ここでやっと早苗の異能力がわかります
説明口調なナレーションが多いのは致し方ないと分かってください(´・ω・`)
ハート怪盗団の盗みが公になった次の日
早苗のいる孤児院に来客がいた
「おや?珍しいですね、魔理沙さん」
魔理沙は帽子の柄をもち持ち上げ笑顔を見せた
「相も変わらず元気そうで良かったぜ早苗」
「私も有名人と会えて嬉しいです、世に名高い怪盗団のリーダーにして国際指名手配犯、星の怪盗こと、霧雨魔理沙さん」
魔理沙は苦笑いをした
「やめてくれよ…私の目的とは違う方向にいってんだよ…」
魔理沙がため息をつく
その様子を見て早苗はクスクスと微笑んだ
「HEROでしたっけ?怪盗からHEROなんて繋がらないと思うんですけど」
「そうか…まぁ、別の理由もあるんだけどよ」
魔理沙の顔から笑顔が消えた
「そうですか…深くは追及はしませんよ、お茶を淹れてきますね」
「助かるよ」
早苗が立ち上がる
すると大きな鴉が彼女の肩に止まった
「?…どうしたんです?」
鴉は無言で早苗を見つめる
「…そうですか…分かりました、孤児を頼みます」
鴉は大きな声で鳴き声をあげ飛び去る
「どうした?」
「…侵入者です、相も変わらず魔理沙さんはトラブルメーカーですね」
「ほっとけ…でどんなやつなんだ?」
「赤ずくめの連中らしいです…異能力者がいます」
彼女、早苗が切り盛りするクローバー孤児院は山奥にあり
来客といえば魔理沙と霊夢とクラウドの旧友くらいである
また、早苗の異能力は人外のすべての生物と対話できる能力であり
早苗は山の動物と仲が良く、山の動物は早苗に協力的だ
その為、霊夢達以外の侵入者には鴉や鳩と言った鳥が早苗に確認しにくる
非常事態の場合は鴉達総出で孤児を守り
侵入者には猪が突進したり
蜂が射したり
最悪、熊に襲われ食われる
ある意味、傭兵集団なんかより質の悪い集団である
「赤ずくめ…昨晩の奴等か」
「やっぱり貴方への来客ではないですか…トラブルメーカーは相変わらずですね」
「うるへー!応戦するぜ」
「分かってます」
外の世界と繋ぐ階段から上がってきた集団は一斉に銃を構えた
「…あーあーこらこらそんなに銃を向けなさんな…」
赤い髪をした長身の女性が歩いてきた
「貴方が東風谷早苗さんかな?」
「はい…そうですが」
女性は頭を下げた
「お嬢様からの令で貴方をお連れしろとの事なので同行して貰いにきました…元spadeの早苗さん」
「その言いぐさ…元spadeを狙っているんですか?」
「はい、ダイアモンド・クロウスを探っていたらspadeへとたどり着きました、我々はダイアモンド・クロウスと交戦状態にあります…彼の軍隊のことに関しては聞き出したい情報が山ほどあります…だからまず、非戦闘員である貴方を捕まえて情報を得ようとしているわけですね」
「なるほど…」
早苗は魔理沙に合図を送った
魔理沙は孤児院に走っていった
「なら…2つ、貴方はしくじりを犯しました…一つ目は私を狙った事です…もう一つは…」
魔理沙が孤児院の二回の窓から拳銃を四挺投げた
「魔理沙を見逃した事です」
「いえ、それはしくじりではありません…私はなにも頭を下げて同行してもらおうとは思ってません」
「ほう…なるほど」
早苗は靴下の上から特殊なホルダーの付いたベルトを着けて拳銃を両足に装着した
そして両手に拳銃を持った
「名を聞きましょう」
「紅美鈴です」
早苗に美鈴は殴りかかった
「早苗!」
「…」
早苗は素早い動きで交わしきった
「スイッチ入りやがった…本格的に不味いぜぇ」
「速い…なるほど、貴方の異能力は動物との対話と聞いておりましたが…異能力とは別の部分が秀でていらっしゃるようだ」
早苗は美鈴の前に現れた
「…」
早苗の鋭い蹴りが入った
ゴスッ!という鈍い音が響く
「!」
音が立ったのは蹴った方の早苗の足だった
早苗は足から出血しながら倒れる
確認するまでもなく骨は砕けている
「私の異能力は身体の変質です、さっきは防御した腕を鉄筋コンクリートに変えました…しかし…」
美鈴の腕がだらりと落ちる
出血は凄いが骨もバラバラで動かせそうもない
「まさか…砕かれるとは…」
「…コンクリートも砕けなくなりましたか…流石に鈍りすぎですね…運動しなければ…」
早苗が立ち上がる
「強がりはよろしくないですよ…」
