺の異能力は物質を分解するじゃねぇ…俺の異能力はミュータントストーンの波動を押さえる異能力だ…」

「なっ!」

クラウドの深く鋭い蹴りが工作員の鳩尾に突き刺さる

工作員は倒れ伏す

「貴様の敗因は二つ、ひとつは俺が相手だったこと…ひとつは」

クラウドは工作員の頭を踏みつけた

クラウドが何をしようとしているか察した工作員は命乞いをする

「や、やめ…ッ!」

命乞い空しく工作員は近くの壁に脳漿の模様を作ることになった

その模様はクラウドを巻き込んだがクラウドは何くわく顔で言葉の続きを紡いだ

「霊夢を狙ったことだ」

 

翌日、テロリストの基地が襲撃されたとのニュースが全面的に報じられる

spadeにも勿論、その情報は届く

「テロリスト基地襲撃…何者かに惨殺か…世の中物騒ねぇ」

霊夢がため息混じりにいった

「そうだな…世の中物騒だし、霊夢も気を付けろよ」

「そうね…今回の事もあるし」

霊夢が苦笑いで手をプラプラさせた

「…だな」

クラウドは寝転がった

(俺は影…霊夢は光…俺は霊夢が光の中で生きれるように影で邪魔者を消すだけだ…それが何者でもな…)

クラウドは拳を天井に向けた




近々、新作を書いてみようかなと思います
まじっく★すぱーくもまだまだ書くつもりなので
まぁ期待しないで待っててくれたら幸いです(;・ω・)
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