緋弾のアリア-重力と五式の銃弾-   作:おうか

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第2章.武偵殺し
3話.無意識の失態


快晴の一日、キンジはかなり時間があると思い今寮から出てバス停へ向かう。

 

「よし、何時ものバスには余裕だな……ってあれ?」

 

腕時計を見ながら言うキンジだが前を見ると見覚えのある大型の車両がある。

 

「武藤!?つーかあれは58分の!」

 

そう、あれは7時58分発のバスだ。その証拠に武藤も乗っている。しかし腕時計には7時55分と示している。

 

「マジかよ……」

 

走ってもすでに発車されておりバスは地平線の向こうへ沈んでいく。

チャリは前、チャリジャックされて爆発してオジャン。

歩いて行くしかないが遅刻確定だな。

トホホと心の中で呟き、徒歩で学校へ足を運ぼうとする。

 

「はぁ、ツイてねぇ…」

 

しかし携帯が鳴り響き電話に出る、通話先はアリアだ。めんどうなことだと思っていたがアリアが口にした言葉で寒気が走る。

彼女が言ったのは……バスジャックだと。

 

 

 

 

場所が変わり武偵の寮、その一室にルガー拳銃をメンテしていた新光。

だが終わったのは8時過ぎ、完全にバスの時刻に遅れている。

「仕方ない、バイクで行くか」

 

ヘルメットを探し、行く準備をする。

バイク……自動二輪免許は本来こんなに早く取れないが武偵という条件で早く取得できる。

 

『新光!大変!』

 

ルガー拳銃をホルスターに入れヘルメットを持った時に頭の中で春奈の声が聞こえた。

周りを見渡してもいいが意味ない。そう、春奈の能力、テレパシーだ。

 

『どうしたんだ?』

 

すぐさま口に出さず、念じるように送り返す

普段テレパシーは使わない、もしかしたら何かが起きている。と思う新光。

 

『……バスジャックされたわ』

 

「何だと!?」

 

思わず叫び、外へ飛び出し駐輪場に置いてあるバイクへ向かう。

 

『状況は?』

 

テレパシーつながりで連絡し、自転車、バイクが少なくなっている自分のバイクに乗る。

 

『減速すると爆発すると警告され、今外に無人車とUZIで身動き取れない』

 

春奈は今いる状況を新光に伝える。爆発、UZIというワード。恐らく昨日あったジャック事件だ、しかも今度はバスジャック。大人数を巻き込ませている。

 

『今すぐ向かう。場所を逐一報告してくれ』

 

エンジンをかけながらそう伝えバイクを走らせ、春奈のナビゲーションでバスの元へ向かう。

 

 

 

 

武偵高校行きバスには爆弾が仕掛けられている。

しかも外には無人車とUZIに監視されており思うように動けない。

その爆弾仕掛けられているジャックされたバスの窓硝子は砕け散り車内に散らばっていた。動けば撃つ、と警告されUZIから銃弾が吐き出されたのだ。

香苗は硝子で切ってしまった生徒の手当てをしている。

男武偵は外を睨み付ける。UZIを警戒しているそんな中、鷹は爆弾を捜していた。

動かずにずっと。目を細めて。

 

「……見つけた」

 

鷹の目は闇視、透視、望遠という能力が備わっている。

能力の影響は月の出に関係あるようだ。

見つけた所、それはバスの下、普通では取れそうもない所に金具で固定されていた。

 

「車体の下にC4爆弾。約五百グラムはあるな」

 

「やはり下か。かなり危険だ」

 

浩司はやはり、と思っていた。ジャック時に武偵が手に付けにくいところ、かつ運転手にも気づきにくいところと言えば外としか思えなかったのだ。

 

「あの外車を黙らせてやる」

 

「おい、無茶するな!」

 

