ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ
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本日投稿5話目です


第98話

「クリーク海賊団ですか…記憶にありませんね」

 

痩せ衰えた男はバラティエのコックに叩き出された

 

先程までテーブルの近くにいたサンジは、その男を見て厨房の方に歩いていってしまった

 

「《ダマし討ちのクリーク》って異名を持った男で懸賞金1700万ベリーだった筈よ」

 

そう言ってナミがクリークの情報を教えてくれる

 

「先程の男がそうなのですか?」

「違うわ。さっきの男は《鬼人のギン》という男で敵対した相手を情け容赦なく倒す

 残虐非道な男って聞いたわ」

 

「随分と詳しいですね、ナミ」

「東の海でアーロンの次に懸賞金の高い一味だから相応にお宝を持ってると思って

 狙っていた事があるのよ。でも、5000人の部下を率いてるって聞いて諦めたわ」

 

5000人とはかなりの大所帯だな

 

「そんな連中があんな状態になってるだなんて…何があったのかしら?」

 

そう言ったナミは首を傾げる

 

そんな仕草も可愛いと思ってしまう私は、既に尻に敷かれているのかもしれない

 

「はいはい、海賊の話はそこまでにして食事を楽しみなさい。早くしないと

 私とノジコでワインを全部飲んじゃうわよ?」

 

ベルメールさんの言葉に、私とナミが顔を向けると既に空になったワインボトルが数本ある

 

「もう、2人だけで飲んでずるいわよ!」

「なによ、ナミとシュウがイチャイチャしてるのが悪いんじゃない」

「あっはっはっは!」

 

ナミの言葉にノジコが反論しベルメールさんが笑う

 

そんな3人を見ながら、そっとワインを追加して私も食事を楽しむのだった

 

 

 

 

ゆっくりと食事を楽しんでいた所、不意に店内が騒がしくなる

 

バラティエの近くにボロボロの巨大ガレオン船が姿を見せたからだ

 

どうやらあれはクリーク海賊団の本船らしい

 

「…本当に何があったのかしら?」

 

ざわつく店内の様子が気になり、私達は店の外に出てきていた

 

少し離れた所では、坊主頭のコックがサンジに怒鳴り散らしている

 

話の内容を盗み聞くと、どうやらサンジが飢えていたクリーク海賊団に食料を提供したようだ

 

「略奪主義の海賊相手に施しをするなんて随分と甘いのね」

 

ナミが呆れたように言う

 

「別にいいじゃない、面白くなりそうだから」

 

ワインボトルを片手にベルメールさんがそう言うと、ナミがため息を吐く

 

しばらくそのまま待っていると、巨大ガレオン船から雄叫びが聞こえてくる

 

「…案の定って所かしら」

 

雄叫びを聞いたナミが頭を抱える

 

巨大ガレオン船が動き出し、バラティエに更に近づく

 

そして、巨大ガレオン船から大男が姿を見せた

 

「《赤足のゼフ》!てめぇが持つ日記を差し出せ!」

 

声をあげた大男がドン・クリーク本人のようだ

 

クリークの話によると、グランドラインに入って僅か7日で一味が壊滅してしまったらしい

 

その理由として自らの知識不足をあげ、それを補う為にグランドラインで1年無傷で

過ごしたバラティエのオーナーであるゼフの日記を求めているそうだ

 

クリークの要求をゼフが断るとバラティエが振動する

 

バラティエは魚の様な外観をしているのだが、そのヒレの部分が

海面へと姿を見せて足場となる

 

そして、足場となった場所に武装をしたバラティエのコック達がぞろぞろと出てきた

 

どうやら徹底抗戦するようだ

 

「壊滅したとはいえ、まだ100人はいるクリーク海賊団と海のコック達の戦いかぁ…

 うん、見応えがありそうだわ」

 

この戦いを酒の肴にする気満々のベルメールさんである

 

「一応聞いておきますが、避難をする気はありませんか?」

「あいつらが襲ってきてもシュウなら大丈夫でしょう?」

 

私はベルメールさんの言葉に頷く

 

「じゃあ、問題ないわね」

「ねぇ、ベルメールさん。シュウに手伝わせた方がいいんじゃない?」

 

ノジコがベルメールさんに助太刀を提案する

 

「男達が自分の家を守ろうと意地を張っているんだから、

 それを信じて見守るのがいい女ってものよ」

 

ベルメールさんの言葉に私達は顔を見合せる

 

「シュウ、諦めて観戦しましょう」

「…そうしましょうか」

 

ナミの言葉に返事をした私はため息を1つ吐いてから、目を戦場となる足場へと向ける

 

武装をしたコック達が待ち受ける足場に、クリーク海賊団の者達が次々に下りていく

 

双方がしばらく睨み合うと、1つ強い風が吹く

 

「行けぇ!」

 

クリークの号令で海賊達がコック達に襲い掛かる

 

だが、日常的に荒くれ者達との喧嘩をしているコック達は戦い慣れしており、

クリーク海賊団が仕掛けた攻撃の第一波をあっさりと押し返す

 

「海のコックを舐めるな!」

 

坊主頭のコックの一喝が響き渡ると、バラティエのコック達が胸を張る

 

押し返され海に叩き落とされたクリーク海賊団の者達は、驚愕に目を見張っていた

 

「へぇ、中々やるじゃない」

 

飲む酒をワインからビールに変更したベルメールさんがそう称賛する

 

「シラカワ、俺にも一杯くれねぇか?」

 

私がワームホールから出した中樽から、ビールを汲んで飲みながら観戦している我が家の

女性陣を見たゾロが酒を集りにきた

 

ゾロの要求に応えようとしたその時、私は覚えのある気配を見聞色で感じ取る

 

その気配の持ち主は、一振りで巨大ガレオン船を真っ二つに斬り捨てたのだった




これで本日の投稿は終わりです

また来週お会いしましょう^^







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