ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ
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本日投稿2話目です


第115話

アラバスタ王国にやってきてエースを発見したのはいいものの

まさかライト達とルフィ達が争っている場面だとは思いませんでしたね

 

「な、なんだ!?賞金首になった俺達を狙ってきたのか!?」

 

私とナミが地面に降り立った所でウソップがそう声を上げる

 

「ウソップ、貴方はまだ指名手配されてなかったように記憶してますが?」

「お、おう…」

 

ウソップは勇敢な海の男になるのが夢なのだが現在は指名手配される程に

海軍や政府に注目されていない

 

「それと、私は賞金稼ぎですが狙う相手は略奪主義の者と決めています。

 なので、今の貴方達は私の獲物ではありませんね」

 

ルフィが船長である間は問題無いでしょうがそれ以降はどうかはわかりませんからね

 

「シラカワ博士!」

 

ウソップと会話をしているとルフィ達と一緒にいた水色の髪の美少女が私の名を呼んできた

 

「…誰?」

 

ナミが私と腕を組み少々不満気な声を上げる

 

そんなナミも可愛いですが本能的な部分で恐怖を感じるのは男の性でしょう

 

「さて…?」

 

私は水色の髪の美少女の顔を見据える

 

…確かにどこかで見た覚えがありますね

 

そもそも何故彼女はここに?

 

アラバスタ王国に何かが…アラバスタ王国?

 

「ひょっとして、ビビ王女ですか?」

 

私が名を呼ぶと彼女は笑顔になる

 

だが、それを見た海兵達は驚きの表情を浮かべた

 

「8年振りですね、ビビ王女」

「昔の様にビビで構いません、シラカワ博士」

「では、そのように」

 

私がビビと会話をしているとナミが私の腕を掴む力が強くなっていく

 

「…シュウ、なんで王女様と知り合いなの?」

「8年前の特効薬を造った一件を覚えていますか?」

「うん」

「その時に世界政府の会議に呼び出されたのですが、そこで彼女とお会いしたのですよ」

 

私の言葉にナミは理解を示した

 

「なるほどねぇ…」

「どうかしましたか、ナミ?」

「別に~、何でもないわよ」

 

ナミが拗ねているのがわかると私は思わず笑ってしまう

 

こういったナミを見るのは初めてだったからだ

 

「あの、シラカワ博士!私に力を貸していただけませんか?」

 

私とナミはビビの方へと顔を向ける

 

「情況を見るに海軍から助けて欲しいと?」

「いえ、そうではありません!」

 

ビビの言葉に私達だけでなく海軍からも注目が集まる

 

「アラバスタ王国を救うのに力を貸して欲しいのです!」

 

ビビ王女の言葉を聞いて私は首を傾げる

 

「七武海のクロコダイルがアラバスタ王国の乗っ取りを計画してるんです!」

「…確か、サー・クロコダイルはアラバスタ王国の英雄だったと記憶してますが?」

 

私の言葉に海軍の幾人かが頷く

 

「それは…」

「真実がどうかはわかりませんがここに仕事熱心な海軍の方々がいるので

 相談してみてはどうでしょうか?」

 

ローグタウンからルフィ達を追ってくる程の気概を持った海兵達なのだから

事が有れば七武海と一戦交えるぐらいはやるでしょう

 

それに彼女の言葉が真実であった場合、政府に海賊行為を容認されている七武海を

討伐するとなると政治的問題が発生する可能性があります

 

それに、歴史が長く大国であるアラバスタ王国を個人的に救ったとすると

海軍の面子を潰す事になりますからね

 

ならばスモーカー大佐達を巻き込んでしまいましょう

 

「そう言うわけですので彼女の相談に乗ってはいただけませんか、スモーカー大佐?」

「…麦わら達を見逃せというのか?」

「それとはまた話が別かと」

 

私がスモーカー大佐に話を振ると海兵達からざわめきが起こる

 

「久しぶりに会ったと思えば相変わらずだな、シュウ」

「そちらこそ変わりないようですね、エース」

 

先程までライトと対峙していたエースが気軽な様子でこちらに歩いてくる

 

「なんだ?エースとシュウは知り合いだったのか?」

 

私とエースの会話を聞いていたルフィがそう話す

 

「あぁ、2年前からの付き合いだな」

「ふ~ん」

 

エースの言葉にルフィが頷く

 

「さて、私が用事があるのは貴方なのですよ、エース」

「俺か?」

「えぇ、貴方を白ひげの元に連れ戻すのがここに来た理由ですね」

 

私の言葉にエースが不満な表情を浮かべる

 

「シュウ、俺にはやる事が…」

「何も言わずに飛び出したと伺いましたよ?」

 

エースの言葉を遮りそう言うとエースは表情をひきつらせる

 

「た、たしかにそうだけどよ…」

「マルコと白ひげは大分ご立腹でしたよ」

 

私の言葉にエースはうめき声を上げながら後ずさる

 

「で、でもよ…」

「言うことを聞かない時は手荒な手段を取っても良いと許可を得ています」

「マジかよ…」

 

私の言葉にエースは頭を抱えてため息を吐く

 

「エースの事ですからこのまま素直に帰るのに納得がいかないのでは?」

「…まぁ、たしかにそうだな」

 

そう言ってエースが拳を突き出してくるので私も拳を突き出して合わせる

 

「そんじゃ決闘やるか!」

 

エースの言葉に周囲の者達は驚きの表情を浮かべる

 

どうやら急展開過ぎてついてこれないようだ

 

「ライト、意を決していた所を悪いのですが…」

「あ~…気にすんな!いきなり来て散々引っ掻き回して今更だろ!」

 

ライトの言葉に私は苦笑いするしかない

 

「ナミ、そう言うわけですので少し離れていてください」

「負けちゃダメよ、シュウ」

 

そう言ってナミはビビに見せつけるようにしてシュウの頬に口付けをする

 

シュウから離れる際にナミはビビの方へと向かったのだがその表情は勝ち誇ったものだった

 

情況についていけずに呆然としているたしぎをライトが引っ張って場から離す

 

他にも情況についていけていない海兵へとライトは声を上げて離れさせていく

 

ルフィ達とライト達が町外れの砂丘へと身を隠して決闘の場が出来上る

 

海賊と海兵が見守るという奇妙な情況の中で《魔人》と《火拳》の決闘が始まるのだった




次の投稿は11:00の予定です





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