しびれを切らした三人の武偵を制止させようとする武藤。

だが俺達は武偵、このまま引き下がれない。と言い拳銃をコッキングさせる。

どう言っても無駄なようだ。

あのUZI付きの無人車を破壊するタイミングはトンネル突入直後、そこでカメラの補正ラグが生じるためそこで叩く、と言うことだ。

あと五百メートルでトンネルに入る。

既に三人は入った瞬間を狙うため待機。

不確定要素はあるのはわかる、だが内側から攻撃するならそこしかない。

そう、内側からなら。

 

「……新光?」

 

春奈がそう呟いた時に無人車に搭載されていたUZIが宙に舞いアスファルトに叩きつけられる。

皆は何が起きたのか理解出来ていない。

だが一部の人にはわかっていた。

 

 

 

 

「見つけた」

 

新光から見て右下の道路にバスと春奈が報告してきた無人車だ。情報通りUZIも搭載している。

この先はトンネルとレインボーブリッジだ。

橋のど真ん中で爆破されたらおしまいだ。

 

右に曲がり目の前に置かれている工事用の鉄板から飛ぶ。

空中でエンジンとタイヤの空回りが鳴り響きながらバス後方千メートルほどの位置に横滑りしながら着地。

そのままアクセルを絞りスピードを上げながら蓋が付いているスイッチを押す。

するとライトの下に一本の鉄のような棒が前に突き出して姿を現す。その棒とは中古の七.七ミリ機関銃。

なぜ武装しているのかはとある事情で改造をしたのだ。

前かがみになり簡易照準器を立てて十字の中心に無人車、UZIに合わせる。

発砲、反動がバイクに伝わりタイヤが一瞬空回りをした。

吐き出された七.七ミリ弾はUZIに命中し道路に転がり落ちる。

無理やり武装解除された無人車をバイクで踏みジャンプ台代わりにして飛び、バスの上から着地し滑り込みで乗った。

 

「よし、間に合ったな」

 

直後、トンネル内に入り気流の流れが変わる。

落ちない様にワイヤーでバイクを固定してバス車内に入る。

 

「新光!?今のやつ新光がやったのか!?」

 

中に入るとすぐ武藤がそう叫んだ。

硝子の破片が散らばっていることからかなり惨劇が起きたのだろうか。だが被害は少なさそうだ。

 

「鷹、浩司。爆弾は見つかったか?」

 

「爆弾はバスの下だ」

 

鷹が立ち上がり、爆弾の場所を言う。

メンドウなところを、と新光は軽く舌打ちをする。走行中の車体の下はかなり危険だからだ。

解除方法を考えていたら突然バスの扉から誰かが飛び込んできた。

 

「皆!怪我はない!?」

 

一瞬拳銃出そうとしてしまったが突入してきたのはアリアとキンジでありホッとする。

 

「よっ、キンジ。約束の一件だな」

 

つい先日だったかメールでキンジは事件を一件だけ付き合うとグチ言っていたが……その一件がこのバスジャック、武偵殺しということだ。

 

「あぁ、最悪の事件だぜ」

 

「あんた、爆弾の場所は分かっているの?」

 

「ん?あぁ、鷹が見つけた。このバスの下だ」

 

「そう、ありがと」

 

と言ってアリアはバスの後ろに行きベルトで命綱を作り車体の下に見に行く。噂で聞いていたけど、孤立しているな。

 

「遠山君、ちょっと」

 

スッと不知火がキンジに話し掛ける。

 

「不知火どうした」

 

「恐らく犯人は僕たちを監視している。センサーか発信する装置があるかもしれない」

 

キンジと不知火の会話を盗み聞きしていたが発信する装置なんてあったか?バスの上に何かあったな。

 

「キンジ……いないな」

 

「キンジならバスの上に…」

 

 

 

「後ろに追っ手が来るぞ!」

 

「何だと!?」

 

浩司が後ろの後部座席から外を見ながら言う。

新光も後部座席に乗り掛かりその追っ手、同型の無人車が追いかけてくる。同型の無人車なのかUZIがついている。

 

「……くそっ」

 

