ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ
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本日投稿3話目です


第64話

私とレイ養祖父さんはマルコに案内されてグランドラインにある

白ひげの縄張りの無人島にやってきた

 

その無人島には白ひげ一味が集まっているのか多くの船が停まっていた

 

「これは壮観な絵ですね」

「嬉しい事を言ってくれるよい。親父自慢の家族達だよい」

 

船での旅路と同じく無人島でもマルコが先導して進んでいく

 

そして拠点となる場所にたどり着くと、そこには帽子を被った一人の若者が待っていた

 

「お疲れさん、マルコ」

「おぉ、エース。親父はいるかよい?」

「あぁ、中で待ってるぜ」

 

エースと呼ばれた若者が親指で拠点の中を指し示す

 

「そうかよい。それじゃ博士と冥王、親父に報せてくるから少し待っててくれよい」

 

そう言ったマルコは拠点の中に入っていった

 

そしてマルコを見送った若者は私の方を見て話しかけてきた

 

「あんたがシラカワ博士か?」

「えぇ、私がシラカワ・シュウです…貴方は?」

「おっと、すまねぇ。俺はポートガス・D・エースだ。よろしくな博士」

 

ニッと満面の笑みを浮かべてエースは挨拶をしてくる

 

だが私の横でレイ養祖父さんが微かに驚いているように感じる…どうしたのでしょうか?

 

「博士、ありがとう」

 

エースが突然大きく頭を下げながら礼を言ってきた

 

「博士の薬のおかげで親父の病気が治った。本当にありがとう」

 

エースは真摯に礼を言ってくる

 

彼にとって白ひげはそれだけ大切な存在なのでしょう

 

「気にする事はありませんよ、エースさん」

「博士、さん付けは勘弁してくれ。どうも堅苦しいのは苦手で…」

 

エースが頭を掻きながら苦笑いをしている

 

「では、私もシュウで構いませんよエース。見たところ歳も近そうですからね」

「お、そうか。改めてよろしくなシュウ!」

 

その後、マルコを待っている間にエースとの会話が続いていく

 

その会話の中で彼が私と同い年である事がわかった

 

他には彼が白ひげ一味に入るまでの経緯を話してくれた

 

1年程前に東の海で海賊として旗揚げした事

 

旗揚げ後に仲間と冒険していく中で悪魔の実を手に入れた事

 

その悪魔の実の能力を使い僅か半年足らずでグランドラインに到達した事

 

だが、順調だった旅路の途中で白ひげと遭遇した事

 

白ひげとの戦いは一方的にやられてしまい体を張って仲間を逃がそうとした事

 

そんな自分達を白ひげは一味丸ごと家族として迎え入れてくれた事と話は続いた

 

特に白ひげに家族として迎えられた事を嬉しそうに話してきたのが印象的だった

 

そこまで話が進み今度は私の事を話そうかとなった時、マルコが戻ってきた

 

「待たせたよい。それじゃ親父の所に案内するからついてきてくれよい。

 エースは宴の準備を手伝ってきてくれよい」

「おう、わかったぜマルコ!それじゃシュウ!宴を楽しんでいってくれよな!」

 

そう言ったエースは走り去っていった

 

「エースが一味の者以外にあそこまで心を開くのは珍しいよい」

「そうなのですか?」

 

私の印象では人懐っこい若者でしたが…

 

「仲間や友と認めた相手にはああした人懐っこい奴だけど、そうでない相手には

 刺々しい態度をとるんだよい」

 

私には最初から気軽に接してきましたが…白ひげの恩人だからでしょうか?

 

「エースはどこかで人恋しいと思ってる奴だからこれからもよろしく頼むよい、博士」

「同い年の同性の友人は少ないので、こちらこそよろしく頼みますよ」

 

「ありがとうだよい博士。それじゃ、ついてきてくれよい」

 

マルコが先導して歩き始めた時、私はレイ養祖父さんに話しかけた

 

「エースの事が気になるのですか、レイ養祖父さん?」

「気づいていたのか」

「8年の付き合いですからね、何となくですが察することはできます」

 

私の言葉にレイ養祖父さんはどこか嬉しそうにしながらも苦笑いを見せる

 

「そうか、もう8年か」

 

レイ養祖父さんは感慨深そうに遠くを見つめる

 

一つ小さくため息を吐いたレイ養祖父さんは私の疑問に答え始めた

 

「シュウ…エースはロジャーの息子だ」

 

私はレイ養祖父さんの言葉に驚愕する

 

確か、エースは私と同い年の筈だ…

 

海賊王が処刑された時を考えればエースの年齢と合わない…どういうことでしょうか?

 

「計算が合わないかな?」

「はい」

 

どうやらレイ養祖父さんは私の考えをお見通しのようだ

 

「ロジャーは処刑の前にエースを宿した母親…ポートガス・D・ルージュをガープに預けた」

 

そうでなければエースは生まれていない…ですが、それでは計算が合いません

 

「ルージュは世界政府の捜索からエースを守る為に出産日を越えても

 エースをその腹に宿し続けた…20ヶ月もの間ね」

 

「その結果、ルージュはエースを産み落とした後に力尽き、亡くなってしまった」

 

「その後は風の噂程度しか知らないが、エースはロジャーをひどく嫌っていると聞いている

 その事もあり、私はエースは海賊にならないだろうと考えていたんだが…」

 

レイ養祖父さんは眼鏡に手を当て位置を直す

 

「こうして会ってみればエースは海賊になり、しかもニューゲートの一味に入っていた」

 

レイ養祖父さんの話を聞いてみると、確かにそれならエースが海賊になるとは思わない

 

「なるほど、確かにそれは驚きますね」

「だが、今の道も彼が自分で選んだものだ…これ以上の詮索は無粋だろう」

 

レイ養祖父さんと話ながらマルコについていく

 

案内された先の部屋には立派な白いひげを生やした偉丈夫が私達を待っていた




次の投稿は13:00の予定です





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