エースを送り届けて白ひげの一味に歓待された翌日、頭に見事なタンコブが出来た
エースに見送られて私とナミは再びアラバスタ王国にやってきた
「ビビ達はいないわね」
エースと決闘した場所に転移したのだがそこには誰の姿も無かった
「ではサー・クロコダイルが拠点としているオアシスへ向かってみましょう」
「そうね、ビビ達の狙いがクロコダイルならそこに向かったのかもしれないし」
そう言って自然に側に寄ったナミを抱き上げてアラバスタの空を飛んでいく
オアシスにある街にたどり着くと私とナミは見聞色の覇気を使ってビビ達を探したが
2人揃って首を傾げる事になった
「ねぇ、シュウ?わたしにはビビ達の気配がカジノから感じられるのだけど?」
「奇遇ですね、私も同じ場所から感じます」
そう言って私とナミは顔を見合わせる
「…遊んでいるわけじゃないわよね?」
「さて、どうでしょうかね?」
私とナミはカジノへと入っていく
カジノは東の海では見られない豪華絢爛な場所だった
「へ~、時間があれば少し遊んでみたいかも」
「おや、お金に厳しいナミがギャンブルに興味を持つとは思いませんでしたね」
私の言葉を受けてナミが肩を竦める
「シュウなら必勝法を知ってるかと思ったのだけど?」
「ククク、ゲームの種類によってはそれなりに勝てると思いますよ」
カードゲームならカウンティングを用いてそれなりの勝率を出せるでしょう
「流石ね♪それじゃ、早く片付けて遊びましょう」
「立地場所からこのカジノのオーナーはクロコダイルだと思うのですが…彼を倒した後でも
経営は続けられるのでしょうか?」
「儲かるんでしょ?なら王家が運営をするんじゃないかしら?」
「…そこまで国力に余裕が残ればいいのですがね」
国の乗っ取りをするのならば内乱を起こす可能性が高い
そして、古今もっとも国力を失うのが内乱だ
カジノ等の娯楽施設を運営出来るほどに余裕が残るかどうか…
私とナミはカジノの奥へと進んでいく
そして地下室に辿り着いて目にしたものは牢に入れられているライト達と
クロコダイルに捕らわれたビビの姿だった
◆
予定が狂った
私は目の前の牢に入れられた者達を見てそう感じている
「流石はサー・クロコダイルって言っていいのかしら、姉さん?」
「彼等が間抜け過ぎるだけじゃない?ロビン」
ルフィ達が案内板にバカ正直に従ってこの地下室の牢に自分から入るのは原作通りなのだけど
そこに本来いるはずのナミの姿が無いのは気掛かりね
代わりに海兵のライトとかいう青年がスモーカーと一緒に牢に入っているのだけど…
私はそのライトに目を向ける
この状況に頭を抱えて悶えているわね
顔立ちは…うん、悪くないわね
ライトなんて名前に覚えはないし、彼は私と同じ転生者かしら?
もしそうなら彼と協力を結べるかもと考えるけど私は頭を振ってその考えを否定する
無理ね、私はロビンと一緒に指名手配されている《オハラの悪魔姉妹》だもの
彼は私を追う立場にある海兵…やっぱりルフィ達が無難ね
はぁ…エース様に逢いたかったのにもういないなんて…運が無いわ
「ため息をついてどうしたの、姉さん?」
「なんでもないわよ、ロビン」
そう言って私は妹のロビンに笑顔を向ける
オハラをバスターコールで吹き飛ばされてから妹のロビンと一緒に続けた逃亡生活
私1人だったら間違いなく心が壊れたかやさぐれていたわね
それにしても…我が妹ながら凄い身体に育ったものね…
前世の知識で成長期には栄養関係に気を付けていたのだけど、その結果ロビンは
原作以上に凄い身体に育ってしまった
対して私はスレンダーな身体…
そうスレンダーなの!
決して小さいわけじゃないわ!
平均よ!平均!
ロビンが大き過ぎるのよ!
心の平穏を保とうと悶えているとそんな私を見たロビンが首を傾げる
プルンッ♪
首を傾げた拍子に凶悪な圧力を持つ2つの物質が揺れる
「くっ!」
「姉さん、本当に大丈夫?」
妹の見事過ぎる肢体が妬ましいのに妹の純粋な優しさのせいで妬めない!
もう!そんな凶悪な身体をしているのに無防備過ぎよ!
私が悪い男に捕まらないように守るしかないじゃない!
決してロビンに先を越されたくないわけじゃないわ!
…わけじゃないわ!
そんな事を考えているとルフィやライトと話していたクロコダイルが高笑いをする
高笑いと共に私の耳に斜め後方にある地下室の扉が開く音が聞こえてくる
バロックワークスの誰かが報告にでも来たのかと目を向けるとそこには違う人物の姿がある
長身痩躯で紫の髪に白いコートを来た男
私達姉妹にとって最悪の相手の1人であるシラカワ・シュウがこの場に現れたのだった
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…オリキャラのニコ・ルビーの事を覚えている人はいるのだろうか?