ルガー拳銃を取り出し、引き金を引くが撃鉄の音がしない。

動作不良を起こしているのか。

補助として持っているトカレフTT-33を取り出す間に無人車のUZIが発砲した。

 

「伏せなさい!キンジ!」

 

下からアリアが跳び、上にかけ上る。

一瞬過ぎて理解を遅れてしまう。

同時に無人車のタイヤがバーストし回転、爆発した。

これは恐らくアリアが仕留めたのだろう。

 

だが、このとき能力を行使すればよかったと後で後悔することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トンネルから抜けレインボーブリッジに出る。その時、外からヘリが一機飛んで来た。

 

「……レキ」

 

 

狙撃科(スナイプ)のレキ。

タカと同じくSランクで狙撃銃……ドラグノフを所持している。。

 

「私は……一発の銃弾」

 

膝を付き、目を瞑り復唱する、そして目を開き、スコープの倍率を上げ爆弾に狙いを定め撃つ。

ドゥン!と発砲音が鳴り響き銃弾はレインボーブリッジの転落防止柵を潜り爆弾を固定していた金具に当て、弾きとばす。

爆弾はレインボーブリッジの下に落ち爆発、海水がレインボーブリッジを、バスを濡らす。

任務を終えたヘリは去って行き、新光と香苗はバスの上に上がる。

 

「大丈夫か?」

 

「アリアが……」

 

アリアは……額から血が大量に流れており重傷となっている。

 

「早く止血しないと……」

 

「だがもう包帯とかは……」

 

そうだ、バス内の負傷者がおりメディカは香苗しかおらず医療具はもうそっちに回してしまったのだ。

 

「いえ、止血はできます。本当は使いたくなかったのですが」

 

香苗が這い出てそう言った。彼女が言った意味は……

 

 

 

あの後、アリアは入院となり新光たちはアリアのお見舞いに来た。

彼女がいる部屋は別の部屋とは違う豪華な部屋であった。

 

「ん?あんたたちなのね」

 

新光たちが入室して早々アリアはそう言った。

キンジも居り話を終えたような感じであり、暗い雰囲気が漂っている。

新光はこの部屋にあるごみ箱の中に書類が入っていることに気づきその書類を取る。読むとその内容はこの件、バスジャックに関係する報告書だった。どうやらアリアは武偵殺しの犯人を追っており、キンジはそのジャックの犯人、武偵殺しの被害者でもあったのだ。同じ犯人を追う、そしてキンジはSランクということでアリアと組んでいた。という訳だ。しかしなぜアリアは武偵殺しを追う必要があるのか。キンジは被害者だから分かるがアリアはSランク。仮に武偵殺しがアリアを殺すとしても逃がさないはず。

そんな考えをしている内にアリアはいきなりこう言った。

私がばかだった、あんたと組もうなんて。パートナー解任よ。とキンジに向けてそう言った。。

 

あの後、アリアは入院となり新光たちはアリアのお見舞いに来た。

彼女がいる部屋は別の部屋とは違う豪華な部屋であった。

 

「ん?あんたたちなのね」

 

新光たちが入室して早々アリアはそう言った。

キンジも居り話を終えたような感じであり、暗い雰囲気が漂っている。

新光はこの部屋にあるごみ箱の中に書類が入っていることに気づきその書類を取る。読むとその内容はこの件、バスジャックに関係する報告書だった。どうやらアリアは武偵殺しの犯人を追っており、キンジはそのジャックの犯人、武偵殺しの被害者でもあったのだ。同じ犯人を追う、そしてキンジはSランクということでアリアと組んでいた。という訳だ。しかしなぜアリアは武偵殺しを追う必要があるのか。キンジは被害者だから分かるがアリアはSランク。仮に武偵殺しがアリアを殺すとしても逃がさないはず。

そんな考えをしている内にアリアはいきなりこう言った。

私がばかだった、あんたと組もうなんて。パートナー解任よ。とキンジに向けてそう言った。4

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