ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ

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本日投稿5話目です


第143話

「エースゥゥゥウウウ!」

 

ルフィが叫びながら前へと進んでいく

 

すると、ルフィの前に三大将の1人であるクザンが立ちはだかった

 

クザンの姿を見たルフィの脳裏に一瞬、クザンに何も出来ずに負けた時の記憶が甦る

 

だが、ルフィは躊躇せずに前に進み続ける

 

クザンがルフィに手を向ける

 

だが、ルフィとクザンの間に『海侠のジンベエ』が割って入った

 

「ルフィくん、行けぇ!」

 

ジンベエの後押しを受けてルフィが進む

 

そのルフィの前に多くの海兵達が現れる

 

「どけぇ!」

 

ルフィは足を止める事なくインペルダウンの囚人達と一緒に戦っていった

 

 

 

 

そんなルフィ達の戦いを見てガープは頭を抱える

 

「ガープ、あれはお前の孫か?」

「そうじゃ…」

 

センゴク元帥の言葉にガープがため息混じりに答える

 

「白ひげが相手なんだ。お前の孫だろうと加減する余裕はないぞ」

「わかっとるわい」

 

ガープは以前にルフィを一度見逃した時に、センゴク元帥に言われた事を思い出す

 

「ガープ、孫を助けたかったら自分で何とかしろ」

 

センゴク元帥の言葉にガープは目を見開く

 

「…いいのか?」

「大一番を前に凹まれたら勝てるものも勝てんだろうが」

 

センゴク元帥の言葉にガープは大笑いする

 

「ぶわっはっはっは!昔を思い出すのう!」

「元帥の立場が無ければ私とて、もう少し楽に動く」

 

大笑いするガープをセンゴク元帥が睨む様に見る

 

「それじゃ儂は孫を相手に肩慣らしをしてくるわい」

「張り切りすぎてバテるなよ、ガープ」

「余計なお世話じゃ!」

 

センゴク元帥は笑みを浮かべながら離れていくガープの後ろ姿を見送ると

視線を戦場へと戻す

 

「…動くか、ニューゲート」

 

まるでガープの動きに呼応する様に仁王立ちで微動だにしなかった白ひげが、

戦場の中央へと動き始める

 

それに対応する為にセンゴク元帥は、三大将の最後の1人であるサカズキを

戦場に投入するのだった

 

 

 

 

白ひげが薙刀を片手にまるで散歩でもする様に戦場を歩いていく

 

白ひげの行き先に次々と海兵が現れるが、海兵達は薙刀の1振りで打ち払われる

 

准将、少将、中将の海兵達も連携して白ひげに仕掛けて行くが、

誰も白ひげの歩みを止める事が出来ない

 

「お前らは下がっとれ、儂が相手するけぇのぉ」

 

そんな白ひげの行き先に『赤犬』と呼ばれる三大将の1人、サカズキが立ちはだかる

 

だが、白ひげは意に介さずに歩き続けていく

 

そんな白ひげにサカズキはコメカミに青筋を浮かべる

 

そして、サカズキの肩が盛り上がるとそこからマグマ弾が白ひげに向けて発射される

 

白ひげは薙刀に武装色と自身の能力である振動を纏わせると、マグマ弾を

右手一本で打ち払いながら歩いていく

 

サカズキはマグマ弾に紛れる様に白ひげに踏み込み、マグマの拳を振るう

 

白ひげは武装色と振動を纏わせた左手でサカズキの拳を迎え撃つ

 

ドンッという空気の爆ぜる様な音が戦場に響き渡る

 

するとサカズキだけが吹き飛ばされ、白ひげは何も無かった様に歩き続けていく

 

そんな白ひげの様子にサカズキの顔が怒気で赤く染まっていく

 

「舐めるな!」

 

怒声と共にサカズキが白ひげにマグマ弾による弾幕を放つ

 

だが、白ひげは左手一本で空気を殴り振動させる事でマグマの弾幕を打ち払う

 

白ひげとサカズキの戦いを見ている海兵達が目を見開く

 

海軍最高戦力の三大将の1人が軽くあしらわれている目の前の光景が信じられないのだ

 

サカズキは屈辱に口から血を流す程に歯噛みをする

 

そして、サカズキは全身をマグマに変えて白ひげに飛び掛かる

 

白ひげは左拳に武装色の覇気と能力の振動を纏わせると無造作に打ち下ろす

 

白ひげの拳により氷の足場に叩きつけられたサカズキが動かなくなる

 

なおも歩き続ける白ひげの前にいる海兵達が、まるで見えない何かに押されるように

白ひげに道を譲っていく

 

サカズキが動かなくなった今、世界最強の海賊の歩みを止められる者は中央にはいなかった

 

「肩慣らしにもならねぇ」




これで本日の投稿は終わりです

また来週お会いしましょう

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