白ひげ一味と海軍の戦争の初手を取ったのは海軍だった
三大将の1人『黄猿』の異名を持つボルサリーノが能力を使い、光を白ひげに放つ
だが、白ひげは微動だにせずにその光を身体に受ける
白ひげに当たった光は拡散し、一瞬白ひげの姿を隠す
その光景を見た海兵達から歓声が上がる
歓声の中、白ひげの姿が露になる
腕を組んで仁王立ちの白ひげの身体には、ボルサリーノの攻撃による傷は1つも無かった
白ひげは鼻を1つ鳴らす
「ぬるいな」
海軍の誇る最高戦力である三大将の1人の攻撃が直撃しても無傷の白ひげ
この事実に少なくない数の海兵に動揺が走る
世界最強の海賊
その呼び名に不足無し
生きる伝説の姿がそこにあった
その白ひげの立ち姿に後押しされる様に、エースが率いていた部隊の者達が
氷の足場を進み出す
彼等が目指すのはただ1つ
己が隊長のエースの元である
動揺した海兵達の眼前に高揚した海賊達が迫っていく
海兵の1人が歯をガチガチと恐怖で鳴らすと、次第に周囲の海兵にも恐怖が伝わっていく
白ひげ一味と海軍の戦争の序盤
勢いは完全に白ひげ一味の物となった
だが、これにセンゴク元帥が素早く反応する
センゴク元帥が指示を飛ばすとガープを除いた大将以下の将校達が海兵達の前に進み出てきた
准将達が海兵達の前に進み出ると同時に、双方の前線部隊が戦場の中央でぶつかる
海軍本部において武功で成り上がった准将達が、その持ち前の武力で前線を支えていく
その隙にセンゴク元帥は、動揺した前線の部隊と他の部隊を入れかえる様に指示を飛ばす
その様子を見ていた白ひげはジョズが率いる部隊を右側面へと進ませる
彼等の目的はエースの救出である
わざわざ正面から戦う必要は無いのだ
戦場となっている足場を俯瞰していたセンゴク元帥は、白ひげ一味の
隊長格が率いる部隊が動いた事を察知する
センゴク元帥は伝令を通じてボルサリーノに指示を飛ばす
まだ動揺が収まっていない部隊がある今、これ以上陣形を弄ると乱戦となって収集が
つかなくなる恐れがある
その為、まだ序盤であるが海軍の最高戦力の1つであるボルサリーノという手札を切ったのだ
指示を受けたボルサリーノは、身体を光に変えて一瞬でジョズの部隊の進攻先に姿を現す
そして、能力を使って光をジョズの部隊に放った
ジョズが能力で身体をダイヤモンドに変えてボルサリーノの一撃を受け止める
隊長のジョズが攻撃を受けた事で部隊の足が止まる
その隙に陣形を立て直したセンゴク元帥が、ジョズ達の進攻先に海兵達を展開した
ジョズは舌打ちを1つすると自らボルサリーノに突っ込んでいく
ボルサリーノも受けて立ち、右翼でも戦いが始まった
◆
白ひげ一味と海軍の戦争の場には七武海の者達が海軍側で参戦している
その七武海の1人である『鷹の目のミホーク』は戦場に溢れる戦意を楽しんでいた
「流石は双方共に組織を率いる長。戦場をよく見ているものだ」
中央、そして海軍側から見て左翼で展開されている戦いを見ながらミホークがそう言葉にする
「初手の一撃…あれを受けて無傷とはな…世界最強の海賊の名は伊達ではないな」
ミホークは戦場から白ひげへと目を移しながらそう言う
「壁を超えた事でその背が見えたかと思ったが…」
ミホークは威風堂々と立ち続ける白ひげを見据えながら不敵に笑う
「これだから海は面白い」
ミホークが目を戦場へと移すと、白ひげとセンゴク元帥の双方が同時に
中央へ新たな戦力を投入する場面だった
「赤髪の所で酒を飲んでいた折に、シラカワが訪れて話した事に興味を持って来てみたが…」
そこまで言うとミホークは口を三日月の形に吊り上げる
「本命の戦いが楽しみだ」
新たな戦力が中央の戦いに加わったその時、戦場に新たな一石が投じられる
ルフィが率いるインペルダウンに収監されていた海賊達が、海軍側から見て
がら空きの右翼に現れたのだった
「エース!助けに来たぞ!」
ルフィの声が戦場に響き渡る
「ふむ、シラカワはこの展開も読んでいたのか?」
ミホークはシャンクスの所で飲んでいた折に、シュウが第三勢力が来る可能性が高いと
言っていたのを思い出していた
もっとも、シュウが予想した相手とは違うのだが、ミホークはその事を知らない
「麦わらよ。その未熟な力でこの戦場に立つ資格が貴様にあるのか?」
ルフィ達が現れた事で、センゴク元帥は三大将の1人を投入する事を決断する
白ひげ一味と海軍の戦争は新たな局面へと進むのだった
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