ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ
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本日投稿5話目です


第123話

「おぉ!シラカワ博士!ちょうどいい所に来てくれた」

 

私がナミとライトと共にコブラ国王達がいる謁見の間に赴くとコブラ国王が

変わらぬ様子でそう言ってきた

 

「今、巨大な砂嵐がアルバーナに向かって来ていてな。その対処に兵が動いているのだ。

 すまぬがしばらくは外に出ないでくれ。砂まみれになってしまうからな、ハッハッハッ!」

 

流石は砂の国の住人といった所なのか砂嵐が来てもコブラ国王を含めた

者達に慌てた様子はない

 

「コブラ国王、その砂嵐についてなのですが」

「…何かあったのかな?シラカワ博士」

 

先程まで朗らかに笑みを浮かべていたコブラ国王が表情を引き締めた

 

「ナミが砂嵐の兆候を感じなかったと言っているのです」

「シラカワ博士の恋人さんがかね?砂嵐は砂の国の民といえどもそう簡単に

 察知する事は出来んのだが…」

 

「ナミは数日先の嵐を予報出来る程に稀有な感覚を持っています。そのナミが予兆を

 感じ取れなかった事を考えると今回の砂嵐は意図的に起こされた可能性が高いのです」

 

私の言葉をコブラ国王は戯れ言と捉えずに真剣に聞いている

 

「つまりシラカワ博士は今来ている砂嵐がクロコダイルによって起こされたものだと?」

「はい」

 

私の返事にコブラ国王が目を瞑る

 

「そうか…」

「そう言う訳ですのでビビと共にコブラ国王を護衛させていただきます」

「…すまないがよろしく頼む」

 

コブラ国王の返事を聞くとナミが直ぐに動いてビビを連れてくる

 

ナミとビビがこちらに合流したちょうどその時にアルバーナ王宮にまで

砂嵐が到達したのだった

 

「うへぇ、すげぇ音だな」

 

砂嵐がアルバーナ王宮を叩く音が大きく響いている

 

「ハッハッハッ!砂の国であるアラバスタでは日常茶飯事だよ、ライト君」

 

私はライトとコブラ国王の会話を聞きながらも考えを巡らせていく

 

「シュウ、どうしたの?」

 

そんな私に気づいたナミが声を掛けてきた

 

「なぜ砂嵐を起こしたのかと思いまして」

「クロコダイルの能力を考えれば自分に有利な情況を作る為じゃねぇのか?」

「それには私達に自身が来た事を知られるのを上回るだけのメリットがあるのでしょうか?」

 

私の疑問にライトがそう答えるが私にはどうもしっくりとこない

 

「ライト、クロコダイルの目的は何でしょうか?」

「アラバスタ王国の乗っ取りだろ?」

 

ライトが首を傾げながら言う言葉を私は首を縦に振って肯定する

 

「ですがコブラ国王を捕らえる、もしくは暗殺をして反乱軍を潰すだけではクロコダイルは

 アラバスタ王国を手にする事は出来ないのですよ」

 

私の言葉にナミとライト、そしてビビが首を傾げる

 

「正確にはそれでアラバスタ王国を乗っ取ってもクロコダイルの治世は

 長くは続かないですね」

「何でだ?」

 

「ライト、貴方の疑問に答える前にクロコダイルの計画を

 簡単にでいいので説明をお願いします」

「え~と、コブラ国王を雨を奪った暴君に見せて反乱軍に反乱を起こさせる…だろ?」

 

「では、真実はともかくとしてコブラ国王を討った反乱軍はアラバスタの国民の目には

 どう見えるでしょうか?」

「…正義だろうなぁ」

 

私はライトの答えに頷く

 

「その正義の反乱軍を潰した場合、クロコダイルは歓迎されると思いますか?」

「あ~…無理だろうなぁ」

 

「シュウ、それじゃクロコダイルの計画は成功しないの?」

「いいえ、成功しますよ。反乱軍を悪とすればいいのです」

 

ナミの言葉に私が答えるとナミ達がまた疑問の表情を浮かべるが

コブラ国王は眉を寄せて歯噛みをする

 

「シュウ、クロコダイルはどうやって反乱軍を悪にするんだ?」

「多くの民を巻き込む…そうであろう?シラカワ博士」

 

ライトの疑問にコブラ国王が答える

 

「いや、巻き込むって…反乱軍はアラバスタの人達を攻撃しねぇだろ?」

「何も反乱軍がアラバスタの人々を攻撃する必要はありません。

 そのように見せ掛ければ事足りますからね」

 

「シラカワ博士、クロコダイルはどのように民を巻き込むと思うかね?」

「直接アラバスタの人々を傷つけた者がクロコダイルの部下だと知られると面倒ですからね

 おそらくは時限式の毒ガスや爆弾といった所でしょう」

 

コブラ国王の疑問に私が答えるとライト達が目を見開いて驚く

 

「なので今回の砂嵐は自身に注意を引き付ける事で毒ガスもしくは爆弾の事を知られない為の

 誘導だと考えると納得がいくのですが…いかがでしょうか、サー・クロコダイル?」

 

私が部屋の扉へとそう言葉を掛けると皆が驚きの表情を浮かべる

 

そして、扉が開かれるとその先にはクロコダイルの姿があった

 

「…やはり優秀だな、シラカワ・シュウ」

 

クロコダイルは葉巻に火をつける余裕を見せながらそう話す

 

「もっとも、それを知っても爆弾を止められなければ意味がねぇがな」

「えぇ、その通りですね」

 

私とクロコダイルがそう話しているとライトが前に進み出た

 

「シュウ、あいつは俺がぶっ飛ばすから爆弾を頼むぜ!」

 

そう言ってライトは拳を叩き合わせる

 

「ナミ、コブラ国王とビビの事を頼みますよ」

「うん、任せて!」

 

そう返事をするナミに私は近づいてある事を耳打ちする

 

ナミは一瞬驚くが直ぐに表情を戻して無言のまま頷く

 

私は頷いたナミに笑顔を向けてから爆弾を探しにいく

 

そして、ライトとクロコダイルの戦いを始まろうとしたその時

 

アルバーナの各所で麦わら一味とオフィサー・エージェントの戦いも始まるのだった




これで本日の投稿は終わりです

また来週お会いしましょう^^





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