「強がりではありません」
早苗が軽く構え直した
「孤児院を初めてから守る戦闘が癖になりましてね…spadeの時より退きぎみだったのは確かです…だから非戦闘員なんて不名誉極まりない称号をいただく羽目になった…そしてさっきの蹴りで確信しました…貴女には私の全てをぶつけてもいい…こんなに血がたぎる相手は霊夢さん以来です」
早苗は負傷した足でもう一度美鈴を蹴りの体勢にはいる
美鈴は腕を鉄に変異させ防御体勢に移る
しかし早苗は防御された腕を踏み台に飛び上がる
そして足の拳銃と手に持った拳銃で弾幕の雨を美鈴に浴びせる
美鈴は全身を鉄に変異させ防御した
「強い…貴方を非戦闘員と言ったこと…深く謝罪します…貴方は全てを私にぶつけてくれる…なら私も全てを貴女にぶつけましょう」
美鈴が拳法の構えを取る
「そう来なくては…血がたぎります」
早苗も構えを取る
その刹那、二人の拳がぶつかった
ほぼ均等にして最大の重量の2つの力は互いにぶつかり合う事を諦め
地面にクレーターを作る方へと働いた
異能力の波動が互いから漏れだし青白い閃光が走る
その後、互いの蹴りが炸裂する
異能力の波動が解き放たれ木々をなぎ倒し、鴉が身の危険を察知し飛び去る
孤児院も軋み始める、孤児には外の様子を見せてはいないが怖がり悲鳴をあげる
魔理沙は屋上に上がり驚愕した
「異能力の波動が剥き出しに!?…まてまてまて…そんな本気だしたらここらいったいがぶっ飛ぶぜ…このままじゃ不味い…」
魔理沙は光剣を作り出した
「霧雨魔理沙琉、戦意喪失術」
魔理沙は屋上から軽くジャンプして二人の間に着地
着地の際の衝撃を足に出した光のクッションで殺す
そして光剣を変形させ、長い棒のような物にする
「突然の閃光!」
長い棒のような物は二人の目に近づけると突然、発光し始める
「うわ!」
「眩しッ!」
二人が目を押さえる
「どんだけ脳筋でも目玉までは鍛えれねぇだろ、そんくらいにしときな…然るべき時に決着は着くさ…ここら辺一体をぶっ飛ばすよりはましだろ?」
目の痛みに耐えながら美鈴は立ち上がる
「そんな事をしたらまた、お嬢様に叱られますね…分かりました…ここは一旦退きましょう…今度はどちらかが戦闘不能になるまで…手合わせ願いますね…」
「こちらこそ…久しぶりに血がたぎる手合わせでした…今度は決着をつけます」
美鈴は微笑みそれではと軽く挨拶をすると怖がり倒れている部下に渇をいれ、たてらせ孤児院から去ろうとした
「おい、最後に聞かせてくれ、お前らの組の名前はなんだ!?パチュリーと何の関係がある!?」
「後者にはお答えできませんが…前者にはお答えできます…Red ghostです」
「そうか…すまない。じゃあな」
美鈴は会釈すると去っていった
「ったく早苗…なにやってんだよ…足折るまで続けるなんて今のお前らしくもない」
「何ででしょうね…やっぱり非戦闘員がカチンと来たのでしょうか…いえ…恐らくは本当に血がたぎる勝負だったんです…久方ぶりに忘れかけた感情でした…霊夢さんとの手合わせ以来です」
魔理沙がため息をついた
「ったくよ…霊夢の時もそうだが…お前のスイッチが入ると恐ろしいんだぜ…いつも温厚な分よ…」
「ご心配をおかけしました…少し休みます…皆を…」
早苗が倒れるが魔理沙に受け止められたので地面に激突することはなかった
「どうしたんだよ…本当によ…」
スースーと寝息を立てる早苗に魔理沙は少しほっとしたように微笑むとうってかわって鋭い視線を空に向ける
「赤の…幽霊…」
美鈴も山を降りたすぐの所で倒れた
「美鈴さん!大丈夫ですか!?」
「大丈夫な訳がない…動物と対話するだけの気弱な少女を想像していたのだが…綺麗な薔薇には刺があるということか…いや…あの人は薔薇ではないな、彼岸花だ…」
鎖の影が美鈴に迫った
「貴方は…」
「だらしないですね…ほら」
鎖の手が美鈴に差しのべられた
「すみません…だらしないのは生まれつきでしてね」
美鈴は鎖を掴み立ち上がった
「…帰りましょう、歩けますか?」
「勿論ですよ…私は紅美鈴です」
美鈴と鎖の影は共に町に消えた
霊夢は鎖に変える能力
早苗は動物と対話する能力
魔理沙は光を反射させ高出力の武器をつくる能力
次はクラウドの異能力ですね
さぁて混沌としてきました(--;)