ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ

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本日投稿3話目です


第146話

海軍三大将の2人、クザンとボルサリーノがエースとルフィの行く手を阻もうとする

 

だが、白ひげ一味のマルコやジョズを始めとした多くの者達が

エースとルフィを援護していく

 

そして、遂にエースとルフィは白ひげの船にまで辿り着いたのだった

 

「負けたか…」

 

最早立ち上がる力も無いセンゴクがそう呟く

 

目的を果たした白ひげ一味はこの後は撤退するだろう

 

だが、それでこの戦争が終わる訳ではない

 

戦争においてもっとも難しいのは終わりかたである

 

正義を標榜する海軍が、悪と称する海賊に負けたままでは終われないのだ

 

海軍としては革命軍の事もあり、そうそうに手仕舞をしなければならないのだが、

負けたままでは世間的な印象以上に世界政府に負い目を持つことになる

 

そうなれば海軍の在り方に政府の横槍が入っていき、やがて海軍は完全に世界政府の

私物となってしまうだろう

 

故に海軍はこのまま終わる事が出来ない

 

このままでは海軍と白ひげ一味の戦いは間違いなく泥沼化するだろう

 

もし海軍がそうそうに白ひげ一味との戦争を終わらせるとするならば、

第三者に介入してもらう必要がある

 

そんな状況の中で海軍本部を舞台とした戦場に新たな勢力が現れる

 

白ひげと並ぶ《四皇》の1人、赤髪のシャンクスとその一味だ

 

「双方武器を下ろせ!この戦争、俺が預かる!」

 

シャンクスの一喝に戦場のあちこちで争っていた者達の動きが止まる

 

「何をしに来た、赤髪!」

 

ボロボロのセンゴクが、元帥としての責任感だけで身体を支えてシャンクスに問いかける

 

「言っただろう!この戦争を止めに来た!」

「我々に白ひげ一味を見逃せというのか!?」

 

「このまま双方のどちらかが滅ぶまで戦いを続けるつもりか!?」

「我々は海を守る男としてその覚悟はある!」

 

センゴクの返答に海兵達が顔を上げて胸を張る

 

「白ひげ!お前はどうだ!?」

「俺達は家族を守る為ならとことん戦う!」

 

白ひげの言葉に一味の者達が不敵に笑う

 

「双方共に退く気は無いんだな!?」

「「無い!」」

 

センゴクと白ひげの返答に戦場にいる者達が再び戦闘態勢に入る

 

「ならば!俺はここに代案を示す!」

 

シャンクスの言葉に戦場にいる者達の注目が集まる

 

「双方の代表による決闘だ!」

 

シャンクスの言葉に多くの者達が目を見開く

 

そんな中で白ひげの笑い声が大きく響き渡った

 

「グララララ!おもしれぇ!」

 

白ひげはそう言うとセンゴクの方に振り向く

 

「その決闘!この俺がを受けて立つ!センゴク!テメェはどうだ!」

 

白ひげの言葉にセンゴクは目を瞑る

 

「ニューゲート!決闘は儂が受ける!」

 

そう言って堂々と歩いて来たのは、海軍の英雄であるガープだった

 

白ひげとガープが睨み合いながら笑う

 

「わかった!赤髪!その提案を受け入れよう!」

 

センゴクがそう言った事で海兵達がざわめく

 

「責任は私が取る!」

 

センゴクがそう言い切った事で海兵達のざわめきが収まる

 

ざわめきが収まったのを見てシャンクスは1つ頷いてから話し出す

 

「双方!この決闘に賭ける物を!」

 

シャンクスの言葉にセンゴクが答える

 

「ニューゲート!貴様が勝てば白ひげ一味のみだけでなく、インペルダウンの

 囚人達も見逃そう!」

 

センゴクの言葉に海兵達が驚く

 

ガープが負けた時のリスクがでかすぎるのだ

 

「グララララ!これだけの男達の自由を賭けるとあっちゃ俺も相応の物を賭けねぇとな!」

 

そう言って白ひげはニヤリと笑いながら答える

 

「俺は男達の自由の代価として俺の首を賭ける!」

 

白ひげの宣言に今度は海賊達がざわめく

 

そのざわめきの中でルフィは身を震わせていた

 

千を越える男達の命運を笑いながら背負った白ひげの器のでかさに…

 

こうして後の歴史に《頂上決闘》と記される事になる戦いが始まるのだった




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