ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ
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第88話

「ワン!ツー!ジャンゴ!」

 

ルフィとゾロが合流して破竹の勢いで海賊達を蹴散らしていったのだけど

海賊達の船長であるジャンゴもこの場所に到着してしまった

 

「「「うおぉぉぉおお―――!」」」

 

ジャンゴは催眠術を使うことができて、その催眠術の思い込みにより

自分の仲間達を強化した

 

だけど…

 

「うおぉぉぉおお―――!」

 

なぜかルフィまで海賊達にかけた筈の催眠術にかかってしまった

 

「なにやってんのよあのバカは…」

 

雄叫びをあげているルフィを見てわたしは頭を抱える

 

思い込みで強化されたルフィはゴムの体を伸ばし海賊達を薙ぎ倒していく

 

周りを気にせずに大暴れしてるわね…

 

そのせいなのかゾロがわたし達の所まで避難してきた

 

「ったく、なにやってんだルフィの奴は」

 

ゾロもジト目でルフィを見ているわね

 

「ゾロ、あれが船長であんたも大変ね」

「あ?お前もしつこくルフィに付きまとわれるだろうよ」

 

ゾロの言うことがありありと想像できてわたしはため息を吐いてしまう

 

粗方海賊達を蹴散らしたルフィが今度は海賊達の船の船首をもぎ取ろうとしている

 

「ワン!ツー!ジャンゴ!」

 

船首をもぎ取ったルフィはまた催眠術をかけられて寝てしまった

 

「おい!ルフィの奴が船首に潰されちまったぞ!」

 

ウソップが心配しているのかそうわたし達に叫んでくる

 

「大丈夫だろ、ルフィなら」

「そうね、ゴムだし大丈夫でしょ」

 

何も心配していないわたし達にウソップがツッコミを入れてくる

 

そんな事をしていると海賊達の船から2人の男が飛び出してきた

 

「ほう?」

 

その2人を見たゾロが声をあげる

 

「ようやく手応えのありそうなのが出てきたな。あいつらは俺がやる」

 

刀を一本抜き放ちながらゾロが前に進み出ていく

 

「お、おい!2人相手だけどいいのかナミ?」

 

ウソップがゾロを心配してわたしにそう言ってくる

 

「別に手伝いに行ってもいいけど…ウソップ、あんた1人になって

 あいつが襲いかかってきてもなんとか出来るの?」

 

そう言ってわたしは坂の横の崖の上にいるジャンゴを指差す

 

「よ、よーし!ゾロなら大丈夫だ!ナミは俺を守れ!」

「女に護衛させるんじゃないわよ…」

 

まぁ、ウソップは今まで普通に村人として生きてきたのだから仕方ないか…

 

ジャンゴがニャーバンブラザーズと呼んだ男達を相手にゾロが戦っていく

 

だけど、ニャーバンブラザーズの細い方が隙を見てゾロの刀を二本盗んでしまった

 

「へぇ、海賊の癖に中々やるじゃない」

 

まぁ、わたしの盗みにはおよばないけどね

 

ニャーバンブラザーズの細い方が盗んだ刀を遠くに放り投げる

 

刀が一本のゾロは二人がかりで襲いかかってくるニャーバンブラザーズに

手数で圧されて防戦一方になってしまった

 

「おいおい、やばいんじゃねぇか?」

 

確かにウソップの言う通りこのままじゃ危ないでしょうね

 

…はぁ、仕方ないか

 

「ウソップ、ジャンゴが来たら逃げなさいよ」

「うぇ!?ナミはどうするんだよ!?」

「わたしはあそこに落ちている刀をゾロに届けるわ」

 

そう言ってわたしは坂を駆け下りる

 

あと少しで刀の所まで辿り着きそうになったその時、見聞色の覇気で迫る敵意を感じる

 

ジャンゴがわたしを邪魔しようとチャクラムを投げたみたいね

 

走りながらわたしは考える

 

このまま行けば刀を蹴り飛ばしてゾロに渡すことは出来る

 

だけど…チャクラムは避けられないわね

 

おそらく、当たるのは左肩辺り…

 

はぁ…

 

この借りは高いわよ、ゾロ!

 

走っている勢いのまま、わたしはゾロに向けて刀を二本蹴り飛ばす

 

そして、迫るチャクラムを受ける覚悟をしてわたしは歯を食い縛った

 

キンッ!

 

甲高い金属の音がわたしの耳に響く

 

訪れない肩の痛みに疑問を持ちながらわたしは顔を音がした方に向ける

 

そこには1人の青年が立っていた

 

白衣のような白いコート

 

波打つ紫の髪

 

「怪我はありませんか、ナミ?」

 

耳に響く低い声にわたしの胸が高鳴る

 

先程まで聞こえていた周囲の喧騒が聞こえなくなる

 

彼の声しか耳に入らなくなる…彼の姿しか見えなくなる…

 

彼がこちらに振り向く

 

その動作は至極ゆっくりと見えてわたしを焦らしてくる

 

向き直った彼の顔立ちはこの8年で何度も新聞で見たものだ

 

彼と目が合うとわたしの顔が不意に熱くなる

 

目が離せない…

 

ずっと…

 

ずっと逢いたいと思っていた人がわたしの目の前にいる

 

わたしを優しい眼差しで見詰めていた彼の口が動き出す

 

「素敵な女性になりましたね、ナミ」

 

彼の言葉が耳に響くとわたしの目から涙が溢れ出す

 

わたしは今の状況を忘れて、わたしの想い人シュウに抱きついた




これで本日の投稿は終わりです

また来週お会いしましょう^^







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